目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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第134.4話 『人物紹介・登場兵器・その他3』

 

 ――『RGM-79[JG]ジム·カニス』

 

 欧州で製造された連邦の陸戦用白兵戦強化型ジム。

 

「カニス」とはスペイン語で犬の意味であり、型番のJとあわせ、猟犬の意味。

 

 単にJG型と呼ばれ、カニスは本機を開発した欧州連邦軍が名付けたペットネームである。

 

 制式に量産されたジムであったが、ジオンが地上戦当初より投入してきたドムに苦戦を強いられることとなった。

 

 そこで局地戦用MSの性能を重視した開発部は、ジムを局地型、特に実戦に投入させた白兵戦用RX-78-2のデータを用いて改修。JG型を完成させた。

 

 空間戦闘ユニットを全て取り払い、空冷強化、背面バックパックブースターを高出力のものに変換。機体前面にウェアラブルアーマーを装備させ、脆弱性を補った。

 

 ブースター推力は従来比で1.24倍の瞬間加速力を持つが、継続力はない。実は従来の装備のリミッターを甘くし、ビームサーベルのコンデンサーラックを排除しただけである。(ビーム兵器のオミットによる余剰出力による推力強化)

 

 生産コストはRX-79Gよりも安価でありながら、RGM-79以上の性能を有していたものの、推進剤の消費が激しく、加速に対して耐G機構も更新されていないため操縦に熟練を必要とされ、エースパイロットの所属する特殊部隊にのみ支給されるに留まった。

 

 上記の背景もあり戦線での劣勢は覆せず、さらには北米にてV作戦の成果であるRX-78-2とホワイトベース強襲揚陸艦が拿捕、鹵獲されたことで、軍内部での発言力の低下を危惧した宇宙軍によってさらなる新機体の開発が進められることになる。

 

 ジム·カニスは、JG型の中でも欧州のウェーナーテクス部隊(通称:猟犬部隊。後のティターンズ母体のひとつ)に配備された仕様である。欧州については、ジオンは占領計画の遅延と補給線の延長を懸念し、旧EU圏を諦めており、連邦にとっては数少ない自軍優勢な領土であった。(しかし隕石落下の影響で主要都市のほとんどが壊滅しており、残存する連邦軍は少なかった)

 

 もともと白人種主義が蔓延した欧州において、隕石落としによる反ジオン、反コロニー民思想が醸成されたなか、欧州方面軍は連邦の中でも独立した動きを取るようになる。それが後の反宇宙民排他組織ティターンズへと繋がっていくのであった。

 

 ジムJG型は近接戦闘を重視した設計ではあるが、高性能カメラアイとセンサーを持つことから狙撃手や夜襲などで活躍した。

 

 少数がジャブローでも試験製造されており、エグザンプルデータ収集後、ニューヤーク基地強襲作戦に参加、全機破壊されている。

 

 

 武装

 

 90mmマシンガン

 HWF社によって開発された新型のマシンガン。

 口径は100mmマシンガンから小さくなったが、新型炸薬を用いることで砲口初速が増し、ジオン公国軍MSの超硬スチール合金装甲に対して高い貫徹力を発揮した。

 

 頭部ヘッドギアーアーマー

 白兵戦を行うにあたって、メインカメラセンサーを防護するためにバイザーを追加。さらに高性能なセンサーを装備するため、頭部に関しては新規設計がなされている。

  

 ビームジャベリン

 ビームの出力を先端部に固定することで、エネルギーの消費を抑えつつ破壊力を増すことに成功した武装。投擲も可能でリーチがあるため、格闘戦においてドムのヒートサーベルよりリーチで有利と判断された。腰部に二本装備。

  

 シールドクロー

 ルナチタニウム合金製を表層に用いたスモールシールド。先端部に打突用のブレードが取り付けられており、このブレードは高圧電流を対象に流すこともできる。(スタンブレード)

  

 腕部ビームサーベルユニット

 ジェネレーターとコンデンサー直結型のビームサーベルで、右前腕部に固定装備されている。通常のビームサーベルと比べて出力は変わらないが、エネルギー伝達経路が直結式のため、連続稼働時間が伸長されている。武装の持ち替えをせずに瞬時に使用できるという高い利点があったが、欠点として内蔵型のために整備性がすこぶる悪かった。

 

 *

 

 ――『RGM-79[Es]ジム感応波通信試験タイプ改造型(サイコ・ジム)』

 

 ミノフスキー粒子が広く散布された戦場でのより正確な通信手段を模索して、ムラサメ研究所で造られたシステムを頭部と胸部コクピットに搭載したジム。

 

 実戦に投入するに当たって、装甲の増加など独自の改造が加えられている。

 

 サイコミュ自体は最初期のものであり、曖昧な思念を飛ばすだけのものでしかなく、その半径は500m程度でしかなかった。

 

 しかし亡命してきたクルスト・モーゼス博士のEXAMシステムの情報提供により、パイロットに敢えて強い精神負荷(特に殺意や怒り)を与えて催眠状態にすることにより、強いサイコウェーブを発することで、感受性の高い相手ならばニュータイプでなくとも威圧が可能となった。

 

 サイコミュ搭載型兵器としては最初期に属するもので、実用性や戦闘における有用性は低く、サイコウェーブも敵味方の認識ができないため部隊に組み込むことができず、失敗作とされた。

 

 共感力が低く、すでに犯罪を犯していた懲罰兵と組ませニューヤーク基地強襲作戦に参加。しかし破壊されている。

 

 





 次週から新章予定です。
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