目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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第103話 Side『ニューヤーク燃ゆ』

 

 最初に地に足をつけたのは、赤黒い機体だ。

 

 ジムだと思うけど、微妙にシルエットが違うのか画像解析に時間がかかってる。

 

 こんなところに少数投入するんだ、特務部隊用の特機ってやつかも。

 

「新型に思える。各機油断はするなよ」

 

 大尉がそう告げると同時にAI解析が終了する。

 

 原作でも見たことない機体だな。

 

 赤黒い機体は、陸戦型ジムに似てる。というか陸ジムに増加装甲を付け足したものだ。頭部にガスマスクのようなフェイスカバーが取り付けられている。

 

 武装はキワモノだな。長柄の先にビームサーベルを2基取り付けたもの――ツイン・ビーム・スピアだ。

 

 たしかガンダムゲームに出てきたジム・ストライカーの武装だったと思う。

 

 他の2機は、黒塗りのジム……だと思うが違うかもしれない。

 

 原作ジムに増加装甲を纏わせたデザインで、頭部はヘッドギアで覆われている。

 

 武装は、ジム・コマンドが使っていたブルパップ・マシンガンのようだ。

 

 全機体、頭部に装甲がついてるためにジムらしくない。左肩に、3つの頭を持った獣――ケルベロスの図柄がペイントされている。 

 

『殺してやる!』

 

 何だ?

 

 重たい、頭蓋の内側をヤスリで削っていくような声がどこからか聞こえてくる。

 

「おいフィンゴ、何かおしゃべりまして?」 

 

「いや。これは――」

 

『お前らジオンは皆殺しだっ!!』

 

 噴き上がるような殺意とでもいうのか、とんでもない圧力のようなものがコックピット内に満ちる。

 

「くそっ! なんだよ、機体が思うように動かねぇぞ!?」

 

 キリシマ曹長が苦しそうな息を吐きながら機体トラブルを告げてくる。

 

「こちらもだ! なんだ、これは?」

 

 敵の新兵器? しかしこちらの計器は異常を示していない。ただ、この頭に響く殺意マシマシの声だけがおかしい。

 

「あの赤いのですわ! アイツがなんかやりやがった!」

 

「僕の機体は平気だけどね」

 

「機体がおかしいんじゃない、頭に……プレッシャーが直接くる」

 

 ノイン大尉もなんだか苦しそうだ。

 

 こちらを捕捉した敵機が近づいてくる。

 

「あーじゃあ赤いのはこちらでやります。大尉と曹長は、距離を取って、他の2体よろしく」

 

 そう言って、赤い機体に向けて牽制のライフルを撃つ。

 

『逃さんぞ宇宙人ども!』

 

 どういう理屈かはわからないが、どうも赤い機体のパイロットの思考がこちらに流れてきているようだ。

 

 ニュータイプが放つという感応波(サイコ・ウェーブ)ってやつかな。

 

 ニュータイプの疑いがあるキリシマ嬢が影響受けるのはわかるけど、ノーマルの僕や大尉にまで声が聞こえるのはなんでだ?

 

 ともかく赤はひきつけると約束した。

 

 敢えて前に出て距離を詰める。

 

『キサマからズタズタにしてやるぞ!』

 

 案の定、相手は簡単に釣れた。

 

 この手の1つの感情に支配された人間って、煽りやすくて楽なんだよね。

 

 





 キットのスミ入れを水性アクリルでやろうと思って、家にあった洗剤混ぜたら、オレンジのかほりになりました。
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