魔法科高校の劣等生〜零の名の持つエクストラナンバーズ〜 作:暇人R
高校生二日目の目覚めはいつもと同じだった。時刻は6時。学校の始業時刻は8時ちょうどだ。いろいろと準備しても1時間近くも余裕が出来る。何故無夜がこんな時間に起きたかというと、九重師匠に入学の報告をしに行くからだ。もちろん、達也達と共に。
「はぁ、もう時間か」
無夜が、目を擦りながらリビングに行くと、理沙が洗濯物を取り入れていた。
「母さん。おはよう」
「無夜。おはよう。今日は起きるの早かったのね?」
「今日は九重師匠にあいさつをしに行くんだ」
「そう。頑張ってね」
理沙は無夜の返事を聞くなり、途中で止めていた取り入れを再開した。無夜も準備をし始めた。
準備もし終えて、無夜は玄関に出た。
「いってきます」
言いながら、ドアを開けて外に出た。ガチャという音と同時に「いってらっしゃーい」という理沙の声が聞こえて来る。
無夜は道路に出ると自己加速系魔法を使い走って行く。深雪と同じ魔法で。
しばらくするとお寺が見えてきた。このお寺は何処にでもありそうな寺だ。だが、ここは有名な忍術使いの『九重八雲』がをいる寺だ。
門をくぐる。達也はまだ来ていない。それを確認すると同時にたくさんの修行僧が無夜に襲いかかってきた。
無夜全方向から繰り出される足技や打撃を全ていなしていた。
「無夜くんは、やっぱり強いね〜。」
と。無夜が門下生を伸び上がらせた瞬間。言葉とは裏腹にゾッとするほどの威圧感が背後から無夜に襲いかかって来た。
九重八雲だ。
無夜は声が聞こえてきた方向に回し蹴りをした。それを手で止められ、反撃がくる。無夜は体を浮かせて攻撃を避けつつ、その状態でもう片方の足で蹴りを入れた。
そこで、足から手が放され間合いが空いた。
「いや〜、体術は無夜くんの方が強いね〜」
「いえいえ。師匠の方が断然ですよ」
とか言いながらも、八雲は余裕の表情を浮かべている。
そこで、風景がグニャっと曲がるように八雲の姿が消えた。バっと無夜が辺りを見回すが誰もいない。
(まさか上!?)
まるでこの思考を読んでいたと思えるほどピッタリに声が聞こえてきた。
「残念。下だよ」
気づいた時には地面に体を引っ張りこまれていた。
「無夜くんも修行が足りないね〜」
八雲はそういいながら、生首みたいになった無夜を見下ろしながら言ってきた。
「それよりも、師匠あの忍術は何ですか?」
「それは、教えられないね〜。自分で理解するのも修行のうちだよ」
と、言って八雲は教えてくれない。まぁ、それを見抜けない無夜が駄目なのだが。すると達也と深雪が寺に来た。
達也も無夜と同じように歓迎されている。と。達也が八雲と組手をしている中、深雪と目が合った。
深雪はこちらを助けようか達也の組手を見ようか迷った末に、無夜を助けに来てくれた。
「おはよう。深雪。助けてくれてありがとう」
「おはようございます。無夜様。いえ。たいしたことはありません」
無夜が深雪に魔法で引き上げてもらった頃、達也は八雲にやられて倒れていた。深雪がそれを見ると、今まで無夜と話していたのを忘れたかのように駆け寄ってタオルなどを渡している。
「お兄様、大丈夫ですか?」
「ああ。大丈夫だ」
深雪が倒れている達也に膝をついて駆け寄っていた。
「それより、すまない。スカートに土がついてしまったな」
「これくらい、なんでもありません」
達也がそれを見るなり、謝ると深雪は本当になんでもなさそうに答えている。と、深雪がCADを取り出して、達也の汚れと自分の汚れを落とそうとして魔法を発動した。
サイオンの輝きが放たれる。
その一秒後には、汚れは綺麗さっぱり落ちていた。相変わらずの魔法規模と処理能力だ。普通の魔法においては軽く無夜を凌駕するだろう。それほど深雪は才能があるのだ。
「お兄様、無夜様、よろしければ朝ごはんにしませんか?先生もよろしければご一緒に」
「うん。いいね。食べよう」
八雲は深雪からの提案を快く受け入れていた。でも顔がゲスい。もうそこらへんのおっさんにしか見えない。
だが八雲曰く、「色欲の戒めは身体の関係にならなければいい」らしい。
閑話休題
一方、無夜は「遠慮しておくよ」と言って立ち去ろうとしていた。
「っと、そうそう。無夜くん入学おめでとう」
「ありがとうございます。師匠、失礼します」
無夜は八雲が言ってきて本来の目的を思い出した。出て行こうとしていた無夜は一度足をとめ、振り返り、しっかりと一礼してから、学校にむかった。
戦闘の表現が分かり難かったかもしれません。
すいません
楽しんでいただけたのら幸いです。