目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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第123.1話 『MT−07Bゲレ』

 

『MT-07B ゲレ』

 

 ジオン陣営にて、アフリカ戦線に大量に投入された他コロニーからの義勇兵用に製造されたMT。

 

 MT-06D ヒルドルブⅡは生産性も高いものであったが、練度の低い外国人新兵ではうまく扱うことができなかったことと、ジオン地上軍の生産力は飽和気味であったため、より安価かつ早期に数を揃えることのできる兵器が望まれた。

 

 キリマンジャロベースに宇宙から生産ラインを下ろす計画が持ち上がり、それに伴って、デメジエール・ソンネン中佐が北米ニューヤークのオルド・フィンゴ中尉に、新兵用簡易生産型の戦闘車両の設計を依頼。

 

 求められる性能は以下であったという。

 

 高い生産整備性。

 

 低練度の新兵でも容易に扱える操縦性。

 

 ベースとなったのは月面で使用されていた自走運搬車両。

 

 車体の左右に伸びた脚部には360度回転するボール状のタイヤを装備。タイヤ部はAIにより路面の状態を読み取り、最適なトレッドを形成する。ボール状なので横にも移動可能。

 

 車体後部には姿勢維持用の補助ローラーを持つ。

 

 車体全高6m程で、マゼラアタックよりも小柄で軽量。ザクよりは出力が低いが、小型の核融合炉を搭載しており、小型であることもあり、機動力と運動性は同じMTであるヒルドルブを大きく上回る。

 

 最高速度ではドムに追いつけないが、十分追随可能な速度をもつ。

 

 脚部の設計にはMSの関節部(ゴッグ)の技術が応用されており、推進剤を用いない簡易的な3次元行動も可能。

 

 その分装甲は脆弱で、MSの軽機関銃でも容易に撃破されてしまうため、機動力で補う。

 

 その形状から、現場の兵士や連邦からは『三輪車』と呼ばれ侮られたが、ヒルドルブ1両分の費用で武装込みで5両も製造できるため、司令部からの評価は非常に高かった。

 

 基礎設計者は「KMFのランドスピナーを転用した戦車。あと、タチコマ」と述べていたが、この『KMF』という名が何を指すものなのかわからない。

 

 名称の由来は、北欧神話のオーディンに侍る狼から。

 

 武装

 

 主砲

 車体下部に装備される。175mmまでの砲弾を使用可能。砲塔旋回はできないので、射角は車体自身が動く必要がある。 

 

 33mm機銃

 主砲では威力過大となる軽車両や歩兵などのソフトターゲットに使用される。(口径的にそれでも過大だが)

 主砲に先んじて射撃し、その着弾を見て主砲を使用するスポッティングライフルとしての役割もある。

 

 スタンアンカー

 ドムが使用するヒートロッドと同等のもの。溶断機能はない。

 

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