ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
「お待たせいたしました!今回でミュウとの会合編は終わりです!
そして今回のオープニングゲストは……!」
シア
「どうも!ハジメさんの"女"のシアです!」
ハジメ
「……変なところを強調するんじゃあない。恥ずかしいでしょ。」
シア
「照屋さんですね、ハジメさん♪さて、前回のあらすじですぅ!」
ハジメ
「水族館でダブルデートを満喫中、リーさんに会った俺達。」
シア
「えぇっと、そこは別にいいんじゃないでしょうか?」
ハジメ
「一応、この後も出てくるから、ね?
そして食べ歩きをしている途中で、海人族の娘、ミュウに出会う。」
シア
「あの時のミュウちゃん、とっても怖がっていましたよね……。」
ハジメ
「違法奴隷として売られそうになったミュウを守るため、ハジメはオスカーと共に裏組織に殴りこむ!」
シア
「あ、今回私達はお留守番です。ハジメさん一人でオーバーキルなんで。」
ハジメ
「1人じゃない、2垓1870京だ。」
シア
「ハイハイ。それでは、第4章第3話、」
ハジメ・シア「「それでは、どうぞ!」」
ハジメ「とまぁ、そんなわけだから、ミュウをお願いね?」
トシ「今から裏組織一つ壊滅させてくる奴の言葉じゃねぇ!?」
ハジメ「そんなわけないでしょ?どうせなら全裏組織と取引相手を把握してくる。
そうすりゃあ、ちったぁ身の程ってもんが分かるでしょ。」
トシ「スケールがデケェ!?」
と、こんなコントを繰り広げている俺達は今、ギルドの応接室にいた。
ティオ「しかし、ご主人様よ。お主はそこにいた状態でよいのか?」
ハジメ「大丈夫。
俺はここで他の分身の操作に集中しなきゃいけないけど、周りにも念のための護衛も配備してあるから。
隕石が来ようが、纏めて木っ端みじんさ。」
ユエ「……明らかにオーバーキル。」
ハジメ「ハハハ、それじゃ、始めますか。」
そう言って、ユエ達との会話を一旦中断、意識を分身達の操作に切り替える。
意識の空間には、多くの画面が配備されていた。
俺は、その中心にある椅子に腰かけると、ヘッドギアを装着し、今回のミッション開始の合図を出した。
ハジメ「ゲームスタート。」
〈今回のメインターゲットは、フリートホーフ。
表向きは人材派遣だが、その裏では違法奴隷を売りさばいている外道共である。
また、他の裏組織の調査に加え、バイヤーの把握もしなければならない。
尚、民間への被害は出来るだけ最小限にとどめること。〉
オスカー「凄いね、まるで特等席で演劇を見ている気分だよ。」
ハジメ「良かったら、このゴーグル付けてみてよ。視点だけでも体験できるよ。」
オスカー「是非!」
ハジメ「言ったと同時にはめるのか。」
そんなワクワクが止まらないオスカーを放っておいた俺は、全分身を起動させた。
『TRICK VENT』(5倍)[5人]
『STRANGE VENT』(5倍)[25人]
『GEMMNI』(2倍)[50人]
『ATTACK RIDE ILLUSION』(6倍)[300人]
『"ブレンチシェイド"』(50倍)[15,000人]
『"スーパーブランチシェード"』(100倍)[1,500,000人]
『"デュープ"』(5倍)[7,500,000人]
『"イリュージョン"』(6倍)[45,000,000人]
『"ジェミニ"』(2倍)[90,000,000人]
『"ミッドナイトシャドー"』(5倍)[450,000,000人]
『"ロビン眼魂"』(6倍)[2,700,000,000人]
『"闘魂ロビン魂"』(6倍)[16,200,000,000人]
『エナジーアイテム「複製」』(2倍)[32,400,000,000人]
『エナジーアイテム「ガタキリバ」』(50倍)[1,620,000,000,000人]
『エナジーアイテム「増殖」!』(50倍)[81,000,000,000,000人]
『エナジーアイテム「ジェミニ」』(2倍)[162,000,000,000,000人]
『エナジーアイテム「デュープ」』(5倍)[810,000,000,000,000人]
『エナジーアイテム「分身」』(10倍)[8,100,000,000,000,000人]
『"分身の術!"』(6倍)[48,600,000,000,000,000人]
『"子豚三兄弟!"』(3倍)[145,800,000,000,000,000人]
『"シノビ!"』(30倍)[4,374,000,000,000,000,000人]
『"ギファードレックス!"』(50倍)[218,700,000,000,000,000,000人]
──────その瞬間、かつてウルの町を一瞬で覆いつくしていた、総勢2垓1870京人のオーマジオウが、フューレンに解き放たれた。
ある者は小さくなって忍び込み、ある者は透明になって後を付けたり、ある者は構成員に成りすましたり、ある者は霊体になって忍び込んだりと、様々な方法を用いて、裏組織の奴等を徹底的に調べ上げた。
奴等も、まさか十分な証拠やアジトの居場所が見つかるわけあるまい、とでも高を括っているのだろう。
まぁ、その想い上がりが後の惨劇につながるとは思いもしないだろうが。
〈報告書〉
その日、フリートホーフという組織が壊滅した。
通報を受けた保安局職員等が武装し、各拠点に乗り込んだものの、事態は既に解決していた。
構成員達は重傷の状態で縛られ、「自分たちは違法奴隷を売りさばいていました。」という看板を首から下げていた。
更に、抵抗した形跡はあったものの、壊れた武器の残骸や魔法の跡が、その無力さを物語っていた。
その上、違法奴隷として捕まっていた者達は既に保安局のフューレン支部に移動されており、身元確認に奔走することとなっていた。
幸いにも、全員怪我もなく、精々栄養失調位なものなので、医療班の負担が減ったようだ。
そして、構成員達に話を聞くと、とある人物がその解決者として挙がった。
構成員A「アイツは化け物だ……!一人でさえあんなに強いのに、それが大量に……!?ヒィィィィィ!!?」
何故か証言の途中で全員、気絶してしまった。ただ、その人物の特徴は何とか聞き出すことに成功した。
黒と黄金の鎧に身を包み、紅い複眼は悪人共を震え上がらせ、どんな攻撃をも意味をなさない。
まるで、魔王のような男であった、というのが、得られた情報を纏めた結果である。
また、保護された者達の証言では、「けがを治してもらった。」「病気を治療してくれた。」「斬られた腕を治してくれた。」と、今の彼等からは想像もつかないほどの重傷を治療しきったという、神の御業ともいうべき所業を成し遂げたのだ。
そのこともあってか、子供達にとってのヒーローのような存在になっていたようだ。
尚、この件について冒険者ギルドフューレン支部長イルワ・チャング氏に話を聞くと、
イルワ「あぁ、彼は私のお抱えの金ランクでね。
今回の件も彼が独自に動いてくれたおかげで、直ぐに対処することが出来たよ。
その上、他の組織や取引相手のことまで既に調べがついているみたいでね。
全く、我ながら恐ろしい男を懐に抱え込んでしまったよ。
本人は「自分のやりたいようにやった、別に褒められたい訳じゃあない。」って言って聞かなかったけどね。」と述べていた。
どうやら件の人物は、孤高にして謙虚、強者でありながらも驕らず、ただ己の信ずる正義のままに突き進む、正しくヒーローと称えられるに相応しい存在だろう。
巷では、神の遣わした救世主ではないかとも考えられている。
後に、フリートホーフ同様に人身売買に手を出していた二大勢力や、彼等から違法奴隷を買い取っていた者達も、彼の提出したリストによって次々と検挙されていった。
そのことから彼は、「フューレン支部長の懐刀」「魔王顕現」「仮面ヒーロー」等々、様々な異名と共に今なお伝説として語り継がれている。
余談ではあるが、逮捕された者達は、件の冒険者がおススメしたという、ブルックのある服屋にて更生指導を受けているらしい。
何故か店主が筋骨隆々の女性ものの服を着た未確認生命体であったのかは謎ではあったが……。
イルワ「……とまぁ、以上が今回の事件の見解だよ。」
ハジメ「ハハハ、今回もド派手にやっちまったなぁ。」
イルワ「それにしても、まさか本当にフリートホーフの拠点全てを壊滅させるなんてね……。
しかも他の組織のことまで調べ上げた上に、組織と繋がりを持った貴族も検挙するのだから、驚いたよ。
その上、違法奴隷として捕らえられていた人たち全員を治療し、医療班も度肝を抜くレベルだった。
それで、何か言い訳はあるかい?」
ハジメ「そもそも、人身販売する人達や違法奴隷を買う人達が悪いと、僕は思いました。」
イルワ「はぁ~~~~~~~~~。」
冒険者ギルドの応接室で、報告書片手にジト目で俺を睨むイルワさんだったけど、出された茶菓子を膝に載せたミュウと分け合いながら、モリモリ食べている俺の姿と反省の欠片もない言葉に激しく脱力する。
それに元々、喧嘩を売ってきた時点でぶっ潰すつもりだったし、ミュウの様にまだ親の傍にいるべき幼子に手を出した時点で、完全にアウトなんだよなぁ……。
オーマジオウに変身した後、俺達は分身を使ってユエ達と合流すると、冒険者ギルドを訪れイルワさんとの面会を願い出た。
それを聞いて嫌な予感に駆られたのか、イルワさんは直ぐ様俺達と応接室で面会した。
俺は今連中を血祭りにあげていることを包み隠さずありのまま全部話した。
後、途中で纏めているリストを見せて、いろいろな方面に連絡を入れてもらった。
事情を聴いたイルワさんは直ぐ様保安局に連絡。
対人戦向けの冒険者達と共に、保安局は裏組織の拠点に押し入ったけど、結果はさっきの報告通り。
既に俺が全員に正義執行した後だった。それと連中の処分について、考えた。
このまま殺すのは容易い、だがただ殺すだけでは再犯防止率が低いままだろう。
そこで俺は、とっておきの処刑方法を思いついた。奴等が全員男だったのが幸いだった。
その処刑法は、クリスタベルさんの所で修行をしてもらう、ということだった。
それを聞いたオスカーは、俺を魔王を見るような恐怖の目で見てきた。そんなに褒めなくてもいいのに。
因みに、これを見た保安局の局長さんはすっごい笑顔でサムズアップしてきた。
そこまで奴等が憎かったのかは知らないが、こちらとしても事後処理を簡単に済ませられてよかった。
バイヤーの貴族の方はイルワさん達に任せた。まぁ、貴族の奴等も同じ道をたどるだろうが。
イルワ「まさかと思うけど……メアシュタットからリーマンが逃げたという話……関係無いよね?」
ハジメ「へぇ~そうなんだ。まぁそんなことより、ミュウちゃん、これも美味しいよ?食ベてみる?」
ミュウ「あ~ん。」
まぁ、俺が犯人ってことはなんとなく分かってはいると思う。
だって、それはもうとても深い溜息を吐いているもん。
片手が自然と胃の辺りを撫でさすっているし、秘書長のドットさんが気の毒そうな眼差しと共にさり気なく胃薬を渡した。
イルワ「まぁ、やりすぎ感は否めないけど、実際私達も裏組織に関しては手を焼いていたからね……
今回の件は正直助かったといえば助かったとも言える。
彼等は明確な証拠を残さず、表向きは真っ当な商売をしているし、仮に違法な現場を検挙しても蜥蜴の尻尾切りでね。
……はっきりいって彼等の根絶なんて夢物語というのが現状だった……
ただ、これで裏世界の均衡が大きく崩れたからね……
はぁ、保安局と連携して冒険者も色々大変になりそうだよ。」
ハジメ「あのリストがあるから大丈夫でしょ、死ぬ気でやれば。それに元々はアンタ等の管轄だし。
本来ならこれくらいはやれるはずなんだよ。要はアンタ等の平和ボケが原因ってことだよ。」
イルワ「……耳が痛いなぁ。」
苦笑いするイルワさんは、何だか20年くらい一気に年をとった様だ。
まぁ、俺だって手助けは出来る限りやったわけだし……。
ハジメ「それに、俺がギルド長お抱えの"金"になった以上、ここは俺のシマだ。
そう言ったアコギな商売で勝手する以上は、落とし前ってものを付けさせなきゃあならん。
その為に、態々ブルックまで行って、クリスタベルさんを連れてきたんだし、十分でしょ?」
イルワ「それは、まぁ……。彼女?のおかげで犯人たちもすっかり大人しくなったし……。
それによかったのかい?凄く助かるのだけど……そういう利用される様なのは嫌うタイプだろう?」
ハジメ「俺だって仮にも王様なんだ。信用できる人間とできない人間は目を見ればわかる。
それに、アンタにはこれからも世話になることがあるかもしれないし。これくらいはしないと、ね?」
後、大暴れした俺の処遇については、イルワさんが関係各所を奔走してくれたお陰と、意外にも治安を守る筈の保安局が正当防衛的な理由で不問としてくれたので特に問題は無かった。
どうやら保安局としても、日頃から自分達を馬鹿にするように、違法行為を繰り返す裏組織は腹に据えかねていたようだ。
挨拶に来た還暦を超えているであろう局長さんは、実に男臭い笑みを浮かべながら俺達にサムズアップして帰っていった。
心なし、足取りが「ランランル~ン♪」といった感じに軽かったのがその心情を表している。
後、俺の考えた再犯防止のための罰が効いたのか、裏組織の連中が情けなく叫びながら逃げ回っている姿を、爆笑しながら見ていたらしい。
職員共々、あんなに笑ったのは久しぶりだと言っていた。正直俺もスカッとした。
クリスタベルさんをブルックまで送り届けなきゃいけないのが問題なんだけどね……。
まぁ、そこはイルワさん達が請け負ってくれるそうで……。ホント助かります。
因みに、行きは時を止めて、錬成で作ったケース(汗飛び散り防止用)に入れて運んだ。
それにしても、あの人がまさかの元"金"ランクだったとは……。マジで何があったんだよ。
イルワ「それで、そのミュウ君についてだけど……。」
イルワさんがはむはむとクッキーを両手で持ってリスの様に食べているミュウに視線を向ける。
ミュウはその視線にビクッとなると、不安そうに俺達を見上げた。
イルワ「こちらで預かって、正規の手続きでエリセンに送還するか、君達に預けて依頼という形で送還してもらうか……
二つの方法がある。君達はどっちがいいかな?」
その問いに、俺は迷う事無く答える。
ハジメ「ミュウがそれを望むのなら、俺が責任をもって送り届けるよ。
それに俺も、力を受け継いだだけとはいえ、仮面ライダーの端くれだからね!
このまま子供を独りぼっちにするなんて真似、家臣や先輩達にも顔向けできないよ。
だからミュウちゃん、安心してお兄ちゃん達に任せておきなさい!」
ミュウ「お兄ちゃん!」
一部よく分からない言葉があったものの、満面の笑みで喜びを表にするミュウ。
【海上の都市エリセン】に行く前に【グリューエン大火山】の大迷宮を攻略しなければいけないけど、その辺は何とかするさ。
ハジメ「それにしても、お兄ちゃんかぁ……。何だか、懐かしくもあって、くすぐったいなぁ。」
と、そんな独り言が聞こえたのか、ミュウは何かに納得したように頷き……
その場の全員の予想を斜め上に行く答えを出した。
ミュウ「……パパ。」
ハジメ「………………え、えぇっと、ミュウちゃん?今なんて……。」
ミュウ「パパ!」
ハジメ「パっ、パパァ!?」
思わず驚いて大きな声が出てしまう。他の皆も驚いている。
ハジメ「えっと、ミュウちゃん?訳を聞いてもいいかな?どうして、"パパ"?」
そう聞くと、ミュウは頷いて話してくれた。
ミュウ「ミュウね、パパいないの……ミュウが生まれる前に神様のところにいっちゃったの……
キーちゃんにもルーちゃんにもミーちゃんにもいるのにミュウにはいないの……
だからお兄ちゃんがパパなの。」
……そっかぁ。ならばァ、答えは一つゥ!
ハジメ「よし分かった!ミュウ、今日からミュウは、パパの娘だ!」
俺はミュウを抱き上げると、その場でくるくる回った。
ミュウも「うきゃー!」と喜びの声を上げて笑顔になった。
その様子を、俺とミュウ以外のその場の全員が唖然とした表情で見ていた。
トシ「……良いのか?そんな簡単に決めちまって。」
ハジメ「この子に辛い思いはさせられないよ。
それに、パパは正義のヒーローだって言ってもらうの、なんか良いなぁって。」
トシ「お前なぁ……。」
ハジメ「それに、また攫われたりしないよう、俺が抑止力になってやらないと。
ミュウのお母さんのこともあるからね。」
トシ「……そうか。まぁ、お前が決めたんなら何も言わねぇよ。
にしても、とうとう父親になっちまったのかぁ……。」
ハジメ「あぁ、何だか、一気に2年経った感じがするよ。まるでシャボン列島に行くような感覚だ。」
トシ「どこの海賊王だ。大体、仲間があと2人足りないだろ。」
とまぁ、そんなコントを繰り広げつつも、俺達はミュウを送り届けることにした。
イルワさんには折角なのでと、ホルアドの冒険者ギルドに推薦状を持って行って欲しいと依頼された。
しかし、ホルアドかぁ……。皆、元気してっかなぁ?
そして宿に戻ってからは、誰がミュウに"ママ"と呼ばせるかで紛争が勃発した。
結局、"ママ"は本物のママしかダメらしく、女性陣は"お姉ちゃん"で落ち着いた。
トシは"お兄ちゃん"と呼ばれることはむず痒いようだ。まぁ、慣れてもらうしかないな。
そして夜、ミュウたっての希望で全員で川の字になって眠る事になり、ミュウがハジメと誰の間で寝るかで再び揉めたので、くじ引きで決めてローテーションしてもらうことにした。
そして、ミュウが寝た頃……
ユエ「……ハジメ、赤ちゃん、欲しい。」
ハジメ「……元の世界に行ったらね?」
シア「私も欲しいです!」
ハジメ「分かった、分かったから。」
ミレディ「み、ミレディさんも……。」
ハジメ「無理しなくていいって!オスカーが怖いから!」
ティオ「ご主人様、妾も覚悟は出来ておる。」
ハジメ「せめてそれは、まだ先でしてほしかった。」
案の定、女性陣が子供を欲しがった。気持ちは分かるが、今じゃないって。
トシ「一人ぐらい、こさえても文句は言わないぞ?」
ハジメ「俺が構うわっ!」
正直、誰か何とかしてくれと言いたい気分だった。
翌日、イルワさんや保安局の人達、そしてクデタ伯爵家の見送りを受けた俺の肩には、ちょこんと座るミュウの姿があった。
幼女を肩車し、落ちない様に足を支える俺と、そんな俺の頭にひしっと抱き着くミュウの姿は、確かに父娘に見えた。
この日確かに俺は、最高最善の魔王でパパになった。
これより、子連れ魔王の旅が始まる!
ハジメ「……それにしても、不吉な予感がするなぁ。」
俺はキングライナーを勢い良く走らせながら、そんな独り言をつぶやいた。
ユエ達は仮眠室でぐっすり眠っている。このペースならフューレンから1日で着くだろう。
そんなことを思いながら、俺は昨夜トシの言っていたことを思い出した。
トシ「なぁ、ハジメ。ホルアドまでなら、どれぐらい早く着けるんだ?」
ハジメ「どうしたんだ、藪から棒に?」
急にそんなことを聞いてきたトシに、少し困惑する俺。
幸いにも、ユエ達はミュウを寝かせに行っているから、今は俺達以外はいないが……。
トシ「……その、何だかな、嫌な予感がして……。」
ハジメ「?それはここでトラブルが起こるってことか?それとも、アイツ等に何かあったかもしれないのか?」
トシ「……多分、後者だと思う。何か、胸騒ぎがしてよく眠れねぇんだ。」
ハジメ「……そうか。まぁ、安心しろ。最速でなら1日もかからねぇよ。」
トシ「そうか、1日もかからないのか……は?」
?1日よりも早く着いたらいけなかったのか?それとも、遅すぎたのか?
トシ「……お前、マジで言っているのか?」
ハジメ「俺が寝ずにデンライナーかっ飛ばせば、いけると思う。」
トシ「……そ、そうか。それなら大丈夫か……。」
ハジメ「因みに聞くが、その嫌な予感だと、何かは何日後に起こると思うんだ?」
トシ「う~ん、多分3日後だと思うな。だからあと2日以内につけば多分間に合うと思う。」
ハジメ「なら、善は急げだ。1日で向こうに着く。皆にも伝えておくよ。」
トシ「お、おう……。」
これで良し、と。ふと、気になったことがあったので、トシに聞いてみた。
ハジメ「なぁ、そう言えばさ。香織達が急に強くなったらしいけど、何か知らないか?」
トシ「!……お前に似た奴のことを知っている協力者がいるんだが……どうだろうな。
お前に伝えてもいいかは分からないが、少なくとも敵じゃないと思う。」
ハジメ「俺に似たぁ?」
トシ「あぁ、何でも、前世からの付き合いらしい。」
ハジメ「前世で縁のあった協力者、ねぇ。まぁ、トシがそう思うならいいか。お前、悪意には敏感だしな。
お前が言うなら悪い奴じゃあないってことだろうし、信頼のおける仲間みたいなもんってことだろ?」
トシ「……まぁ、そうだな。後、さっきの予感にもちょっと関わっていてな……。」
?どういうことだってばよ?
トシ「その人が伝えて来たんだ。3日後に、アナザーライダーが来る予感がするって。」
ハジメ「……それ、信憑性はあるのか?」
トシ「一応、未来予知に近いものが使えるらしいけど……ハジメは出来ないのか?」
ハジメ「ちょい待ち。え~と、どれどれ?」
そう言って3日後を覗くと、俺が女の魔人族と対峙している姿があった。
その後ろには、ボロボロになっている香織達の姿があった。
ハジメ「!……どうやら、あながち間違いじゃあないみてぇだ。どうにもきな臭い。」
トシ「な、何が見えたんだ?」
ハジメ「嫌な予感が的中した未来だ。明日、全力ですっ飛ばす。さっさと行って早く合流しねぇとな。」
トシ「!分かった。こっちも恵理達に気を付けるように、伝令を飛ばしておく。」
ハジメ「おう。ところで、その協力者に俺も会えねぇか?出来れば礼を言っておきたいんだが……。」
トシ「どうだろうな?取り敢えず、それも含めて連絡しておくよ。」
出来ればいい返事をもらいたいものだ……。
そしてこの出会いが、後に影響を及ぼすことを、今の俺は知らなかった。
ハジメ「まぁ良いか、久しぶりに皆に会いたかったし。
それにそろそろ顔ぐらいは出してやらないと、心配するだろうからなぁ……。」
そう呟きながら、俺はキングライナーのスピードをさらに上げた。
はてさて、この行動が吉と出るか凶と出るか、それは作者のみぞ知る。(メメタァ!)
え?そこは神のみぞ知る?アレだけ知っているとかマジで嫌なんだが。
ハジメ
「ここまで読んでいただき、ありがとうございます!さて、今回のゲストは!」
ミレディ
「やほ~☆、はじめまして!みんな大好きミレディさんだよぉ~♪」
オスカー(ハジメに憑依)
「零のメインヒロイン、ミレディ・ライセンだぁ!」
ミレディ
「おぉ!オーちゃんも登場なんだね!」
ハジメ
『まぁ、ミレディの相方=オスカーの感じだしなぁ……。
うp主曰く、他の解放者とも組ませてみたいと思っているらしいよ。』
ミレディ
「お~、それはすっごく楽しみだね!」
オスカー
「あぁ、それでは、次回予告に移ろう。」
次回予告
ミレディ
「遂に懐かしの町"ホルアド"に帰ってきたハジメ。
旅で出来た仲間たちと共に、今一度かつての仲間に会いに行くのであった。
果たして、彼らの運命や如何に。」
ハジメ
『!?ちょっ、そんなシリアス感丸出しの台本だったっけ!?
ここは気軽に次回の感想を交えたトークで行くでしょ!?』
オスカー
「いやぁ、折角零のコンビがいるから、変えてみようかなぁって。」
ハジメ
「……まぁ、いいや。次回はハジメサイドと香織達サイドで行くから、よろしく!」
ミレディ
「後、ギルドでも問題が起こるかもね♪」
オスカー
「ミレディ、ネタバレ禁止だよ。」
ハジメ
「……じ、次回もお楽しみに!」
もし今作品のハジメさんが、少しの間だけ別世界に飛ばされてしまったとしたら、どの世界に行くと思いますか?
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FGO
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ONEPIECE
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アカメが斬る!
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進撃の巨人
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アズールレーン
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鬼滅の刃
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コードギアス
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このすば
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IS
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呪術廻戦
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ジョジョの奇妙な冒険
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エヴァンゲリオン
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Blazblue
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銀魂
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オーバーロード
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ドラゴンボール
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ハイスクールD×D
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ヒーローアカデミア
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他の原作ライダーの世界
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並行世界(原作ありふれ)