銀河英雄伝説~流血と硝煙と運命の日々~   作:雪の師走

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遅くなりました。書いては消し、書いては消しを繰り返して完成しました。こんだけやったのに対していい感じにならないのは何故だろう?

次は皆さんが知っている例の有名な会議です。

今年中に出せたら良いな。頑張ります。


陰々滅々

宇宙暦796年  イゼルローン要塞  司令室

 

ヤン・ウェンリー

 

イゼルローン要塞を奪取して一週間が経った。今日、クーロ教官が此処に来られる。要塞を落とした次の日にシトレ校長、いや、本部長から通信があった。クーロ教官が落とした事による同盟の道を話し合ったそうだ。

十中八九、帝国領侵攻作戦が行われると言われたらしい。実権を奪われたロボス司令長官、好戦的且つ主戦論者が大勢を占める総司令部、大々的な戦果により政権の安定を狙う政府首脳部、これまでのやられた分をやり返したい大多数の市民が大規模出兵の機運を盛り上げている。

ハイネセンに居るキャゼルヌ先輩やアッテンボロー、ユリアンに聞いてみると論調は2割が反対、6割が賛成、2割が賛成よりの中立といった感じらしい。

最高評議会では明確に反対をしているのはジョアン・レベロ、ホアン・ルイの2名で他は積極的、消極的の違いはあるも賛成らしい。

教官は本部長と話し合い、遠征の中止、延期を図りつつ、遠征になっても巧く幕を閉じる事を考えているらしい。

そもそも先の戦争で艦隊戦力が減っている同盟に帝国を征服する等不可能だ。純粋に戦力が足りない。動員可能な艦隊は私の第十三艦隊を入れて9個艦隊。

それに対して帝国はローエングラム伯の9個艦隊、ミュッケンベルガー元帥の9個艦隊、貴族の私兵艦隊も十万隻を軽く超える数になるそうだ。

帝国貴族も同盟軍に降るとなると自らの様々な特権を奪われるとなれば一致団結して向かってくるだろう。ブラウンシュヴァイク公もリッテンハイム侯もその派閥もその段階まで争うような事にならないだろう。

 

 

イゼルローン要塞が帝国の手にあればローエングラム伯かミュッケンベルガー元帥の遠征に対処することになっただろう。

ブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム侯の皇帝位争いがオーディンで行われている為に軍事力での決着を起こさせないためにそれへの抑えで宇宙艦隊の大半を置いておかないといけない。

参加可能な艦隊は3個艦隊から5個艦隊が限界と教官は言われたらしい。

帝国の内情が教官の言われる通りならそうなるだろう。

つまり私は、本部長は余計なことをしたという事らしい。とりかえしのつかないことをしたようだ。

どうする事も出来ないのに過去を振り返って苦悩している。

「…………督、提督!!」

 

 

 

宇宙暦796年  イゼルローン要塞  司令室

 

フレデリカ・グリーンヒル

 

「提督。提督。……提督!提督!!」

呼んでも反応なされないヤン提督に大きな声で呼びかけ、手を肩に置いた。

ハッとしたように反応なされ、私の方に顔を向けられた。

「あぁ、すまないね。グリーンヒル中尉、考え事をしていた。」

申し訳そうな顔をしながら返事をなされた。

「いえ。」

「それでどうしたのかな。」

「いえ、そろそろクーロ元帥がイゼルローン要塞から視認出来る距離に参られます。港の方に向かいませんと。」

頭の髪をグシャグシャと掻き回された。

「そうだね。そろそろ向かおうか。遅刻はまずいだろうし。」

「はい、それがよろしいかと。」

そう言ってヤン提督を先頭に司令部要員全員で港に向かう。

 

最近のヤン提督は深刻な顔で考え事をなされることが多い。

暗く憂鬱そうな顔を浮かべられる。大小、重い軽い様々な溜め息を吐かれる事が多々ある。ムライ参謀長、パトリチェフ副参謀長、フィッシャー副司令官、シェーンコップ大佐も心配しておられる。

イゼルローン要塞を落とした連絡をシトレ本部長に連絡なされた翌日の朝にシトレ本部長から連絡があり、午前中は二人きりで話された。その後からこの状態が見られるようになられた。

皆が心配し、度々声を掛けられるがなんでもない、心配ないばかりで口籠られる。

父がハイネセンでは帝国領侵攻作戦が話されていると言っていた。ヤン提督がイゼルローン要塞を落としたおかげで門戸が開かれた。帝国の防衛体制が整う前に一撃を与え、状況によっては帝都オーディンの攻略を目指すべきだと…

父は不確定要素が多いので帝都攻略案は否定的だが帝国軍に一撃を与えるのは有効だと思っている。確かに帝国軍の要塞攻略戦を待つよりは敵に損害を与えやすいがヤン提督はローエングラム伯は稀に見る名将で彼を相手に勝つは至難の技と言っておられる。

確かに彼による被害は目を覆う程のものだ。敵に被害を与える前に此方が被害を受ける事になりかねない事をヤン提督も危惧していた。

 

 

港に向かう専用列車に司令部要員全員で乗り込んだ。

路々に兵士の姿がある。皆、同盟の最新鋭旗艦級戦艦アトラスを見に来たのだろう。意外かもしれないが兵士の多くが実際に間近で見たことがないのだ。ハイネセンに帰還の時は宇宙港に離着陸をするので市民は見られるが兵士は見る事が出来ないようで今回は間近で見ることが出来ると楽しみにしている兵士が多いらしい。

宇宙港の接舷部に着くと直ぐに入港をすると司令室から通信があった。5分もしないうちに入港し、接舷部に無事に接舷なされた。その度に歓声が上がる。

接舷して直ぐに副司令長官が艦から降りてこられた。オオォという歓声が上がる。それに笑顔で手を上げ、応えられている。

クーロ元帥がヤン提督の前に立たれた。ヤン提督が敬礼をなされたのと合わせて私達も敬礼をする。クーロ元帥が答礼をなされ、後方に控える第一艦隊の司令部要員もそれに倣う。

「クーロ副司令長官におかれましては迅速なる来援、誠にありがとうございます。」

「ヤン提督、イゼルローン要塞攻略見事であった。同盟史に残る偉業だ。君の名と第十三艦隊の名は永劫に語り継がれるだろう。」

肩を叩きながらヤン提督に声をかけられた。

「あ、ありがとうございます…」

クーロ元帥のお褒めの言葉にヤン提督が困惑と緊張しながら感謝の言葉を述べた。

「早速で悪いが打ち合わせをしたい。伝達しなければならないこともあるので互いの司令部要員が入れる部屋を頼む。」

そう言われたヤン提督は私の方に顔を向けられた。

「グリーンヒル中尉、どうかな?」

「第一会議室にご案内します。」

「よろしく頼む。」

コクリと頷かれて案内を頼まれた。

 

 

会議室に案内をしている最中も笑顔で話しかけられ、攻略戦の話やイゼルローン要塞内部の事を聞かれた。私達も笑顔で応え、色々と話された。道中、すれ違う兵士にも気さくにお声を掛けられたり、敬礼をしたりしていた。

気になるのが第一艦隊の司令部要員が顔を若干強張らせているという事だ。何かあるのかしら?会話にも積極的に入ってこられないし。ラップ大佐、ワイドボーン准将は士官学校の同期生と聞いているが滅多に会話にも加わらない。ラップ大佐は親友と聞いていたのだが。チュン参謀長も憂色の顔をしている。

 

 

会議室に着くと上座にクーロ元帥が左右に第一艦隊と第十三艦隊の司令部要員が座った。先程の笑顔から一転して真面目な顔になられた。第一艦隊の司令部要員が緊張している。それを見て我々にも少し緊張の色が出た。

「先ずは決定事項から伝えていく。私と第十三艦隊にはハイネセンに帰還命令が出ている。そして第十三艦隊は皆、一律ハイネセンに帰還次第1階級の昇進だ。」

オオォと第十三艦隊の司令部要員は声を上げた。

「それから君達には勲章が授与される。主だったのが2つヤン提督に。司令部要員には1つが。」

更に歓声が上がる。互いの肩を叩いたりして喜びを分かち合っている。

「ハイネセンに帰還後、第十三艦隊の乗組員は一週間の休暇が与えられる。羽根を伸ばすといい。」

更に嬉しそうな顔を浮かべている。

「ハイネセンへの帰還は第十三艦隊全艦とアトラスのみだ。第一艦隊がイゼルローン要塞防衛の任に着く事になる。チュン参謀長、クブルスリー副司令官の2人が責任者となってすすめてくれ。防衛作戦の計画書、行動書は作成しておいた。互いに確認し、連携を深めてくれ。艦隊司令官はクブルスリー提督に、要塞司令官はチュン参謀長に頼む。」

「ハッ。」

「承知致しました。」

クブルスリー提督とチュン参謀長は恭しく一礼し返事をした。

「第十三艦隊は何時ハイネセンへの帰還準備が整うかな?」

クーロ元帥が訊ねられたのでヤン提督が中尉と声を掛けられたので私が一礼し答える。

「補給、整備は終わっていますので第一艦隊の皆様に引き継ぎを終えれば直ぐにでも。」

コクリと一つ頷かれてた。

「なら明日0900時に出港でいいかな?」

ヤン提督が頷かれてから答える。

「異存ありません。」

「ではそういうことで。明日の0900時にハイネセンへ帰還する。」

全員が敬礼をして命令を受諾した。

「ヤン提督にはハイネセンに帰還次第、イゼルローン要塞奪取の英雄として様々な行事に参加してもらう事が決定している。」

クーロ元帥の言葉に第十三艦隊の面々は苦笑している。ヤン提督がそういうことが嫌いなのを察していてるからだろう。

「それが終わり次第、最高幕僚会議が行われる。議題は帝国領侵攻作戦についてだ。」

続いて出たクーロ元帥の言葉に皆は言葉を失ってしまった。皆が目で会話している。驚愕と疑問の表情をうかべている。

「最近、ハイネセンでは帝国領侵攻作戦が世論では幅を効かせているらしい。帝国軍の防衛体制が整う前に一撃与えるか何かしらの戦果を挙げるべきだと。」

更に困惑顔になった。私も困惑している。帝国領侵攻作戦?可能なのかしら?

「私、並びに第一艦隊司令部要員に権力を根こそぎ奪われることを危惧した司令長官、総司令部が立案したらしい。」

クーロ元帥の話にムライ参謀長が質問なされた。

「シトレ本部長がその作戦案を通されたと云うことでしょうか?」

「いや、シトレ本部長は反対された。此方の戦力が少ない以上、防衛で敵の戦力を削ぎ、此方の戦力の拡充を行うべきだとね。」

更に皆が困惑顔を浮かべた。パトリチェフ副参謀長が続いて問われた。

「では何故、帝国領侵攻作戦が議題になるのです?」

「総司令部の誰かが最高評議会議長の元に直接持ち込んだらしい。今、誰が持ち込んだか調べてもらっている。その作戦案を見た議長や主戦派の閣僚は大層乗り気だそうだ。私も見たがまぁメリットしか書かれていない都合の良い作戦案だったよ。夢か妄想か空想か、それともサイオキシン麻薬に脳がやられているのかもしれないな。」

嘲笑しながら言うクーロ元帥に第一艦隊の司令部要員は苦笑を第十三艦隊の面々は絶句していた。

フィッシャー副司令官が咳払いをしてクーロ元帥に話しかけられた。

「では帝国領侵攻は決定しているということでしょうか?」

クーロ元帥が重々しく頷かれて溜め息を吐かれた。

「あぁ、決定だ。問題はどの規模、どういった戦略、戦術を取るのかが定まっていないという点だ。」

怪訝そうな表情でヤン提督が訊ねられた。

「と言われますと?」

「あまりに不確定要素、希望的観測が含まれているので私、本部長から見ると到底作戦案と言えない代物だ。詰めれるところは詰めるための会議だそうだ。」

シェーンコップ大佐が不敵な笑みを浮かべてクーロ元帥に問うた。

「で、副司令長官閣下は勝てる可能性は如何程とお思いで?」

こめかみを指で押さえながら沈鬱そうに答えられた。

「10%以下だろうな。より正確に答えるなら0に限りなく近い。」

ムライ参謀長が疑問を呈した。

「総司令部の作戦案に副司令長官に不満があるのは分かりましたが悲観的になり過ぎでは?」

「ローエングラム伯を運が良いだけの小僧、ミュッケンベルガー元帥を引き際を誤った老害と評している。」

皆が絶句している。私自身も信じられない思いがある。

「作戦案の中身も中々に酷い。戦略、戦術的な事は書いてあるが補給、後方支援、補助作戦はほぼほぼ無い。此方にとって都合の良い事ばかり書かれた、そんな作戦案を実施しようとしているのだ。御先真っ暗だな。」

会議室に沈黙の時が流れている。皆、なんと言っていいのか分からないのだろう。

「ヤン提督。君はハイネセンに帰り次第、軍を辞める気でいるのかもしれないが私もシトレ本部長も認めることはない。それはここで明言しておく。今回、シトレ本部長は私の政敵になりうるロボス司令長官、並びに主戦派の総司令部を敗戦の責任を取らせて一掃する計画だ。」

第十三艦隊の面々は険しい顔をしている。一種のクーデターと云える行為だからだろう。

「今回の作戦で同盟は大きく戦力を減らすだろう。イゼルローン要塞を拠点に防衛戦を行うことになる。戦力の拡充を図りながらだ。内輪で揉め事をする余裕も余力もないだろう。私は大々的に今回の侵攻作戦に反対するから戦後の私の立場は盤石だ。生きて帰ってこれたらな。」

そう言って立ち上がられた。一つ息を吐かれた。

「私は艦に戻る。旗艦乗組員は艦のチェックが終わったら、今日一日休暇を与えるから自由にさせろ。第十三艦隊の軍人もアトラス内部の見学をしたいならさせてやれ。保安部に立ち入り区域の警護の指示だけ忘れずにな。」

そのままラップ大佐に命じ、部屋を出ていった。シェーンコップ大佐が後を追っていった。

気まずい空気が流れている。第一艦隊も第十三艦隊も何も言えずに静まり返っている。

ラップ大佐が大きく息を吐き出した。

「ヤン、今は親友として言おう。閣下はイゼルローン要塞奪取の報を受けて、ここに来るまでの間、ほぼ寝ておられない。1時間のタンクベット睡眠を取り、要塞防衛戦の作戦案を練っておられた。そして帝国領侵攻作戦の作戦案を練っておられた。」

「あまりの自身の追い込み方に何も言えずにいる。参加する多くの将兵が命を失う結果になると見ておられるのだろう。それを少しでも少なくするために文字通り身を削っておられる。」

首を振りながら言われるラップ大佐に第一艦隊の司令部要員は皆険しい顔をしている。

「ヤンにはヤンなりの考えや思いがあったのは理解できる。だが閣下の姿を見ると憐れだよ………」

ワイドボーン准将が後を引き継ぎ話した。

「ヤン、次の作戦は大規模だ。綿密な連携を必要とするだろう。協力してくれないか?お前の力量はよく知っている。お前なら状況を理解すれば個人的感情を排してくれると。」

僅かな沈黙が場を支配してから、ヤン提督が覚悟を決めたのか答えられた。

「分かった、協力しよう。私も此処にいる皆を死なせたくないし、私個人も死にたくない。多くの将兵が死ぬのもゴメンだからね。」

「ありがとう、感謝する。」

ワイドボーン准将の言葉に第一艦隊の司令部要員は軽く頭を下げられた。私達は何も言えなかった。

 

 

 

宇宙暦796年  イゼルローン要塞  通路

 

「教え子を苛めるのは貴方らしくありませんな。」

シェーンコップが後ろから話しかけてきた。私が心配かヤンが心配か分からないな。

「苛めてなどいない。事実を言っただけだ。」

「まぁ、そうですが。憤懣が少しもなかったと?」

「そうだな。全くなかったとは言えないな。折をみて謝る。」

フフフと笑い声が後ろから聞こえた。

「それがよろしいかと。」

ふうっと溜め息を漏らした。些か冷静さを欠いていたようだ。それをこいつに見透かされた。腹立たしい限りだ。

「それで帝国はどう出てくると貴方は考えているのです?」

後ろをチラリと見てから答えた。

「私の部屋で話す。」

 

 

 

部屋に入り、シェーンコップに隅にある棚を指さした。

「彼処にバーボンがある。グラスと一緒に持って来い。隣の冷蔵庫に氷もある。」

奴が準備している間に此方も帝国領をモニターに映し、準備をする。

シェーンコップが2人分作り、1つを此方に差し出した。それを受け取り、グラスを掲げ一口含んだ。芳醇な香りと強いアルコールが口の中で広がり、身体に染み渡るのを感じた。

「それで先程の話の続きですが。」

「あぁ……」

聞く体勢に入っている。あまり面白い話ではないのだがな。聞きたいとは相も変わらず酔狂な奴だ。

「帝国軍が取る作戦案としては大きく分けて3つある。1つ目は回廊出口で出て来る同盟軍を順に叩く作戦だ。」

ふむと言い、頷いている。軍人なら誰もが思い付く作戦だろう。

「これは戦場を固定でき、出て来る同盟軍を順に撃破出来る利点がある。回廊が戦場だから互いに側面、後背に戦力を回せないから消耗戦になる可能性が大だ。ミュッケンベルガー元帥ならまだしもローエングラム伯は選ばんだろうな。互いに力押しになり被害が大きくなりすぎる。」

「2つ目は艦隊決戦をする。広い場所を戦場に定め、互いに正々堂々と戦う事だ。戦略、戦術の幅が大きく、ローエングラム伯の気質からこれを選ぶ可能性が高い。先のアスターテでは戦争に勝ち、戦闘に負けたと言われているらしいからな。私に負けたことを貴族に笑われているらしい。」

「好戦的且つ有能ならありますな。屈辱を感じていると。」

「ああ。3つ目は長期戦だ。辺境星域を同盟に占領させる。各地の惑星に艦隊が駐留することになり分散している。各個撃破のいい的だ。焦土作戦でもすれば食料も枯渇して、同盟軍の士気は下がり、尚勝ちやすくなる。勝つと云う事を念頭に置けばこれが一番帝国軍は勝利を得やすい。」

グラスに入ったバーボンを口に含んだ。陰々滅々な話なのに酒は変わらず旨い。何とも言えない気分だ。

「だがローエングラム伯の気質からこれは低いと思っている。」

興味深そうに訊ねてきた。分かっているくせに。

「ほう、一番同盟軍に勝ちやすくなるのにそれをしないとは何故です?」

「民衆を一時的とはいえ、苦しみを与えるのはローエングラム伯の性格上考えにくい。」

「でしょうな。彼は少し潔癖なところがあるようですし。」

「まぁ、どの作戦案を取ろうがローエングラム伯より寡兵な同盟軍は前途多難な遠征になるだろうな。」

シェーンコップがフフフと笑いながら此方を見ている。

「陰々滅々ですな。」

こいつ、こんな状況で笑うなど相変わらず不敵で不思議で不謹慎な男だ。

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