ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
ハジメさんの運命の日前夜のお話です。
今回、雫ちゃんの気持ちが少し現れてきます。
それと、少し原作と違ってきます。
それでは、第一章四話、抜刀!
【オルクス大迷宮】
それは、全百階層からなると言われている大迷宮である。
七大迷宮の一つで、階層が深くなるにつれ強力な魔物が出現する。
にもかかわらず、この迷宮は冒険者や傭兵、新兵の訓練に非常に人気がある。
それは、階層により魔物の強さを測りやすいからということと、迷宮の外に出現する魔物に比べ遥かに良質の魔石を体内に抱えているからだ。
出現する魔物に比べ遥かに良質の魔石を体内に抱えているからだ。
魔石とは、魔物を魔物たらしめる力の核を言う。
強力な魔物ほど良質で大きな魔石を備えており、この魔石は魔法陣を作成する際の原料となる。
魔法陣はただ描くだけでも発動するが、魔石を粉末状にし、刻み込むなり染料として使うなりした場合と比較すると、その効果は三分の一までに減退する。
まぁ、俺の杖には高品質な魔石が使われているが。
要するに魔石を使う方が魔力の通りがよく効率的ということだ。
その他にも、日常生活用の魔法具などには魔石が原動力として使われる。
魔石は軍関係だけでなく、日常生活にも必要な大変需要の高い品なのである。
ちなみに、良質な魔石を持つ魔物ほど、強力な固有魔法を使う。固有魔法とは、魔力はあっても詠唱や魔法陣を使えないため多彩な魔法を使えない魔物が使う唯一の魔法である。
一種類しか使えない代わりに、詠唱も魔法陣もなしに放つことが出来る。
魔物が油断ならない最大の理由だ。
因みに俺は、皆が寝た深夜にこっそり抜け出して、よく狩りをしていた。
正直王都周辺の魔物はそこまで強くなかったが、魔石が大量に確保できてしまったときは流石に焦った。
しまう時間もなかったし、ばら撒いておいてよかったよホント。
オルクス大迷宮はきっとさらに強いやつがいる。
ベヒモスとも一回バトルしてみたかったところだ。
オラ、ワクワクすっぞ!
そんな物騒なことを考えていた俺含む勇者一行は、メルドさん率いる騎士団と共に、"オルクス大迷宮"へ挑戦する冒険者のための宿場町"ホルアド"に到着した。
新兵訓練によく利用するようで王国直営の宿屋があり、そこに泊まることとなった。
さて、部屋に行く前に事前に何人かには声をかけておいた。
後は、彼女が来る時を待つだけだ。
そう考えていると、ドアをノックする音が聞こえた。
香織「ハジメくん、起きてる?白崎です。ちょっと、いいかな?」
ハジメ「ハイハーイ!今開けるから!」ガチャッ
ドアを開けると、そこには煽情的な格好をした香織がいた。
字面だけなら大丈夫なんだが、実際に見るとなぁ…
香織「?どうしたの?」
ハジメ「香織、夜にその恰好はダメだって。不審者に襲われたら大変でしょうが。」
香織「お、おそっ!?で、でも、ハジメくんなら…」
ハジメ「バカ言っていないで、早く入りなよ。お茶入れるから。」
香織「う、うん!」
やれやれ、先が思いやられる。
ベッドの下にいるように頼んだ、雫の苦労が分かるなぁ…
あと浩介、変なポーズとらないの。
隠形使えるからって、好き勝手やらないの。
あと恵理、もう少しだけ我慢してくれ。
クローゼットは狭いと思うが。
さて、トシもそろそろスタンバイする頃だろうしな。
そう思いながら、紅茶もどきを彼女に渡す俺であった。
香織「ありがとう。」
…ッ、アカンアカン!
見惚れている場合じゃない。
とりあえず、本題に入らないと。
ハジメ「それで?今日はどうしたんだ?寝付けないなら、子守歌でも歌おうかい?」
あの日から特訓を重ねた俺だ。今なら三時間ぶっ通しライブだって行けるさ。
そう思っていたが、「ううん。」と言われた。
それと同時に、さっきまでの笑顔が嘘のように思いつめた様な表情に変わった。
香織「明日の迷宮だけど……ハジメくんには町で待っていてほしいの。」
ハジメ「いやだ。」
香織「即答!?」
ハジメ「そもそも何故俺が?何かやらかしたか?」
香織「いえ、そうじゃないの。」
ハジメ「いきなり襲い掛かってきたあの四人をボコったことか?
夜中に狩りしまくって、とった魔石町中にばら撒いたことか?
それとも、純度100%の鉄を売りさばいたり、ガラスやダイヤで荒稼ぎしたことか?」
香織「最初のはともかく、あとの二つはヤバすぎない!?」
やべぇ、墓穴掘った。そう思っていると…
ゴンッ!
雫「痛っ!?」
香織「え!?今、雫ちゃんの声が…」
ハジメ「…よし、ネタバラシといこう。皆、カモン。」
ガチャッ、ササッ、
俺がそういうと、隠形を解いた浩介、ドアを開けて入ってきたトシ、クローゼットの中から転がりだしてきた恵理、そしてベッドの下から頭を押さえて、涙目の雫が這い出てきた。
香織「えっ!?どどど、どういうこと!?」
ハジメ「最初、二人きりになるとき、実力行使に移らなきゃいけない場面になるかもしれないって考えたが、俺ァ不器用だからうっかり傷つけちまうかもしれない、って思ってな。
穏便に事を済ませられるよう、念のため待機してもらっていた。
まぁ、杞憂だったようだが…」
雫「その前にハジメ君!?さっきの話はどういうことかしら!?」
ハジメ「どうもこうも、全部真実だが?」
浩介「どうりで、夜中コソコソしていると思ったら…」
ハジメ「起きていたのか、浩介。」
浩介「うん。」
マジか…コイツ、マジで俺を暗殺できる奴かもしれねぇ…
仲間に引き入れておいて、ホントよかったわ。
恵理「まぁ、兄さんが規格外なのはいつものことだから。」
ハジメ「恵理や、兄さんの扱い酷くないか?」
トシ「まぁまぁ、落ち込むなよ、義兄さん。」
ハジメ「まだその呼びは許してないッ!」
香織「もう、酷いよハジメくん!私そんなことしないもん!」
ハジメ「わかってるって、冗談だよ。それで、どうして明日、俺に残ってほしいんだ?」
香織「それは…」
ハジメ「あぁ、言いたくないなら聞かないよ。無理に言わなくてもいい。」
香織「違うの!大丈夫、ちゃんと言えるから!」
雫「香織、一旦落ち着きなさい。ハジメ君も急ぎ過ぎないの。」
ハジメ「ヘイヘイっと。」
さて、どんな夢になったことやら。
香織「あのね、何だか凄く嫌な予感がするの。さっき少し眠ったんだけど……」
雫「けど?」
香織「夢を見てね……ハジメくんがいたんだけど……」
恵理「兄さんが?」
香織「なにか、よくわからないものと戦っていて……」
ハジメ「ほう。」
香織「声をかけても全然気が付いてくれなくて……」
トシ「そりゃ変だな。」
香織「走っても全然追いつけなくて……それで最後は……」
浩介「最後は?」
香織「……私の手が届かなくなって……消えてしまうの……」
ハジメ「……そっか。」
まぁ、そりゃあ不安になるわな。でも…
ハジメ「心配すんな、香織。
確かに俺よりステータスは低いが、それでも他の奴らは、揃いも揃ってチートの連中だぜ?
それに、メルドさん達という戦いのプロもいる。」
香織「それは…そうだけど…」
ハジメ「何より…」
香織「?」
ハジメ「俺は王様になる男だ。大事な民草残してポックリ逝くほど、軟な体しちゃあいねぇよ。
たとえ、死に目に会っても、自力で這い上がって空を飛んで帰ってきてやるさ。」
香織「!」
というか、オーマジオウの力の一端には、不死の奴らもいるからなぁ…
多分、大丈夫だろ。
恵理「フフッ、兄さんならやりそう。」
トシ「だな。こいつに不可能の三文字は似合わないだろ。」
浩介「むしろ、コイツは死んでも閻魔に文句言って帰ってきそうだからな。」
ハジメ「お前等、少し言い方ってものがあるんじゃねぇのか…?終いにゃ泣くぞ、俺?」
まぁ、確かに否定は出来んが…
閻魔よりも補佐官の方が怖いんだよ、俺ァ。
もしドS補佐官だったら、間違いなく帰ってこれない。
オーマジオウでも全く勝てる未来が見えない。
止まった時の中でも普通に動けそうだから。
雫「大丈夫よ、香織。ハジメくんなら、絶対生き残れるわ。こんなに強い心の持ち主なんだし。」
恵理「雫ちゃんも、兄さんのこと好きだもんね?」
雫「なっ!?わ、私は違っ…」カアッ
トシ「ハジメェ…」
ハジメ「やめろ、増殖するS(ソウルシスターズ)には追いかけられたくない。」
浩介「あぁ、ウチの妹もその類だったしなぁ…」
恵理「じゃあ、雫ちゃんのことは?」
雫「ちょっと、恵理!?」
香織「あ!私も気になる!」
雫「香織!?」
ふぅむ…まぁ、第一印象なら…
ハジメ「そうだな、笑顔が似合ういい女だとは思う。
特に、可愛いものを抱きしめているときの表情がいい。」
雫「そ、そう…///」ポォ~
トシ「マジか…一回でいいから見てみたいわ…」
浩介「なぁ、ハジメ。その時の写真があったら、見ていいか?」
ハジメ「フッ、友達だからな。さっさと帰って、見に来るか?」
雫「!?そ、それはダメよ!肖像権の侵害よ!」
ハジメ「何を言っとるんだお前は。とまぁ、気は晴れたか、香織?」
よく見ると、楽しそうに会話に加わる香織の姿がある。
話題をそらして落ち着かせる作戦は成功したようだな、ナイス恵理!
香織「!う、うん!だから!」
ハジメ「?」
香織「だから、私にハジメくんを守らせて!」
ハジメ「いやだ。」
香織「まさかの二回目!?」
ハジメ「俺はただ守られるのは性に合わねぇ。だが…」
香織「だが…?」
ハジメ「今、ここにいる奴らには、安心して背中を預けられる。それは香織、お前も一緒だ。」
香織「!そ、そっか!」
ハジメ「まぁ、そういうわけだ。
一人で背負いこむより、数人で背負った方が、幾分か楽になんだろ。」
香織「フフッ、そうだね。」
たく、世話かけさせやがって。
ま、やっぱ香織には笑顔が一番ってこった。
ハジメ「わりぃな、勝手に巻き込んで。」
雫「気にしてないわ、香織の突撃癖はいつものことだし。」
恵理「うん、それだけ兄さんが好きなんだよね。」
トシ「ま、俺等も大概だけどな。さっきの言葉は正直うれしかったし。」
浩介「だな。こっちも王様になる奴に背中任されちゃあ、断れないに決まってんだろ。」
ハジメ「お前等…」
ほんと、最高の仲間たちだぜ…
ハジメ「うし!今日はもう遅いし、明日に備えてたっぷり栄気を養っておかないとな!」
香織「うん!」
雫「えぇ!」
恵理「うん!」
トシ「あぁ!」
浩介「おう!」
ハジメ「それじゃ、解散とするか!」
「「「「「おー!!」」」」」
会合も終わり、次々と皆部屋を出ていく。
さてと、俺も寝るか。
と、その前に…
ハジメ「一応伝言を残しておくか。」
俺は最後の仕上げに取り掛かった。
一応、布石はいくつか打ったが、ここは異世界。
何が起こるか分かったもんじゃない。
念には念を、だ。
浩介「…ハジメ、死ぬなよ…!」
そういう浩介のポケットの中には…何故か携帯のような銃が入っていた。
そして次の日…
俺たちは運命の場所、オルクス大迷宮へ向かったのだった。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は香織だけでなく、他の仲間たちとも語らうことで、彼女の不安を少しだけでも和らげようとしました。
因みに、クズ山も物陰から見ていましたが、部屋から他にも人が出てきたので、少し混乱気味ですが、それでもハジメさんに対する敵意は変わっていません。
なので、原作通り攻撃してきます。
さて、ラストの遠藤君のセリフの意味とは!?
詳しくは、待て次回!
宜しければ、高評価・コメント宜しくお願い致します。
追記:リースティアさん、刻乃時王さん、晶彦さん、誤字報告ありがとうございました!
もしこの小説以外で、この中で読んでみたいと思う展開の作品は?
-
オリジナル狩崎、ISで大暴れ。
-
ONEPIECEでオリ海賊無双
-
FGO世界でクリプター、兎に角頑張る。
-
終わりのセラフでバイスと優の最強コンビ。
-
アズールレーン、転生指揮官スローライフ。
-
鬼滅の刃、ヤバい剣士に転生、無残は死ぬ。
-
コードギアス、ルルの兄、原作崩壊を起こす
-
このすば、クロスセイバー冒険譚
-
ゲイムギョウカイで仮面ライダーに
-
呪術廻戦、ヤヴァイ呪術師になっちゃった。
-
ジョジョ、もしもジョナサンが強かったら。
-
エヴァ、とにかくヤバいものになる。
-
Blazblue、ラグナが傷なしだったら
-
銀さん、蒼の世界で死神代行。
-
オーマジオウ陛下の幻想郷巡り旅
-
ドラゴンボール、もしブロmad
-
ハイスクールD×D、クローズ&エボル
-
FGO、妖精國の結末は俺が決める!
-
Fate、アーサーが剣の道に向かったら
-
アカメが斬る!、病弱魔王の立て直し