目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜 作:妄想零炎
いわゆる自分のお気持ちというやつです。本作を書いていて思ったこと、感じたことのまとめ。日記のようなもの。
病気をしてから、ぼんやりすることが多くなった。
憂鬱な気持ちを払拭するため、子供の頃に夢中になったガンプラ作りに手を出す。
よく作ったのは中学の頃。今は主役であるガンダムよりも、ザクやドム、ジムといった脇役機体が好きだ。
転売問題含めて品薄の中、なんとか手に入れシャア専用たザクⅡ(オリジン版)の出来に、ガンプラの進化を見て、感動する。
キットのクオリティもそうだが、製作をサポートするツールの充実も素晴らしい。子供の頃は、BB戦士シリーズのゲート跡を爪切りでもぎ取っていた。
気がつけば、ぼんやりする時に、オリジナルの機体設定や、それに付随するキャラクターのドラマを思いついていた。
おもしろい。悪くない、悪くないぞ。
こうなってくると、色んなガンプラを作りたくなる。
今では高価になってしまった1/144HGシリーズだが、少ない小遣いでなんとか集める。
ジムはないけど、オリジン版ガンダムは売ってるな。よし! 頭をジムみたいにすれば、オリジナル設定のジムだ!
グフが手に入ったぞ! でもグフって陸戦用機として微妙よね。よし! ホバー機体にするため、足を改造しよう! 初のスクラッチだ!
そうこうするうちに、作ったプラモが増え、それに付随する
頭の中がごちゃごちゃしてきたのてわ、メモ帳に書き出してみると、興が乗ってきた。
「うーん。小説、書いてみようかな」
誰に見せるでもなく、ただ自分の満足のため。精神の充足のために書くのもよいかもしれない。
でもこの時点で長編になりそうな分量の
ある時、ふとネットで見かけた他者様製作ガンプラに付随された設定とサイドストーリーに引っ張られ、「他の人のガンダム妄想」というものを覗きたくなる。
ハーメルンで、多数の二次創作を目にした。「自分も書いてみたい」という気持ちが強くなる。
スマートフォンで、なろうやハーメルンに対応した執筆アプリが出ているのを見つけた。スマホで書くのは楽でいい。PCの前に座ることなく、職場の休憩時間や、寝る前に寝床で寝転がりながら、もしくはゲームのローディング時間にサクサクと書くことができる。
作品の出来栄えは気にしない。とにかく自分の満足度が全て。頭の中に詰まって苦しい妄想を吐き出すつもりで、テキストに変換した。
書いていると、結構な量がある。
うーん。ネット投稿してみようか?
しかし、自分が楽しむために書いているもので、そこに批評やランキングといった他者の価値観が介入してくるのは、描き続けるモチベーションを削がれそうだった。
ポジティブな感想にしろ、ネガティブな批判にしろ、それらを目にしたら趣味が義務になってしまい苦しくなる。
長編小説を書いた経験がない自分の文で、感想を求めるのは違うだろうと気持ちもあった。
同時に、書いた以上は公表して、自分がそうであったように、同じ趣味を持つ人に楽しんでもらいたいという、矛盾した欲望。
ハーメルンのチラ裏設定は、そんな自分にぴったりの機能だった。
投稿することで懸念となったことはもう一つ。設定のリアルさ。主にミリタリーと政治関連だった。
最終的にはフィクションなんだからなんだってよいのだ、と割り切って|(開き直るとも言う)書いたが、一応はいくつか資料を集め、それに目を通した。
が、それは苦痛だった。
資料にあるのは、無味乾燥なリアルであり、戦争、闘争の歴史でしかない。
自分はただただ、MSという架空の巨人が鋼を軋ませ、火花を散らす様を描きたいだけだった。物語の顛末は二の次で、いかにして妄想の中のドムやグフ、ゲルググを格好良く描写できるか。手の中で遊んだシーン|(ブンドド)をどれだけ再現できるか。
どうせならガンプラバトルということにしておけばよかった。
書いていて、自作がスカスカな内容に感じられて――知識も経験もないのだから当たり前だが――書くのがしんどいと感じることもあった。
それでも、と続けたのは結局のところ妄想が止められなかったから。
思考を溜めすぎるのはメンタルによろしくない。適度にアウトプットが必要だ。
なんとか書き終えることができた。
本当は、ゼクスとシャアの因縁の決着。アムロとララァの邂逅、真ジオンの目的と黒幕の正体など、まだたくさんネタはある。
けれども、ここから先はジオンが原作とは大きく違う歴史を歩み始めてしまったために、Z以降のMSがあまり出せない。それへ書いていて楽しくないかもしれない。
オリジナル設定が今以上に膨れ上がれば、自分の力量では原作との整合性はまったくとれないことから、頃合いということで、終わりにすることにした。もしかしたら、続編を書くかもしれないが、予定は未定でしかないのだ。
結果、ゼクス、シャア、アムロの扱いが不遇になってしまったのは失敗。
こんな作品でも目にしてくれる方が、ちらほらと居たのはありがたかった。学生の頃にサークル参加した地方の同人即売会を思い出した。
特に看板も立てていない、お粗末な店だが、目を通してくれるだけでも嬉しかった。
長くなった。ここで終わりにしよう。
最後に、ここまで目を通してくれた方々に、善きガンダムワールド・ライフが訪れますように。