目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜 作:妄想零炎
『RX-78-4 G4』
本作でのガンダム4号機。ジーフォーと呼ばれる。
V作戦によって開発されたRX78型の4番機で、本来は宇宙用装備のテストベッドとなるはずであった。だがしかし、ジオン地上軍との戦闘において劣勢に立たされた連邦は、膠着状態にある宙域戦闘を一旦後回しにし、地上軍へ配備するMSの早急な開発を優先することを決定した。
多分にそれはMS不要論を唱える連邦陸軍の発言力を警戒したためのことで、宇宙軍が主導する戦略の正当性を示すためだけに造られた機体。
陸戦型ジムや陸戦型ガンダムの配備が始まっていたものの、MS部隊という新造の兵科であるため、開発と運用ノウハウの遅れ、なによりジオン軍が投入したドムにより、連邦地上軍、特にアフリカ大陸部隊はかなりの苦境に立たされた。
また、V作戦の成果であるRX-78-2とペガサス級ホワイトベースが北米大陸にてガルマに打破、鹵獲されてしまったことで、宇宙軍主導のMS推進派の発言力が下降し、相対的に陸軍を主核とする現用兵器主流派が台頭、それを抑えるために、激戦区での高性能MS(それも、V作戦によって開発されたもの)の投入を行うことになった。
ルナツー工廠にて開発されていた4号機は解体された状態で地上のオーストラリアへと下ろされ、そこで基礎設計の見直しをおこない、改修と部品の新造、各部を件のアフリカ前線基地へと搬入して組み立てられた。
G4は基礎的な改修を行ったものの、アフリカで戦闘を行っていた陸軍からのMS運用データのフィードバックが不十分であったため、完成については現地改修を想定していた。開発経緯の関係から量産は想定されていない。
首脳部が要求した機体性能は以下。
1G下運用に耐えうるフレーム、装甲強度。
ジオンのドムに対抗し得る機動、運動性能。
前線での整備性を上げるため、各部位の細やかなユニット化。
現行武装との互換。
ビーム兵器の使用。
機体は、装甲だけでなくフレームの大部分もルナチタニウムを採用することになり、製造費が跳ね上がったため、ルナツー工廠で研究されていた『ガンダリウム合金』(ルナツーが最大工廠となるレアメタル、ガンマン・マグネットを利用した、チタン・セラミック複合材。ルナチタニウム合金並みの強度と軽量性を維持しつつ、コストダウンを図ったもの)を使用。ザクやドムが主に使用する実体弾武装に対抗するため、機体の装甲厚を増やした。これにより胴体部の前面装甲はガンキャノンと同等の堅牢さを手に入れる。
コアブロックシステムを廃止。陸戦用のため脱出ポッドも省略されている。その分、コアユニットのペイロードが増加し、元々大型ビーム兵器の使用を想定していた4号機のジェネレーターを積んでなお余裕がある。
これらの改修により総重量はRX-78-2より12%ほど増加。
スラスター推力は元の機体より大幅に増進。脚部にはプロペラントタンクも兼ねたスラスターユニットを持つ。
当初は、アナハイムより半全天周囲モニター・リニアシートの提供が予定されていたが、戦局の変化に対応するため開発が急がれた結果、採用されていない。(結局アナハイムも旗色の悪い連邦に技術提供することを渋った)
アフリカ前線基地に運び込まれ組み立てられた本機は、過敏に過ぎる操作反応性と機動性から操縦が難しく、まともに運用できないと判断された。また、ジオンの使用する武装類は随時更新されており、報告データ以上の脅威があるため、現状の装甲では防御が心許なかった。
そのためリミッターを設けて、機体の反応性を半減させると同時に、各種装甲と武装の追加とナビゲートシステムの刷新を行ったのが後述するG4コマンド・ストームブレイカーである。
武装
ビームライフル
RX-78-2が使用していたものと同型。銃身下部にハイパーナパーム弾(特殊なサーモバリック弾)の発射装置を懸架。
ビームサーベル
背部ユニットに2基装備。
シールド
RX-78-2と同型。しかし連邦の財政悪化かルナチタニウムは採用されていないため、原作よりも強度が大幅に低下している。
『RX-78-4 G4コマンド・ストームブレイカー』
上述のG4に、強化改修ユニットを装着したもの。機体名は
アフリカ大陸における連邦軍の反攻作戦『ストームブレイカー作戦』にちなんで名付けられた。武装と脚部スラスターの追加を行い、加速性は正史にある第2世代MSに追随する。
カタログスペックのみならば、一年戦争時でトップクラスの性能を持つ機体となった。
アフリカ戦線において、ジオンは開戦初期よりホバークラフトMSドムを投入。陸戦型ジムではザク相手ならばまだしも、ドム相手では機動性やその展開力において対抗するには力量不足であった。連邦宇宙軍主導で進められたV作戦の成果であるファーストロットのRX-78-2、ペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースは北米にて撃沈、拿捕されたため、陸軍を主核とする現用兵器派の台頭を抑えるために、G4は徹底した改修を受けることになる。
マグネットコーティングと熱核融合炉のレーザー加速機を新型に交換。この改修によりRX-78-2と比べて2倍の運動性能を獲得している。
フィールドモーターは整備性を鑑みて陸戦型ジムと同じものを使用したものの、それほど現場メカニックの負担軽減には至らなかった。
操作性の難しさを補うため、新たなナビゲーションシステムを導入。
RX-78-2に搭載されたものよりさらに高性能なAI(学習型コンピュータのプロトタイプ)も搭載し、新たに採用した各システムの統括も可能となった。これらのソフトウェアとAIは連邦軍技術開発局極東支部(略称E.F.F.T.D.J)で開発されたAIのプロトタイプを改造したもので、『ARES』――Armed.Rady.Easy.Systemの頭字語アクロニム――ルナツー経由で連邦宇宙軍にもたらされた。『ARES』はカスミ・キサラギの開発した『
だがその複雑な武装管理と機体特性から、整備性と運用方、操縦性は劣悪で、特に操縦に関してはARESの補助、半自動操縦なしではまともに操作できない。特にパイロットへの負担は大きく、適性がなければまともな操縦も不可能であり、心理的、肉体的疲労のために長時間の作戦行動はほぼ不可能であった。また整備も手間であり、通常の人員数では一回の出撃でジム4機にかかる時間を必要とした。
結果、ワンオフのハイエンド機となってしまい、圧倒的な戦力を有していたものの、すでに後退していた戦線を覆すほどの結果を残すことはできなかった。
武装
ビームライフル
RX-78-2でも用いられたビームライフル。収束率が安定し、重量も軽減され取り回しが良くなった。
チェンジリングライフル
本機独特の武装。
機体腰部左右側面に取り付けられた、サブジェネレーター搭載式エネルギーCAPユニットに、ライフルユニットを接続して使用する。
片方のユニットのエネルギーを使いつくしたら、ライフルユニットを別の腰部ユニットに接続して使うという、Eパックのはしりのような武装。
本来は高出力ジェネレーターを搭載し、メガ粒子をチャージしながら使う予定であったが、これ以上の小型化が技術的に不可能であった。
エネルギーユニットのチャージ時間は、約20分程で1発分のメガ粒子を蓄積可能だが、かろうじてジムのビームスプレーガン程度の威力にしかならず、チャージ中はかなりのデッドウェイトとなってしまうという欠点を持つ。
ライフルユニットには、ビームライフルだけでなく、至近距離防御用として散弾砲(実弾)が装備されている。
ライフルユニットは単体でも使用可能で、ビーム装填数は11発。エネルギーユニットは1基につき、17発分。累計で45発のビーム射撃が可能となる予定であったが、実際にはエネルギーチャージ率が不安定なことと、バレルの消耗により、30発程度が限度
である。
対近接用散弾砲
チェンジリングライフルのライフルユニットに装備された実弾式の散弾砲。超大な武器であるため接近された場合、即時の武装変更が不可能なことから増設された。また、面制圧にも使用されることが想定されていた。
バックウェポン
ヘビーガトリングキャノンと、キャノンを懸架した追加バックパック。プロペラントタンクと追加スラスターが装備されており、重量増加による機動性の低下を補っている。
90mmヘビーガトリングキャノン
追加バックパックに装備。ジムライフルなどに使われる90mm弾をより高速で、多量に撃ち出すことが可能。装弾数1800。
120mm高速狙撃砲
追加バックパックに装備。
砲撃武装としては口径は小さいが、長射程、高初速の貫通性を優先させた特殊硬芯徹甲弾を採用している。
これは高速で移動する目標を狙うための武装であり、想定対象は、後方から砲撃や狙撃を行ってくるドムであった。
命中した際の入射角が極めて大きい場合には跳弾してしまう可能性があり、遠距離では小口径な分貫通しても十分なダメージを与えられないこともあるが、多弾倉で連射が可能。また、バックパックの武装は本武装も含めてARESによって制御され、中〜近距離の射撃戦においては自動で対象を追尾、射撃を行うことが可能であった。
ケースレス90mm腕部ガトリングガン
左右腕部に増設された近距離用武装。装弾数各100発。
脚部増加スラスター
増槽とスラスターを追加した装備。武装増量による機動性の低下を防ぐ目的。