FAIRYTALE 旅人の軌跡   作:亡者

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今までの描写からまずわからないので一応。
本作の主人公は背中に一本の大きな古木の杖を持ってます、とだけ。
その他の主人公の姿はどこかで紹介出来たらなぁとは思ってます。


第伍話 子供の癇癪

「ここか」

「うん……多分、ナツとガジルが中に居るんだと思う」

 

 ガジル……噂の鉄の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)か。

 幽鬼(ファントム)の件でナツにやられたんだっけ……詳しい話は聞いてないからなんとも言えない。

 

「とりあえず中に入ろ……ッ!」

「え……これって……」

 

 おいおいラクサス、流石に"ソレ"はダメでしょ……妖精の法律(フェアリーロウ)は……!

 


 

「ラクサスッ!」

「……流石に、その魔法を使う事は容認出来ないな、ラクサス」

「はっ……漸く来たか……よくも俺の計画を邪魔してくれたなぁ?アルン……だがもう遅ぇ、これで全員「マスターが、危篤なんだよ!?」……あぁ?」

「だから……あんたのお爺ちゃんが危篤なの!……だから、会ってあげてよ……!」

「……」

「ラクサス!」

「……はっ、そりゃ良いじゃねぇか……俺がマスターになれる可能性が再び浮上した……ははははッ!」

 

 ……ダメだ、ラクサスは止まらない、いや止まれないのか……だが、

 

「どう……して……」

「レビィ」

「アルン……?」

「俺は築き上げる!……誰にも!何者にも負けねぇ最強のギルドをッ!……妖精の法律(フェアリーロウ)、発動!!」

 

 瞬間、凄まじい光が、俺達を包み込み   何も、起きなかった。

 

「え……?」

「馬鹿なッ!俺の妖精の法律(フェアリーロウ)は「完璧だからこそ、だろう」なんだと?」

「お前はお前の祖父から完璧に教わり過ぎたんだよ、魔法も……心も……だからこそ、完璧に発動した超魔法は、誰も傷付けなかった……それだ「黙れッ!」

「俺は……俺はァ!」

「……ここまで来るとガキの癇癪だな……少し、灸を据えてやる」

「え……大丈夫なの、アルン」

「俺も大概だけど……ラクサスも相当ダメージが酷い、だから大丈夫だ、レビィ……少し離れといて」

 

 ナツ達にも一応言っとこうか。

 

「ナツ、ここからは危ないから離れといた方が良いよ……まあ、それも承知なら見てなよ……君達が目指す、S級同士の戦いを」

 

 ってもナツが目指してるのはS級と言うより最強、なのかな?

 どちらにせよ、ナツ達はまだ動けない様だし、今にも暴れ出しそうなラクサスを相手に戦うか……先の発言には俺も……、

 

「少し、腹が立った……ラクサス、勝負と行こうか」

「俺の邪魔をするんなら……誰だろうと潰す!アルン、テメェでもだ!……雷竜の!」

孤塔の(タワー)……!」

「咆哮ォ!!」

篝火(フレイム)!」

 

 俺の炎と、ラクサスの雷がぶつかり合う。

 フェアリーロウ(超魔法)を放ったのにこれだけの威力を保てる事は流石の一言、だが……確実に威力は落ちてる筈だ……俺にも言える事だが。

 

「くそ……俺は!マスター(じじい)の孫じゃねぇ!ラクサスなんだよ……!」

「それを証明したいのだとしても、これでは悪名にしかならないぞ」

「うるせぇ!雷竜の撃鉄!」

風刃(ウインド)弾丸(バレット)

 

 雷の弾丸の様な物を飛ばして来るが……俺はそれを風の弾丸で迎え撃つ。

 

「親が高名で自身が認めて貰えない、などと言っている間は、お前がマスターになる事はないだろうよ」

「オオオォォォ!黙れぇ!……滅竜奥義!」

「……!しまった……!」

 

 俺の後ろにナツが居る、これでは……、

 

「……遅れて来た挙句、あれだけ大きい事を宣って置いてこのザマか……ごめんね」

「アルン……?」

「ナツ、不甲斐無いが頼み事がある」

「おい、待てよ……」

「目障りだ!!お前ら纏めて消え去れぇ!……雷竜方天戟ッ!!!

 

 迫る雷竜の槍……ふむ、今出来る魔法でアレは止められない、だが避けたらナツが不味い、ガジルは……射線上には居ないが、まだ当分動けそうにない、であれば選択肢は一つ。

 

「ッ……ガ、アァ……!」

 

 受け止める、それだけだ。

 

「「アルン!!」」

「は、はははははッ!!」

「……ナツ、あの……止まれなくなったラクサス(悪ガキ)を……祖父さんの前まで連れて行ってやってくれ」

「……応!!」

 

 ……これで、よし、うぐ……あとは……不味……い、意識が……。

 

「……ッ」

「アルン!」

 


 

「……ここは」

 

 次に目が覚めたら……ギルドの医務室、か?

 どうやら俺は気絶してから、ギルドに運ばれたらしい。

 節々が痛いが……お祭りには参加出来そうだし、パレードにも参加はできそうだ。

 

「……アルン?」

「……レビィ」

「ぁ……良かった……!目が覚めたんだね!」

「ああ、心配させてごめんね……でも、少し声は抑えめに」

「え?……あ……」

 

 そう言って、小さい看病人を見る。

 どうやら看病しているうちに寝てしまった様だ……この子にも迷惑をかけてしまったなぁ。

 

「……ん、ぅ……あれ……お兄ちゃん……?」

「うん、そうだよ」

「あ……良かった!目が覚めた!」

「2人とも、本当に迷惑をかけてごめんね」

「迷惑じゃないよ!」

「これも愛なんだよ!お兄ちゃん!」

 

 ふむ、これでは俺の面目が無いねぇ……遅れて来て、しかも気絶するとは……不甲斐無い結果だね本当に。

 

「ふむ……まだお祭りは終わって無いし「ダメだよ?まだ安静にしてて」……いや、レビィ、シェリアにお祭りを楽しんで「私は大丈夫だよ!だからじっとしてて!お兄ちゃん!」……ハイ……」

「パレードもあるんだからさ、その時に挽回しようよ」

「……そうだね……シェリア、楽しみにしててね」

「うん!」

 

 いやはや、この2人には迷惑をかける……ん?レビィの様子が……?

 

「どうしたんだ?レビィ」

「いや……その……ミスコンの事、思い出しちゃって……」

「ああ……あれか……あれがどうかしたの?」

「いや、えと、アルンには関係ないから大丈夫だよ!うん!」

「?そう……じゃあ良いか」

 

 なんか顔が赤いが……本人が気にするなと言っているんだし気にしないで良いだろう……ドアが叩かれ……おう、意外なのが来たな。

 

「……邪魔するぞ」

「え……」

「……珍しいね、ラクサス」

「……フン、目が覚めたって外から聞こえたからな、ついでに見舞いに来たんだよ……その、悪かったな」

「憑き物が取れた様で何より、と言うより、ギルドの件は大丈夫だったのか?」

「……破門になった、だから色んなモンを見て回るつもりだ」

「そうかい……まぁ、今のラクサスなら大丈夫だろ」

「余計なお世話だ……じゃあな」

「ああ、()()()

 

 フン、と言ってラクサスは部屋から出て行った。

 ……と言うかレビィとシェリアどうした?すっごい静かだったけども。

 

「すぅ……すぅ……」

「……ん、うぅ……」

「……2人ともお疲れ様、良い夢を」




ナツ達ってラクサスとミストガンの戦いを実際に見た訳じゃないし、エルザとは途中で切り上げたし……フェアリーテイルのS級同士が戦うのってあんまり無かった気がする。
と言うか神鳴殿300個と方天戟を無防備で受けて漸く気絶する主人公……普通にやばいか?
それよりも、神鳴殿発動して、ミストガン→エルザ→ナツ&ガジルと連戦し、妖精の法律と滅竜奥義発動する原作ラクサスの方がやばいか……。
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