FAIRYTALE 旅人の軌跡   作:亡者

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今回は長く……なると良いなぁって感じ。
パレードはすっ飛ばしました。
主人公は多彩な魔法で色々な物を形作り、それをシェリアが見てわー!ってなってた、とだけ。


第陸話 古代兵器とその一族(ギルド)と小さな拾い者

「ダメですかね、あの子」

「なぶら、儂らのギルドの事情、お主も知っておろう」

「それはそうなんですが……」

 

 うーん、本当にどうしようか。

 

「なぶら……あの少年もお主も……似た様な事をする、儂らは見守り滅ぶ者じゃ、本来であればあの子も関わるべきでは無かったのだがな……」

「ミス……ジェラールも貴方になら任せられると思ったのでは無いですかね……彼の事情は理解していませんが、何か大きな物を背負っている様だ」

「それはお主もだろう……なぶら、双方、まだ若いのに大変だな」

 

 俺見た目程……ってこの人なら大体の人が若者になるのか、むず痒い。

 

「それはそうと、お主のギルドではダメなのか?」

妖精の尻尾(うち)は良い所ではありますが……少々自由過ぎる、それに最近はかなり厄介事に巻き込まれていますから、彼女……ユキノの身が危なくなる可能性がある、その点で言えば、化猫の宿(ケットシェルター)は安全と言える」

「なぶら……難儀な物だ……ウェンディも、ユキノも」

「……そうですね」

 

 ドラゴン(おや)が居なくなってしまったウェンディと、家族を殺され、姉をゼレフ関係の奴等に奪われたユキノ……まだ子供だと言うのにね。

 旅の道中で見つけて、見捨てる事が出来なくて拾ってしまったが、安全性を考えると妖精の尻尾(フェアリーテイル)は危な過ぎる、ナツとグレイなんかは教育に悪いし。

 その点化猫の宿(ケットシェルター)なら信頼出来たんだけど……うーむ。

 

蛇姫(ラミア)天馬(ペガサス)か……後者はうち以上に教育に悪いか……じゃあ蛇姫(ラミア)かな、同年代(シェリア)も居るし、仲良くなれそう」

「……待て、もう少しここに留まれ」

「え?」

 

 手紙の様な物を読んだこの人……マスターローバウルさん、どうしたんですかね。

 

「事情が変わった……一旦あの子はうちで預かろう」

「……何があったんですか?」

六魔将軍(オラシオンセイス)と言う闇ギルドを知っておるな?」

「ええ、名前だけですが」

「それを、儂ら化猫の宿(ケットシェルター)蛇姫の鱗(ラミアスケイル)青い天馬(ブルーペガサス)……そして妖精の尻尾(フェアリーテイル)の四者合同で討つ事となった」

「!!」

 

 中々大胆な事をするね、ほんと。

 ていうか……、

 

「"ニルヴァーナ"を狙っている、という事ですか?」

「この近くで動きがあるという事は、そういう事になるだろう……儂らの一族の罪……その400年にも終わりが来るやもしれん」

 

 それは……ううむ、ままならないな。

 

「……俺を引き留める、という事は俺もそのメンバーに加えられる、と言う事ですね」

「なぶら、そう言う事だ……うちから出せるのはウェンディのみ……アルン、どうかあの子の事を頼む」

「それは構いませんが……あの子は強いですよ、ローバウルさん」

「ほっほ……集まるのはもうちと先じゃからな……泊まる事をウェンディに伝えて来なされ、あの子も喜ぶじゃろう」

「……わかりました」

 

 400年……この事を理由に留まり続けたニルビット族の残り火……その願いがなされた時、ウェンディは……ううん、この事は一旦置いておこうか。

 

「ウェンディ、ユキノ」

「アルン様」

「アルンさん……もう行っちゃうんですか?」

「いや、もう少し留まる事になったよ……詳しい理由はマスターさんが教えてくれる筈だよ」

「!本当ですか!」

「こんな事で嘘はつかないよ、本当さ」

 

 パァッ、と言う効果音が付きそうな笑顔になるウェンディ。

 そこまでユキノと仲良くなったのかな?

 同年代と言うのは偉大だなぁ。

 

「ユキノ、ごめんね……ギルド探しはもう少し先になりそうだ」

「……はい」

「ユキノちゃん、良いの?」

「言いたい事は言っちゃった方が楽よ」

「……いえ、大丈夫です」

 

 本当に仲良くなってる……同年代ってほんと偉大。

 

「ビビりねぇ」

「こら、シャルル!……ごめんね、ユキノちゃん」

「大丈夫です……気遣って頂きありがとうございます、シャルル様」

「フン、そんなんじゃ無いわよ」

 

 気が強いねぇ、ハッピーとは大違いだ。

 ナツにハッピー、ウェンディにシャルルねぇ……いつ見ても何かしらありそうだなぁと思ってしまう、俺の悪い癖だな。

 ガジルには居なかったんだし……まぁ偶然だろう。

 と言うかハッピー達みたいな猫自体あんまり見てないからなぁ……不思議な種族だね。

 

「言いたい事って?」

「あ、いえ……その、些細な事なので」

「……わかった、言える様になったら、いつでも言いに来てね」

「……はい」

 

 ゼレフ関係の教団に拐われた姉を取り戻す力が欲しい……かぁ。

 幼い子供を拐うのも、だけど……こんな子に戦う力を求めさせる事、あっちゃいけないんだけど……そんな事させない為にあの「アルン様?」……っとと、いけないいけない。

 

「どうかしたの?」

「あの……とても険しい顔をされていたので……」

「ちょっと考え事をしてただけだよ……心配してくれてありがとう、本当は俺が心配しなきゃいけない立場なのにね」

 

 ユキノの頭を撫でてみる。

 赤の他人である俺が、ユキノの決意を諦めさせる、なんて事はしてはいけないけど、子供らしい事をさせてやる事は出来る……頭を撫でるってのが子供にする事だと彼女が言っていた筈……合ってるかな?

 

「あ……えっと、ありがとうございます?」

「あはは、ユキノは感謝されてるんだから、どういたしまして、で良いんだよ……混乱させちゃったか」

「い、いや……懐かしい感覚だったので……う、嬉しい、です……」

「……そりゃ良かった」

 

 ギリギリ上手く行った様だ、彼女様々だね。

 なんか視線が痛い気もするけど……ん?

 

「……」

「……ウェンディ、どうした?」

「……あ、な、なんでも「アンタに撫でて欲しいってさ」しゃ、シャルル!?」

「え?そうなの?」

「っ、えと……はぃ……」

 

 そう言えばウェンディも親が居ないんだった。

 望まれたなら、そうしてあげないとか。

 

「……あぅ……ありがとうございます」

「あはは、この程度なら、お安い御用だよ」

 

 ふむ、間違っても父親替わりとは言えないけれど……似た様な気持ちを感じてくれてるなら、こちらとしても嬉しいかな。

 何度も言うけど、こんな年齢の少女達に、寂しい思いなんてさせちゃあいけないからね。




旅の途中で拾われちゃった子、ユキノ(幼い)、大体9歳10歳だと仮定してシェリアと同年代……下手したら3歳差か……大丈夫な筈、うん。
主人公に魔法を教えて欲しい、と願った模様。
一方主人公、子供に対して否定する事をあまり知らない。

結果こうなった。
ユキノが剣咬の虎(セイバートゥース)に入ったエピソードとかないですかね……外伝1つも読んでないから分からん。
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