目が覚めたら宇宙世紀…だよね?〜ジオンが独立に至るまで〜 作:妄想零炎
「ところでどうしたの? なんだか暗い気持ちを流してたけど」
そう言って、エターナはミア、ヘレナに視線を向けた。アルマはそれほどでもなかったが、この二人は重たい気持ちを抱えているのが感じられたのだ。
「何かあったのね?」
「あ、うん。実はね――」
アルマは、先程第1機動小隊と対戦したことを説明する。そこでほとんど勝てなかったこと。そこで皆、自分たちの力量に悩みが生じてしまっていること。
ミアが言う。
「私たちの小隊は、性質上他の小隊と連携するということはなくて……だから、少人数でも場を制圧できるだけの火力を求めて、ドムノーミーデスを造ったんですけど。中尉には『隊の運用面に合ってない』と言われて……」
「あたしなんか、『スナイパーなのに無駄に前に出るな。白兵戦は狙撃手の役目じゃない』って。以前、別の人にできることを増やせって言われたんだけどね」
「アルマちゃんは?」
「私は、『センスはいい』って褒められた。でも、『センスが突出していて小隊を悪い方に引っ張ってしまっている』って大尉から。私はリーダーだから、戦場で皆を引っ張れるくらい強くなりたいって思ってたんだけど」
3人はため息を吐いて、肩を落とした。
これまで培ってきた経験、知識というものでは歯が立たず、さらにそれらを否定された。そのせいでこの先パイロットとしてどうしていくべきかの道標を失ってしまったのだ。
「そうなの。フフ、ノイン大尉とフィンゴ中尉らしいわね」
「もー笑い事じゃないよお姉ちゃん! 私たち、これでも結構実戦を積んできてて、それでも敵わなくて。どうしたらいいのかな? ってなってたんだよ」
「そう。でも、アルマちゃんは少し
エターナの指摘に、残りの2人が驚く。
「そうなんですかアルマさん?」
「おい、またお前だけ悟ってるのかよ」
「あちょっとヘレナ! 頭触んないで! また髪グチャグチャになるでしょもー!」
先程の沈痛な表情はどこかへ消えて、仲良く戯れ合う3人にエターナもつられて笑みを溢す。
「いい仲間……友達と出会えたのね、アルマちゃん」
「うん。二人共、サイッコーの友達だよ!」
屈託のない言葉に、ミアもヘレナも照れる。
「そう。じゃあ、行きましょうか」
「え? 行くってどこに?」
「アルマちゃんは先の道が視えてるけど、2人はまだでしょう? 迷いを抱えたままで戦いにでるのはよくないわ。だから、ね」
そう言ってエターナは先に歩き出す。
3人は互いの顔を見やり、首をひねって、それでも後についていった。
二話投稿します。