お久しぶりです。すいません遅れました。反省してますが後悔は特にありません。陳謝します。
今回オリキャラ出ますが、まぁた作者が性癖詰め込んだ女の子出してるよ感覚で見てください。
ヤバいことに気付いたので修正しました。申し訳ございませんm(_ _)m(4月5日)
『━━━━━お前の名前は
『━━━━━俺は、世界を変えたい』
「━━━━━記憶は引き継いだだろう。お前は、俺がやり残したモノを全うせよ」
コイツが、
馬鹿みたいな話だが、コイツは本当にやろうとしていたことだ。
スケールのでかい話だが、大赦が行っていることをやめさせるか、高松宮家の権威とやらを使って表舞台に立ち、大赦と二柱となってこの四国を統治するかの二択。大赦は生活ラインの全てを牛耳っている。そこを高松宮家が引き継ぎ、継続持続可能なインフラ整備を整えて行くという。
外敵と戦う日々を送る大赦様にはそちらに集中してもらわなければ、生活ラインもインフラも何の意味も無くなってしまう。一般人では神の力を受け取ってそれを応用する事は出来ないため、適材適所、協力し合って世界を守っていこうという淡い願い。
そんな事が可能なのかと問われれば、俺は分からないと答える。いやいいだしっぺは俺じゃないから。高松宮家の内情とか立場とかいまいち知らんし。
……話が壮大過ぎる。もうちょいなんか捻ってくんない?冗談にしても笑えないよ。
「……この期に及んでまだそんな事を抜かすのか?」
抜かすも何も、お前の引き継ぎをして後1年でやれ?俺は後1年で死ぬかもしれないのに?俺がもし本当に死ぬとして、それを証明出来るものはあるのかって。要はお前は俺に後始末つけてもらいたいって事だろ?
馬鹿にすんな。なんで俺がお前の後を継がなきゃならんのよ。一昨日来やがれ。
「……では、勇者達が崩れ落ちる様を指をくわえながら見ているだけと?」
……心苦しくはあるけど、俺にはお前の引き継ぎなんて出来ない。諦めてくれ。
「今代の勇者達は讃州中学勇者部員であってもか?」
……は?え?はっ?
「この世界は勇者達が神樹が作り出す結界の中に呼ばれた時のみ来る事が出来る世界だ。俺はその世界を少しだけ間借りしている。ここに来る前時が止まったような体験をしただろう。あれが、この世界に呼ばれる前兆だ。勇者部員たちも、お前と同様の状況になり、この場所とは違う場所に送られている」
「今頃は、化け物と戦っているのだろうな」
一瞬、背筋がゾクッとした。背中に氷でも入れられたようなびっくりする感覚。
こいつの記憶には化け物の姿は無かった。一般人には関わる事が出来ない領域内であるから、結界の中。今この世界に飛ばされなければ見れない存在なのだろう。
だが、姿は見なくともその恐ろしさなら理解出来た。なんせ、こいつの記憶では勇者1人
「言っておくが、俺がお前を脅すためだとか従わせる為に勇者として選んだわけじゃない。これを選んだのは神樹だ。俺は何もしていないし何も出来ない。止めることは出来ない運命ってやつだ」
……理解っている、とは言いたくなかった。記憶の中で、今の俺のように無力な自分に嘆いていたコイツの気持ちは、言わずとも身に染みるものである。なんせ今俺の心が嘆いているから。コイツに同情している自分がいるから。
現実離れした話。信じられないくらい突拍子も無い事だが、記憶を見た以上疑いはあれど、それを気にしなくならない訳がなかった。
「俺の言葉が一語一句信用に値するものであるかどうか、判断するのはお前だが、今命を懸けて戦っている勇者達を思えば、お前も命を懸けて世界を変えたいと思うだろう?」
そ、れは、そうだが………。
「お前しか出来ないことを、お前にしか成しえない事を、どうして否定しようとする?お前は彼女達のように傷付く事は無いし、化け物に殺される事は無いんだぞ?死が待っているというのは誰もが皆同じ。お前は少し早まったに過ぎない。気にする事では無いだろう」
ち、がう!!否定したい訳じゃない!!ただ分からないだけだ!!どうして俺なんだ?なんで俺なんだ?いつの間にかお前の体に乗り移ってたと思えばよく分からない世界に放り出されてっ。挙げ句の果てに世界を救え?ふふっ、巫山戯んなよ?巫山戯んなよ!?なんで俺がそんな事しなくちゃならねぇんだよっ!!それは俺じゃなくてこの世界にいるであろう主人公の仕事だろ!?勝手にこの世界に呼んで都合のいい事ばっか言いやがって!!俺をさっさと元の世界に戻せ!!
「……色々言いたいことはあるが、まず1つ。主人公、と呼ばれる人間は残念ながらこの世にはいない」
じゃあ俺じゃなくてもいいだろうが!!
「お前が選ばれたのは偶然だ。誰でもよかった、訳じゃないが理解がある協力者が欲しかった。選ばれてしまったのはお前の運が無かったと思え」
てめぇ巻き込んどいて何様のつもりじゃゴラァ!!
「主人公というものの定義は知っているだろう?物語を作るにあたって中心人物となるキャラクターの事。だがそれは、その物語の中心人物であって、他の視点観点から別キャラを中心人物にすれば必然的に主人公と言われる存在は立場を変える。主人公であって主人公では無い。そんな特別な存在がこんな世界にいたのなら、世界はもっと良い方向に進んでくれただろうさ」
「そして次に、お前をこの世界に呼んだとかいう話だが、残念ながらそれは知らない。俺が好き好んでお前なんて呼ぶと思うか?呼ぶならもう少し忠実な奴を憑依させる」
「しかし分かっている事はある。
…え?は?えっ、は?
「生きている人間の意識が他の人間の意識に乗り移るしなんぞ、ファンタジーや物語の中だけの話だ。お前の存在がそれに片足突っ込んでいるようなものだが、この現象を説明することは出来ない。勝手な憶測でかなりオカルトチックな話だが、お前は死んで魂が身体から出た時何らかの要因があってこの身体に入り込んでしまったとしか考えつかないのだ。しかも次元を超えるとは、この説はもはや決定づけているとしか言いようがないな」
……なんで、は?意味わかんね……。俺が、既に死んでる?いやそもそも死んだ時の記憶なんて無いんだからそんな話突拍子のない話でっ。
「だがお前はこの世界に来て
そ、れは…………。
「お前がこの世界に納得しなくても、この世界は常に動き続ける。お前が今何気なく生活している世界は、ファンタジーでもSFでも無い。ベラッペラの紙の中でしか広がらない物語なんかじゃない」
「━━━━━━━お前にとっては、現実なんだよ」
「死んだの死んでないだのと言う話はどうでもいいことだ。お前が現実に生き、後1年で死ぬという現実だけを受け止めろ。そして、お前は残された時間の中で、あの子達を、勇者達を護り通せ。彼女たちにこの四国を任せるのは荷が重すぎる。お前が肩代わりし、人類の未来を、世界を変えろ」
「……そろそろ時間だ。答えはまだ聞かない。お前がこれから先どうするかは分からないが結末は決まっている。精々残された時間を有意義に過ごす事だ」
待てっ、待ってくれ!!まだ聞きたいことは山ほどあるっ!!
どうやって変えればいい?どうやって救えばいい?お前が変えたいと思ったことはわかった!!けど根本的な計画は分からない!!お前がどうやって変えようと、どうやって未来を見据えていたのかが分からないんだ!!
教えてくれっ!!お前の計画を引き継ぐというのならっ、それを知らなければ俺は何も出来ない!!
「敵が来る度この世界は開かれる。次はお前の意志を聞かせてもらおうじゃないか」
一瞬、目の前が真っ白になり、それが晴れる頃にはあいつは何処にもいなかった。
ただ、最後にうっすらとだが、儚げな声であいつは言葉を発していた。
「━━━━━━━もうすぐ。もうすぐだ……」
「━━━━━━━━もう少しでそっちに行けるぞ……」
「━━━━━━━━…………
意識がはっきりした時、目の前に飛び込んで来たのはなにやらモゴモゴと口を動かす同じクラスの女子生徒の姿があった。
はて、どうしてこんな光景がいきなり飛び込んできたのか、少し考えた後に思い出した。
そう言えば、俺この子に呼び出されてたんだ。
顔よしスタイルよし俺好みの胸と尻の大きさ。誰にでも優しく接し勉強も運動もそこそこ出来る。愛嬌のある仕草や行動もあって目の上のたんこぶにはならず、クラスの中でも男子女子共に人気のある女の子だ。確かこの学校では珍しく
「━━━━━━━━━━━って言うわけで、お父様から誠二君の様子を見て来いって言われてこの学校に来たんだけど……誠二くん、やっぱり私の事……覚えて……ないよね……?」
と、ここまで聞いて彼女は一体何の話をしているのか。
さっき
諸々話があって、結局その縁談?は無くなったようだが、彼女はこの学校に俺が転入する数ヶ月前から転入していたんだとか。完全に俺のストーカーですねこれは。
「……いや、覚えてるよ。かなり昔だけど、姫小路家とは仲良かったから」
「っそ、そうっ。やっぱり覚えててくれたんだっ」
彼女の反応から察するに、俺は彼女の事を忘れていると思われていたようだ。いや実際そうなんだが。中身違うし。
何故そう言う話になったのかはぶっちゃけ分からないが、彼女は俺との再会にかなり喜んでいるようだ。
「……でね、最初はお父様が誠二くんとこ、婚約……さ、せようとしてて、私も結構前向きだったんだ。私、ずっと誠二の事が……す、き、だったんだよ……」
おいこれは何を見せられてるんだ。無茶苦茶恥ずかしいんだが。中身が俺だから彼女が昔過ごしていた俺は俺じゃないので、ぶっちゃけ彼女に褒められているのが俺じゃなくても無茶苦茶恥ずかしくて死にそうだ。顔が熱い。
「でも、その後誠二くんが入院するって聞いて、居てもたってもいられなかった。でも、私は面会拒否されちゃって……、顔見せられなかったから……」
「……あんまし気にしなくていい。正直あん時は誰にも会いたくなかったらから」
「……そう、だよね。そりゃそうだよね。ご両親が亡くなったらそりゃ……」
「……でさ、急かすようだけど要件は?ちょっと俺急いでるんでさ」
あの子達の様子が気になる。怪我はしてないだろうか。アイツの話なら命を落としかねない戦いが起きているという。身体のどこかに一生消えない傷がついた日にゃ、俺は正気を保ってられない。
ズルズルと昔話が展開されそうなのでここらで切っておく。別に嘘はついてないよ。あの子達の方が心配だから。
俺の言葉に何処が淋しさの色を写す表情を浮かべた彼女は、俯きキュッと俺の制服の裾を引っ張ってくる。
「……聞いたよ。本家から半離縁状態だって。使用人も3人連れて来たんでしょ?……その、大変じゃない?支援してくれてる御家もあるだろうけど、それでも辛い生活を送ってるんじゃない?」
「……何が言いたい?」
「……私と……っ、私の身内になりませんか?」
身内……、身内?家族になれって?え、俺養子で姫小路家に入れられるってことか?
「……えっと、すまん。何言ってるか分からん」
「……えっ、あっ………そ、そうだ……よね。ごめん……な、さい」
見るからに弱々しくなる彼女に、俺は訝しげな表情を浮かべる。
結論彼女は何を言いたいのか。ここから察せと言われても分からない。俺に理解力が無いからか、彼女の伝え方が悪いのか。まぁ多分どっちもだろうが。
今の俺は気が気じゃない為、ぶっちゃけ彼女の話を真面目に聞いてない。はっきり言うと、興味無いと言うべきか。
確かに彼女は俺の好みに105マイル直球どストライク空振り三振するが如く深く胸に突き刺さる。今すぐにでも告白しろと壁ドンして秒決後どちゃくそえっっつっつつをするだろう。いい乳してるね、ビンタしてもいい?
「………すまんが、雑談するなら後日でいいか?本当に焦ってるんだ今」
これ以上茶番(と性欲抑えること)に時間を費やせないので、さっさとここから立ち去る。悪いとは思うが、今回は間が悪かった。恨むならアイツとこの世界を守る神樹様にでもしといてくれ。
「えっ、あっ、えっちょっと待って!!」
バシッ、と右手を掴まれる。うぉやわっこいねおっパイのハリといい勝負かな?触らせてもらってもいい?
「……なんだよ」
「……ごめんなさい。怒らせちゃって……。ほ、本当に私そんなつもりじゃないの!!」
「……じゃあ、何?」
「……その、ね。お、お父様が、また私と誠二くんの話を持ち出してきて……、その、こ、婚姻を……む、結ぶって話してて……」
告白すっ飛ばして籍入れるの?ヤバいね。俺のも入れていい?
話ぶっ飛んでんなおい。どういう話してんだ気になる。というか、当事者俺なのに俺にそんな話きてないんだけど。
「……それ、姫小路の父親が勝手に言ってるだけ?」
「……え、う、ううん。既に本家の方に話はついてるからって……」
「……本家、本家━━━━━━━━━━━━━━━」
『━━━━━━━━━━━━━━━あぁ、あのクソ豚か』
「………え?」
「……は?」
今、誰が喋った?誰が来た?誰も居なかったはず。
後ろを振り返る。誰も居ない。彼女の後ろを見る。誰も居ない。
まるで近くで発された様な感覚。真隣、もっと近い場所から聞こえた様な。聞きなれた気がしたが、空耳だったのだろうか。そんなに速度も出してたはずだし。
俺が思考を巡らせていると、彼女の表情も驚愕の色に変わっていた。どうやら彼女にも声が聞こえていたらしい。しかし、何か様子が変である。
「……姫小路、どうした?」
「……え、誠二くんこそ、どうしたの……?いきなりそんな事言うなんて………」
「は……?な、何言って……」
言ったのは、俺?んな馬鹿な。俺はちゃんと『あぁ、あのクソ豚か』って言った……っ!?
「は?俺?な、なんで……」
「な、なんで言った本人がど、動揺してるの……?」
「いや、そりゃあ……」
俺が、言ったのか。記憶にあっただろうか。様々な記憶の中で、数多くの顔が出てきた為、名前と顔が合致しない人が多い。クソ豚、と言うぐらいだから、相当肥満体型なのだろうか。肥満体型は記憶の中に数多くいるので判断付けられないのだが。
俺はどうしてそういう発言をしたのか。出た言葉はシンプルに悪口。そんなに悪口を吐くぐらいには嫌われている存在なのだろうか。アイツの記憶には確か……、女好き、とだけ。あぁ、確かにクソ豚だわ。権力を振りかざして侍らすなんて、世の中の男からしたら嫉妬もんだ。やっぱり世の中金だよね金。俺も体売って金稼がなきゃ。
「……いや、すまん失言だった。それで、当事者である俺にはお前から直接説明されたという事でいいのか?」
「……う、うん。私もっ、その……、了承してるから。後は誠二くんがいいよって言うだけなの」
用意周到って事だな。避妊具もある?10セットは軽く超えるよ?
完成されかけたパズルのピースをあと1個俺が埋め込むだけの簡単作業になっていた。マジでヤバいだろ。俺に話通せよ。いないとはいえ付き合ってる女子いたら別れなきゃ行けねぇだろ。別れる前に孕ませて責任取ってやる。
まあ、答えは決まっているが。
「じゃあ、NOだな」
「え……?」
了承してくれると思っていた彼女は信じられないという表情で俺を見ていた。
「……え、な……なんで……」
「幾つか要因はあるが、お父さんに言っておいてくれ。話はまず俺にしろって。『あのクソ豚なんぞに』話をしないでくれ。多分、
「……ど、どういう事……?」
「
女好きがまともな奴おるわけねぇしな。多分彼女も食われるかも。もし会う機会があるなら、
「姫小路とはこのまま仲のいい関係で居たい。告白なら考えたが、婚姻は流石に俺には荷が重すぎる。じゃあな」
彼女の言葉を聞く前に、俺は掴まれていた手を優しく解いてその場を後にする。身体能力が高スペック過ぎる俺についてこられるわけでも無く、俺は振り返ること無く学校を飛び出す。
高校と中学では授業時間が違うし、もしかしたら今は授業中かもしれない。しかし今の俺にそんな事を気にしてられる程気持ちに余裕など無い。
まだ学校は終わっていないが、随時端末を触っている遥に手短に車の手配を讃州中学校に向かわせるように伝え、俺は全力で道を駆ける。
思うことはひとつ。彼女達の安否がどうなっているかとても知りたい。
俺は一抹の不安を抱えながら、讃州中学校に急いで向かうのだった。
月一投稿になってる……。早く竿役の胸の中で泣かせなきゃ(使命感)