ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
今回は我が魔王の初戦闘と、香織達の会話です。
最強王者の裁きが今、奈落のボスに鉄槌を下す!
祝え!最高最善の魔王の降臨を!
怒涛の展開の第一章第12話、それではどうぞ!
<香織視点>
香織「オーマ、ジオウ…!?」
それって…たしか!
恵理「それ…兄さんの一番お気に入りの仮面ライダー、だったよね?」
トシ「あぁ、アイツ、ドライバー買ってもらった時の反応、凄い嬉しそうだったよなぁ。」
浩介「あ~、あと小遣い足りなくて武器買えなかった時があって、アイツ一時期凄い量のお手伝いしまくってたよなぁ。」
雫「…ハジメくん、そんなにそのライダー好きだったんだ。」
香織「もちろんだよ!だって、ハジメ君と同じ、最高最善の魔王なんだよ!?」
雫「え…あ~、そ、そうね。そうよね!」
香織「お誕生日会で高い方の武器プレゼントした時、すっごく喜んでいたよね~。」
雫「…そうね。」
あの時の嬉しそうな顔、一生忘れられないなぁ…。
ミライ「…そうね、彼の持つ魔王の力は誰もが憧れる。
それこそ、世界を思うがままにしたい、なんて野望を持った人物にも狙われかねない。
でもね、そんな人物程その資格からは遠ざかるのよ。
当然よね、何の努力もしないで、力だけゲットなんて、そんな甘い話はどこにもないわ。」
…ミライちゃんは、どうしてさっきから悲しそうに話しているんだろ?
もしかして、ハジメ君が最高最善の魔王じゃなかったの!?
ミライ「その反面、彼はその資格に適合していた、いえ、適合しすぎていたのよ。」
「「「「「?」」」」」
適合しすぎ?それって、一体…?
<オーマジオウ(ハジメ)視点>
さて、どうやってこやつに天罰を下すか。
私にこの鎧を着せたのだ、楽には逝かせん。
ボォォォォォォ!!!
そう考えていると、奴が不敬にも火を放ってきた。
ユエ「ッ!ハジメェ!」
ユエ、そんな悲痛な叫びを上げてくれるな。
そう思いながらも、ノーガードでブレスを受けきる。
そもそもだ、この鎧はこの雑種にはもったいない代物だ。
だが、これは私の沽券にかかわる問題だ。
私の甘さが、彼女を傷つけてしまったのだから。
ならば、見せねばなるまい。最高最善の魔王の力を!
オーマジオウ「不遜よなぁ。」シュゥゥゥ…
「「「「「「!?」」」」」」
驚いている奴の攻撃をものともせずに、私は近づいた。
私が近づいてくることに焦りを感じたのか、他の首も攻撃を始めた。
だが、所詮は児戯だな。まだダグバやエボルの方が強い。
さて、そろそろ攻撃を受け続けるのも飽きてきたな。
オーマジオウ「もう終わりか?」パンッパンッ
「「「「「「!?!?!?」」」」」」
奴らが動揺している内に、私は反撃を開始した。
ゴォッ!ガキンッ!ドガァァン!ギュルォォオオ!
赤頭にはマグマを、青頭には絶対零度を、黄頭には爆雷を、緑頭には暴風を、
それぞれプレゼントしてやった。
あまりの一瞬の出来事に、首たちは反応できなかったのか、固まっていた。
ガッ!
その隙に、白頭の首根っこを引っ掴み、咆哮が出来ないようにしてやった。
慌てた黒頭が魔法を使うが、私はそれを待っていた。
オーマジオウ「お返しだ。」カキーン!
黒頭「!?クルゥァァアア!?」
エナジーアイテム「反射」の効果で、奴のトラウマを掘り起こし、私に恐怖するようにしてやった。
錯乱状態の黒頭は、なんと自ら首を嚙み千切った。
バカな奴め、そう思った私は、時間を巻き戻し、黒頭を錯乱状態で再生させた。
黒頭は死んだはずの自分が生きていることに驚き、より錯乱していた。
そのせいか、他の首の根元から自分の体に潜り込み、隠れていた首を呼び起こす始末だ。
最後の首は悪あがきのつもりなのか、ユエ達の方向へ攻撃をしようとしていた。
まぁ、させんがな。
銀頭「クルゥァア!?」ドガッ!
オーマジオウ「どうした?私と遊んでくれるのではないのか?」
そう言いながら、奴に攻撃を仕掛けると、いつの間にか復活していた他の首たちも、攻撃を仕掛けようとしていた。
少々厄介だな、なら仕方がない。
直ぐに終わらせよう。
そう思った瞬間、私は光の速さを超えた。
ボトボトボトッ!
それと同時に、白頭以外の首が落ちた。
白頭「!?」
オーマジオウ「あぁ、安心してくれ。また再生してやるからな。何せ、
私の大切な存在を傷つけたのだからなぁ?楽に死ねると思うなよ?
せいぜい私の憂さ晴らしのためだけに、生きて死ね。」
あり得ないほどの理不尽を突き付け、私は蹂躙を再開した。
<ユエ視点>
なんなの…あれ…?
ハジメがいきなり鎧を纏ったと思ったら、あの魔物を赤子同然に扱っている様を見て、私は愕然としていた。
幻覚の影響で心が壊れそうだったので、うろ覚えだったが、ハジメの顔を見た時、震えも言葉も止まった。
だって、その顔はいつものように、笑っていなかったから。
そして、ハジメが魔物と相対した時、空気が変わったのを感じた。
同時に、ハジメからとてつもない程の力の奔流を感じた。
あれがきっと、ハジメの真の力なんだろう。
それだけではない。ハジメは言ってくれた。「"私の"ユエ」と。
私はハジメの背中が、とても大きく見えた。一瞬だけ、ディン叔父様の背中と重なったようにも見えた。
ハジメが咆哮を上げた瞬間、力がハジメに集まっているのを感じた。
まるで、世界の全てが、ハジメに従うかのように。
そして、変身したハジメの姿を見て分かった。
ハジメは、既に王様になっていたんだ。
仇であるあのエヒトすらも凌駕するであろう、最高最善の魔王に。
その強さは歴然だった。
魔物の攻撃をものともせず、一瞬のうちに返り討ちにしてしまう程。
しかも、攻撃されていても、私を第一に庇ってくれている。
そのあまりの強さに、私は最初は怖いと感じていた。
でも同時に、その強さに希望を感じた。
この人となら、叔父様の仇を打てるんじゃないか、と。
何より、私のために怒り、ハジメがその力を使ってくれたことが、一番嬉しかった。
あぁ、ハジメ。私の王子様。
あなたはどうして魔王なの?
どうしても魔王でありたいのなら、どうか私を攫って~!
そう思いながら、柱の陰でイナバをモフる。
私はユエ、最高最善の魔王の妻になる女!
<オーマジオウ(ハジメ)視点>
ハジメ(悲しいものだな、強さっていうのは。)
魔王に変身する中で、俺は意識が"高校生の南雲ハジメ"に戻っていた。
俺はオーマジオウの力を手に入れた影響なのか、感情が一定の位まで高まると、一人称が変化し、相手に対して無慈悲になることがある。
昔の因縁で、ぶちのめした不良グループの奴らが、やられた腹いせに、たまたま近くにいたクラスメイトの一人に手を出そうとしていた時、病院送りになるまでボコボコにしてやったことがある。
その男がどうなったかは知らないが、俺が孤立する一因にもなってしまった。
腹いせに奴の学校に乗り込み、一日で全員制圧・再教育を開始した。
学校側からは何故か感謝状を贈られ、警察からも表彰状までもらったなぁ。
っと、話がそれたな。
まぁ、何が言いたいかというとだ。
俺には二つの人格がある。
一つは普段の俺。王道を行く仮面ライダーの部分のハジメ。
もう一つは、魔王の俺。覇道を歩む、オーマジオウの部分のハジメ。
この二人が混ざり合って、今の俺はいる。
さて、そろそろコイツを再生しながら無限にボコる遊びももう飽きた。
ここらで終わりにするか。
そう思った俺は適当にヒュドラもどきをポイ捨てし、ユエの方へ向かった。
良かった、イナバのおかげで大分癒されているようだな。
元気そうに走り寄ってくるユエに、思わず抱き着こうとしたその時。
ドォォォオオオン!!!
…来たか。
その後ろでは、ヒュドラもどき共が全ての首を集めて、俺に全放射を行おうとしていた。
なら、これで終いにしよう。
そういって、俺及び"私"は、"オーマクリエイザー"と"オーマデストリューザー"を押し込み、魔王最強必殺のカウントダウンを開始した。
ゴォーン!!!
『≪終焉の刻!≫』
ハジメ「ユエ、巻き込まれるといけないから、もう少し下がっていて。」
ユエ「!んっ!」
…何故かうれしそうだな。まぁ良いか。
足元に大時計が浮かび上がり、足先に力が集約される。
そしてヒュドラもどきはそれを見たのか、全力のブレス一斉放射を行った。
『≪逢魔時王必殺撃!!!≫』
オーマジオウ(ハジメ)「ハァァァアアア!!!」ズガァァァアアアン!!!!!
それに対するように、俺は回し蹴りによるカウンターで、ブレスもろともキックで消し飛ばしてやった。
直前まで迫っていた光は、俺が叩き込んだ回し蹴りによって、技の持ち主へと帰っていった。
威力はもちろん、私のキックの分まで一緒に。
オーマジオウ「侮ったな、私の、魔王の力を。」
「「「「「「クルゥァァァァアアアア!?!?!?」」」」」」チュドォォォオオオン!!!!!
そんな私の呟きと共に、ヒュドラもどきは爆散した。
ミライ「彼は確かに、最高最善の魔王になるには十分すぎる逸材よ。
でも、誰よりも優れた才能というのは、その人にとって枷にもなりうるのよ。」
えっと…どういうこと?
恵理「それってつまり…兄さんにとって、その力は障害にもなり得るってこと?」
ミライ「そうね。たとえ力があったとしても、その人が力を使いたいとは思っていなかったり、才能自体を忌み嫌っていたら、それこそ不必要な力なのよ。まぁ、彼の場合、本当に魔王一直線みたいだから、あまりそういった心配は必要なさそうだけどね。」
トシ「あ~、アイツ、学校の進路相談でも王様になるって、大々的に書いていたからなぁ…」
うんうん、皆にもわかるように大きな字で書いていたからねぇ~。
ミライ「フフッ、でもそれはおそらく、それ以外の道を選ぶことが出来ないからなのよ。」
浩介「?それは、ハジメは王様以外にはなることが出来ないってことか?」
ミライ「えぇ。それは王様になる以外の選択肢、逃げ道がないってことなの。
もし、いざという時に心が折れてしまって、王道以外の拠り所が無くなってしまった時、彼の心は死んでしまうかもしれない。そうなったら、彼は自身の思う最高最善の道を見失ってしまうわ。」
雫「それって…!自分の理想の王様になれなかったら、彼は危険な存在になるってことなの!?」
ミライ「…可能性としては、考えたくないわ。でも…」
香織「大丈夫だよ。」
ミライ「!」
確かにそれは怖い、でも…!
香織「ミライちゃんの心配は分かるよ。でも、私は信じている。
ハジメ君は、どんなに理不尽な目に遭っても、絶対にくじけない強い心があるから!」
ミライ「!香織…」
香織「だから、お願い。ハジメ君を、私たちの王様を、信じてあげて…!」
ミライちゃんはしばらく考えるようにして、何かを決めたように言った。
ミライ「そうね!私も魔王に仕える女よ!自分の王様一人信じられなくて、何が忠臣なのかしら!
やってやろうじゃない!彼が道を踏み外すなら、全力で引き戻してやるって!だから!」
?どうして、泣いているの?
ミライ「お願い…一緒にハジメ君を…彼を、導いてあげて…!」
香織「!うん!やろう、一緒に!」
雫「ちょっと、二人だけの世界に浸らないの。」
香織「えぇ!?そ、そんなつもりじゃ…」
恵理「香織ちゃん、真剣に話している女子友と一緒にいると、なんかそういう感じっぽいよね。」
香織「そういう感じって何!?」
トシ「あ~、なんとなくわかった…。そういうことか。」
浩介「ハジメがいたらきっと、「百合の花キマシタワー!」って言いそうだな。」
香織「は、ハジメ君はそんなこと言わないって~!」
私が誤解を解く中で、ミライちゃんは微笑ましそうにこちらを見ていた。
ミライ「あなた達なら、変えてくれるかもね…彼の、運命を。」
フィ~、ようやっと終わった。
そう思った俺は、変身を解いた。
やっぱ、無闇に変身するのはダメだな。
ダメージは皆無のはずなのに、どっと疲れた感じがする。
さてと、俺は柱の陰にいるユエとイナバに駆け寄った。
ハジメ「二人とも、終わったよ。」
イナバ「(お、王様…)」
?怯えさせちゃったのかな?
二人とも震えているし…
ユエ「ハジメェ!」
ハジメ「うぉっ!?」
いきなりユエが抱き着いてきた。
ハジメ「ユエ、落ち着いて。あんなの程度に負けないから。傷もないし、ちょっと疲れただけだって。」
ユエ「ハジメ、ハジメ…!」
ハジメ「あ~わかった、わかったから。いったん落ち着け?」
とりあえず、泣き続けているユエを泣き止ませようとしていると、イナバが尊敬の眼差しで話しかけてきた。
イナバ「(王様、マジスゲェっすわ!あんなに凄いなんて!
俺、王様が戦っている間、凄すぎて動けませんでしたわ!)」
ハジメ「そうだったの?てっきり、ユエにモフられて動けなかったのかと…」
イナバ「(姐さんも俺をわしゃわしゃしながら、王様を凝視していましたで。
まるで、運命の王子様を見つけた、って感じの眼で見つめていました。)」
ユエ「グスッ…ハジメ、私の王子様…」
ハジメ「俺、魔王なんだけどなぁ…まぁ、いいか。」
と、ユエの前に跪き、俺は誓いを立てた。
ユエ「?ハジメ?」
ハジメ「ユエ、今この場で、俺は誓うよ。」
ユエ「?」
ハジメ「たとえ何を敵に回したとしても、どんな理不尽に打ちのめされようとも、君の傍にい続けるよ。」
ユエ「!」
ハジメ「必ず約束する。君と、最後まで一緒にいるって。」
ユエ「…うんっ!」
そういうとユエは、再び俺に抱き着き、しゃくり始めた。
俺はしばらく、彼女のしたいようにさせた。
その後、泣きつかれた彼女をお姫様抱っこしながら、イナバと前に進むと…
イナバ「(王様、扉が!)」
ハジメ「あぁ、どうやらこの先が、真のゴールって奴みたいだな。」
俺たちは光に照らされた、扉の先へ進んだ。
こうして俺達は、たったの5日で【オルクス大迷宮】を攻略した。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
いや~、やっぱり、オーマジオウは強すぎますね。
歩くゲームオーバー感が否めません…
でも仕方がない、だって最高最善の魔王なんだもの。
是非もナイヨネ!
さて、そんな我が魔王ですが、実は王の道以外を歩めない宿命にあるんですよねぇ…
最強王者なんていうとんでもない力を持つ以上、歩むべきは修羅の道しかないんですよねぇ…
そんなハジメさんに対し、仲間たちはどう動くのか!?
お楽しみにしていただきたいと思っております。
そして最後に、重要な誓いを立てるハジメさん、マジ王様なんですよねぇ~。
これはケジメでもあり、自身に対する戒め、そして、託された少女との契約でもあるので、ハジメさんは全力で守り抜くつもりです。
まぁ、ヤンデレ化は避けますけどね。
宜しければ、高評価・コメント宜しくお願い致します。
追記:晶彦さん、誤字報告ありがとうございました!
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