ソードアート・オンライン~The Devil May Cry (リメイク)   作:i-pod男

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まずは長らく更新をせず、活動報告でも現状報告も怠ってほったらかしにしてしまって誠に申し訳ありませんでした。ようやく大学一年の一学期の幕が下りて待ちに待った休みがやって参りましたので更新スピードもそれなりには上げますので今後ともよろしくお願いいたします。

ではどうぞ。今回のボスキャラはDMC3でも登場した方です(名前だけですが)。


Extra File #2: Sleepy Hollow Part 2

二人が辿り着いた先は左右から緩やかなカーブを描く階段があるホールだった。何十年もの間使われていないしようなのか、薄暗くそこら中が埃まみれで蜘蛛の巣が至る所に張り巡らされていた。そして尻餅をついたアスナの前に鞘に納まった刀を左手に持った裏地が赤の蒼いコートを着た男が冷ややかな視線を向けていた。

 

「アスナ!」

 

「こいつは・・・?」

 

「エギルさん、キリト君、気を付けて。多分・・・・多分彼がそうよ。彼がプレイヤーキラーを殺し回ってる奴よ。『斬滅』って呼ばれてる・・・・」

 

「お前は・・・・あの時の!?」

 

キリトはバージルを見てはっと思い出した。背教者ニコラスを倒しに行った時、聖竜連合に混じっていた唯一人のオレンジプレイヤー。装備の形状に若干の際はあれど、常に抜刀出来る様に左手に保持された得物と研ぎ澄まされた刃の様な鋭い目、そして何より聖竜連合のプレイヤーを何の躊躇いも無く斬り伏せた容赦の無さ。忘れられる訳が無い。

 

「ほう、ダンテのギルドに所属している奴らか。」

 

「アスナのHPが減ったのはお前の仕業か?」

 

「だったら何だ?後ろから叫びながらこちらに向かって走って来た奴を攻撃しなければどうなっていたか分からん。命拾いした事をありがたく思え。寧ろまたカーソルをグリーンに戻す手間が増えたこちらは迷惑千万だ。俺は奥のボスに用があるから失礼する。」

 

だがキリトはその前に立ちはだかり、背中の剣を引き抜いて構えた。

 

「お、おいおい、キリト!?」

 

「キリト君、駄目!!その人の速さ・・・・私でも追い切れなかったんだよ!?」

 

だがキリトはその場を動かず、僅かに膝を曲げて何時でも動ける様に準備をした。

 

「奴の以上に命知らずな奴はいないと思っていたが、認識を改める必要がある様だ。何故俺に剣を向ける?お前の女を傷つけたからか?」

 

「ご想像にお任せするよ。」

 

余裕そうな台詞とは裏腹に、キリトの手は汗で滲んで滑りそうになっている。

 

「だとするならお前も愚かだ。仮にソイツがレッドギルドの様な輩によって人質にでも取られたらお前は無抵抗のまま蹂躙されるだろう。ソイツはお前の足枷でしかない。その逆もまた然り。どけ、お前の様なガキを斬るのは寝覚めが悪い。」

 

「お断りだ。」

 

ダンテの好戦的な態度や挑発的な物言いが行動を共にする内に移ってしまった様だ。だが瞬きをしたその直後に、バージルの声が左側から聞こえた。

 

「そうか。」

 

次の瞬間、キリトは側頭部に衝撃を感じて吹き飛ばされた。

 

「今使ったのは体術スキルの初歩である『閃打』だ。それすらも読み切れないお前が俺に勝つ事など出来はしない。」

 

バージルの拳がクリーンヒットし、キリトのHPが削がれた。

 

「言っておくが、俺は『枷』を全て外して生きている。仲間も、家族も、全て。そんな物に縋ってしか生きて行けないお前達の様な弱者では、俺を倒す事など出来はしない。」

 

「このデスゲームが始まってから、俺はベータテスターとして他のプレイヤー達と関わる資格なんて無いと思ってソロで攻略を続けようと決めていた。だけど、一人で何もかもやってたら、意味が無くなって行くしいずれは目的をも見失う。俺はそれを改めて学んで身に染みて分かったよ。人間は、枷がなくちゃ生きて行けない生き物だ。考えようによってはアンタの言う通りかもしれない。でも、もしアスナが枷なら喜んで付けるさ。俺は最後の最後までここにいる。確かにダンテは滅茶苦茶な奴で何を考えているのか分からなくなる。けど、絶対に悪い奴じゃない。」

 

バージルの眦は今まで以上に吊り上がり、その顔を見た三人は冬でもないのにゾクリと悪寒が背筋を駆け抜けた。薄暗さも相俟ってまるで彼の目が異様な光を発しているかの様に見えなくもない。

 

「その名を・・・二度と、その名を俺の前で口にするな!」

 

鯉口を切りながら立ち上がって剣を拾い上げたばかりのキリトに向かって走り出し、剣を持っている右手と左足を擦れ違い様に切り落とした。HPが遂にレッドゾーン一歩手前にまで削られる。

 

「キリト!」

 

「キリト君!」

 

アスナとエギルはそれぞれ得物を構え加勢に向かおうとしたが、バージルの刀の切っ先がキリトの眼孔の一寸手前まで行くのを見て動きを止めた。

 

「賢明な判断だ。」

 

能面の様に変わらない顔をアスナから刀を向けているキリトに向けた。

 

「キリトと言ったか?お前が奴に何を吹き込まれたかは知らん。だが、手を切る事を進める。奴は疫病神だ、関わり続ければ遅かれ早かれ痛い目に遭うぞ。」

 

「貴方が・・・・貴方がダンテさんの何を知ってるって言うんですか?!」

 

「全てだ。」

 

レイピアの柄に手をかけたアスナの言葉を一蹴した。

 

「続柄だけ見ればこの世界でダンテと名乗っているあの疫病神の最上紅一はプレイヤーネーム『バージル』、最上蒼介の・・・この俺の双子の弟だからな。」

 

口にするのも忌々しいとばかりに嫌悪感を隠そうともせずにそう吐き捨てた。

 

「時間が無駄になった。先にボスの方へ行かせてもらう。追って来るのは自由だが、先程のアレは戯れだ。『一本取った』だけに過ぎない。本来ならば、首を取る為の『一撃』を入れる。」

 

大股ですたすたと階段を上がって行き、そこから見える光沢を持つ大理石の様な巨大な扉に向かって足を進めたが、後ろに何者かが立っている気配を感じ取って止まった。振り向かずとも感じ取れる気配だけで相手は分かる。

 

「行く先々で何度も何度も・・・・・本当にお前は疫病神の代名詞だな。」

 

「そう言うそっちこそ、いい加減『人斬り』って改めた方が良いと思えて来たぜ。十歳以上も歳が離れてるガキ相手になぁ〜にムキになってんだ?」

 

バージルと同じ銀髪、青いコートとは対照的な真っ赤なコート、鈍色に光る角を生やして口を開いた髑髏のデザインが付いた身の丈近くある巨大な剣、そして余裕綽々で陽気な声

 

「ダンテ・・・・!」

 

「Yes, it’s me! Yours truly.」

 

「来るのが遅過ぎですよ!!」

 

「ヘヘッ、わりぃわりぃ。アルゴとメッセージの遣り取りとコイツを手に入れるのに手間取っちまってな。後キリト、命が惜しけりゃ二度とそいつに挑むな。たとえ相手がガキでも、コイツは敵意を見せれば即ぶっ殺すタイプの人間だ。それと、お見舞いにお前が使えそうな武器を見つけて来たぜ。」

 

ストレージから新たに取り出したのは柄から刃の付け根までが口を開いた西洋のドラゴンを象り、開いた翼が手元を守る鍔になっている一振りの剣だった。

 

「雷剣『復讐者(アラストル)』。防御力を代償に装備した奴の敏捷性と麻痺・スタン耐性を大幅アップさせる。更にHPが低けりゃその分攻撃力も上がる。手に入れるのに苦労したぜ。何せ握った瞬間いきなり手を離れるだろ?んでもって俺の胸にぶっ刺さって地面に打ち付けるもんだからよお。標本にされた昆虫の気持ちが分かった気がするぜ。引き抜くのに苦労したしその間に回復アイテムも手持ちの半分近く使っちまったぃ。今度こそマジで死ぬかと思ったよ、全く。」

 

「己の命を軽々に扱う上に傍若無人な振る舞い・・・・その息の根を止めるのが楽しみだ。」

 

「俺もお前とキリト以外にやり合って張り合いがあると思える奴がいなくなって来た。こんな登場しておいて驚くかもしれないだろうが、俺はお前と争いに来た訳じゃない。折角のハロウィンだし、ボス討伐の合間に一つゲームをしようと思ってな。ルールは簡単だ。一つ、お互いボスに対する攻撃を妨害しないこと。二つ、プレイヤー同士の直接的な攻撃をしない事。止めの一撃を与えてラストアタック・ボーナスを手に入れた者が勝者となる。」

 

「下らん。」

 

ダンテの提案をバージルは鼻で一蹴した。

 

「まあ、そう言うな。お前が勝てば俺の首以外に更なるボーナスを与えられるかもしれない。そうだな、たとえばアインクラッドの創造主(かみさま)、茅場秋彦がどこの誰なのか、とか。元々攻略組の注目を集める為に中小のオレンジギルド潰し回ってんだろ?そうすれば攻略に参加出来る人数も成功確率も維持出来る上、向こうからコンタクトを取ろうとする。そうすれば茅場が扮している可能性ありのプレイヤーの人数も絞り込める。正に一石三鳥と言う訳だ。」

 

二人の会話を三人は唖然として聞いていた。特にキリトが一番の衝撃を受けている。今まで地道な攻略によってアインクラッドを脱出する事以外は眼中に無かったのに、彼らは攻略の合間に既に別の突破口を模索していたのだ。

 

この世界を作ったのは茅場秋彦である。つまり彼がゲームバランスを管理しているカーディナルシステム以外にこの世界を支えているもう一本の柱なのだ。システムの管理下にあるプレイヤーである以上は、カーディナルに手出しは出来ない。だが、アインクラッドの創造主がいなくなればこの世界は無事で済む筈が無い。

 

灯台下暗しとは良く言った物で、茅場がSAOの中に他のプレイヤー達に混じっていると言う可能性は十分過ぎる位にあり得る話だ。そして茅場もただ座ってプレイヤー達が動くのを眺めるだけに留まるのも考え難い。何故なら、他人がゲームをするのをただ見ている程つまらない事はないからだ。これはキリト自身の経験からも言える。何をどうすれば自分は今の今までこんな単純な事を忘れられたのだろうとキリトは苛立ち紛れに頭を掻き毟った。

 

「その必要は無い。攻略組のギルドの内の一つに属している事までは分かっている。」

 

バージルは頑として首を縦に振らず、ダンテの提言を聞き入れようとしなかった。

 

「ほぉ〜、流石は現役のキャリア警察官だ。知能系犯罪者やクラッカーを検挙してはブタ箱にぶち込んで来ただけの事はあるな。」

 

「え?」

 

それを聞いてキリトだけでなくアスナやエギルも思わずそんな間の抜けた声を上げた。

 

「そう言えば知らなかったよな。リアルじゃこいつは警視庁所属だ。生活安全部サイバー犯罪対策課情報係長、及び高度情報技術犯罪捜査第三班班長。階級は警部。年齢は俺と同じ二十六歳。ちなみにコイツ仕事始めてから半月も立たないうちに六人検挙して殆どが今や臭い飯食ってる塀の向こう側の住人だからな」

 

「えええええええええ!?て事はキリト君、もうちょっとで刑事さんに攻撃しそうになってたって事!?」

 

ここが仮想空間だから良かったものの、もし現実世界ならば大変な事になっていただろう。

「・・・・・貴様、警視庁の個人情報ファイルをハックしたか。」

 

「驚いたか?情報のアクセスだけなら俺にだって出来るんだよバーカ。現実世界に戻ったら日本最大規模の府中刑務所に無期禁錮でもするか?あ、駄目か。元々俺を殺すつもりだったもんなお前。まあ、それはともかく改めて問おう。この話に乗るか?ボス戦でお前が先にラストアタックを決めれば今現在茅場である可能性が限り無く高い奴を教える。俺が勝ったら、そうだな・・・・・お前が知ってる犯罪者ギルドの情報を幾つか寄越せ。言わずもがなだが、お前の名もリアルでの正体も伏せる。どうだ?」

 

「良いだろう。だがお前の為にゲームとルール内容を少々変更してもっと面白くしてやろう。ボスの部屋に入るのは俺とお前、そしてギルドメンバー全員だ。俺はボスと戦うお前のギルドメンバーを本気で殺しに掛かる。お前はそれを妨害しろ。先に奴らがボスを倒せればそちらの勝ち、俺が防衛を突破してギルドメンバーに一撃でも食らわせる事が出来ればお前達の負け。嫌ならば俺はこの場でお前達全員を斬滅する。」

 

まるで突然激しい寒風に見舞われたかの様にキリト、アスナ、エギルの背筋が急激に寒くなり、恐怖でゾワリと体が泡立った。能面の様な表情は静かなる怒りと言う者を体現しており、それが放つ威圧感が有言実行を明確に物語っていた。

 

「アンタ・・・・アンタそれでも警察官なのかよ!?人を守って公共の安全を維持するのが仕事だろうが!?」

 

居丈高にエギルはそう叫びながらダンテに止められるまでバージルの方へと掴み掛からんばかりに近付いた。彼の言葉にバージルは首を振り、髪をオールバックに撫で付け直した

 

「お前が知っている大多数の警察官はそうかもしれんが、俺が警察官になったのはソイツを含めたルールの守り方を知らん犯罪者(ゴミ)を掃除する為だ。良く覚えておけ、法律は人を守る事など出来はしない。何事も実行するのに必要なのは力のみ、当てに出来るのは己自身。警察の中にも裏で犯罪に手を染めている者もいる。だがそれでもそこに身を置いているのは、実用性を重んじての事だ。世間話は終わりだ、さあ答えろ。この勝負に乗るか否か。」

 

ダンテはアラストルを肩に担ぎ、後ろに立つ三人に問うた。

 

「お前らはどうしたい?」

彼らはバージルの強さの片鱗しか目の当たりにしていない。故にその強いと言う一言では済まない怖さも知らないのだ。まともに相対した事すら無い彼らは、バージルの実力と容赦の無さを知らなければならない。剥き出しの殺意は間違い無く自分を上回る。彼は遊び半分で命を奪うオレンジプレイヤーと違って、ただ斬る為に相手を斬る『剣客』の様な思考の持ち主だ。そんな相手に背中を見せてボスと戦うのは自殺に等しい。本当の意味で命がかかっている故に、皆の合意を得なければ次には進めないとダンテは感じた。

 

バージルのリアルでの戦闘技術はゲームの中でも大きく反映されている。幼少から弛まぬ努力で練り上げられた剣の腕は並の達人が敵う様な物ではなくなった殺人剣術だ。取り分け危険視すべきは正に一撃必殺の速さを誇る居合いだ。デビルメイクライきってのスピードファイターのアスナは勿論、未だにダンテ自身ですら完全に見切る事が出来ないのだから。一度それを食らえば誰が相手だろうと最早勝負はついたも同然である。そこから一気に全てを突き崩されてしまうのだ。

 

「言っておくが、こいつは俺と違って遊び心が無いし、ユーモアと言う単語すら辞書に存在する事すら疑わしい。自衛の意味を問えば脅威対象の完全制圧と解釈する。もしこのゲームが嫌で戦う事にするならば、殺すつもりで、プライドなんてかなぐり捨てて攻撃しろ。俺程寛大じゃないからガキでも容赦はしない。余程怒らせない限り殺しはしないだろうが、トラウマ植え付けられる事請け合いだ。お前らがどちらを選ぼうと、ここから離脱しようと、俺は文句は言わない。死なれちゃ色々と俺の沽券に関わるんでな。」

 

「良いぜ、やろうじゃねえか。俺も昔はやんちゃしてたが、警察官に喧嘩売った事は無いんでな。久し振りに血が騒ぐぜ。」

 

最初に口を開いたのはエギルだった。ダンテの隣に立ち、背負った斧を引き抜いて構える彼の顔は好戦的な笑みが見える。

 

「もう・・・・そんな風に言われたらやるしか無くなっちゃうじゃないですか。自分勝手で色情魔でシニカルなのに、何時も変な所で律儀なんですから。分かりました、やりましょう。私達の中で一番強いんですから、私達の後ろ守るの、お願いしますよ?」

 

口ではそう言っている物の、アスナの表情は穏やかで微笑みさえ浮かべていた。エギルの隣でレイピアを鞘から引き抜いて切っ先をバージルに向ける。

 

「あんたのお陰で、俺も俺なりに色々と新しい事を学んだ。感謝してるよ、ダンテ。」

 

切断された手足が再び生え変わり、HPの回復を終えたキリトも立ち上がってダンテからアラストルを受け取った。

 

「つー訳で話は纏まったぜ、兄貴。仲間がボスを倒している間、俺は彼らの殺害を妨げる。俺が勝った時の報酬は犯罪者ギルドの情報。俺が負けた時は俺の(タマ)以外に、茅場が身を窶しているプレイヤー候補の名前を教える。間違い無いな?」

 

バージルは無言で頷き、皆はボスの部屋の中へと足を踏み入れた。

 

おどろおどろしいデザインの扉とは裏腹に、巨大なベッドルームらしき部屋の内装は目が痛くなる位沢山の極彩色が使われていた。部屋の奥にある巨大な天蓋付きの四柱式ベッドの閉め切られたカーテンの奥で周りに据えられた数十本の蝋燭の灯りに髪の長い女の人影が揺らめく。

 

「人型は良いとして、プレイヤーと等身大のボスモンスターって・・・・?」

 

今までに無い姿形のモンスターにアスナはレイピアを握る力を強めた。

 

「それもよりによって女とはな。やり難いったらありゃしねえ。」

 

妻帯者であるエギルは顔を顰めながらスキンヘッドを指でかいた。

 

「・・・・・なあ、バージル。俺の妨害役とキリト達の討伐役、今更交替してくれって言っても遅いよな?」

 

女と分かるやダンテはバージルにそう耳打ちしたが、近づけた顔を鬱陶しそうに払い除けられた。

 

「無論だ。約束事を違えるならば先程の議論を全て白紙に戻して貴様らを皆殺しにする。」

「だよなあ。ま、俺も男だし?あんだけ大見得を切ったんだ、二言はねえよ。」

 

それを聞き、バージルの口角はほんの僅かの間だけだがつりあがった。何時でも居合いをかけられる様に刀の鯉口を切ると、妙に小気味良いチンと金属音が響いた。

 

「そうだろうとも。そうでなくては。では、ボスのHPゲージが一杯になってから始める。」

 

蝋燭の灯りが消えるとベッドのカーテンが開き、無数の蝙蝠が飛び出して来た。その蝙蝠の巨大な群れは何度か高い天井を旋回し、やたら露出度が高い黒いのドレスを身に付けた赤毛の女に姿を変えた。青白い肌とのコントラストで美貌の奥に潜む不気味さで、キリト達は身構えた。五段重ねのHPバーが一杯になって行き、ボスの名前も露わになる。

 

表記された名は、

 

『Nevan The Temptress』

 




番外編は次回で終わります。そろそろ本編に戻らなければ・・・・・!ALOとGGOもかかなきゃならんのに!
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