目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜 作:妄想零炎
快進撃といってよかった。
ジオンがMSを戦線に投入したことで、これまでの戦争の常識は覆された。
ジオンはMSの機動性にものをいわせ、1日で数十キロも連邦領域へ浸透した。一方従来兵器しかもたない連邦は防衛陣地に篭って進軍を遅滞させようとした。
しかしドムを含むジオンのMS部隊は圧倒的な速度で進軍し、連邦の部隊を手当たりしだいに壊滅させていく。
戦場の主導権が、MSに代わったことをその場にいる誰もが痛感していた。
連邦は重爆撃機デプロッグを投入し、MSの足を止めようと奮闘したが、ミノフスキー粒子散布下では地上部隊と満足なデータリンクが行えず、さらにはジオンのゾッド航空部隊によってすべて撃墜された。
ノーランの部隊は、後方からの砲撃による前線支援を行いつつ、主力部隊がうち漏らした敵を掃討し、前進していた。
「楽な仕事じゃないか、なあノーラン」
気楽にトニーが言う。
なるほど、確かにどうということはない作戦だ。敵の大半は先行した部隊があらかた片付けており、自分たちが相手をするのは主力を後退させるために殿となった寡兵ばかりだ。
しかしノーランには、この進軍があまりにも拙速にすぎる気がしていた。
彼女は数ヶ月前までは一般の学生でしかなく、軍事、戦略といったものに明るくはない。だが、それでもわかることがある。
前衛部隊との足の速さがなにより違いすぎる。
戦線に投入されたドムは、ホバークラフトという独特な走行方法でとにかく機動性に富む。そのため、後続の部隊と距離が開きすぎてしまっていた。
事実、ドムに追いつけずに取り残された友軍のザクの姿が増えてきている。
「全機、気を引き締めろ」
中隊長であるミュラーの静かな声が通信から届く。
「連邦陣地のトーチカはまだ残っている。完全に死んだと確認されるまで気を抜くな」
その通りだ、とノーランは思った。
今のところある砲台はすべて通常の砲弾で、口径が大きい分弾速も遅く、見てから回避することも可能であるが、もしこれが以前攻略した陣地の時のようなメガ粒子砲であったなら、回避機動を取る前に消し飛ぶことになる。
ライルがそうであったように。
「MS各機、残弾の数はしっかり把握しときな」
「残弾も何も大して撃ってねぇからな」
「撃ち足りねぇなぁ」
圧倒的に有利な自軍の状況に男どもは早くも気を緩めていた。
「アンタたち油断するなと――」
ノーランが喝を飛ばそうとした時、前方に居たザクから銃撃が放たれ、マゼラアタックが1両爆破炎上する。
友軍のはずのザクからの攻撃に驚き、ノーランは足を止める。ザクのモノアイが光り、自分を睨みつけた気がした。
「鹵獲機だ! 動け!」
ミュラーの怒声に我に返り、反射的にスロットルペダルを蹴りとばす。右翼にあった砂山から砲弾が飛び込んできて着弾。爆音と土砂を発生させる。
崩れた砂の山から、61式が現れるのを見たとき、ノーランは全力で舌打ちした。
言わんこっちゃない!
今朝ニンダイを視聴してテンション上がりました。
ファイヤーエンブレム、オクトパストラベラー、フロントミッション、ミンサガ、タクティクスオウガ、ベヨネッタ。そしてゼルダ!
例によって職場の後輩くんは、フロントミッションとミンサガ、タクティクスオウガ知りませんでしたがね。