目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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第41話 Side『アフリカ戦線』

 

 マゼラアタックは小爆発を数度繰り返し、煙を拭き上げて沈黙した。

 

「よくも!」

 

 怒りに燃えたノーランはザクを銃撃するが、相手は身を翻して後退していく。

 

「これだけひっかき回しておいて逃げるのかい!」

 

「ノーラン! 上見ろ!!」

 

 衝動のまま後を追いかけようとした彼女に、トニーの通信が入る。

 

 上空に、ミデアの編隊が見えた。

 

 全12機からなるミデア隊のコンテナから、巨大な何かが投下される。

 

 それはパラシュートを開き、落下してくる。

 

「おいヤバいだろあれ!」

 

 誰かの呟きを通信機が拾う。なにが『ヤバい』のか、ノーランには判断がつかない。その答えをすぐさまトニーが口にした。

 

「あれは……MSじゃないか!?」

 

 その言葉にノーランは慌ててモニターをズームする。パラシュートを開きながら落下してくる巨大な物体は、たしかに人型をしていた。

 

「連邦のMS?」

 

 自身が呟いた言葉に、ノーランは身が震えた。

 

 ――連邦がMSを出してきたって!?

 

 異形だ。

 

 表現するなら、戦車に人の上半身をとりつけた姿と言える。

 

 完全な人型兵器というより、ヒトモドキと呼ぶべきか。

 

 砂漠の地に降り立ったヒトモドキは、両肩に装備したキャノン砲を撃つ。ノーランと同じく、連邦がMSを繰り出してきたという事実に呆然としていた味方のザクに直撃し、爆散した。

 

 MSはジオン軍の専売特許であり、本国のプロパガンダでは最強の兵器である。

 

 それが今、連邦の兵器により撃ち倒された。

 

 その驚愕が全部隊に波及していくのを、ノーランはコックピットにいながら感じ取ることができた。

 

 戦場に降りたヒトモドキは、砲撃を続けながら前進してくる。

 

 一方、友軍は先程の待ち伏せ攻撃もあり、統率が取れていなかった。

 

 後退する者、真正面から突撃する者。どうすれば良いのか決めかねる者。

 

「どうすんだノーラン!?」

 

「どうするったって……」

 

 ミュラーを殺した敵のザクは逃げおおせている。

 

 新たに現れた敵は銃撃を受けてもビクともせず、生き残っている61式と連携しながら、両肩のキャノンと前腕部一体型のミサイル・ランチャーといった重火力で、こちらの部隊を囲むように攻めてきており、浮足立った友軍はまともな反撃も行えずにじりじりと後退しはじめた。

 

「おお? またきたみてぇだぞ」

 

 ドクの言葉に再び上空を見る。

 

 後方陣地の方角から、緑の航空機が2機近づいていた。最近北米より供与された新型の輸送機だ。

 

(友軍か?)

 

 また鹵獲された機体ではなかろうか。懸念がノーランの胸裏に走る。

 

 だが地上のヒトモドキが航空機を狙い始め、一発の砲弾が輸送機の主翼を吹き飛ばした。

 

 被弾した機体は高度を見る間に下げていき、地面に墜落する前に機体下部に牽引していた何かを投下し、墜落炎上した。

 

「なんだってんのさ!」

 

 味方にしてもたった2機の輸送機で何ができる。依然止まない連邦からの砲撃に絶望がつのっていく。

 

 いよいよヒトモドキが眼前に現れた。

 

 ノーランには相手が、悪夢を引き連れた化け物に見える。

 

 その化け物が、突然爆ぜた。

 

 超高速で飛来した砲弾に上半身をもぎ取られ、爆発したのだ。

 

「ようヒヨッコ共。戦争を教えに来てやったぜ」

 

 共有チャンネルに飛び込んでくる、知らない男の声。

 

 ノーランが見たのは巨大で異様な、戦車の姿だった。





 積みゲーと積みプラを消化せねばなりません。

 働いてる場合じゃない!
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