ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する   作:天元突破クローズエボルハザード

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お待たせいたしました。
第二章第一話です!
今回から、ケモ耳フレn…ヒロインが登場します!

奈落から踏み出したハジメ一行。
少女シアの依頼にこたえるため、彼らは樹海へ!

それでは、どうぞ!


原作第二巻~ライセン大峡谷編:2069/無法の兎(アウトレイジ・ハウリア)
20.お助けウサギ娘


さて、光が晴れたと思っていたら、また洞窟だった。なんでさ。

普通は外に出るもんでしょうに…まぁ、いっか。

そう思って気を取り直し、ライトフルボトルの能力を使い、ユエに魔法で道を照らしてもらいながら進むと…

 

ハジメ「ん?あれって…」

オスカーの紋章があった。ということは、だ。

早速指輪を翳してみると、ゴゴゴッと音が鳴り、扉が開いた。

奥に通路があったので、進みながら封印付き扉やトラップも指輪で解除していると、ようやく光が見えてきた。

それを見つけた俺達は、顔を見合わせると猛ダッシュした。

まるで、砂漠のど真ん中で綺麗な水があふれ出るオアシスを見つけた探検家のごとく。

そして遂に…!

 

ザッ…

ハジメ「出たぁーー‼」

ユエ「んっーー‼」

イナバ「きゅぅう‼」

俺達はほぼ同時に叫びながら飛び出し、地上へ出ることに成功した。

まぁ、外は断崖絶壁の大迷宮、【ライセン大峡谷】なんだが。

 

西に【グリューエン大砂漠】、東に【ハルツィナ樹海】、その谷底の洞窟の入り口に俺達は立った。

久しぶりの青空に輝く太陽を仰ぎ見ながら、俺達は風と温かさを感じていた。

ハジメ「……やっと、始まったんだな。」

ユエ「ん!ここから、始まる。」

イナバ「(うぉぉ!これが外の世界って奴ですかぁ!)」

それぞれ感傷に浸りながら、その場に立ち尽くしていると…

 

ハジメ「……」ギリッ

ユエを舐めまわすような視線を感じた俺は、忌々しそうに虚空を睨みつけ…

 

 

─────失せろ

 

 

……チッ、この程度で逃げんのか。張り合いのねぇ。

ユエ「ハジメ?どうしたの?」

ハジメ「気にすんな。邪魔ものを追い払っただけだ。」

ユエ「?」

話題をそらすように、ユエの頭を撫で、俺は新兵器の試し撃ちをすることにした。

取り出したのは、メガランチャー:タイラント・オルカンことオルカン君である。

 

ハジメ「そういえば、ユエ。ここでは魔力の分解作用があるが、どれくらい消費するんだ?」

オルカン君を構えながら、俺はユエに聞いてみた。

ユエ「……ん……十倍くらい。」

ハジメ「……十倍はデカいな。一旦ここを抜けるまでは、俺とイナバに任せとけ。」

ユエ「……んぅ……そうする。」

イナバ「(王様が強すぎるので、自分の出番ないかもしれやせん…)」

まぁ、せっかく外に出たのに活躍できないのはなぁ…

今度、魔力に頼らない武器でも作ってやるか。あんま、重量がないものがいいな。

 

さて、早速オルカン君の試射でもしてみますか。

ハジメ「ド派手にいくぜ!」ズガガガガガガァァン!!!

掛け声とともに引き金を引き、オルカン君の多弾頭ミサイルをぶっ放した。

ミサイルは幾重にも分かれ、隠れていたり逃げようとしていた魔物を、片っ端から粉砕した。

ふっふっふっ、ミサイルの先端には、感知系の技能をつけてあるのさ。

何所まで逃げようとも無駄なのだァ!見ろぉ、魔物どもがゴミの様だぁ!

 

ハジメ「……ん?」

ユエ「……どうしたの?」

ハジメ「いやな、迷宮近くの魔物だし、相当凶悪な奴らばかりだって聞いていたんだが…

呆気なすぎて、別の場所に出てしまったんじゃないかって。」

イナバ「(……王様、さっきの奴らも十分な強さはあったはずです。王様が強すぎるだけなんです…)」

ハジメ「……否定が出来ないのが辛い。」

まぁ、奈落の魔物が強すぎるのが悪いってことで。さて、ここからどうするかな。

 

ハジメ「この岩壁を上るのはたやすいが……面倒だな。樹海方面に探索でもするか。」

ユエ「……なんで、樹海側?」

ハジメ「何の準備もしてないのに、いきなり砂漠はきついでしょ?

樹海側なら、町が近いかもしれないし。」

ユエ「……ん。確かに。」

イナバ「(王様、一応自分、魔物なんですが…)」

ハジメ「大丈夫、見た目唯のウサギだから、いざ町に行ってもペットっていえばごまかせる。」

イナバ「(ふ、複雑でさぁ…)」

さて、移動用手段を早速使いますか!そういって"コネクト"でバイクを取り出した。

 

動力源に「コアドライビア」や「クラインの壺」、「AB-27Eアトミックブラスト」「SOL3000-N」等を使用し、外部装甲に「スペースヒデンアロイ」「BT鋼」の上から「逢魔鉱石」で薄くコーティングした、俺だけの専用バイク。

その名も、「オーマストライカー2068」!

変形機構や合体機構はもちろんのこと、「アッセンブルギア」による武装格納もバッチリ。

もちろん、魔力で走ることだって可能な、男のロマンをぎっしり詰め込んだ、夢のライダーマシンさ!

後、座席は広めに作ってある。三人でも乗れそうなのがいいかな~って思ったから。

「シャドウベール」で衝撃緩和もあるから、安全運転をするだけだ。

今までデンライナーの近くで練習した、俺の運転の腕を見せる時がついに来たようだなァ!

 

ハジメ「よし、行くか。」

そう言って、俺はストライカーの運転席に乗り込み、ユエは後ろに座り、イナバは俺の懐に潜り込んだ。

後、俺とユエはヘルメットをかぶっている。ここは異世界だが、交通ルールは守らないと。

因みに、ストライカーのタイヤには、歴代ライダーのバイクの車輪を基にした素材が使用されている。

どんな悪路だろうとも、走破出来る性能を誇っている。

 

ハジメ「ふぃ~、この風が心地いいなぁ。」

ユエ「……ん。すごく。」

イナバ「(自分は感じられませんが、なかなかいい心地でさぁ。)」

風を切り、太陽の光の温かさと土の匂い混じりの空気を存分に堪能し、疑似的ドライブを楽しむ俺達。

暫くストライカーを走らせていると、魔物の咆哮が響き渡った。

どうやらさっきの奴らとは違うようだな。カーブして回り込むと…

 

ハジメ「!?人が逃げているのか!?」

ユエ「……兎人族?」

ハジメ「兎人族って、谷底にいたんだっけ?」

ユエ「……聞いたことない。」

イナバ「(王様、どういたしやすか?)」

さて、とりあえずあの魔物は邪魔になるから、殺すとするか。

と、その時。追いかけられていたウサ耳少女が俺らを発見したのか、こちらを凝視して向かってきた。

 

???「みづげだぁ!やっどみづげまじだよぉ~~!だずげでぐだざ~い!ひぃいいい、死んじゃう!

死んじゃうよぉ!だずけてぇ~、おねがいじますぅ~!

……色々、忙しそうな感じだなぁ。しゃあない、助けを求められた以上、民を助けるのも王の役目だ。

ハジメ「二人とも、ちょっと助けてくるから待ってて。」

ユエ「……ん。」

イナバ「(……わかりやした。)」

若干不服そうだなぁ…俺、なんかした?そう思いながら、俺は少女の元へ向かった。

 

俺は、ホークアイ・シュラーゲンを構えながら、念話で彼女に警告を送った。

ハジメ「(耳を塞いでその場に伏せろ!)」

???「ふぇ!?」ドパァンッ!ドパァンッ!

驚きながらも彼女が頭を伏せたその瞬間、二つの閃光が魔物の首を二つとも打ち抜いた。

頭を撃ち抜かれた魔物は絶命し、その場に倒れ伏した。

その振動と音にウサ耳少女は思わず「へっ?」と間抜けな声を出し、後ろを見て驚いたようだ。

 

???「し、死んでます…そんな、ダイヘドアが簡単に…」

……そんなに強かったのか、コイツ。まだ、イナバの方が強いぞ。

ハジメ「あ~怪我はないか?」

???「…!はい!助けて頂きありがとうございました!私は兎人族ハウリアの一人、シアと言います!

お願いです!お願いします!私の家族を助けてください!」

ハジメ「ハイハイ、分かったからとりあえず落ち着け。そして、事情を説明してくれ。

家族が心配なのはわかるが、事情もわからない状態じゃ対処のしようもないだろ。」

家族が心配なのか、シアと名乗った少女は焦りながら話していた。

シア「でも早くいかないと!間に合わなくなるんでアダッ!?」

ハジメ「急がば回れっていうでしょ。

それに、このストライカーなら光の速さでもすっ飛ぶことが出来るから、焦らずちゃんと説明してよ。」

忙しそうにする彼女にデコピンを喰らわせ、一旦落ち着かせる。

 

シア「うぅぅ…い、いきなりデコピンするなんてぇ…こんな幼気な美少女に何てことしやがるですかぁ!」

ハジメ「……そういうのは自分で言わない方がいいと思う。その性格でないなら、躊躇しそうだけども。」

後、何気に気になってはいたが…何故、初対面のはずの俺達を知っていたんだ?

そう思って話を聞こうとすると…

 

イナバ「(ワレェ、王様が落ちつけっつたら落ち着けや、この駄兎がぁ!)」

シア「ヒィッ⁉ま、魔物がしゃべったァ!?」

……うん、恐喝やめぃ。余計ややこしくなるから。と、止めようとしていたその時…

シア「なんですか二人して!そっちの子みたいなぺったんこがいいんですか!?」

 

―――――ぺったんこがいいんですか!?

―――――ぺったんこがいいんですか!?

―――――ぺったんこがいいんですか!?

 

……峡谷に命知らずな発言が響き渡った。哀れなり、残念な兎娘よ。正直惜しい命だったとは思う。

そんなことを思いながら心の中で合掌する俺と、即座に向こうを見つめるイナバであった。

そして、比較されていた本人(いつの間にかバイクから降りて来ていた)はというと……

体中から魔力が溢れ出していた。アカン、あれ、俺がキレて魔王になったくらいのレベルありそうだぞ!?

驚愕しながらユエを見つめ、この後の末路を予知した。

因みに俺は、胸より心を重視している。尻と乳とタッパのデカい女が好きな呪術師とは合わなさそうだが。

 

ユエ「お祈りは済んだ?

シア「あ、謝ったら許してくれたりは……」

ユエ(魔力をためて、上級魔法で吹っ飛ばすつもり)スッ

シア「イヤァー!死にたくなぁい!」

ユエ「――嵐帝。」

シア「アッ――――!!

……きりもみ回転しながら落下していったな。ありゃあもう助からねぇな。

そう思いながらバイクに戻り、ヘルメットをかぶる俺であった。

 

ユエ「……おっきい方が好き?」

ハジメ「そのようなことがあろうはずがございません!女性は体より心重視です!」(早口)

何か、有無を言わせない圧力があった。イナバも汗だくになりながら首を前に振っているし。

ユエ「……………………ん。」

ホッ、どうやら地雷は回避できたみたいだ。そもそもユエは絶壁じゃあないんだが…

「うぅ~、ひどい目に遭いました。こんな場面見えてなかったのに…」

ハジメ「ウォッ!?」

い、生きていただと!?コイツの体は超合金か何かか!?てか、這いよってくる姿が地味に怖ぇ…。

ハジメ「え~と、落ち着いたなら、事情を説明してくれる?」

シア「!ハ、ハイッ!実は……」

 

話を聞くと、彼女の一族は亜人族の集落で暮らしていたらしい。

基本的に温厚な彼らは、他の亜人よりも身体能力が低い分、仲間意識が強いそうだ。

そんなある日、亜人が持つはずのない魔力を有した子が生まれてしまった。

その上、直接魔力を操れたり、とある固有魔法まで覚えていた。

それが彼女、シアだったらしい。当然、一族の彼らは困惑したが、彼女を見捨てられなかった。

しかし、他の亜人たちはそれを良しとしておらず、彼女が十六の時にその存在に気づいた。

そのために、ハウリア族は一族ごと樹海を出た。

しかし、その道中で魔物や帝国兵に追われてしまい、気づけば半数以上が囚われてしまっていたらしい。

それに加えて、峡谷の魔物や帝国兵の策略もあって、もはや40人ほどしかいないそうだ。

 

……話だけ聞くと胸糞悪ぃ。どこの世界でも差別ってのはなくならないもんだなぁ。

しかし、隠密能力かぁ…。欲しいな、諜報部隊。よし、ここは一肌脱ぐかぁ。

シア「このままでは全滅です。どうか助け「いいよ。」早っ!?」

ハジメ「ただ、さっきの“見つけた„っていうのは、固有魔法か何かかい?」

シア「あ、はい。"未来視"と言いまして、仮定した未来が見えます。

もしこれを選択したら、その先どうなるか?みたいな。

……あと、危険が迫っているときには勝手に見えたりします。

まぁ、見えた未来が絶対というわけではないですけど……」

ハジメ「なるほど。それで俺達がお前さんの家族を助ける未来が見えた、と。」

シア「は、はい!そうなんです!だから私、役に立ちますよ!

"未来視"があれば危険とかも分かりやすいですし……」

確かに筋は通ってはいる。だが……

 

ハジメ「そんなに凄い魔法なら、何でバレたんだ?

危険を察知できるなら他の奴らにもバレなかったはずだし。」

そう聞くと、シアは不思議な表情をして答えた。

シア「……未来は、一生懸命頑張れば変えられます。少なくとも、私はそう信じています。

でも、頑張りが足りなくて、変えられなかった未来も……いつも後になって思うんです。

私が本当に変えたいと願った未来が変えられなかった時、もっともっと頑張っていればよかったのにって……」

ハジメ「……そっか。」

まぁ、確実な未来が何時如何なる時も見られる訳では無いからなぁ。

 

ハジメ「なら、今から変えに行こうか。」

シア「!」

ハジメ「未来は誰にもわからない。瞬間瞬間必死に生き抜くしかないんだよ。

君の家族が瞬間瞬間を必死に生きているなら、きっと間に合うさ。」

シア「ハ、ハイ!」

うん、いい笑顔じゃねぇか。ユエといいこの子といい、美人には笑顔がぴったりだなぁ。

 

ハジメ「あ~そういう訳なんだが……悪ィ、勝手に決めちまって。」

ユエ「……ん、大丈夫。樹海への案内にピッタリ。」

イナバ「(……まぁ、えぇですわ。王様はそういう性格ですし。)」

ハジメ「お、おう。二人とも意外にドライだなぁ……」

まぁ、兎にも角にも、ハウリアを助けることに決まったわけだ。

早速、ストライカーから予備のヘルメットを取り出し、シアに渡す。

 

ハジメ「それはめたら、さっさと後ろに乗って。なるべく早くいくから。」

シア「あ、ありがとうございます!」

ハジメ「礼は後!ほら、早く!」

シア「ハイッ!うぅ~、よがっだよぉ~ほんどによがったよぉ~」

オイオイ、いくらなんでも泣きすぎでしょうに。

 

シア「それで、皆さんのことは何と呼べば……」

ハジメ「あ、忘れていた。俺の名は南雲ハジメ。最高最善の魔王だ。」

ユエ「……私はユエ。魔王の妻になる女。」

イナバ「(ワイはイナバ。王様の第一家臣や!敬語使ぇや、新入り!)」

……二人とも、色々勝手な名乗りだなぁ。てか、普通に紹介しなよ。

シア「ハジメさんと、ユエちゃん、イナバ君ですね。」

……シア、お前も随分図太いな。てか、なんで俺だけさんなんだ。

 

ユエ「……さんを付けろ、残念ウサギ。」

イナバ「(オイ新入りィ、ここではテメェが一番下だ。全員にさん付けしろや、このドアホ!)」

シア「ふぇ!?」

……ほんと、大丈夫かなぁ、この先。てか、こんなコントしている場合じゃないと思うんだが……

ハジメ「とりあえず、早く乗れ。ユエはちょっと詰めてくれるといいんだが…」

そういうと、ユエは俺の前、イナバは定位置にそれぞれ潜り込んだ。……そんなにあの感触が嫌なのか。

そう思いながらハンドルを握り、運転前の確認をする。背中に当たる凶器には反応していない。

 

ハジメ「よし、それじゃあ、出発するよ!」

ユエ「ん!」

イナバ「きゅ!」

シア「ハ、ハイ!」

……全員掴まったのを確認した俺は、ストライカーのエンジンを起動させた。

 

シア「あ、あの。助けてもらうのに必死で、つい流してしまったのですが……この乗り物?

何なのでしょう?それにハジメさんもユエさんも魔法使いましたよね?ここでは使えない筈なのに……」

ハジメ「常識とは常に塗り替えるものだ。まぁ、道中で話そう。だから、舌噛まないようにッ!」

そういって、俺はストライカーを一気に加速させて発進した。

後ろでシアが叫び声をあげるが気にせず進む。最初は怖がっていたようだが、次第に慣れたみたいだな。

もう既に大はしゃぎしているし。とまぁ、そろそろいい頃合いなので、俺の武器や乗り物、ユエが魔法を使える理由、イナバが喋れる理由、これらを簡単に説明すると……

 

シア「え、それじゃあ、三人とも魔力を直接操れたり、固有魔法が使えると……」

ハジメ「まぁ、そんなところだよ。」

ユエ「……ん。」

イナバ「(つまり、自分らとアンタじゃ格が違うってことさぁ!)」

……イナバ、そこまで嫉妬する必要はないでしょうに。

と、イナバを叱ろうとすると、シアが急に泣き出した。

 

ハジメ「……いきなりどうしたの?なんか谷底で変なものでも食べたの?」

ユエ「……手遅れ?」

イナバ「(王様、コイツはもう……)」

シア「手遅れって何ですか、手遅れって!私は至って正常ですぅ!

……ただ、一人じゃなかったんだな、と思ったら……何だか嬉しくなってしまって……」

「「「……」」」

……何か、深い闇を感じた気がする。この娘もこの娘で抱えているもんがデカいな…

ユエもユエで思うところがあるみたい。多分、あの時のことを思い出してしまっているんだろうな。

そう思いながら俺は、ユエを気遣うように頭をそっと撫でた。

イナバは……ガチ泣きしてんじゃねぇか。さっきの態度はどこ行った。

 

ハジメ「ま、誰かが傍にいてくれるのって、確かにいいよね。

俺も一人で王になれるって思っていないし。」

ユエ「え?」

イナバ「きゅ?」

シア「そうなんですか?」

……王とは孤高なりって風潮、こっちでもあるんか。

 

ハジメ「そりゃあそうさ。

どんなに広くて豊かな土地を持っていても、支えてくれる家臣や民、そして家族がいないなら、それはただ王を自称するだけの、力を振りかざすしか能のない馬鹿だよ。

俺は王様になるとき、出来るだけ多くの民が笑顔になる国にしたいからさ。

今だってまだ、その道の途中に過ぎないんだよ。

だからそれまで、皆にいっぱい助けてもらっているんだ。」

そう、俺がオーマジオウになれたのは、ただ修業しただけではない。

それを支えてくれた両親や恵理、応援してくれた友、そして、その道の途中であった多くの人達に、俺は支えられてきたんだ。

だからこそ、俺は王の力を手にした。そしてここからが本番なのだ。

俺の望む王の道は、仲間と友に歩む道であるべきなのだ。

だからこそ、多くの人に支えて貰わないといけない状態に、俺はいる。

そんな中でも出会いはある。どんなに残念な性格をしていても、俺の仲間だから。

 

と、俺が王の道筋について話していると……

シア「っ。ハジメさん!もう直ぐ皆がいる場所です!あの魔物の声……

ち、近いです!父様達がいる場所に近いです!」

ハジメ「分かっているから、落ち着いて。一気に飛ばすよ、しっかり掴まっていて!」

俺がストライカーを更に加速させ、最後の大岩を越えると……

今正に襲われようとしている数十人の兎人族たちがいた。

空を迂回している魔物に狙われているようだな。

 

シア「ハ、ハイベリア……」

なるほど、コイツは確かにマズいかもな。このままじゃジリ貧だ。

などと、冷静に考えていたその時……

6匹の内の一体が尻尾で岩を殴りつけた。岩は破壊され、下から二人の兎人族が這い出てくる。

それを「待ってました」とばかりに狙おうとする、ワイバーンもどき。

まぁ、させないけどね。

ハジメ「……クロックアップ。」

(Clock Up)

 

その瞬間、世界がスローモーションになった。

それと同時に、俺はストライカーの武装Part1を起動させた。

俺が運転席のボタンを押すと、後ろのタンクが開き、中から出てきたものが展開される。

さしずめ、簡易オルカンといったところか。

俺は、親子に食いつこうとしたワイバーンもどきの頭蓋をドンナーXで撃ち抜くと、照準をワイバーンもどき共に合わせ、簡易オルカンを発射した。

ミサイルは他のワイバーンもどきの眉間や翼をぶち抜き、それらを一気に肉塊に変えた。

それを確認した俺はストライカーのスピードを落とし、ゆっくりと止まった。

 

(Clock Over)

グチャッ!ゴシャアッ!ズガッ!ドゴーン!ズシーン!

「!?な、何が……」

……そりゃあ、驚くだろうな。同時に6匹倒されているんだし。

ユエ「……ハジメ、何したの?」

ハジメ「なに、ただ高速で倒しただけさ。」

イナバ「(全然見えへんかったんですが!?)」

そりゃそうだ、タキオン粒子並みの速さじゃないと。

シア「み、みんな~、大丈夫ですぅ!助けを呼んできましたよぉ~!」

俺の行動に困惑しながらも、仲間を安心させるために、シアが兎人族達に呼びかけた。

 

「「「「「「「「「「シア!?」」」」」」」」」」




ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

さて、今回ようやく出せました!
今作ハジメさんのオリジナルビークル、オーマストライカー2068!
実はウォッチからも変形が可能な、持ち運びOKな便利バイクなんです!
因みに、簡易オルカンはサイドバッシャーのミサイルランチャーみたいな感じです。

そして次回、ハジメさんは樹海に突入します!
待ち受ける帝国兵、敵対する亜人族、ハウリアの運命は一体!?
次回もお楽しみに!

宜しければ、高評価・コメント宜しくお願い致します。

ヴァントールさん、誤字報告ありがとうございました!

次カイ予告

ハジメ「俺の民に、手出しはさせない。」
ハジメ、王として敵を倒す!

シア「皆さんの旅に着いていきます!」
シア、勇気の決意!

ハジメ「ここが、フェアベルゲン……」
樹海の奥で見たものとは!?

第21カイ「敵がいっぱい、危険な樹海!」ダッチュン!

エヒトの処刑法は?

  • 勿論、終焉の時! 逢魔時王必殺撃!
  • GER(無駄無駄ラッシュで死に続き)
  • 汚物は消毒だァ!
  • 闇遊戯「闇の扉が開かれた」
  • 毛根絶滅
  • G地獄
  • 身体を引きちぎっては治すの繰り返し
  • やらないか♂
  • 金的ブレイク
  • バックトラックでひき殺す
  • ブロリーMAD名物による血祭り
  • これまでの被害者たちによる私刑執行
  • モノクマによるお仕置き執行
  • ダーウィン賞を片っ端から執行
  • ヤバいものを色々体内にぶち込む
  • 汚泥、糞尿まみれ
  • 世界の拷問一気にやる
  • 鬼灯様による理不尽のフルコース
  • 存在ごとエネルギー変換
  • 激辛地獄
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