目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

63 / 260
第58話 Side『オルド・フィンゴⅡ』

 

 オーガスタ基地。

 

 原作が好きな人なら、何度か耳にしたことのある名前だろう。

 

 ジオンに支配された北米にありながら、独自の生産拠点を持ち、最新鋭のMSやパイロットを輩出し、併設されたニュータイプ研究所にて強化人間を研究、開発していた場所だ。

 

『Z』では、ティターンズに高性能なMSを供与していたりもする。

 

 OVA『ポケットの中の戦争』に出演したRX-78NT-1アレックス、ジムのバージョンアップ機であるジムコマンドなんかも開発していた。

 

 さて、このオーガスタ。なんでジオン勢力圏でありながらMS開発できたのか? なんて疑問だったんだけど、どうもこの世界では、第一次降下作戦で敗北し、撤退した連中が寄り集まっていて、けっこうな勢力になっている。

 

 周辺には対航空戦力用のメガ粒子砲砲台が、いくつも設置されており、簡単には近づけない。

 

 物資の補給はジャブローが近いために海路で運んでいるようで、士気も高いようだ。

 

 海を抑えたいんだけど、ジオン海軍は発足したばかりだし、地中海と大西洋の封鎖でどう足掻いても数が足りない。

 

 下手を打って反撃され、勢いで近隣の重要拠点を奪還されてはたまらない。特に近くには宇宙への打ち上げ施設のあるケープ・カナベラルがある。

 

 ジオンとしては目の上のたんこぶだけど、簡単に手を出すにはいかない場所になっていた。

 

 そんなオーガスタで、連邦がMSの開発をしているという情報がスパイを通じて我がジオンにもたらされたのだから大変だ。

 

「少数での強襲揚陸ですか」

 

 オーガスタ攻略作戦。

 

 連邦のMSという情報に脅威を感じたガルマ大佐は、オーガスタを攻略することを決めた。

 

 のはいいんだけど、問題はさっきも言った通り、攻めるには厄介なほどの連邦戦力だ。

 

 固定砲台と旧式戦車ばかりといえど、数が揃えば厄介極まりない。

 

「奇襲、は不可能ですかね?」

 

 作戦概要説明のために集まった部屋で、僕の問いにルクレツィア・ノイン大尉は首を横に振った。

 

「すでに何度も無人機による周辺地域の調査を行っている。すでに向こうも事があると認識してるだろうな」

 

「故に強襲ですか。しかも海から」

 

 MSは水中でも動くことができる。宇宙で使うことを想定していたのだから当然だ。ただ、水中戦用として作ったものじゃないから、使用後はオーバーホールしなきゃならなくて、整備負担が大きくて嫌なんだよなぁ。

 

 それに水中を行けるのはMSだけだ。

 

 使用する武装などは別途シーリングを施すなど工夫して運ばなければならない。

 

「今回は空軍を主力とした正面戦力と合同し、基地機能を奪う。目標は基地の破壊、そして開発されていると言われる連邦の新型MSの奪取、それが不可能なら破壊だ」

 

 ゼクス少佐がそう告げると同時に、モニターに無人機で撮影したと思われる基地周辺の画像がいくつも表示された。

 

 あちゃー……赤い機体があるわ。キャリートラックに寝かせられてるの、ガンキャノンだよ。横には2体ほど、ガンタンクも並んでる。

 

 そして、ガンキャノンが手にしたままの武装。

 

 これ、ビームライフルじゃんね?

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告