目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

110 / 260

 復活です。


第102話 Side『ニューヤーク燃ゆ』

 

「センサー感有り。ここより西にMSが3、音紋は友軍ではありませんね」

 

 何度もバトルシミュレーターで目にしたニューヤーク市街の廃墟。

 

「木馬の反応はあるか?」

 

「いや、ありません。先行した航空隊の話では、機関部にダメージを負っているとの話でしたから、どこかに潜んでいるのかと」

 

「ならばMSは囮か」

 

「でしょうね」

 

 徐々にだが近づいている。

 

 作中通りだと、雨天野球場跡に身を隠していたが、MSが存在する方角とはズレている。

 

 とはいえ、大佐の搭乗したガウと、ゾッドの編隊が上空から偵察しても発見されてないということは、原作通りの場所にいるに違いない。

 

 他に戦艦の巨体を隠せる場所は存在しないからだ。

 

 ドダイに乗ってこなかったことが悔やまれる。

 

「あいつら、航空機まで出してやがりますわね」 

 

 キリシマ嬢の言う通り、上空を敵の多目的戦闘機――確か、コア・イージーという名前だ――が3機編成で飛んでいく。こちらの地上対空部隊の砲撃を軽快に躱し、お返しとして対地爆弾を投下していく。

 

 防空部隊のゾッドが迎撃を行うが、加速性がこれまでの連邦の戦闘機とは違う。

 

 強引に追撃を振り切り旋回すると、赤い光がゾッドを貫いた。

 

 コア・イージーは反応炉搭載の高速航空機。最近になって連邦が投入してきた新兵器だ。

 

 爆撃に迎撃戦闘と、こちらのゾッド並みの多様性を誇る。しかも反応炉を搭載してるのでメガ粒子砲を使用可能。被弾時は機種部分がコアファイターになって分離脱出可能と、結構な高性能機だ。

 

 ノイン大尉がつぶやく。

 

「あれもニューバーンの残党なのか?」

 

「いや、あれは違うでしょう。おそらくジャブローからの増援です」

 

 ミノフスキー粒子のせいで、防空警戒は両軍とも割とザルだ。少数部隊なら網をくぐって接近することも不可能じゃない。

 

 さらに増援のコア・イージーが飛来する。

 

 そして、その上にはMSが搭乗しているのが見えた。

 

 SFS(サブフライトシステム)、早くも完成したか。大気圏内の航空機技術はさすが連邦に一日の長があるようだ。

 

「強引に基地へ向かうつもりか!」

 

 ジオンお得意の突破戦法の真似だ。

 

 MSが扱う武装は火力が高い。分類上の軽機関銃でさえ、建造物に対しては過剰火力なほどだ。1機でも到達すれば、基地機能はズタズタになる。

 

 でも普通はやらないけどね。最終的には囲まれて撃破されるの確定だから。

 

 ニューヤークは地上の対空防御兵装はMSに頼り切ってる。上空のゾッド部隊が止められるとこうも容易く抜かれるとはね。

 

 既存戦力の見直しが必要だな。

 

「各機迎撃! 私は先のMSをやる」

 

「了解」

 

 ライフルを構えて撃つ。

 

 コアファイター部分をぶち抜かれ、墜落する機体からMSが飛び降りる。

 

 少佐もS2のバズーカを器用にも敵の主翼に当て、そのまま加速し、先に見つけたMSの方へと向かっていった。

 

 残った1機はノイン大尉のマシンガンを避けた先に、他部隊の対空砲火を受けて沈んだ。

 

 いずれもMSは脱出に成功してる。

 

 ここからは白兵戦だ。

 





 トマトを見るたび思い出す。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告