目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜 作:妄想零炎
本日の戦闘。
後輩くん「なんでせっかく買ったプラモ積むんスか? 意味なくないっスか?」
ワシちゃん「積んでいるのではない。夢を貯えているのだよ(ドヤァ)」
後輩くん「ふーん」
いや、作ってはいますよ。ただ製作速度が圧倒的に遅いだけです……ごめんなさい。
無断で持ち場を離れたことがバレました。
軍法会議ものの問題だったけど、ゼクス・マーキス大尉が見事にやってくれた。
無断拝借したザクⅡRで敵陣に単機突貫し、サラミス級を2艦さらに見事旗艦のアナンケを撃沈せしめた。
どうも他の敵は無視して、戦艦だけを狙ったらしい。ガトー並か。
その戦功をもってゼクスは少佐に昇進、その手助けをしたということで僕の問題は不問……ということになったのだけど、新設された地球攻撃軍に編入させられる羽目になった。
「ルウム以来だな、中尉」
降下前、グラナダ宙域で出会ったのは少佐となったゼクス・マーキス氏だ。
「今回、昇進とともに第一機動中隊の指揮を仰せつかってね。君に礼を言おうと思ったのだが、人員について優秀な者を求めていたんだ」
朗らかな笑みを浮かべ握手を求めてくる少佐。
「君に昇進の礼をせねばと思っていたのだがな。私のしでかしたことで、君が不利益を被っていると聞いてね。こちらに引き込ませてもらった」
ぬあ! この人事は貴様のせいか!
「君のような優秀な人材を沈ませておくわけにはいかんと思っていたのだ。迷惑だったかな?」
「いえ、格別のご配慮に感謝いたします」
迷惑だよ! と叫べたら良かったんだけどね。でも実際あのまま懲戒くらってたらより悪いことになってたかもだしね。
「ならば良い。これからもよろしく頼む」
「はい。整備のことはお任せください」
「ん? 聞いていないのか。君はパイロットだが」
は?
「え、自分はMSに乗ったことがありませんが?」
「そうなのか? しかしゾッドは操縦してみせた。経歴にはMS適性試験はパスしているとあったが?」
そりゃジオンの兵士は必ずMSのシミュレーターで試験やらされるからね。やっぱり原作ファンとしてはMSは動かしてみたいと思うものじゃん。だからそれなりに試験は張り切りましたとも。でも実機は動かしたことはないんだなこれが。
「戦闘訓練も受けていませんし、搭乗時間は100時間も超えてないんですよ? いくらなんでも非常識でしょう」
「部隊のパイロットが圧倒的に不足していてな。動かせるならそれで構わんと上も考えているようだ。どのみち今からでは転属申請は間に合わん」
何言ってるんだこの金髪イケメン天才野郎は。
とか考えてたら、急に渋い顔つきになった。
「ルウム戦役で多くの人員を失ったのだ。他サイドからの義勇兵で数をまかなっているが、虎の子のMSを任せられる人員は少ないということだ」
おい、やっぱり史実より状況悪くなってんじゃないか。
「仕方ありませんね。まあ、地上の整備や設営でもMSは必要ですから乗れる人員は大いに越したことはない」
そう告げると、少佐殿は少し驚いた顔をした。
「設営はわかるが整備にMSがいるのか?」
おいおい、指揮官の認識がそれだと下が困るんだが。
「重力戦線ですよ。整備員には常に負荷がかかります」
「なるほど、理解した。整備班の設備と人員の見直しを検討しよう」
現在あるMS整備マニュアルは、実は宇宙で扱うことを前提として組まれたものだ。常に無重力で、作業員が縦横に簡単に動ければ確かに少人数でも効率的に作業が可能だ。しかし地球はそうはいかない。重力だけでなく、埃、湿気、管理されていない気温と、スペースノイドが想定しているよりも圧倒的に過酷な環境下にある。
「地上に降りたら、転属届けを出すことにします」
宇宙軍に戻るというわけではないが、せめてパイロットではなく整備兵になりたい。引き金を引くより、物言わない機械をいじっているほうが性に合うんだ。
素直にそう言うと、金髪さんは実に微妙な表情を作り出したのだった。
次回こそは巨乳を追加したい。