目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜 作:妄想零炎
更新ないと思った?
ハッハッハッ!
また更新作業するの忘れてました。すいません。
ハルトがブリーフィングで命じられた作戦はこうだ。
ジオンは今回もMSの機動力に物を言わせた、得意の突破戦略を仕掛けてくる公算が高い。
それを逆手に取る。
ジオン地上部隊が戦線に投入したMSはニ種類あり、その一つが大型でありながら機動力に富むドムだ。
ザクよりも足の速いドムは必然、後続と距離が離れやすい。
そこを利用して、戦列が間延びしたところで後衛を叩く。
その役目をハルトのブルーチームは命じられた。
上官に聞かされた内容を、チームの作戦室で待っていたメンバー全員に伝えると、案の定フィリップは批判的な発言を述べた。
「そんな上手くいくかねぇ? 要は待ち伏せして後背をつくってことだが、砂漠だぜ?」
アフリカは旧世紀の時点で砂漠化が一気に進み、今はほとんど緑を見ない土地となっている。
身を隠す遮蔽物のない場所で待ち伏せをするのか。フィリップはそう指摘していた。
「やりようはあると思いますよ」
異を唱えたのはサマナ准尉だ。
「僕らが展開する沿岸部付近は、数少ない砂砂漠です。穴をほってそこに身を隠せば」
「げ! ジャブローのモグラよろしく、穴蔵に潜めってか。勘弁してくれよ」
「そうだフィリップ。上もサマナが言った通りの方法を想定している」
フィリップは肩をすくめた。彼の性格上、一度は内容にケチをつけねば気がすまないのだろう。これは彼なりの儀式であり、承諾しづらい命令をなんとか飲み込むための手法だ、とハルトはこの短い間の付き合いで理解していた。
また、ベテランである彼の指摘は、時に作戦内容に多角的な視点を与えることもある、とハルトは黙認している。
事実サマナの方は、懐疑的なフィリップの言葉を意識し、この作戦に不備がないかどうか考え始めている様子であった。
「だとすると、問題はMSに搭載されている
MSに装備されたUGSは、地面を伝わる音を拾い索敵するための物だ。
ミノフスキー粒子によりレーダーが効かない環境でも、敵位置や、大型地雷の発見を可能としている。
「どうでしょうか。私は大丈夫だと思いますけど」
そう答えたのは、モーリン伍長だ。
「どういうことだ伍長?」
「はい。MSに搭載されているUGSは、そこまで索敵範囲は広くありません。ましてや突破戦略を使ってくるなら、啓開も最小限でしょうから、地面を伝わる音は
彼女はまだ若いが、部隊の通信士に抜擢されるだけのことはあり、索敵通信に関しては、高い技量と経験に支えられた自信があった。
「モーリンちゃんが太鼓判を押すなら問題ないね」
そう言ってフィリップは笑いながら肩を竦める。了承した、という彼なりの合図だ。
どちらにせよ、作戦内容はすでに決まっている。不備のない作戦というものも存在しないが、それでもやらねばならないのが軍人であり、軍隊であった。
「砂に潜るんだ、機体各所のシーリングは徹底。それとサマナ、今回の作戦には新型は間に合わないそうだ。配備のために輸送が始まっているが、それよりも俺たちがここを発つのが早い」
「そうですか、残念ですね」
「各自準備は怠るな。キタムラ伍長、君はホバートラックで随時戦況の確認。君の合図で潜伏しているMSが飛び出す」
「大任ですね。がんばります」
「なぁに、モーリンちゃんなら大丈夫よぉ」
「サマナ准尉、君は作戦に同道する戦車隊とホバートラックの直掩だ。退路の確保も任せる」
「了解です」
「フィリップと俺は撹乱だ。ジオンの連中は地上戦に慣れていない。そこをついて個々に分断する。連携はさせるな」
「オッケーだ」
全員がハルトの顔を見る。
会議をしめるための言葉を待っているのだ。
「よし。全力を尽くせ。宇宙人共に、連邦の底力を見せてやれ!」
「了解!」