目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜 作:妄想零炎
ポケモンSVひと段落したので再開します。
星6レイドがつらいんじゃ(´;ω;`)
マプト港湾基地。
旧モザンビーク共和国の首都であり、天然の良港を有する近代的な都市である。
ガンタンクの空輸による投下を確認した第07独立機械化混成部隊は、エルサレムには戻らず紅海を抜けて南アフリカへと撤退した。
結果、この判断は正しかったと言えるだろう。
ジオンの侵攻は予想以上に速かった。
後背を分断して叩くために投入された陸軍のガンタンクも、ジオンの新兵器である強襲型MTにたちまち喰われ、その責務を全うすることはできなかった。
とどめに、新設されたジオン海軍が地中海を抜け、水陸両用MSにてアレクサンドリア、エルサレムを襲撃。一週間と保たずに陥落した。
その後紅海の封鎖が行われたため、撤退時期を見誤ればその勢いに部隊は圧殺されていたことだろう。
「キンバライド、ですか?」
マプト港湾基地にて上官から告げられた内容に、ハルトは思わず返した。
「そうだ。キリマンジャロ基地にほど近いこの鉱山跡を利用し、橋頭堡としての基地を築く」
咎め立てはしなかったが、マオ中尉は露骨にしかめっ面を作り、横柄に頷いた。
痩せぎすの男である。
典型的な文官といったきらいであり、現場パイロットを下に見る姿勢が端々に滲み出ていた。
部隊長をつとめるホフマンの腰巾着であり、副官であるのだが、上官に媚を売って出世することしか考えていないのか、作戦内容を説明する時以外にはこちらに声をかけてくることもない。
キンバライドは資料によれば、もう20年も前に閉鎖した鉱山のようだ。
位置としては、このマプトよりもキリマンジャロに近い。
「ジオンの支配域に近いですね。すでに敵が占領している可能性がありますが」
「その可能性も加味して、我が部隊に命令が下されたのだ」
何が我が部隊だ。お前たちは一度も前線に足を運んだことはないだろうに。
不満の言葉を飲み込んで、それでもハルトは抵抗を試みた。
「先の作戦の消耗がまだ補填されていません。保有してるMSの補修部品も不足しており、稼働試験程度ならまだしも、実戦に耐えられる状態にないと愚考します」
特にレッドチームの損害はひどく、ザニー1機が大破により廃棄が決定。残り2機も中破しており、まともな運用には支障が出ている。
自分たちが使用していたザクも鹵獲品であり、交換部品などもとから存在しない。
前作戦で無理をさせた結果、各部の摩耗が激しく、内部機構が歪んでしまい破断する恐れがあった。
しかし文官は鼻でせせら笑った。
「そのぐらいのことは理解している。近日にもジャブローから補給物資と新型のMSが届く予定だ」
――MSか!
その言葉にハルトは俄然この作戦に意欲が向いてきた。
「それはザニーなどではなく、完全な新型でありましょうか?」
「そう聞いている。本機が届くと同時に作戦は決行だ」
「慣らしもせずにですか」
「実地試験を行うのが我々の役目だろう。不満があるかね」
上官の態度はこちらを顧みる様子はまったくない。いつものことではあるが。
「ハルト・ランガー少尉、任務拝命いたしました」
これ以上の討論は時間と感情を浪費するだけだと判断し、早々と打ち切ることにする。
「よろしい。詳細は後で貴官の端末に送る。全員で目を通しておけ。以上だ」
ハルトはもう一度敬礼を返して、部屋を退出した。
同僚に『女子高生の匂いがするベビーパウダー』を分けてもらいました。
瞬着パテにでもして、ノーベルガンダムにでも使おうかなー