目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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第7章
第151話 Side『もうひとつの箱』


 

 どうも。オルド・フィンゴです。

 

 やってきました極東地域。

 

 前世の世界では日本と呼ばれていた島国の最北端、北海道のとある地域だ。

 

 Uコン使って上陸し、そこから先行していた部隊に合流。あとはギャロップで作戦区域まで移動となる。

 

 北太平洋はジオンが主導権を完全に握っているので、航海は順調だった。

 

 極東地域――日本において北海道の根室付近に上陸した。

 

「ニムバス・シュターゼン大尉であります。本日付けで我が隊は、地球突撃機動軍特務部隊、『閃光の伯爵(ライトニング・カウント)』隊に合流、所属となります」

 

 ビシッと堅苦しい面持ちで敬礼したのは、僕の前世でも知っているキャラクターだ。

 

 数あるガンダムゲームの一つ『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場する人物。

 

 ゲームではプライドが高く、自分のMS操縦技量に絶対の自信を持っているために、機体の性能を極度に上昇させるEXAMシステムに執着した人物だ。

 

 ゲームは人気が高く、漫画や小説とマルチに展開し、その媒体によってキャラクターの性格に違いがあるが、目の前の彼はいったいどのような感じであろう?

 

 まあ、それより問題は彼の隣に立つ人物だ。

 

「同じく……マリオン・ウェルチ。少尉、です」

 

 感情の起伏のない棒台詞で敬礼する青い髪の少女。

 

 先のゲームに登場したキャラクターの一人だ。

 

 中学生と言って差し支えない体躯と容貌をした女の子だが、原作では実験でEXAMシステムに魂を吸われてしまった存在だった。

 

 その彼女が、この世界では目の前にいる。

 

「申し訳ありません大佐。マリオン少尉は、元々フラナガン機関所属であり、実験の影響で心身に影響を受けており――」

 

 やはり初期のEXAM実験でメンタルに傷を負い、喜怒哀楽といった感情の表現が抜け落ち、顔面神経麻痺に陥ってしまっているようだ。

 

「話は資料でだが事前に聞いているよ。特別遊撃隊へようこそ、ニムバス・シュターゼン大尉。それとマリオン・ウェルチ少尉。部隊の指揮を執るゼクス・マーキスだ。私はあまりに堅苦しい礼儀は苦手でな。部隊内ではもっと肩の力を抜いてもらってかまわない」

 

 大佐の言葉にニムバス大尉は律儀に敬礼を返す。

 

 なんか、すごくお固いイメージだ。

 

 と、マリオン少尉がじっとこちらを見てくる。

 

 そういえば設定ではニュータイプ覚醒者だった。原作ではその能力をモーゼス・クルスト博士に危険視されて、ニュータイプ殲滅のためのOS、EXAMシステムに精神を取り込まれることになっていた。

 

 原作ではすべてのEXAM搭載機を破壊するまで目覚めることはなかった少女。

 

 ニムバス大尉が、どうも彼女のことをしきりに気遣っている様子が感じられ、それも意外だった。ゲー厶寄りの性格ではないのかもしれないな。

 

 マリオン少尉も、表情は能面のごとく変わらないが、大尉のことを信頼しているように見受けられる。

 

 ともかくニムバス隊と合流し、マスドライバーがあるという連邦施設への急襲作戦が始まる。

 

 

 

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