Gate/beyond the moon(旧題:異世界と日本は繋がったようです)   作:五十川タカシ

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月姫リメイク続報!
ゼロ魔続巻決定!
グランドオーダー運営開始日決定!!

嬉しい報せばかりでテンションが上がります。

ただゲートアニメまでゲート編に入れなかったことは

…………誠に申し訳ありませんORZ


第三十七話「語られる遥かなる過去。そして災厄はかく訪れり」

 ――そして、その日は訪れた。

 会談の場所は予定通りゲルマニアのツェルプストーの別荘である。

 本来は晩餐会等を行うための広いダイニングルームにて、日本とネフテス国の関係者が対面する形で席についている。その中には勿論、海苔緒とアストルフォも居た。

 

「お初にお目にかかる。私はネフテスの『老評議会』の議員を務めるビダーシャルだ。今回の非公式会談に応じてくれたことを深く感謝する」

 

 ビダーシャルはいつもと変わらぬポーカーフェイスで折り目正しく頭を下げた。対して日本側の関係者も揃って礼を返す。

 それから互いの紹介を一通り終え、

 

「それで本題に入る前にだが、何故私達が地球と国交を持とうとするか、話さなければならない。先に話をして構わないか?」

 

 海苔緒と日本の関係者は顔を見合わせた。どうやらビダーシャルは先に話すべきことがあるらしい。

 少しばかりの相談の後、『構いません』と日本の代表者が頷いた。

 

「では話そう。切っ掛けは一か月ほど前、貴国の都市『ギンザ』にて異界に繋がる門が開いたと聞いた時のことだ」

 

 ビダーシャルの言葉に日本の関係者が強張る。

 

「実は我々も似た体験をしている。遥か数千年前、悪魔(シャイターン)の門がこの地に開いた時に」

 

 全くの不意打ちに日本の関係者一同目を剥く。

 しかしビダーシャルは微動だにせず、ハルケギニア側の協力によって新たに判明した歴史の一端を語り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――その門が開いた正確な時期や原因は未だ分からない。だが約六千年前、門を超えて悪魔たちがこの世界に現れたのは確かなことだ。彼らは我々の理解の及ばぬ技術を持って各地へと侵攻し、多大な被害をもたらした。記録よれば()の悪魔たちはこう呼ばれたそうだ。――“ヴァリャーグ”と」

「ヴァリャーグ、ですか?」

 

 ヴァリャーグとは、地球の文献であるルーシ原初年代記『過ぎし日々の物語』で言及されているゲルマン人の一派を指す言葉だ。

 ソ連の空母やロシア帝国の巡洋艦にも使われた名前であり、一部の日本人関係者は教養知識として知っていた。

 そしてビダーシャルもまた地球の歴史書を紐解く過程で、その名前を把握していた。

 

「地球においても同じ名を冠する部族が居たことは、私も把握している。それ等が同じ存在であったかは現在判断出来ないが、だがおそらくは、門を越えてこの地を侵略した軍団は元々地球に住む人々だったのだろう」

 

 次々と衝撃的な言葉がビダーシャルの口から飛び出す。日本の関係者たちは何度も頭をハンマーで打ち据えられたような顔へと変化していき、皆顔面蒼白である。

 代表して一人の日本人が震え声でビダーシャルに尋ねる。

 

「こ、根拠はおありですか?」

「ならば逆に聞くが、貴方がたは確認した筈だ。“場違いな工芸品”と呼ばれる地球の兵器を。戦車に飛行機、銃砲火器や爆発物の類。それ等はブリミルが残した力によってあの門を中継し、この地に召喚されていた。ならばあの門を潜り抜けてくる者が何者であるかは、云うまでないと私は考えている」

 

 日本政府関係者に馴染みが深いのは才人の使用していたゼロ戦だ。加えて元の搭乗者である佐々木武雄氏が、大日本帝国の軍人であったことは確認済みである。

 ヴァリャーグは魔法こそ用いなかったが、この世界に存在しなかった集団戦法と軍略で他を圧倒したという。

 六千年前というと、地球は約紀元前四千年頃の筈(暦の差を考慮すると三百年程度誤差はあるが)。フルプレートと甲冑を着込んだ軍団だったという彼らの存在は、時期的な矛盾を孕んでいる。

 けれど、そもそも異なる時空を繋がる現象の仕組みが解明されていない今……時空の流れが一定とは限らず、西暦以降の地球と六千年前のハルケギニアがかつて聖地の門を介して繋がっていた可能性も否定出来ない。

 ともかく、今はビダーシャルの話に耳を傾けることこそが重要だ。

 

「話を戻そう。以降、侵略を続けるヴァリャーグだったが、それに対抗する勢力が現れた。後に聖者とも悪魔とも語られる男――ブリミル率いるマギ族だ。最初彼らは逃げの一手だったが、虚無の魔法を使うブリミルは各地を転々とする中で徐々に仲間を増やした。そしてその中には我らネフテスの部族の祖先も居たらしい。最終的にブリミルは複数の部族を束ねて使い魔たちと共に陣頭に立ち、ヴァリャーグを門の向こう側へと押し返すことに成功したそうだ」

 

 そこで終われば全てはハッピーエンド、大団円だったのだが……何事にも続きはある。英雄の物語に栄光と凋落がワンセットで付き纏うように、ブリミルにもまた悲劇が訪れた訳である。

 

「問題はそこからだ。……門をどうするかで意見が割れてしまった。このまま門の向こう側に逆侵攻を掛けようとしたブリミルの派閥と、門を封印しようとしたブリミルの使い魔であるサーシャを筆頭としたエルフたちの派閥に勢力が分裂した。サーシャはブリミルを何度も説得しようとしたが、ブリミルは最後まで門に固執し……結局サーシャはブリミルを殺すことでしか止められなかった」

 

 子細な結末は才人のルーンの宿って眠り続けているデルフリンガーが知っているかもしれないが、聞いた所で彼は語らないだろう。 

 それからブリミルの派閥は彼の三人の子と一人の弟子に率いられ、逃げるように西を 目指した。一方残されたサーシャはエルフたちから聖者アヌビスと称えられながらも、部族の仲間に聖地と門を守る役目を任せてどこかへ行方をくらませてしまう。

 

「そうして六千年の月日が過ぎ……ハルケギニアとサハラに別たれながらも、今の今まで我々は愚かにも争いを続けていたわけだ」

 

 ビダーシャルは自嘲を含んだ笑みを浮かべる。この会議の場で初めて見せた感情を含んだ表情であるが故に、その重みが参加者たちに強く伝わる。

 しかし……、

 

(何でブリミルは聖地に固執しやがったんだ? 未知の土地に攻め込むとか、博打にも程があるだろ。サハラでエルフと共存する道だってあっただろうに……まさか耄碌したとか)

 

 海苔緒は何となくだが、晩年朝鮮出兵に拘った豊臣秀吉を思い出した。それとも子供が出来るまでの月日を経て、何か考えが変わったのか……。

 海苔緒は、とりあえずビダーシャルに聞いてみることにした。

 

「一つ聞いてもいいですか、何故ブリミルは聖地に拘ったんですか?」

 

 遥かに目上であるビダーシャルに、海苔緒は敬語で尋ねる。

 ビダーシャルは少し考え込むような仕草を見せ、

 

「飽くまで複数の文献から推察した可能性なのだが……ブリミルにとっても聖地の向こう側である地球が故郷であったのかもしれない、と私は考えている」

「え!? ブリミルも才人と同じで地球からこっちに飛ばされてきた人間だったんですか!!」

 

 吃驚した海苔緒は声を荒げるが、返ってきたビダーシャルの発言はさらなる爆弾であった。

 

「いや、本人ではない。ブリミルの父親ないし母親、もしくはそれより上の祖先の中に地球出身の者が居た可能性があるかもしれないという話だ。ロマリアのとある修道院の地下深くに、マギ族のものと思わしき文献が眠っていた。共同で解読した結果……ヴァリャーグ以外にも門を潜ってこの世界に来訪していた者たちが存在していたらしい。そして放浪の民であり定期的に外来の血を迎え入れていたマギ族は、門の向こう側から来たという者を一族に迎えたことがあり、ブリミルがその血を引いていることを仄めかす記述が文献には記されていた」

 

 海苔緒は、才人がティファニアが奏でたハープ――ブリミルの作った望郷の曲を聞いて、地球が恋しくなった、と云っていたのを思い出した。

 最後にビダーシャルは『この件に関してはロマリアにて厳重な審議が秘密裏に行われているため、他言無用として頂きたい』と付け加えた。

 当たり前である。仮に事実だとすれば、ブリミル教の教えを根底から覆しかねない。

 ビダーシャルは話を続けた。

 

「事実であるならば、系統魔法の原型となる魔法を使っていたマギ族と、悪魔の門を潜ったことでその力の一端を宿した何者かの間で虚無の系統(ブリミル)が生まれたのかもしれん。加えてもしそうなら……故郷を持たぬ放浪の民の一員であったブリミルにとって、故郷とは父母に伝え聞かされた――門の向こうに存在する異郷の地だったのだろう」

 

 ビダーシャルの話によれば、ヴァリャーグに追われて門を潜り地球から此方に逃げてきた部族が複数おり、ブリミルは率先して彼らの保護を行い味方へ取り込んだそうだ。

 彼らの末裔こそがハルケギニアに居る平民であり、魔法が使えないのは地球の出身である名残ゆえではないか、とビダーシャルは最後に所見を述べる。

 

 ……ならば彼らもまた、地球への帰還を願っていたのだろうか?

 

 そんな風に海苔緒が考えていると、ビダーシャルは再び口を開く。真っ直ぐと伸びたビダーシャルの視線には静かな熱気と迫力が込められていた。

 

「私は思ったのだ。このような悲劇を繰り返してはならぬ、と。その為に何をなすべきかも考えた。最初はシャイターンの門が消えた今、もはや脅威は消えたものと思ったのだが……『ギンザ』の一報を聞いて間違いだったと悟った。もし万が一遠い時間が過ぎ、全てを忘れ去った後に再び門が開いたらどうなる? ――おそらく同じことが起こるだろう。六千年前と同じくして、『ギンザ』での悲劇と似た出来事が」

 

 海苔緒はビダーシャルが何を云わんとするのか、何となくだが理解出来た。

 

「つまり相互理解が必要、と」

「うむ、そう思って貰って構わない」

 

 海苔緒の言葉を肯定するようにビダーシャルは頷いた。

 銀座への帝国の侵攻は明らかな情報と認識不足が原因だ。日本国の軍備がどれほどのものか理解していたのなら、帝国は日本へ攻め込もうなど毛ほども思わなかっただろう。

 

 ――これは例えば、仮定の話だ。

 

 長い月日の後、再びシャイターンの門がサハラに出現し、その地球での接続先が【パンダ】の国とかだったりする。

 あの国は何だかんだ理屈をつけて、門の向こう側に領地を拡大するだろう――というか絶対する。他の地球の国々は何を云おうと『内政干渉はするな!』と突っぱねるのは目に見えている。

 先住魔法とはいえ現代兵器の物量に抗うのは難しい。――よし、いける! と思ったら、あの国もさらに勢いをまして領土を拡大しようとするだろう。

 そうなってくると十中八九、ネフテスの過激派を黙っていない。ビダーシャルが生み出した火石はジョゼフの虚無を使わねば解放出来なかったが、工夫すれば、虚無なしで使用できる【大量破壊兵器】が量産出来ないとも限らない。

 もしも互いの自重がなかったとしたら、その先にあるのは【大量破壊兵器】の撃ち合いだ。門の外にも内にも地獄の黙示録の如き光景が浮かぶことになる筈だ。

 

 

 

 

 

 

 ビダーシャル議員はそういった最悪の可能性を考慮して、地球との国交を開こうとしている。

 建前としては、予め地球との国交を結び相互理解と友好を深めていれば再び門が現れたとしても戦争になる可能性を低く出来るという意見であり、

 本音を云えば、最初から互いの大量破壊兵器(きりふだ)を知っていれば、門が現れても抑止力が働いて膠着するだろうという、打算的な思惑があるのだ。

 神聖エルダント王国との一時接触時もあわや戦闘になる可能性はあったが、互いの軍の指揮者が慎重であった為衝突は開始されたが、一歩間違えば開戦の狼煙となりえた可能性も十分にあり得る。

 日本側の関係者もビダーシャル議員の思惑は理解出来た。ビダーシャルもまた銀座で起きたような相互理解を欠いた、突発的な武力衝突から始まる戦争を恐れているのだ。

 海苔緒もビダーシャル議員の話を聞いて、相互理解の重要性を改めて認識するのだった。

 

 

 

 その後、日本とネフテスの関係者の非公式会談も終わり、海苔緒とビダーシャルとの懇談と情報交換をつつがなく行われた。ビダーシャルも、どうやって鉄血団結党の影響下にある水軍の介入を避けながら周辺海域の調査をするか、頭を痛めている様子であった。

 後、悪魔の門が消滅した原因に関しては、銀座の門が現れ、日本と別の異世界が接続した反動によってハルケギニアと日本を繋ぐ接点が切れたのではないか? とビダーシャルたちは考えているそうだ。

 なので、もしかすると時間が経てばまたどこか別の場所に悪魔の門が出現するのかもしれない。

 海苔緒は最後に、ビダーシャルに私的な問いを投げた。

 

「ビダーシャル議員、不躾な質問で申し訳ありません。あの! ネフテスには“心を病んでしまった人”を治す薬は存在しますか?」

 

 耳にしたビダーシャルは驚いた様子で目を見開く。それは今まで海苔緒が見た中では一番大きなビダーシャルのリアクションで、

 

 

「ガンダールヴ、いや……サイト殿から聞いたのか?」

 

 海苔緒は無言で頷く。その顔はビダーシャルが人生を狂わせてしまったあの青い髪の少女と重なって見えた。

 何か事情があることを瞬時に察したビダーシャルは力になりたい。否、力になるべきだ、と思った。けれど――、

 

「……申し訳ない。残念ながら心の病を癒す薬はネフテスに存在していない」

 

 人工的に壊す薬とそれを治す薬はあっても、自然発生した心の病を治す薬はネフテスには存在しない。

 ビダーシャルは申し訳なさそうに頭を下げた。

 海苔緒が意気消沈しながらも、ビダーシャルに『いえ、ありがとうございます』と短く返事を返そうとしたその時――轟音が外から響く。

 

「なっ!?」

「ノリ! あぶない!!」

 

 先ほどまで海苔緒の隣で退屈を持て余していたアストルフォが大声で叫んだ。

 窓に映ったソレは……飛翔する金属の塊。後方から火を噴きながら高速で此方へ向かっている。

 

(あ、やば……)

 

 気付いた時にはもう遅い。

 飛翔する金属の塊――対戦車ロケット弾が窓を突き破って部屋へと侵入し――瞬間、いつの間にか(・・・・・・)キャスターへと転身していた海苔緒が魔法障壁を展開して爆発を防いだ。

 

(は? どうなってやがんだ!)

 

 『危ない!! 何とかしなくては』と思ったその刹那、海苔緒の意識は飛び……気付けばキャスターに転身して無自覚に障壁を張っていた。

 何をしたか、海苔緒自身も全く分からない。唯一理解出来たのは……本来必要な過程を全部纏めてすっ飛ばしたという事実のみ。

 それはまるで海苔緒自身が■■器と化している証明のようで、

 

(訳分かんねぇけど……考えんのは後だ。まずはこの状況をどうにかしねぇと)

 

 壁の一部が倒壊し、粉塵が部屋を舞って視界が塞がれている。

 ――油断していた。ド・オルニエールに意識が行き過ぎていたのだ。警告を受けたのにもかかわらず屋敷の周辺の警備の配置なく、室内には自衛官の警護が少数のみ。ビダーシャルたちも似たような状況。

 海苔緒は声を張り上げた。

 

「屋敷の裏から退避してください!! 正面の襲撃者は俺とアストルフォで押さえます!」

「「しかし……」」

「いいから早く!!」

 

 海苔緒に促され、仕方なくといった様子で避難が開始された。緊急時かつ銀座での活躍とその能力を聞いていたからこそ、任せられると判断したのだろう。

 退避を確認すると海苔緒は障壁を展開したままアストルフォを随伴して、破損した箇所から屋敷の外へと脱出する。

 ――すると狙いすましたかのように飛来する鉄の雨。

 複数の銃火器が火を噴き、弾丸が海苔緒たちを蜂の巣にしようと迫るが……展開済みの障壁が一切を弾く。

 そもそもサーヴァントであるアストルフォと、転身した海苔緒にとって、弾丸など豆鉄砲と大差はなかった。

 煙の範囲から無傷で脱出した海苔緒たちはようやく襲撃者の姿を視認する。

 間違いない――エルフだ。ネフテス水軍の軍装していることから、鉄血団結党と判断していいだろう。

 どうやって嗅ぎ付けたかは知れないが、狙いはビダーシャル議員と思われる。

 人間との融和を唱える派閥の筆頭であるビダーシャルがよほど邪魔なのだろう。

 鉄血団結党の装備はアサルトライフルにサブマシンガン、拳銃に軽機関銃、RPG等々。古今東西の銃火器が混在し、さながら武器の博物館と化している。ルクシャナの情報は間違っていなかった。

 しかし、それでもアストルフォと海苔緒なら鎮圧は容易だ。

 

(直ぐに鎮圧して、向こうと合流を……)

 

 ――だが、本当の受難はここからだった。

 

『A――urrrrrrッ!!』

 

 地の底から響く怨嗟の声と共に一帯の地面がどす黒く染まる。

 

「「なっ!?」」

 

 ――完全な不意打ち。

 まるで足を掴まれて引き込まれるかのように、息を吐くほどの間もなく海苔緒とアストルフォも、目の前の鉄血団結党たちも底なし沼のような黒い泥に一気に沈みこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を開くと……そこは砂漠だった。見上げれば空に星はなく月もなく太陽もない。だというのに真っ暗という訳ではなく、まるで夜明け前のような印象。くすんだ空は四方が途切れており灰色の天蓋を思わせた。

 加えて周囲には軍艦に空母、戦闘機に爆撃機、戦車に装甲車、その他銃器等――兵器の山が砂に無数に埋もれている。残りの兵器は物理法則を無視し、星屑のように空を漂っていた。

 海苔緒たちは知るよりもなかったが、そこは地球とハルケギニアのある世界の狭間に存在する空間。地球から消失しながらも、ハルケギニアまで到達しなかった武器の眠る墓場。鏡合わせの世界の隙間。

 そして――、

 

 

 

「……Ar(アー)……thur(サー)……!!」

 

 

 

 この墓場の中央で咆哮する黒甲冑の狂戦士こそが、現在この異界を支配する暴虐の徒であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――試練の時は来たれり。後は覚悟をもって、()が一切を捨てさるのみである。

 




次回☆予告


やめて! バーサーカーの■■■・オブ・オーナーでヒポグリフを攻撃されたら、
背中に乗っている海苔緒とアストルフォまで焼き払われちゃう!
お願い、死なないで海苔緒! あんたが今ここで倒れたら、風石の暴走を止めてハルケギニアを救う約束はどうなっちゃうの?
令呪はまだ残ってる。これを耐えれば、■■■ロットに勝てるんだから!

次回「海苔緒死す」。デュエルスタンバイ!(大嘘




では、



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