目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜   作:妄想零炎

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 また上げ忘れてた。


第62話 Side『オルド・フィンゴⅡ』

 

 基地に設置されたメガ粒子砲台は、視認できるだけでも16基。

 

 そのうちの1つを、狙撃用ライフルで吹き飛ばす。

 

 複倉型弾倉を持つ、弾種切り替え式の実弾ライフルで、適宜有効な弾種を選択して射撃することができる。

 

 今まで使っていた対艦用ライフルや、マゼラトップ砲よりも小口径な分、破壊力には劣るけど、弾速と射程は優秀だ。

 

「タンブルウィード! ビーム撹乱膜を張れ!」

 

 ノイン大尉の指示が飛び、マゼラフラッグ(タンブルウィード)が空中に向かって、ビーム撹乱膜が搭載されたカプセル弾を放つ。

 

 空で弾けた砲弾から薄い霧状の粒子が飛び散り、あたりに拡散する。

 

 ビーム撹乱膜にはメガ粒子の収束を低減する効果があり、高濃度であれば、ビームを急速に蒸散させて無効化することも可能だ。

 

 しかしそれは大気のない宇宙空間での話で、本来は彼我の距離が離れている艦隊戦において、自陣前方に防波堤のように展開することを想定している。

 

 大気中では風の影響を受けて即座に霧散してしまうし、そもそもビーム無効化率もそこまで高くない。1発2発防いだらそれでおしまいというものだ。

 

 それでも、数十秒はビームを偏向させたり、拡散弱体化させることで命中率を大きく下げることができる。

 

「続けて、ダミーバルーン投下します!」

 

 マゼラフラッグに積んだランチャーから放たれたそれは、地面に張り付くと巨大な人の形をした風船を膨らませる。

 

 このザクの姿を模したバルーンは、一定の熱量を発していて、相手のセンサーを惑わすだけでなく、中にABC(アンチビームコート)粒子が充填されている。

 

 破壊すればその辺りに高濃度のビーム撹乱膜が展開されるという寸法だ。

 

「やーれやれ。玩具に頼らなきゃならないなんて、とんだ作戦じゃないの」

 

 そうぼやきつつもバーツ中尉は、3基目のメガ粒子砲を破壊する。

 

 まあ敵地のど真ん中で孤立してるからね。この作戦が失敗したら、僕らは退路もないので全滅だ。

 

 僕も4つ破壊。

 

 砲台からビームが飛んでくるが、いくつかはダミーバルーンを破壊しただけで、残りはあらぬ方向にビームが飛んでいったり、地面に当たって消えたり、短距離で拡散、消失してしまう。

 

 地面にあたったものも、本来なら結晶化したクレーターを作ることになるはずが、ただアスファルトを吹き飛ばしただけだ。

 

 けっこう効力あるね。ビーム撹乱膜。

 

 にしても、連邦の動きが悪い。

 

 無人機偵察やミノフスキー粒子濃度上昇で襲撃は予測していたはずだ。

 

 制空権も取られているのだから、もっと対空迎撃兵器を用意しておいてもおかしくないし、なにより哨戒している部隊がいない。

 

「センサーに感あり。これは……MSです!」

 

 戦場を駆け巡りながらビーム撹乱膜とミノフスキーを撒いていたエターナ少尉が告げた。

 

「音紋はザクでもドムでもない。新型? 複数あり」

 

 同時に画面にマーキングが施され、レーダーにおよその位置が表示される。

 

 その頃にはメガ粒子砲は全て破壊していた。

 

 さて、ここからが本番だ。

 

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