目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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 とりあえず一部完結ということで。


第28話 Side『オルド・フィンゴ』

 

 ヒルドルブ護送任務を終えて、僕ら第1機動小隊はガルマ大佐に直接称賛の言葉を賜った。

 

 MSや補給物資を鹵獲しゲリラ活動をしていた連邦部隊を壊滅させたからね。その後の襲撃がぴたりと止んだそうだ。

 

 これでしばらく北米における連邦の活動が小康化すればいいな。

 

 連邦が時を稼いでいるように、ジオンにとっても時間は必要だ。資源を採掘し、各サイドと協力同盟を結んで国力と発言権を増す。そのための時間だ。

 

 ニューヤーク基地にやってきたデメジエール・ソンネン少佐は、連日元気にヒルドルブで演習を行い、大隊所属のMSを蹴散らしている。

 

 少佐の知見を混ぜ合わせて、僕の作った新型ヒルドルブの設計図は、改良を加えてキャリフォルニアで製造されることが決まった。

 

 キャリフォルニアは比較的損耗が少ない状態で手に入ったので、製造ラインの復旧は2週間とかからなかった。これで我が軍は、オデッサに次いで地上における製造拠点を手に入れたことになる。なにより、このどちらもが穀倉地帯で、兵糧の問題が解決されたことが大きい。

 

 さらに行幸なのは、製造中だった連邦軍の次期主力潜水艦群を手に入れたことだろう。なにせコロニー民は本当の海というものを経験したことがない。潜水艦なぞ造ったこともなければ、運用したこともないわけだ。それらの運用データを手に入れるだけでも値千金である。

 

 新型ヒルドルブ開発に伴い、デメジエール少佐とラムザット大尉はあと一週間ほどでアフリカ戦線への転属が決まった。

 

 少佐はアフリカで新たに設営する機甲師団の指揮をとるためで、ラムザット大尉はその補佐のために転属を志願した。ただでさえ少ないMSパイロットなので大佐は渋ったようだが、ゼクス少佐が口添えして申請が通ったようだ。

 

 アフリカはキリマンジャロ基地を先日奪取した。宇宙港も併設された大規模基地で、連邦の抗戦も激しかったらしい。人員が大分削れたらしく、施設復旧と合わせて、大掛かりな編成の見直しが成されるそうだ。

 

 大尉のドムは操作系がいかれてたので、下半身をキリシマ曹長のザクに移植し、余ったザクのパーツで僕の機体を修繕した。

 

 高機動を得たキリシマ曹長は歓喜して、その勢いでデメジエール少佐との演習に挑み、見事に敗北している。あの人戦車NT(ニュータイプ)だからなぁ。

 

 人員が少なくなる我が隊には、本国から補充人員が入隊する。

 

 その人物に、僕はまたも度肝を抜かれることになった。

 

「本日付けで、北米方面地球攻撃軍第1機動小隊に配属となった、ルクレツィア・ノイン大尉だ」

 

 ゼクスと同じく、ガンダムWに登場したイケメン女子。

 

 あれ、ここって本当に(・・・)宇宙世紀……だよね?

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