目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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 立ち寄ったホビーショップで、30mmがジャンク品500円でした!

 買い漁ったら5000円が溶けた。


第25話 Side『オルド・フィンゴ』

 

 ヒルドルブを受領し、カーゴに積載する最中に集積所に連絡が入った。

 

 特務作戦中だった部隊で、補給を求める内容である。

 

「ラムザット隊長、これ」

 

「ああ、おそらくな」

 

 セモベンテ隊かはわからないが、友軍と偽装した連邦兵である可能性が高い。

 

「中尉、曹長、戦闘配備だ」

 

「いよっし! 全員ギタギタにのして……やりましてよ!」

 

 キリシマ嬢、だから隠せてないっての。

 

「俺も出るぜ」

 

「デメジエール! ヒルドルブは護衛対象だ。前線には――」

 

「黙れよラムザット。階級は俺のほうが上だ」

 

 少佐の恫喝に隊長は口をつぐむ。

 

「それに見てぇんだろ坊主、陸の王者の戦いをよ」

 

「いいですね。期待してます」

 

「はっ! 生意気なガキだ!」

 

 本当に友軍ならば問題ないのだが、先日近隣の集積所が連邦の攻撃によって壊滅している。ろくに戦った形跡がないので、まずはだまし討ちだろう。

 

「あー見えてきた。機体数は3? おそらく隠れてますね」

 

 対艦ライフルのスコープ越しに覗いて見えるのはザクが3機。ソナーの範囲外なのでわからないが、61式も近づいているかもしれない。

 

「友軍か?」

 

「いや、ビンゴですね。先週までの識別コードな上に、先頭歩いてるのはザクⅠだ」

 

 事あるを予測して、北米での友軍識別コードは定期的に変更する旨を通達している。もしまだその通達を受けておらず、うっかりコード変更を忘れた連中でも、ザクⅠを使うのはあり得ない。なにせ地球に降下する際、ザクⅠからザクⅡへ強制的に機種転換されたからね。ザクⅠは解体して各サイド輸出用のMSとして部品取りだ。おそらくルウムで鹵獲した機体を使っているんだろうが、とんだお粗末だね。

 

「どうしますか隊長? ちなみに、ギャロップは被弾に弱いですよ。仕掛けるなら距離のあるうちが良い。ヒルドルブもありますし」

 

 現在の距離は15km程だ。

 

「中尉、発砲を許可する。1機たりとも近づけるな!」

 

 許可が出たので、戦闘を歩いてる角つきザクⅡに向けて引き金を引く。

 

 轟音と供に射出された135mmは狙い通り、ザクの右胸を貫き吹き飛ばした。

 

「な、何をする! こっちは友軍だぞ!」

 

 答える義理はないなぁ。即座に隣の機体に照準を合わせ狙撃。さすがに弾道がブレて相手の右肩を吹き飛ばしただけに終わる。

 

「チッ! バレてるぞ! 全員散開しろっ!」

 

 さらに後方からザクが4機、61式が5機現れる。3から4個小隊。いやもう中隊か。数は圧倒的に向こうが上だ。

 

「各機! 61式の砲弾には気をつけろ! 以前とは弾種が違う!」

 

 地球降下初戦と違い、連邦は61式の弾頭にザクの装甲をぶち抜くため、ルナチタニウム合金でコーティングを施している。簡易な手だがこれは効果てきめんで、当たれば一撃で破壊されかねない。

 

 突然敵車両が吹き飛んだ。

 

「へっ、的にはことかかねぇな。寝ながらでも当てられるぜ」

 

 ヒルドルブを起動したソンネン少佐だ。

 

「地上でこのヒルドルブに勝てると思うなよ!」

 

 少佐が気炎を吐く。

 

 いいね。見せつけてやってくれよ!

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