国際組織『Acceed』ーーー。世界で起きている犯罪や戦争に全て関わっていると言われている犯罪集団であり構成員は20万人以上にものぼる。
「オラァ!」
「あー痛い痛い痛い!!!!」
「ふざけじゃねぇよオラァ!!誰が仕事サボれっつったオラァ!!」
郊外の廃墟となっている工場、『クッキー☆株式会社』と古びた表札が掲げられている広い建物内に男の怒号とマッチョな少年の悲鳴が響いていた。
「本気で怒らせちゃったねぇ俺のことねぇ!!おじさんのこと本気で怒らせちゃったねぇ!!」
「おじさんやめちくりぃ~」
「アカンこれじゃひでが死ぬゥ!もうそこらへんで止めたらどうや?」
白いシャツに黒のズボンを履いた軽薄な印象を受ける関西弁の男はサングラス越しに呆れた視線を虐待している男に向けた。
「仕事するつってしねぇのおかしいだろがおめぇよ!!」
「ははは、相変わらず蓮さんってチョーSだよな!」
何故か全身に拘束具のようなものを身に着けた下半身が貧相で上半身が異常に筋肉質なサーフ系の男が愉快に笑っている。
「ちっ……おい、お前次おじさんの言う事聞かなかったら人間便器マスク付けてそこに小便するぞ」
「うぅぅぅぅぅ」
その時、工場のの入り口にあるシャッターが開く音が響きその場にいた全員がそちらに視線を向けるとアロハシャツを着た緑色の天然パーマの男が入ってきた。
「よぉ、待たせちまったな」
「人を呼びつけといて随分と待たせるじゃねぇかこのやろぉ!」
蓮と呼ばれた男は怒りの矛先を天然パーマに向けて詰め寄った。
「まぁ蓮さん落ち着いてぇな。真島、俺達を集めたって事は
「あぁ、準備するのにかなり手間がかかったが、ようやく実行に移すことが出来る」
真島はデスクの上に持っていた紙を置いて広げた。紙面にはどこかの塔内の地図のようで建物内の様々な場所に赤いペンを使って丸を書いている。
「平和ボケしている連中の目を覚まさせるいい機会だ。バランスはしっかりとらねぇとな」
「はっ……何で新参者のおめぇの言う事聞かなきゃいけねーんだ。ボスの指示がなければ今すぐおめぇもぶっ潰してやるのによぉ!」
「そりゃあお前があまりに仕事ができねーのが原因だろ?俺に八つ当たりするのはお門違いだぜ」
「てめぇ……もう一回言ってみろやオラァ!」
傍に置いていある日本刀を鞘から取り出し今にも真島に飛び掛かろうとする蓮に関西弁の男―――カーリーが慌てて間に入った。
「蓮さん落ち着けや!真島も挑発する事言うな。ボスの命令を忘れたんか?」
「ちっ!」
蓮は刀身を鞘に納めると近くにあったパイプ椅子を乱暴に手繰り寄せて座りポケットから煙草を取り出し吸い出した。
「俺は別に一人で行動してもいいんだぜ?仲良しごっこしに来てるわけじゃねーんだし」
「真島、そこらへんにしとけや!」
「へーへー、分かりましたよ」
カーリーが凄むと真島はニヤニヤと粘っこい笑みを浮かべた。
本当にふざけた奴だ、とカーリーも不愉快に感じている。同時に人を馬鹿にしたような言動や行動の裏でどんな事を考えているか全く分からない部分があり不気味に感じていた。
「まず確認だが、偏りすぎている世界のバランスを調整するって部分が俺とオタクらの共通の目的で一致している。そしてボスの最終計画も同時に進行する、って事でいいな?」
「ああ、それでかまへん」
「よし、じゃあ本格的に計画始動だ。この国のバランスを調整する、そして―――」
「『全人類おホモ達計画』の偉大なる第一歩を、な」