禁断師弟がベル君の先輩なのは間違っているだろうか 作:ナカタカナ
思いつくたびに書いてしまう。しかし完結までいかない・・・申し訳ない。
「なぁ、トレイナ。こうやってお前と二人で旅するのも、なんだか久しぶりじゃね。」
『そうだな。ここ最近は色々と面倒ごとが重なっていたからな。」
「ジャッポーネの問題に巻き込まれるわ、オウナには恥ずかしい昔話をみんなに暴露されるわ。ハクキには殺されそうになるわ・・・」
『だがまぁ、そのおかげで、童も相当成長しただろう。」
美しい自然に囲まれた辺境の地にて、一人の少年が誰かと会話している。
しかし、少年の周りには誰もいない。
少年の名前はアース・ラガン。七勇者ヒイロと同じく七勇者マアムを親に持つ、俗にいうお坊ちゃまだ。
「なんか懐かしいな。お前と会ってから一年も経ってないけどよ、いや、この世界で一年経ってないだけで、もう二年くらいの付き合いだもんな。」
『本当に、童と出会ってからというもの、余もあんな経験をするなんて思わなかったぞ。」
そして、先ほどから少年と会話している存在は、かつて、世界を恐怖の底に叩きつけた最凶の大魔王トレイナ。その幽霊だった。
少年は、屋敷にある剣に触れたことで、七勇者たちによって倒された後、成仏されずに彷徨っていたトレイナが見えるようになる。
幼い頃から優秀な両親と優秀な友人たちと比べられてきた少年は、世間からは「勇者の息子なのに、何か物足りない」と評価されていた。毎日毎日、鍛錬に励むも、父と同じ魔法剣士としての才能は芽生えず。しかし、大魔王トレイナは少年にいった。
「お前に魔法剣士は向いていない。」と・・・
それから少年はトレイナに鍛えられる。
ハードな鍛錬、何度も心が挫かれそうになった。しかし、少年は決して「やめたい」や「もう無理」などと言わなかった。
なぜなら、大魔王トレイナだけが、少年アース・ラガンのことを勇者の息子としてではなく、アースとして見てくれたからだった。
それからというもの、アースは数々の強敵と、その拳で、ハートで、喧嘩してきた。
いつしか少年は八勇者といわれるようになっていた・・・
「元気にしてっかな・・・ヘスティア様。」
『あの女神ならきっと、いい眷族を見つけているだろう。いや、案外バイト生活を続けているかもしれんな。」
「ハハハ、ありえる。今度、会いに行ってみるか。」
そのときだった。少年の背中が熱く燃えるように熱を帯びる。
『お、おい童。」
「あぁ、ヘスティア様からの声が聞こえる。『僕の新たな眷族を助けてくれ』って。行くかトレイナッ!」
『あぁ、余も久々にダンジョンを見たいぞ。』
「我願う。異なる世界にて、我を子に思う義母に会いたいと ワールド・トラベラー」
そしてアースは光に包まれる。優しくて、暖かな、聖火を連想させる熱を背中に背負って・・・
禁断師弟でブレイクスルーは本当に面白いです。読んだことない人は是非とも読んでください。めちゃくちゃ熱いです!!