Gate/beyond the moon(旧題:異世界と日本は繋がったようです)   作:五十川タカシ

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今回は説明回です。


第二十五話「変わりゆく世界。されど色あせぬ人々」

「あ、ん……?」

 

 くぐもった声が海苔緒の喉から抜ける。

 目が覚めると妙に体が重かった。肌のヒリついた痛みは引いたのだが、その代わり体調が芳しくないのかも――と起抜けの鈍った思考がぼんやりと脳裏に浮かぶ。

 ともかく体を起こそうと、海苔緒は被っていた毛布をずらした所……、

 

「はっぁ?」

 

 間抜けた声を上げる。海苔緒の視線の方向――己の片足に、何故だかアストルフォが掴まって丸まっていた。まるで木にしがみ付くコアラの如き様相を呈している。

 横を向けば、隣には毛布が蹴飛ばされて空っぽになった布団が一つ。

 

「……どういう寝相だ、これ?」

 

 しかも就寝前に確認しなかったのだが、寝間着のチョイスも正直酷い。透かしの入ったピンクカラーのネグリジュに、下は青と白の縞パン一丁である。

 こいつのファッションセンスは一体全体どうなっているんだ? と色々な意味で目を疑いたくなる。

 けれど何故だか、その装いが似合っているのだから余計に性質が悪い。

 

「しかし、まぁ……」

 

 ……本当に気持ちよさそうな寝顔だ。

 

「おっと、まずは起こさねぇと……アストルフォ、朝だぞ、起きてくれ!」

 

 声を掛けるが反応はなし。海苔緒は仕方なく――アストルフォの顔を揺らそうと、あどけない寝顔の頬へと手を置いて……、

 ――刹那、唐突にドアは開かれた。

 

「おはようございます、海苔緒様、アストルフォ様。朝食のご用意が……」

 

 ノブを回したのはアンリエッタ女王直々に才人専属メイドを任されたシエスタ。

 彼女が目にしたのは、肢体を絡ませ合う海苔緒とアストルフォ。加えてシエスタには、海苔緒が無防備な寝顔を晒したアストルフォの頬に手を当て、顔を近付けているように見えた。

 脳内で補正が行われ、シエスタの瞳は海苔緒とアストルフォの周りに満開のバラ園を幻視する。

 

「あっ(察し)……」

 

 頬が引き攣りかけるシエスタ。けれど学院にて貴族を相手に鍛えた持ち前の鉄面皮で何とか持ち堪えた。

 そのままシエスタは流れるような動きで後退すると、ゆっくり扉を閉め直した。

 

「し、失礼致しました。どうぞごゆっくり……才人さんやミス・ヴァリエールたちには私から、お伝えてしておきますので」

「おいっ! ちょっと待って!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――朝食。

 メニューはパンにサラダとハム……そして何故だかミソスープ(味噌汁)と、中々にアンバランスだった。

 海苔緒は一口大にカットされたパンを一切れ摘まみ、バターとジャムを塗りたくる。その目線の先には、並んで座るルイズとシエスタの姿が。

 二人はジトォーーといった擬音が聞こえそうな疑惑の目を、海苔緒に向けている。

 

 

「何度目になるか分からねぇが、一応云っておく」

 

 海苔緒はバターとジャムを塗り終わったパンを、一旦皿の上に置き、

 

「俺とアストルフォは、ルイズさんやシエスタさんが想像するような関係じゃねぇからな」

 

 牽制するように云い放つ。そして皿に置いたパンを手に取って口に放り込んだ。

 海苔緒の隣に座るアストルフォは、特に海苔緒に同調して反論する様子もなく……一切れのパンに複数のジャムを塗りたくっていた。

 どうやら新たな味覚を開拓している最中で忙しいようだ。よって援護は期待出来ない。

 才人は苦笑いを浮かべつつ、味噌汁を啜っており、ティファニアとケイローンの主従コンビは揃って傍観の構えをとっている。

 そして相変わらずルイズとシエスタの胡乱な視線は海苔緒に傾いている。

 状況の不利を悟った海苔緒は溜息を付いて、話題を切り替える作戦に出た。

 

「はぁぁ……、それで才人、明日は俺たちもロマリア行きに同行すればいいんだよな」

「ああ、ジュリオの呼び出しでな。何でも先方は海苔緒にも同席してほしいらしいぞ」

「俺も、か……」

 

 ジュリオ・チェザーレ。故ヴィットーリオ教皇の側近であり、使い魔【神の右手・ヴィンダールヴ】であった人物。現在はヴィットーリオ教皇の意思を継いで教皇に選ばれた人物の補佐しつつ、無能王ジョゼフ亡き後に体制を一新したガリア王国との繋ぎの役目を果たしているそうだ。

 容姿の特徴としては左目は鳶色、右目は碧色で海苔緒と同じく月目(オッドアイ)。けれどその甘いマスクは女性を魅了してやまず、女性からの絶大な人気だが、その分男性受けは良くない。

 虚無に目覚めたジョゼットと契約したことにより、神の頭脳ミョズニトニルンに目覚めた彼は、今まで紐解けなかった歴代虚無の残した資料の解析を行っていた。

 そこで知り得た新たな情報を各国で共有するため、ロマリア連合皇国で会議が行われることになった、という訳だ。

 ついで日本の政府関係者を交え、地球との国交を開始の取り決めに関して話し合いが行われることにもなっている

 各国の代表者に加え、虚無とその使い魔が一堂に集う会議。それに何故か海苔緒にもお呼びが掛かったのは何故だろう?

 

「……何だか胃がキリキリしてきやがった」

 

 海苔緒は部屋に戻ったら……最近常備薬と化してきた胃薬を飲もう、と頭の隅にメモを取る。

 才人も海苔緒と同じく似たり寄ったりに顔を顰めていた。

 

「俺もジュリオと会うのは……何だかんだで、結構気まずいな」

「あ~~確か、シャルロットさんの一件で一悶着あったんだっけか?」

 

 海苔緒の言葉に才人は頷く。

 

 シャルロット……つまりはタバサのことである。

 何があったかと云えば……タバサが双子の妹ジョゼットに王位を譲渡しようした件で、ジュリオが激怒。そして仲裁に入った才人とジュリオが取っ組み合いの喧嘩したのだ。

 

 ――この件に関して詳しい経緯を説明しよう。

 

 元々ジョゼットの存在を明かし、陸の孤島にあり世俗から隔離されていた孤児院からジョゼットを連れ出し、タバサたちの元へ返したのはジュリオである。

 彼もまたジョゼットと同じで孤児院の出身であり、ずっと以前からジョゼットの存在を知っていた。むしろ親しい間柄と云っても差し支えない。

 但し、ジョゼットがガリア王家の血を引くのを知ったのはヴィットーリオの側近となってからのことである。

 もしもジョゼフを打倒する前に、反ジョゼフの神輿となっていたタバサが死亡してしまった場合、ジョゼットを新たな神輿として担ぎ出されることも考えられていた。

 

 ……その後、新たな虚無の担い手に仕立て上げることも含めて、である。

 

 ジュリオとしては大変に不本意なことであったが、ヴィットーリオの命令ということもあって渋々従っていた。

 けれど無能王ジョゼフは倒れ、エンシェントドラゴンという大災厄も何とか乗り切り、ハルケギニアには真の平穏が訪れた(勿論エルフとの和解の道が見えたことも含めてのことだ)。

 ヴィットーリオ教皇が亡くなり、ジョゼットのことを一任することとなったジュリオは、タバサとその母親の元にジョゼットを返すのが一番適当と判断したのである。

 ジュリオとしては家族水入らずで、ジョゼットには穏やかな生活を送って貰いたかったのだが、双子の姉であるタバサは考えが違った。

 ジョゼットの存在を全く知らなかったタバサは当初戸惑ったが、それから色々考えタバサは女王の地位をジョゼットに譲る決意をした。

 タバサ自身、王位には全くと云っていいほど執着はなかった。

 タバサはただジョゼフへの復讐だけを望み、人生を費やしてきた。復讐の後のことなど、微塵も考えてはいなかったのだ。

 むしろタバサにとって王位など疎ましい存在でしかない。何せ、たった一つの王冠を巡って親族同士が殺し合い、憎しみ合い。ガリア王国の民はその争いに巻き込まれ、多くの犠牲が出たのだから。

 加えてタバサは復讐のためとはいえ、イザベラを中継してジョゼフの命に従って散々汚れ仕事をしてきた。それはジョゼフの悪事に加担していたも同義。

 故にタバサはガリア王国が安定した頃合いを見計らって、誰かしらに王位を譲ろうと 最初から考えていたのだ。同時に貴族による議会制政治への移行も視野に入れている。

 異世界である地球には王政から議会制への移行の前例などいくらでもあった。

 無数の地球の書物から政治の歴史を学んだタバサは、それ等を参考にして新たな制度を提案構築すればいい。

 

 ……王などは国の象徴で十分。

 

 それがタバサの結論だった。『君臨すれども統治せず』の言葉の通りである。

 そして頃合い良く妹のジョゼットがタバサたちの前に現れたものだから、タバサはジョゼットを新たなガリア王国の象徴とし、旧オルレアン公派貴族たちを中心とした議会制政治の雛型を確立しようした訳で……、

 そんな動きが、ジュリオには妹分であったジョゼットが(まつりごと)の道具にされそうになっているよう見えたのだろう。

 信頼してジョゼットを託したジュリオは、普段のクールさが嘘のように激しく怒ってタバサへと抗議に向かった。

 そして偶々(たまたま)その場に居合わせた才人がジュリオを諌めようとしたのだが、ジュリオの怒りは収まらず、才人とジュリオは取っ組み合いの喧嘩へと発展した次第である。

 才人にしてみれば、ジュリオの意外な一面を知れたのは良かったとしても、もう二度はやりたくないと思った。それほどに激しい喧嘩だった。

 何せ終わるころに両者の顔面はボコボコで、水の秘薬を使っても数日は腫れが引かなかったのだ。

 才人と殴り合って血の気の引いたジュリオは、タバサと話し合い……不本意ながらも最終的にはタバサの考えに賛同することとなった。

 その代わり、ジュリオは虚無に目覚めたジョゼットの使い魔となり、彼女の護衛として侍ることを条件とした。

 

 ……こうして【ジュリオ激おこ事件】は幕を閉じたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝食を終えた海苔緒とアストルフォは、才人たちとは別行動となった。

 才人は何かと忙しい。日本とトリステインの橋渡しの役割を担っているのに加え、貴族としてマナーの訓練や、高校資格を獲得するため勉強にも従事している。ルイズも当然ながら付き添っている。現在はそれにケイローンも加わっていた。

 ケイローンは信じられないスピードで現代教育を学習し、既に才人の講師に収まっているというから恐ろしい。

 忘れているかも知れないが、高校生の途中でハルケギニアに召喚された為、才人の最終学歴は高校中退で止まっていた。

 そしてそれは、元引き篭りの慎一も同様だ。

 これから大いに注目される立場にある二人である。さすがに高校中退は体裁が悪いので、政府は通信制を活用した卒業資格の取得を慎一と才人に推奨し、二人はそれを受け入れた。

 今頃慎一もエルダントの屋敷でヒイヒイ云っているかもしれない。

 海苔緒は大学にこそ行かなかったが、高校は卒業しているので一応の問題はない。

 海苔緒とアストルフォが屋敷の玄関に出ると、既に案内役の二人が外で待ち受けていた。

 胸元がややはだけ、何となくギザったらしい雰囲気を醸し出す青年と、金髪ロールのいかにもお嬢様風といった少女である。両者ともトリステイン魔法学院の制服を纏っていた。

 

「やぁ、おはよう。君たちがミスタ・シタケとアストルフォかい?」

 

 金髪のキザったらしい青年は顔だけ見れば文句なしの二枚目だが、仕草を含めると三枚目といった風情である。

 案内人が誰かは昨夜に聞かされていたから海苔緒も理解していたし……仮令初見であろうとも、海苔緒ならばその正体は察することが出来たかもしれない。

 それほどの個性を既に青年は放っていた。

 海苔緒は青年に少し気後れしそうになるが、何とか応じた。

 

「あっ……ああ。俺が紫竹海苔緒で、こっちがアストルフォだ。そういうアンタは水精霊(オンディーヌ)騎士隊隊長をしている【青銅】のギーシュだろ。才人から話は聞いてる……親友だってな」

 

 そう、目の前のキザな青年はギーシュ・ド・グラモン。陸軍元帥を父に持つ名門グラモン伯爵家の四男にして、土系統のドットメイジである。加えて同時に才人の悪友でもある。

 

「し、親友。そ、そうかい! サイトのやつ、そんな風に紹介してくれたのか」

 

 親友という言葉がギーシュの琴線に触れたらしく、感極まった様子で声が上擦っていた。

 そのままギーシュは得意げに自己紹介を続けた。

 

「そう! このぼくが才人の大親友にしてッ!! シュヴァリエのギーシュ・ド・グラモンさッ!!」

「……お、おう。それで隣の彼女は【香水】のモンモランシーでいいだよな?」

 

 彼女――モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシは海苔緒の問いに頷いて口を開こうとするが、テンションの高いギーシュの声がそれを遮ってしまう。

 

「そうだともッ! こちらはぼくの愛しき恋人――モンモランシー!!」

 

 ギーシュは両手を仰ぐようにして、モンモランシーへと向ける。

 そんな様子のギーシュに、モンモランシーは呆れた様子で一息つくと突き放すように告げた。

 

「誰があなたの恋人よ! 最近また調子に乗って、他の女の子たちにデレデレしてる癖に! 本当いい加減にしてほしいんですけど」

「いや、それはだね、モンモランシー……」

 

 どうやらギーシュが調子に乗りすぎたせいで、モンモランシーの機嫌を損ねてしまったらしい。

 ……最初から前途多難だな、と海苔緒は笑みを引き攣らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ド・オルニエールの案内は意外とすんなり進んだ。ギーシュが途中で暴走しかけても、モンモランシーが諌めてくれたお蔭だろう。

 案内を聞いて、色々と新しく理解出来たことも多い。

 例えば――このド・オルニエール発展のためには当然資金が必要となるが、ハルケギニア側の大口のスポンサーを務めているのは、クルデンホルフ大公国だそうだ。

 ティファニアへの狼藉(異端審問未遂)の一件の謝罪ということで、ド・オルニエールにはクルデンホルフ大公国に寄付によって教会兼孤児院が建設されている。

 完成すれば、元々開拓村でティファニアが親代わりをしていた孤児たちをトリステインの修道院から此方に移す段取りも決まっていた。

 ティファニアとしては嬉しい限りだろう。

 無論、クルデンホルフ大公にも下心はある。

 優れた領地経営により富裕な財力を有するクルデンホルフは、言い換えれば経済感覚に優れているとも云える。

 娘であるベアトリスがティファニアと親しい間柄にある関係で、クルデンホルフ大公は才人の故郷である地球に関して、娘からある程度情報を仕入れることが出来た。

 クルデンホルフ大公から見れば、新しい商いのチャンスであることは一目瞭然だったわけで……。

 普段頭の上がらないラ・ヴァリエール公爵家の娘であるルイズと、貴族として新参者の才人に対して同時に恩を売り、ド・オルニエールで始まる新しい通商に食い込む。

 それを目的にクルデンホルフ大公国はド・オルニエールへ投資した、とつまりそういうことなのだ。

 

 

 

 

 

 一息休憩を入れることとなり、ギーシュとモンモランシーの紹介でオープンテラスのカフェで腰を落ち着ける。

 オープンテラスといえば聞こえはいいかもしれないが、要するに……祭りの出店を少し大きくしたような店であった。

 目玉はエルフ達が仕入れてきた珈琲と日本のケーキ。ケーキを作るパティシエは銀座事件で店を失い、営業停止に追い込まれて途方に暮れていた人物を政府が秘密裏に雇い入れた、と聞いている。

 ハルケギニアに珈琲を飲む習慣がなかったのと相まって、物珍しさから店は盛況の様子であった。

 海苔緒はいい機会だと思って、ハルケギニア貴族であるギーシュとモンモラシーに聞いて見ることにした。

 飲み掛けの珈琲をカップに置いて、海苔緒は二人に尋ねる。

 

「なぁ、アンタたちは日本との国交をどう思ってるんだ?」

 

 そんなことを聞かれると思わなかったのかギーシュは目を丸めるが、海苔緒の真剣な顔に応じるように、直ぐに表情を引き締めて海苔緒に答えてくれた。

 

「確かに問題は山積みだろうね。何せ、国の体制や社会の仕組みもまるで違うだから。でも悪いことではない、とぼくは思っている。……思えば、サイトとの出会いもそうだった」

 

 ギーシュは懐かしむように視線を空へと向け、言葉を続けた。

 

「最初は生意気な平民だと、正直思った。いや、今のサイトは男爵だけどね! 勢い任せに決闘してからは、サイトとよく話をするようになって……変な考え方をするけど思いヤツだと、ぼくは思うようになった。けど……もっと話すようになって、大分親しくなってからはサイトの考えが理解出来るようになってきてね。そうなってくると『こんな考え方もあるんだな』と感心するようになったんだ」

 

 才人との交流の経験から身分に時代や、そして世界が違っても、それ等は友となる障害足りえないとギーシュは学んだ。

 それだけではない。『命を惜しむな、名を惜しめ』という父の言葉を律儀に守り、貴族との体面も重んじるあまり無鉄砲であったギーシュが『みっともなくても生き残るのが本当の名誉だ』と考えを改めるようになったのも、才人の影響があってのことである。

 

「ニホンとの交流も、サイトと同じくぼくはそういうものだと思ってる。だから今回も水精霊(オンディーヌ)騎士隊隊長として親友であるサイトを出来る限りサポートするつもりさ」

 

 凛々しい表情しているギーシュを見て、モンモランシーは嬉しそうに目を細めていた。

 ギーシュの言葉が途切れると、今度は彼女が口を開いた。

 

「私もギーシュと同意見よ。ニホンとの交流は悪いことではないと思っているわ。例えばルイズのお姉さんの件がいい例ね」

 

 モンモランシーは自分の言葉を確かめるようにして、想いを口に出していく。

 

「ハルケギニアで今まで直らなかった病気が治療出来る様になるのは、素晴らしいことの筈よ。人を救う選択肢が増えるのだから。だから私もニホンと交流は良いだと思っているわ」

 

 水系統のメイジであり、人の治療に携わるモンモランシーだからこその意見である。

 

 

 ――出会う筈のない人々が出会うことで、在り得なかった新たな運命が紡がれていく。

 

 

 そんなヒトの可能性の広がりを垣間見て、海苔緒に寄り添うアストルフォは自然と顔をほころばせてゆくであった。

 




次回はロマリアでの話の予定。
大隆起やエンシェントドラゴンの話を交え、ハルケギニアの現状を明らかにするつもりです。

では、

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