ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
今回は、ハジメさんのキャラについて、重要な場面が出てきます。
それと、ミライちゃんの正体についても、ヒントが出てきます。
~??????~
???「ふむ、この人間が、オーマジオウの運命をつかみ取ったか。はてさて、どこまでが偶然で、どこまでが必然なのだろうな?」
一人の老人の声が、何もない空間に木霊した。
その者は、齢19にして王となり、
戦においては無敗にして無敵であり、
政治の手腕は右に出る者はおらず、
敵対者はことごとく全滅し、
芸術・文化においても頂点を誇り、
数々の世界を巡っては、その世界を平定し、
全世界の覇者となった男である。
人は彼をこう呼んだ。
「最低最悪の魔王<オーマジオウ>」と。
彼は、ある青年が自身の力を身に着けることを察知し、自らの終わりを感じ取った。
彼は、無数にある並行世界においてただ一人、「オーマジオウ」になる資格を得た青年であり、彼は王になった時にこう考えたのだ。
「最も優れた王、即ち天上天下唯我独尊にして、真に王道と覇道を併せ持つ、強欲にして誠実なる者である」と。
彼は、自らの力を並行世界の自分や、経験の浅い我が子たちに譲ろうとはしなかった。
自らの力が失われることで、大切な民を守ることが出来なくなるのではないか、と不安に駆られ、苦渋の末下した決断だったのだ。
それを託せるのは、何度も一巡を繰り返す、この永遠の輪の中で、次に王となる資格を得た者だと、彼は確信していた。
そして、態々転生を司る部署に頼み込んでまで、自らの力と王の魂を宿す、「魔王の器」を準備していたのだ。
オーマジオウ「…ウォズ。」
ウォズ「ハッ、ここに。」
どこからともなく表れた黒いマフラーの人物。
それは先程、転生者を送り出した人物、ミライであった。
彼女こそ、オーマジオウ唯一の忠臣にして、数少ない理解者である、「ウォズ」なのだ。
尚、この「ウォズ」という名前は、オーマジオウに代々仕える親衛隊「クォーツァー」の首領が襲名する名であり、ウォズと呼ばれた彼女も、本名はウォズではない。
最も、初代ウォズは、オーマジオウが国家を形成するのを見届けた後、静かに息を引き取ったという。
オーマジオウ「あの青年に告白された時、中々に良い反応をしていたな。」
ウォズ(ミライ)「!?み、見ていらしたので!?///」
オーマジオウ「呵々、とても愛らしかったぞ?まるでそう、私に初めて思いを伝えに…」
ウォズ(ミライ)「あ、あの時の話はもういいでしょう!?///それよりも、先程の件についてなのですが!」
オーマジオウ「嗚呼、手筈は整っているようだからな。人格形成は既に完了したとのことだ。」
ウォズ(ミライ)「!では…!」
オーマジオウ「嗚呼、とうとう来たのだよ。私という、時代の終わりが。」
オーマジオウがそういうと、彼の体が粒子に包まれていった。
ウォズ(ミライ)「!我が魔王!」
オーマジオウ「心配しなくてもいいよ。」
ウォズ(ミライ)「!」
オーマジオウ「いずれ来るとわかっていたさ、この世界に永遠や絶対はない。終わりがあるからこそ、始まりがある。時計の針だって、進めなきゃいけない時が、きっと来るんだ、って。」
ウォズ(ミライ)「…陛下。」グスッ
涙ぐむ彼女に、オーマジオウは魔王としてではなく、一人の仲間として話した。
オーマジオウ「ねぇ、ミライ。」
ミライ「!ハイッ!」
オーマジオウ「今までありがとう。とっても楽しかったよ。」
ミライ「!えぇ!こちらこそ、あなたのそばに居られて、とっても楽しかった!」
オーマジオウ「フフ、そうだね。ようやく笑ってくれたね。これで心置きなく、継承の儀に移れるよ。」
ミライ「!…そうね。」
オーマジオウ「ミライも、俺がいなくなった後は、ちゃんと大切な人を見つけないとね。」
ミライ「必要ないわ!私はこの先、あなた以外夫を取るつもりはないから!」
オーマジオウ「参ったなぁ…それじゃあ、ミライの今後が心配で、うっかり戻ってきちゃうかも。」
ミライ「変なこと言わないでくれるかしら!?なら、さっきの子にプロポーズでもするわ!それなら、大丈夫でしょう!?」
オーマジオウ「ハハハ…、あまり無茶はしないでよ?」
楽しそうに話す二人。その時の二人は、「世界をより良くする王様になる」という夢だけをもって、最後まで突き進んだ少年と、その傍に寄り添い、同じ景色を共に見つめ、同じ時を過ごし、同じ道を共に歩んだ、恋する少女のようだった。
ミライ「…そろそろ時間のようね。」
オーマジオウ「うん、それじゃあ、行ってくるよ。」
そういうと、彼は歩き出した。
その先にあったのは、黒い大渦だった。
この先に彼が進むことで、歴史の継承は完了する。
そして、彼がそこに足を踏み出した瞬間。
彼の姿は見えなくなった。
ミライ「…さようなら、ソウゴ。」
ミライはその背中があった場所を見ながら言った。
その瞳には、一筋の雫があった。
ミライ「…さてと、私もそろそろ準備をしないと。そうねぇ…ヒロインの一人に、黒髪ロングの突撃娘がいたから、彼女に接触してみようかしら?」
そう言って、ミライは向こうの世界へ行くための計画を立てていた。
気持ちを切り替えた彼女の眼には、後悔の念はなかった。
~継承の儀~
オーマジオウ(ソウゴ)「…涙を流したのはあの日以来か…」
真っ黒い空間の中で、ソウゴは呟いた。
消えゆく意識の中、様々なことが思い浮かんだ。
心に響いた、おじさんの言葉。
自分に王としての道を示してくれた、祝福を告げる忠臣。
王族でありながらも、ともに道を歩んでくれた、勇敢な少女。
最初は敵対心むき出しだったものの、ともに苦難を乗り越えた、ライバルである救世主にして大切な戦友。
そして、王としての厳しさと強さ、受け継ぐべき歴史の重み、自らが越えるべき指標にもなった、未来の王である自分。
ソウゴ「思えば、色々なことがあったものだ。ちっぽけな夢しか持たぬ小僧が、よくここまでこれたものだと、今尚思うことばかりだったなぁ。」
過去を懐かしむ魔王。
その体全体がついに光に包まれた瞬間。
彼は、大いに笑った。
ソウゴ「みんな、さよなら、そして、ありがとう。それと、頼んだよ、次の魔王。」
その瞬間、彼のオーマジオウとしての人生は幕を閉じた。
そして、世代は交代する!
その彼は…!
ハジメ「ダブッ?」
赤ん坊からのスタートになっていた…!
To Be continued...→
ここまで読んでくれてありがとうございます!
次回からいよいよ、ハジメさんのターンです!
ミライちゃんですが、やっぱりいいキャラだと思うので、今後は出せるように、話の構成を上手く合わせていきたいと思っております!
宜しければ、ご感想をどうぞ!
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