目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

244 / 260
第220.2話 『ZEROシステム』

 

 Z.E.R.O.システム

 

 Zeon.Emotional.Range.Operationの頭字語(アクロニム)で、ジオンの名を冠したのは開発スタッフによる忖度的配慮。

 

 カスミ・キサラギが中心となり、オルド・フィンゴ中尉がサルベージした黒歴史コード|(アフターコロニーの技術)を解析し開発した、高性能制御AI。先に開発されていた『AM』(A.L.I.C.Eシステムがベース)と、その劣化コピーである『A.R.E.S』(G4に搭載されたもの)を元に再現された。

 

 黒歴史コードによって得た、スウェッセム因子の情報と、バイオ・センサー、バイオ・コンピューター技術によってパイロットの感応波を感知、分析して意識を拡張、戦況の未来予測を行ない、そのイメージをパイロットの脳にフィードバックさせる。対象の脳裏には機体外の状況が、自身とシートを中心に360度見渡せる映像として映し出される。

 

 戦術行動決定権はパイロットにあるが、絶えず脳裏に未来予測に基づいた最適な戦法が送り込まれるため、パイロットには強い精神負荷に耐えられるだけの胆力が求められる。また、その戦法は自身単体の勝利のみを追求したもののため、部隊ごとや戦略的勝利は考慮されない。時には味方を犠牲にすることすら厭わないものとなっている。

 

 完成したシステムは2つあり、一つがアフターコロニー世界のゼクス・マーキスの戦術パターンを模したもので、Type.W(ウィング)の名でゲルググJに搭載された。

 もう一つはこのシウテクトリに搭載されたものでType.E(エピオン)の名を持つ。人格モチーフは対となるWに搭載された人格のライバルである。

 

 Type.Eには、Type.Wの感応波を感知する機能が備わっており、そこに目をつけたオルド中尉によって、Wはニューヤークに送られ、Eはシウテクトリに搭載された。

 システム同士のリンクにより、シウテクトリとパイロットはW発動時のパイロットの視界、思考を遅延なく読み取ることが可能となっているが、その分精神汚染の危険が高かった。(最悪、解離性障害になることがカスミ・キサラギより指摘されている)

 

 また、黒歴史コードより得たUC.100年代の強化人間技術によるスウェッセム因子補強機能があり、搭乗し続けることで、非常に好戦的な強化人間へと近づくことになる。

 

 特徴をまとめると以下になる。

 ・搭乗者と周囲の感応波を読み取り、最適な戦術をリアルタイムで搭乗者に送る。|(従っていれば勝利は確実に訪れる)

 ・周囲の環境を読み取り、搭乗者の脳裏にイメージとして送る。搭乗者はまるで自身がコックピットシートごと宙に浮いているような錯覚を覚えると同時に、イメージで機体を動かすことが可能となる。

 ・神経伝達物質分泌量を制御し、通常では耐え切れない急加速や急旋回などで起こる衝撃を緩和、欺瞞させ、通常不可能とされる制御行動が可能になる。

 ・自身単体の勝利しか考慮されないため、仲間との共同、部隊での戦略的勝利といった思考パターンは存在しない。

 ・スウェッセム因子の特性|(生命の危機に応じて活性化)を引き出すために、搭乗者に常に好戦的な感情を要求する。

 ・乗り続けることでスウェッセム因子が増加し、ニュータイプに近づくが、同時に性格が凶暴になる。

 ・スウェッセム因子を増強するため、特定の受信機へ感応波をミノフスキー粒子に乗せて飛ばすことが可能。受信機側へは遅延なく情報(送信者の主観的な(・・・・)思考、視界)が送られる。しかし、この機能は副次的な物であり、本当にミノフスキー粒子を介して通信が行われているのかは謎。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告