目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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 ガンプラよりも、30mmのほうが手に入りませんね。

 ツライ。


第9話 Side『オルド・フィンゴ』

 

 ルウム戦役は、ジオンの大勝利に終わった。連邦艦隊はその60%を喪失し、旗艦であったアナンケも撃沈。総司令であったレビル将軍が「戦闘中行方不明(M.I.A)」となり瓦解した。その後にサイド5がジオン側へ降伏を打診。これを受け入れ、戦闘は終結する。眉なし陰険野郎の言葉を借りるなら、圧倒的な勝利である。

 

 ただ、現場にいた身としては本当に圧倒的勝利だったのか、と疑問もあった。

 

 それは連邦が核を使ったからです。

 

 放たれた核ミサイルは2発。

 

 ジオン前線にいた艦隊の3分の1が爆発に飲み込まれ、虚空に消えた。

 

 ルウム戦役に参加していたのはベテランばかりだから、ジオンはただでさえ少ない人的資源を大勢失ったことになる。これが今後の戦争にどう響くか、史実を知っている僕としては気が気でなかった。

 

 戦闘に勝利したジオンは降伏したサイド5を包囲封鎖する。僕の知っている歴史では、コロニー落としである第二次ブリティッシュ作戦のためにサイド5を攻撃したのだが、今回それは行われなかった。

 

 ギレン総帥は、連邦がルウム近海で核兵器を使用したことを公表。

 

 核の使用について別段取り決めはなかったが、コロニー間近で使用され、サイドの外郭に位置するバンチが衝撃波で破損し、多数の死者を出している。

 

 これは連邦の愚行であり、連邦はコロニーに住まうスペースノイドすべてを焼き尽くすことも辞さないのだ、と世論を煽った。

 

 これを受けて、サイド4が中立を表明。連邦はこれを承諾していないが、ジオンは受け入れた。

 

 そしてサイド1は以前から経済状態が悪化しており、今回の件でジオンに賛同、L5宙域にソロモン要塞の建設を許諾する代わりに、ジオンから経済支援を受けることになる。実質属国化だ。

 

 これで完全とは言い難いが、連邦を地球に閉じ込めることに成功したことで、戦前にギレン総帥が提唱したサイド共栄経済圏の下地ができたと判断したジオンは、サイド6を通じ連邦政府へ休戦条約締結の申し入れたが、ここでレビル将軍がまさかの生還。ガンダムファンには有名な「ジオンに兵なし」の演説をおこない、和平交渉は頓挫。

 

 核兵器などの使用禁止や捕虜の扱いなどを定めた南極条約締結をしただけに終わる。

 

 南極条約には封鎖したサイド5への水と空気の資源供給が含まれていたが、連邦はこれを拒否。人道支援としての住民の地球への疎開も拒絶された。

 

 仕方無しにジオンはサイド4とサイド6から水と空気を高い税で買い取ることを決定する。

 

 連邦としては、国力に余力がないジオンの財布に負荷をかけようという腹づもりだったのだろう。だがこれで各サイド間の連邦憎しの声はさらに高まり、反連邦組織による義勇兵団が結成されることになる。

 

 史実と違ってこの世界線? では、連邦戦力は余力がまだあるからね。政治家連中が和平を受け入れないのも理解はできるけど、地球圏の連邦感情はとんでもないほどに悪化してるぞこれ。

 

 ただ、このときのレビル将軍は実は影武者ではないかとも噂されている。映像のみによる演説であったのと、実際、声紋鑑定を行うと、不明瞭で合成したのではと疑われる箇所がいくつもあったからだ。

 

 

 交渉が決裂したのをうけて、ジオンはただちに地球攻撃軍を結成、地球侵攻作戦を開始する。

 

 その第一次降下作戦で地球に降りるHLVに自分は今乗っているのですが。

 

 うん。何度でも言おう。

 

 どうしてこうなった?

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