ファッ!?俺竿役やんけ!?   作:黒姫凛

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香川に〜、住みたいぃー。


やっとこさ香川から帰ってきた実感を感じられました。いやー、幸福な時間ってなんであんなにも僅かなんだろう。おかげで仕事に手がつかなかった。



丸亀城のお土産売ってるところでのわゆグッズ漁りましたけど、3年前に行った時に買ったぐんたかのマフラータオルまた買っちゃったので保存用と使用用に分けて活用します。
というか、ぐんたかのグッズ確かに多めに買ったのですが、紙袋とは別でのわゆ専用の袋がついてきたのはマジ驚いた。そんな粋な計らいが出来るなんてなんてファン思いなんだ。これからもゆゆゆ関連作品推しに拍車がかかるってもんですよ。

最高ですネ。スタンプラリー参加されてない方、一度観音寺に足を運んでみるのもいいと思いますよ。行って後悔しません。保証します。












ファッ!?こんなん可哀想やんけ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「━━━━━何してんのよこの変態ぃいい!!!!」

 

 

 

 

 

背中にクリーンヒット。どうも竿役です。

現在突然後ろからドロップキックされて空中を舞っております。軌道上には壁。間違いなくぶつかりますね。その地点までの距離約5m。ほんの数秒後に激突しますね。

しかし何故ここまで余裕があるのかと疑問に思われるかもしれませんが、実際こんな説明してても余裕はありません。なんなら体感数十秒の中をさ迷ってる感じです。走馬灯ですかね私の人生ここで終わりと。

 

 

まあナーンてそんなこと言ってる間に壁にぶつかりますわ。

はい五秒前。さん、にい。

 

にい、にい。

 

 

あ、ズレた。にい、にい。

 

 

 

いちぶちゅ━━━━━。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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壁にぶつかり、現在マングリ返しのポーズ。情けない姿だが仕方ない。なんか起き上がるにもうまくいかないんですが。

 

 

目の前には大層お冠の金髪少女。ニーソとミニスカがめちゃくちゃ可愛いんだが。てかこの角度危なくね?少し違ってたらスカートの中見えちゃうぞ。はっ!?これが絶対領域と言うやつですかぁ!?最高ですネ!!興奮します!!

 

 

と興奮気味な俺とは対象的で冷徹な目を俺に向けてくる少女は、今にも俺の顔面を踏みつけそうな勢いがある。ステイ、ステイ。流石に踏まれるのは勘弁。

 

まあ分かるよ?妹探してたらイカつい男とお団子食ってた、なんなら俺抱き締めてたし。そんな姿見たらそうなるよね。そんぐらい大切なんだもんね仕方ないね。俺ってば理解のある人間だから大丈夫よ。……だから、ちょっと助けてくんない?

 

 

「……この変態。妹に何か用?」

 

 

ひぇ〜、怖い声ぇ。玉縮んじゃうよぉ。

樹ちゃんの肩を抱き締めて俺を睨む少女。ふむ、とりあえずなんか言った方がいいのか。

 

 

「……その前に、俺は君の妹ちゃんを保護したものだが。それについては何かないのか?」

 

「……御礼、って言いたいのかしら。確かに私の不注意で樹を1人にさせてしまった事には責任があるし、そんな樹を保護してくれた貴方には感謝しているわ。でもそれとこれとは話が別よ!!助けてくれたからって何でもしていいなんて事無いんだから!!妹に手ぇ出して、どうせそういう目的なんでしょ!!」

 

 

……ふむふむ。成程。つまり俺はロリコン認定されたと?

 

確かにそう思っちゃうよね。寧ろそういう事込みで保護した可能性があるって思うのは至極真っ当。弁明の余地ありませんね。

 

 

と、諦め切れたらいいんだがな。流石に人の善意をそうやって無下にされるのは腹立たしい。樹ちゃんが大切なのは分かるが、それが暴力を奮っていいのかと言われればそれは違うとなるだろう。

そして何となく、何となくなのだが、ここまでこの子が過剰に怒りを顕にしている理由が分かる気がする。樹ちゃんのさっきまでの反応と言い、かなり闇が深いと思う。

 

 

「……よっこらしょ」

 

 

とりあえず起き上がる。流石にカッコつかないし。

めっちゃ背中痛いんですけど。多分背中に靴裏の跡かなんかついてるんじゃね。

 

ふむ、まあ座りましょうよ。立ち話は俺は嫌いなので。

俺はさっきまで座っていたベンチに腰掛け、2人にも座るよう催促する。グルルッと警戒している犬のような声を出すお姉ちゃんだったが、樹ちゃんが座るように急かす事で渋々座る事に。位置的には俺、お姉ちゃん、樹ちゃんって感じ。俺とお姉ちゃんの間には2人分ぐらいのスペースが空いている。

 

 

「……まず、最初に謝罪しよう。すまなかった、君に誤解させるような行動をしてしまった事。流石にあれは俺も軽薄だった」

 

「………今更何よ。それでも、あんたが妹にしようとしたことは」

 

「それは誤解だ。俺は泣き出す樹ちゃんを慰める為にやった事だ。……その、あまり樹ちゃんのような小さい子との関わりが無いから、どういう風に慰めればいいのか分からなかったんだ」

 

「……その言葉、信じると思ってんの?」

 

 

まあそりゃそうだよな。こんだけ警戒されてたら信用なんてする事ないし。俺もそうだもん。難しい難題だな。お姉ちゃんの警戒心を解かなければならないのは中々骨が折れる。

というか、お姉ちゃんぐらいの年頃の子と話すのも俺久々で何話したらいいのかわかんないんだけど。

 

まずはお姉ちゃんの誤解を解く。それしかないな。

 

 

「……あの、お姉ちゃん」

 

 

ここで意外にも、樹ちゃんがお姉ちゃんの袖をクイクイって引っ張って意識を向けさせた。その行動はお姉ちゃんにも分からなかったようで、若干たじろぎながら返事をする。

 

 

「お、お兄ちゃんは、悪くないんだよ。ほんとうだよっ。お兄ちゃん、私の事励ましてくれたんだ……」

 

「……樹、あんた……」

 

「お兄ちゃん、とっても良い人なんだよ。だからお姉ちゃん、お願い……」

 

 

若干涙目で懇願する樹ちゃん。おおぅ、俺ってばそこまで樹ちゃんの信頼を得ていたのか。ありがとう樹ちゃん。きっと樹ちゃんの言葉ならお姉ちゃんの誤解も解けるはずだ。

 

少し考える素振りをしたお姉ちゃんは、暫く黙り込むとこちらにゆっくりと顔を向けてきた。少し疑わしそうに眉を歪めながら、それでいて困惑している表情をしている。俺もそんな顔されたら首傾げるしかないんですが。

 

 

「……樹がそこまで言うなら、まあ……信じてやってもいいわ」

 

「っ、そ、うか……。そうか、ありがとう。信じてくれて」

 

「……私の方こそごめんなさい。蹴り飛ばしちゃって……。私、歳上の人になんて事……」

 

「気にするな。寧ろそれは、君が樹ちゃんの事を大切にしているからこその行動だ。確かに暴力を振るってしまったのは感心しない。けど、それをしっかり反省し、謝罪した。俺の中ではそれで解決できた。もう君が思い詰めることは無いよ」

 

 

そっと肩を叩いて労ってやる。幼い彼女にとってはいい教訓となっただろう。まあ今回のドロップキック事件は稀中の稀案件だろうし。もし頻繁にドロップキックかましてるならそれは最早ルーティン。詰まり挨拶と言っても過言では無いのでは?(困惑)。

 

 

俺も少し心が晴れた。うむ、取り敢えず誤解が解けてよかった。ありがとう樹ちゃん。君のお陰だ。

 

 

「……じゃあ、頭撫でて?」

 

 

……おぅ、任せんしゃい。でも膝の上に乗る必要ありますか?俺の隣空いてるけど。あ、そっちの方が撫でやすそう?成程、俺の事を配慮してくれたんですねありがとう樹ちゃんやはり君は天使だ。天使イツキエル爆誕の瞬間だな。

 

ほらほらー、よちよち〜。樹ちゃんは偉いでちゅねー。褒めてあげまちゅよ〜。

 

 

 

………きっしょ。

 

 

 

まあなんだ。一件落着でよかったな。まあ思わぬ誤算があったのは解せんが。

これあれだよな。お姉ちゃんも明らかに原作キャラだよな。この髪色、これでモブとかまじ有り得ん。どうなってんだ日本の髪の毛事情。

 

 

あれかな。やっぱこの2人には重い設定とかついてんのかな。感じご両親は……みたいなのあるし、そこに主人公が心の支えになるんだろうな。

 

でもあれ?それだと俺ほんとクソ野郎なんじゃね?心の支えになってくれるであろう主人公から寝取る?控えめに言って糞じゃねぇか。

え、え、えまじえぐくね?だってそんなの普通やらねぇでしょ。どうなってんだシナリオ担当。どんな性癖注ぎ込めばそんな偏ったモノができるわけ?ある意味尊敬するよでも絶対貴方のようになりたくは無い!!

 

 

まあシナリオの大筋は間違ってないだろうし、こう序盤の序盤?原作ほんといつ始まるのか分かんないけど、俺がこの2人とエンカウントするのって不味い事じゃないかって思う。……もし原作がこの時点で始まってるとして、俺ってばこんな小さな子も手篭めにするのか?樹ちゃんと接してる感じおやつでホイホイついていくチョロっ子なのがとても、とてもとても驚愕してしまったが、原作での俺のムーブがマジで業が深すぎる。

 

 

悪影響を及ぼす前にとっとと離れるべきか。うん、そうだな。そうしよう。

取り敢えずこの場でおさらばだ。

 

 

「あー、2人とも。取り敢えず俺、待ち合わせあるからこの辺で……」

 

「……え、お兄ちゃん行っちゃうの……?」

 

 

悲しげに上目遣いしてくる樹ちゃん。おおぅ、なんて目を向けてくるんだ。心が痛くなるじゃないか。お姉ちゃんの方もなんだか不満げの表情だし。

 

いやね、君達の安全を考えて離れるのよ?俺の近くにいたら(性的に)食われるかもしれないんだよ?ちょっと俺が嫌なんで、マジで離れさせてください。

 

 

「……その、まだお礼とかしてないですから。……その、もう少し……」

 

「……いや君もか」

 

 

どないなっとんねんこの2人の好感度は。お姉ちゃんさっきまで俺の事毛嫌いしてたでしょうが。即落ち二コマとか現実でやらんでよろしいよ。

 

でも樹ちゃんを見てるとなんだか離れずらくなるのは痛手だな。正直こんな小さな子に行かないでって泣かれるなんて罪悪感半端ない。俺もぶっちゃけ離れたくないけど、仕方ないんだよ樹ちゃん。ごめんね分かってね。

 

 

「……またいつか逢えるから。その時にでも」

 

 

取り敢えず逢えるからって言って誤魔化しておけば万事解決のはず。好感度高いなら信じてくれるだろう。

 

 

「……いやっ、いや……だよぉ……。お母さんと……お父さんみたいに……っ、居なくなっちゃ………」

 

「………っ」

 

 

………あー、成程。そういう事か。……あ〜あ〜そんなの普通無理でしょぉ………。

 

樹ちゃんは俺がご両親みたいに居なくなるのが怖いのか。きっとご両親の姿に俺が重なったのか。お姉ちゃんの方も息を呑んでいる。お姉ちゃんの方もトラウマがあるのだろうな。

ここまで懇願されると本当辛い。関わっちゃった俺も悪いけど、この原作の設定考えたやつが一番悪いわ。設定だからって割り切れるかもしれないけど、いざその重荷を背負わされた彼女らと関わった時の姿を見た時、自分がしでかした過ちを考えて欲しい。

本当に辛い。正直見てられない。なんでこんな子供達が悲しい思いをしなければならないのか。全く持って疑問しか浮かばない。もし元に戻れるなら、数発ぐらい顔面を殴ってやりたい。

 

 

「……俺は居なくならないから。心配しないで」

 

 

頭を撫でる。その手を大事そうに握る樹ちゃんに、思わず目尻が熱くなる。チラリとお姉ちゃんも見てみれば、思い詰めたような表情で樹ちゃんを眺めていた。

 

離れるのは得策じゃない。寧ろ泥沼にハマってしまった。原作とか今は考えられない。この2人をどうにかしてあげたい気持ちでいっぱいだ。

何か、何か無いのか……。

 

 

 

 

「━━━━━あっ、坊っちゃま!!」

 

 

 

 

今や聞きなれた声が聞こえた。振り返ると、パタパタと下駄を忙しなく鳴らし和服と豊満なお胸をこれでもかと揺らした瑞希さんがこちらに小走りでやってきた。

 

かなり焦っていたのだろうか。額に汗が滲んで、前髪が少し張り付いている。少し火照った頬と合わさってものすんごくエロいです。

と、取り敢えずハンカチを渡しておく。

 

 

「……申し訳ございません坊っちゃま。お見苦しい姿を」

 

「構わない。瑞希さんの姿からして、俺を必死に探してくれたんだろ?寧ろ、謝るべきは俺だ。勝手にいなくなってすまなかった」

 

 

はい、それは本当に申し訳ございませんでした。

まあ樹ちゃんがほっとけなかったから仕方ないね。許してヒヤシンス。

 

納得してくれたのか、ゴニョゴニョ言ってるけどまあいいだろう。迎えも来たし、取り敢えず樹ちゃん達のことを相談するか。

 

 

って、ん?お姉ちゃんの表情がなんか変だぞ?

 

 

「瑞希さん。来てもらってそうそう申し訳ないが、少し相談があるんだが」

 

「はい、なんでございましょうか」

 

「実は、この2人の事なんだが………」

 

 

俺は樹ちゃんの頭を撫で、お姉ちゃんの肩をポンっと叩いて紹介する。

しかし、口を開こうとした時何故か瑞希さんの表情が少し強ばっていた。

 

 

「……あ、貴方は……」

 

 

お姉ちゃんの方が何かボソリと呟いていた。あんまり聞こえなかったけど、驚いているのか?なんでここにいるの?みたいな表情してる。

 

 

「……人違いです。貴女方とは初対面です。……坊っちゃま、それでこのお2人を?」

 

 

なんか、さっきまで無かった圧を感じるんだが。……え、どういう事?もしかして知り合い?

 

 

「……ああ、ちょっと事情があってだな。暫くこの2人と居たいと思うのだが……」

 

「……それは、坊っちゃまのご意思ですか?それとも、その隣に座る方に頼まれたのですか?」

 

 

凄いなんか嫌悪感剥き出しだなおい。なんだ?なんなんだ一体。この二人の間に何があったと言うのだ。

 

 

「いや、これは俺の意思だ。俺は、この2人ともう少し居たいと思ったから、瑞希さんに頼んでいる」

 

 

まあ嘘では無い。確かに2人から行かないでとは言われたが、俺もこの際だ、はっきり言おう。俺も離れたくない。

罪悪感どうこうよりも、もう寂しい思いをさせたくないというどちらかと言えば同情が混じった私情がある。

だから俺の意思。間違いでもなく、俺が2人と居たいからそう望んでいる。

 

 

「……坊っちゃま。坊っちゃまがそれで宜しいと言うのでしたら、私はお止めしません。ですが、どうか坊っちゃま。この私と御約束してください。無理はしないと。我慢はしないと。何かあれば私、あの2人にもご相談下さい。それをこれから先、お忘れなく御約束して下さいませんでしょうか?」

 

 

………いやそこまで念入りに仰らなくても。

まあはい。何度もそれは言われてるので、約束しましょう。というか、めちゃくちゃ過保護だな今更だけど。あれか?手のかかる子供って思われてる?

 

 

「ああ、約束しよう。なんなら、今の俺には貴女方3人しか頼る人が居ないからな。嫌だと言われても、相談しまくってやるよ」

 

 

俺の言葉にクスリと笑ってくれた瑞希さん。ああ、心が浄化されるぅ。美人が笑った姿って正直心にくるわ。萌えですわ。激萌えですわ。

 

 

「それで、坊っちゃま。少しその隣の方と個人的なお話をさせて頂けませんでしょうか。何やら、私に言いたいことがあるようでして」

 

「ああ、構わないけど。……一応言うが、酷いこととかするなよ?後、俺も聞いてもいいか?」

 

「流石に酷い事はしませんよ。申し訳ございませんが、坊っちゃまには多分お聞かせ出来ない乙女の秘密、というものですので」

 

 

成程。乙女の花園か。確かに、お姉ちゃんの方も将来美人になるのは確定しているだろう容姿をしているし。2人が並ぶと映えるな。美人と美少女とか、孤高の存在だろ。

 

 

「出入口に美嘉達が待機しております。先に合流なさって下さい」

 

「ああ。俺が言うのもなんだが、あまり遅くなるなよ」

 

「御忠告、感謝致します」

 

 

樹ちゃんを抱き上げて立ち上がり、2人を目尻に出入口に急ぐ。お姉ちゃんと離れるのが少し怖いのか、ギュッと更に密着してくる樹ちゃん。大丈夫だと安心させるように頭を撫でてあげる。少し愚図るかと思ったけど今は大丈夫そうだ。

 

 

その後、出入口に待機していた和服姿の2人をナンパしていた4人ぐらいのチャラ男達をひと睨みして追い払い、興奮気味に感謝し始めた美嘉さん達と車で待つこと数分。

話を終えた2人がやってきた。お姉ちゃんはどこか表情が暗いが、瑞希さんの表情を見た感じ、思い詰めたようには思えない。

 

まぁなんだ。2人だけの秘密というのなら深くは聞かないさ。誰しも、秘密というのはあるのだから。

 

 

そう言えばと、お姉ちゃんの名前を聞かなければ。まだ自己紹介してなかったし。

 

 

 

「あー、そう言えばそうですね。アタシ、()()()()って言います」

 

「そんなに硬くならなくてもいいよ。敬語も無しで」

 

「そうで、……そう?なら、そうさせてもらうわ」

 

 

意外とフランクだな。まあ感じお姉ちゃん、風ちゃんは友達多そうな感じだ。きっと友達思いでいい子なんだろう。

 

 

「じゃあ風ちゃんって呼ぶわ。俺の事もこれから━━━━━」

 

 

ここでふと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の名前、なんだ?

 

 

 

 

ここに来て、初めてこの身体の名前を知らない事に気付いたのである。

 

 

 

 

 

 

ファッ!?意外と一大事やんけ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お久しぶりですね。まさか、ここでお会いする事になるとは」

 

 

 

 

 

 

「……は、はい。その、お久しぶりです……」

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、御安心ください。別に怒っている訳ではありません。貴女方がこの街に住んでいる事を忘れていた私達に非があります」

 

 

 

 

 

 

 

「……それでもその、約束を破ってしまったのは私達の方で………」

 

 

 

 

 

 

「御安心ください。今回の件は完全に非は我々に。寧ろ、当初の契約上、貴女方の生活に関わらないという約束を破ったのは私達の方。気にする事はありません」

 

 

 

 

 

 

「……はい、ありがとうございます」

 

 

 

 

 

「少し世間話でもしましょうか。()()()()()()出来ていますか?」

 

 

 

 

「……はい。なんとお礼を言ったらいいか……」

 

 

 

 

 

「それを決められ、貴女方に干渉しないと仰られたのは()()()()()です。私にお礼等必要ありません」

 

 

 

 

 

「………あの人が、坊っちゃま……なんですね」

 

 

 

 

 

 

「はい。ここ最近は坊っちゃまも少し気を遣っていらっしゃいましたが、今は前以上に我々にも心を許されております。これからこの街で生活する以上、坊っちゃまと関わることもあるでしょう。()()を少しでも返したいと思うのであれば、どうか仲良くしてあげて下さいね」

 

 

 

 

 

 

 

「……その、それは契約違反になるのでは……」

 

 

 

 

 

 

「もう正直効果が無いようなものですから。坊っちゃまは本家から()()されました。多少の援助はあるとは言え、本家で坊っちゃまが出来ることはもうありません。ですので、契約を結んだ貴女には申し訳ないのですが、この契約は自然消滅します。これからは、そんな事に囚われず、()()()()()()()()()()()()()()、頑張って歩んでください」

 

 

 

 

 

「……はい、何から何まで……ありがとうございます……っ」

 

 

 

 

 

 

 

「では戻りましょう。坊っちゃまを待たせるのはいけません。貴女も早く心を落ち着かせなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はい。ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まず犬吠埼姉妹ふたりぃ。


次は流れ的にあの二人かな。
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