目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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第223話 Side『もうひとつの明日へ』

 

 カイ・シデン

 

 ニューヤークで撃墜された後、大破したMSから脱出。持ち前の目端の良さとバイタリティで捕まることもなく生き残り、事実上軍を脱走する。

 

 戦後は民間の貨物船で働き、ベルファストにて出会った少女のもとに転がり込む。その後は彼女とその弟妹たちとともにサイド6へ移住。情報通信系の商社に入社するも、その後独立。フリージャーナリストとして世界を回った。

 

 *

 

 ハヤト・コバヤシ

 

 ニューヤークにて撃墜され重傷を負うも、捕虜として保護され回復する。

 

 終戦後は解放され、親族を頼ってフラウ・ボゥとともに極東へ。子のない親戚の代わりに山間部の温泉旅館を引き継いだ。

 

 *

 

 ブライト・ノア

 

 ホワイトベースが拿捕されたことで捕虜となり、戦後はミライ・ヤシマとともにサイド6へ移り、レストラン経営者として生活することになる。

 

 *

 

 ミライ・ヤシマ

 

 捕虜となったが、ヤシマ・カンパニーの令嬢であることから早々に解放されるも、月のグラナダにて軟禁生活を送ることになる。

 

 戦後、自身を迎えに来た婚約者と行動を共にするが、自身の身柄を担保として月支社がジオンに売却されたことへの自責と、婚約者の人となりへの不信感から婚約を破棄。

 

 単身彼女に会いに来たブライトと、半ば駆け落ちする形でサイド6へ移住する。

 

 *

 

 カツ・レツ・キッカ

 

 戦災孤児として保護され、フラナガン機関の養護施設へ移送された。

 

 戦後ジオンが定めた『戦災孤児保護育成法』により、ある軍人に三人とも引き取られる。

 

 カツ――『戦災孤児保護法育成法』|(引き取った子は士官学校への学費が免除される)を利用して、軍人へ。養父のあとを継ぐ。

 

 レツ――農業大学に進む。プラントコロニ――を擁するほどの経営者となる。

 

 キッカ――カツと同じく軍人へ。看護師であったセイラのことを思い出し、軍医大学を出て、軍医となった。

 

 *

 

 フィリップ・ヒューズ

 

 アフリカキンバライト襲撃『ストームブレイカー』作戦に参加したMS隊の中で、唯一の生き残りとなる。

 

 相手MSの爆発に巻き込まれて失神しただけという、奇跡的なほどの軽症であることと、尋問中に「もう一人の俺に会った」という妄言からニュータイプを疑われ、フラナガン機関までの移送途中で終戦を迎えた。

 

 戦後は軍を辞め、サイド7にてパン屋を個人経営。

 

 なお、ニュータイプ適性はまったくなかった。

 

 *

 

 サマナ・フュリス

 

 マダガスカル基地へ無事に退却。終戦を迎える。しかし仲間と別れたことを後悔しており、抗戦派と共にヨーロッパの連邦ゲリラ部隊と合流。

 

 しかしながら、過激な環境保護団体と、旧宗教の原理主義者たちが白人至上主義と反サイド民思想が混じり合ったイデオロギーを形成し、テロ行為としか呼べない作戦が増えたことに疑問を感じ、戦死を装って脱走する。

 

 その後はサイド4に隠れていたが、新サイド建設に合わせて労働者として木星圏へ。

 

 *

 

 モーリン・キタムラ

 

 マダガスカル離脱後、親の元に戻った。戦後は軍を辞め、親の決めた婚約者と結婚しサイド4へ。

 

 そこで反コロニー組織より脱走してきたサマナと再会、彼を匿うことになる。

 

  *

 

 ボーマン・ウッド

 

 エルラン中将の親戚であり、ジオンに連邦の動きを流していた。その実、連邦陸軍に宇宙軍の情報を流すという、二重スパイ(ダブルクロス)であった。

 

 彼の目的は連邦内にて上席を得るためであったが、ジャブロー陸軍の大陸間弾道マスドライバーによる北米破壊作戦を指揮していたところ、オーガスタから放たれたバンカー型ハイパーナパーム弾により基地もろとも消えることになった。

 

 自身の死期を悟っていたのか、直前に特殊部隊になんらかの特命を持たせてジャブローを脱出させている。

 

 *

 

 イセリナ・エッシェンバッハ

 

 父の死により、ガルマとの関係は完全に破綻。周囲の人間にガルマが父を謀殺したと吹聴されそれを信じ込む。

 

 カナダ方面の連邦軍と連絡を取り北米から脱走を計るが、オルドの指示を受けたトラヴィスらによって取り押さえられる。

 

 その後は虜囚の身となるが、戦後に解放されて親戚を頼りにサイド4へ移り住んだ。

 

 そこで反ジオン勢力に秘かに支援金を出資し続ける。

 

 *

 

 ヨハン・イブラヒム・レビル

 

 ルウム戦役で旗艦アナンケとともに死亡していたことが、戦後正式に発表される。最終的な軍の階級は死亡時にて中将。

 

 戦争に至った責任を取りたくなかった一部の政治屋と、戦前より過激なレビル派|(過激派)の連中が結託。秘かに研究していた人格AIシステムを利用して、さも彼が生きているように見せ、戦争を継続した。

 

 *

 

 エルラン

 

 連邦の人倫を無視した不祥事の暴露とともに欧州へ引きこもり、戦争終結後に再編された連邦にて、それなりのポストにつく算段だった。

 

 だがその夢は叶わず、彼を戦犯として付け狙う軍の過激派の手により暗殺される。

 

 もともと軍内にて人望の薄い存在であった。

 

 今際の際に吐いた言葉は、「話が違う」であったとされ、彼のバックに何者かが居たのではないかと推測されるが、真相は闇に消えた。

 

 

 *

 

 

 ゴップ

 

 大戦中は、エルランを通してレビル派|(過激派)の動向を監視、得た情報をジオンに流していた。

 

 ただ情報提供も作戦行動の細部に渡るものは少なく、戦争をコントロールするための手段であった。

 

  政治主権を宇宙に移譲して良いと考えている傍ら、人類の意志統合機関としての連邦の在続を望んでおり、戦況が完全にジオンの手に落ちると判断すると、これ以上の戦争拡大は暴力組織による文化的大破壊と衰退が起きると危惧し、ジャブローの情報をジオンに提供した。

 

 自身は混乱した軍をまとめるためにジャブローに残ったが、それが仇となり暴発した陸軍に軟禁されることとなってしまう。

 

 しかしそれらの逆境も利用し、ジオンに救出されることでジャブローを実質占拠していた陸軍の勢いを抑え、戦後の政治的発言力を低下させる。

 

 こうして戦中に上手く陸海空軍の勢いを削ぎ落としたことで、中立派であった自分の派閥を軍内にて一大勢力とすることに成功した。

 

 終戦時に臨時ではあるが連邦軍最高指揮官の座に就いていたが、グラナダ条約締結後は政府より正式に最高指揮官として任じられる。しかし官僚主義である自身がトップでは、現場も士気が上がるまいと述べ、階級は大将のままである。

 

 再建された新サイド7の連邦軍本部に移住後、公式行事でもない限りはコロニーの外に出ることがほぼなかったために、「宇宙モグラ」と揶揄されることになった。

 

 宇陸海空と分かれていた軍を、宇宙軍を主軸としてまとめ、兵力の縮小と混乱した軍の再建という難物を短期間でこなし上げた点から、政治手腕は高い。

 

 UC0090年代には、軍籍を降り、連邦議会の議員となっている。

 

 

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