ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する   作:天元突破クローズエボルハザード

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ハジメ
「大変お待たせいたしました!
この度は投稿が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません!」
ティオ
「ご主人様よ、流石に土下座をせんでもよいのではないかのぅ?」
ハジメ
「だって、うp主の馬鹿が体調崩しちまったせいで、大幅に遅れちゃったんだよ!?
流石にこれくらいはやらないと、読者の皆さんに失礼でしょう!?」
ティオ
「う、うむ。気持ちは伝わったと思うのじゃ。
じゃからそろそろ前回のあらすじをのぅ……。」
ハジメ
「おっと、そうだった。その前に、今回のゲストは竜人族のお姫様!」
ティオ
「うむ!クラルス一族の末裔、ティオ・クラルスなのじゃ!」
ハジメ
「さぁて、前回は裏組織と関わりを持った奴等が一網打尽になったよ。」
ティオ
「うむ、ご主人様大暴れじゃったのぅ!ウルの町に続いて、伝説となったのじゃ!」
ハジメ
「そしてミュウが、とうとう俺の娘になったよ!」
ティオ
「じゃが、何やら不穏な空気が漂っておったようじゃが……。」
ハジメ
「まぁ、それはまた後でわかってくるよ。それじゃ、第4章第4話、」
ハジメ・ティオ
「「それでは、どうぞ(なのじゃ)!」」


42.今は懐かしホルアド

左手側の【ライセン大峡谷】と右手側の雄大な草原に挟まれながら、キングライナーが太陽を背に西へと疾走する。

その速さはいつもとは違って、とても急いでいるように見えた。

シア「わわわ!?ハジメさん、今日は飛ばし過ぎじゃありませんか?」

ハジメ「ちょっと嫌な予感がするからね、そろそろ着くから準備しておいて。」

 

俺が内心焦るのは、昨夜トシの話を聞いたからであった。

流石に今までのスピードでは、3日後には間に合わないだろうと思い、ペースを上げたのだ。

皆には起きた時に事情を説明しておいた。ミュウは新しい街に興味津々だった。

ユエ達も、俺達がいた街にちょっと興味があるらしい。

まぁ、シアはバイクに乗りたがっていたし、睡眠をとったら付き合ってあげるか。

そんなことを思いながら、俺達は【宿場町ホルアド】に到着した。

 

俺は懐かしげに目を細めて、【ホルアド】のギルドを目指して町のメインストリートを歩いた。

俺に肩車してもらっているミュウが、そんな俺の様子に気が付いた様で、不思議そうな表情をしながら俺のおでこを紅葉の様な小さな掌でペシペシと叩く。

ミュウ「パパ?どうしたの?」

ハジメ「ん?いや、前に来た事があってね。それにしても、まだ4ヶ月なんだなぁ……。」

トシ「そう言えば、お前が落ちたのもそれくらいの時期か。」

ハジメ「あぁ、だけど何年も経った感じがする。皆元気かなぁ?」

ミュウの疑問に簡潔に答える俺とトシ。それと同時に、久しぶりに会う仲間たちとの再会に思いをはせる。

 

ティオ「ふむ。ご主人様は、やり直したいとは思わんのか?元々の仲間がおったのじゃろ?

ご主人様の境遇はある程度聞いてはいるが……トシの様に大切な仲間もおるのじゃろう?」

ハジメ「う~ん、仲間のことは心配だけど、やり直したいとは思わないかな?

多分、同じことを繰り返していたと思うし。」

ティオ「ほぅ、なぜじゃ?」

ハジメ「皆がいるから。」

そう即答し、ユエ達を真っ直ぐに見つめる。その視線にユエ達は思わず頬を赤くする。

 

ハジメ「皆がいたから、ここまでの旅は楽しかったんだ。

多分、俺一人だったら、気に入らない物全部ぶっ飛ばすだけの旅になっていたと思う。

そうならずに済んだのは、皆と出会って、一人じゃないって思えたからだよ。

ユエも、オスカーも、シアも、ミレディも、ティオも、トシも、そしてミュウも、皆、俺の仲間だ。

誰一人として、無くてはならない存在なんだ。だから俺は後悔しないよ、皆と会えたこと。」

ユエ「ハジメ……。」

シア「ハジメさん……。」

ミレディ「ハジメン……。」

ティオ「ご主人様……。」

ミュウ「パパ……!」

トシ「……全く、セリフがクサいぜ?」

オスカー『フフフ、頼りにされているとあっては、こちらも嬉しいね。』

 

ハジメ「そういう訳で皆、これからも宜しくね!」

ユエ「ん!」

オスカー『あぁ!』

シア「はい!」

ミレディ「うん!」

ティオ「うむ!」

トシ「おう!」

ミュウ「みゅ!」

 

そのまま人通りの多い道を歩いていると、最早お馴染みの羨望と嫉妬の視線が突き刺さったが、いつもの如く圧を飛ばして、視線を散らす。

そのまま俺達は、冒険者ギルドのホルアド支部に到着した。

相変わらずミュウを肩車したまま、俺はギルドの扉を開ける。

他の町のギルドと違って、ホルアド支部の扉は金属製だった。

重苦しい音が響き、それが人の入ってきた合図になっている様だ。

前回ホルアドに来た時は、冒険者ギルドに行く必要も無かったので中に入るのは今回が初めてだ。

なので、ちょっとした冒険気分で入った。

ホルアド支部の内装や雰囲気は、最初俺が連想していた冒険者ギルドそのままだった。

 

壁や床は所々壊れていたり大雑把に修復した跡があり、泥や何かの染みがあちこちに付いていて不衛生な印象を持つ。

内部の作り自体は他の支部と同じで入って正面がカウンター、左手側に食事処がある。

しかし他の支部と異なり、普通に酒も出している様で昼間から飲んだくれた野郎達が屯していた。

二階部分にも座席がある様で、手すり越しに階下を見下ろしている冒険者らしき者達もいる。

二階にいる者は総じて強者の雰囲気を出しており、そういう制度なのか暗黙の了解かはわからないが、高ランク冒険者は基本的に二階を使う様だ。

 

冒険者自体の雰囲気も他の町とは違う様だ。

誰も彼も目がギラついていて、ブルックの様な仄々した雰囲気は皆無だった。

冒険者や傭兵など、魔物との戦闘を専門とする戦闘者達が自ら望んで迷宮に潜りに来ているのだから、気概に満ちているのは当然といえば当然なのだろう。

しかし、それを差し引いてもギルドの雰囲気はピリピリしており、尋常ではない様子だった。

明らかに、歴戦の冒険者をして深刻な表情をさせる何かが起きている様だ。

 

俺達がギルドに足を踏み入れた瞬間、冒険者達の視線が一斉に俺達を捉えた。

その眼光のあまりの鋭さに、ミュウが「ひぅ!」と悲鳴を上げ、ヒシ!と俺の頭にしがみついた。

はぁ~、また嫉妬か。面倒だな。益々震えるミュウを肩から降ろし、片腕抱っこに切り替えた。

ミュウは俺の胸元に顔を埋め、外界のあれこれを完全シャットアウトした。

 

血気盛んな、或いは酔った勢いで席を立ち始める一部の冒険者達。

奴等の視線は、「ふざけたガキをぶちのめす。」と何より雄弁に物語っており、このギルドを包む異様な雰囲気からくる鬱憤を晴らす八つ当たりと、単純なやっかみ混じりの嫌がらせである事は明らかだ。

単なる依頼者であるという可能性もあるだろうに……それすらも考えられんのか、この馬鹿どもは。

 

ドゴォッ!!!

 

そんな音が聞こえてきそうな程濃密にして巨大且つ凶悪なプレッシャーを、俺達を睨みつけていた冒険者共に情け容赦一切なく叩きつけた。

先程冒険者達から送られた殺気が、まるで子供の癇癪に思える程絶大な圧力。

既に物理的干渉力に等しいそれは、未熟な冒険者共をあっという間に気絶させる。

三途の川を渡りかけている者もいるようだが……どうでもいいか。

ギルドの建物も軋んでいるようなので、この辺で止めておく。

その代わりに、目覚めてまた余計なことをしないよう、重力魔法で全員隅っこにぶっ飛ばしていた。

 

ハジメ「ほ~らミュウ、もう怖い奴はいないよ?」

俺は、顔を埋めるミュウにもう大丈夫だと声を掛ける。

それでミュウも安心したのか、再び肩車を強請って俺の首に跨る。よし、これでいい。

そう思った俺は、ユエ達を連れてカウンターへと歩いて行き、辿り着いたカウンターの受付嬢に要件を伝える。

 

因みに、受付嬢は可愛かった。シアと同じ年くらいの明るそうな娘だ。テンプレはここにあったらしい。

尤も、普段は魅力的であろう受付嬢の表情は恐怖と緊張でめちゃくちゃ強張り、今にも泣き崩れそうだったが。

仕方がない、ここは愛娘の力を借りますか。

ハジメ「え~と、ミュウ、お願いできるかな?」

ミュウ「みゅ?……!はいなの!」

 

すると、怯えていた受付嬢の手に、小さな手が重ねられた。

思わず「ひっ!?」と悲鳴を上げる受付嬢だったが、その手が、ミュウのものだと分かるとキョトンとする。

そんな店員さんに、ミュウはほわりとほほ笑むと…

ミュウ「お姉ちゃん、大丈夫なの~。」

受付嬢「あ、はい、し、失礼しましゅた。」

流石、ミュウ。一撃だった。落ち着きを取り戻した受付嬢は、何とか気を正常に保った。

 

重要なことなので、もう一度言おう。流石はミュウ、俺の娘。

そんなミュウに感謝と感心と称賛を込めてナデナデした。

ミュウはえへへ~と笑いながら、俺に抱き着いた。全く、可愛いなぁ~。

さてと、受付嬢さんも落ち着いたことだし、要件を話すか。

 

ハジメ「支部長さんはいる?フューレンのイルワさんから手紙を預かっているんだけど……

本人に直接渡せって言われていてね。」

俺はそう言いながら自分のステータスプレートを受付嬢に差し出す。

受付嬢は、緊張しながらもプロらしく居住まいを正してステータスプレートを受け取った。

受付嬢「は、はい!お預かりします。え、えっと……イルワ様、というと……

フューレン支部のギルド支部長様からの依頼……ですか?」

普通、一介の冒険者がギルド支部長から依頼を受けるなどという事はありえないので、少し訝しそうな表情になる受付嬢。

しかし、渡されたステータスプレートに表示されている情報を見て目を見開いた。

 

受付嬢「き、"金"ランク!?」

冒険者において、"金"のランクを持つ者は全体の一割に満たない。

そして"金"のランク認定を受けた者についてはギルド職員に対して伝えられるので、当然この受付嬢も全ての"金"ランク冒険者を把握していると思うけど、どうやら俺達のことはまだ伝わっていなかったみたい。

その声に、復活したギルド内の冒険者も職員も含めた全ての人が受付嬢と同じ様に驚愕に目を見開いて俺を凝視する。

建物内が俄に騒がしくなった。

 

受付嬢は、自分が個人情報を大声で晒してしまった事に気がついてサッと表情を蒼褪めさせる。

そして、ものすごい勢いで頭を下げ始めた。

受付嬢「も、申し訳ありません!本当に、申し訳ありません!」

ハジメ「気にしなくていいよ。取り敢えず、ここの支部長に取り次いで。後、焦り過ぎないように、ね?」

受付嬢「は、はい!少々お待ちください!」

放っておけばいつまでも謝り続けそうな受付嬢に、注意を促す。

正直、このまま暴れまくった方が早いと思い始めた今日この頃であった。

 

子連れで美女・美少女ハーレムを持つ、見た目青年の"金"ランク冒険者にギルド内の注目がこれでもかと集まるが、いつものことなのでスルー。

注目される事に慣れていないミュウが、居心地悪そうなので全員であやす。

そうこうしていると、ギルドの奥から60歳過ぎ位のガタイのいい左目に大きな傷が入った迫力のある男性が来た。

その眼からは、長い年月を経て磨かれたであろう深みが見て取れ、全身から覇気が溢れている。

 

ハジメ「アンタがギルド長だね?俺はハジメ。イルワさんのおつかいで来たよ。」

???「ご紹介どうも。俺はホルアドギルド支部長のロア・バワビスだ。

早速だが、応接室に案内しよう。ここではとても話ができる状況じゃないみたいだからな。」

ハジメ「そうだね。子連れ相手に大人げない奴等がいるところじゃ、安心して話が出来ないもんね。」

ロア「……そいつらを気絶させた本人がそれを言うのか……。」

とまぁ、そんなコントをしつつ、俺達は応接室に案内され、話を始めた。

 

ロア「さてハジメ。イルワからの手紙でお前の事は大体分かっている。随分と大暴れした様だな?」

ハジメ「まぁ、成り行きでこうなっちゃったけどね。」

成り行き程度の心構えで成し遂げられる事態じゃないっていうツッコミはなしだ。

そんな様子の俺に、ロアさんは面白そうに唇の端を釣り上げた。

 

ロア「手紙には、お前の"金"ランクへの昇格に対する賛同要請と、出来る限り便宜を図ってやって欲しいという内容が書かれていた。

一応、事の概要くらいは俺も掴んではいるが……

たった一人で6万近い魔物の殲滅、半日でフューレンに巣食う裏組織の壊滅……

俄には信じられん事ばかりだが、イルワの奴が適当な事を態々手紙まで寄越して伝えるとは思えん……

もう、お前が実は魔王だと言われても俺は不思議に思わんぞ。」

……え?

 

ハジメ「もしかして知らないの?ちょっと、俺の天職欄を見てくれる?」

ロア「ん?どれどれ……。」

そう言って俺のプレートを覗き込んだロアさんは、直後その天職を見て硬直する。

ハジメ「俺、錬成師でもあって、最高最善の魔王なんだ。」

ロア「……マジかよ。」

まぁ、唖然としたい気持ちは分かる。イルワさんもそんな感じだったし。

 

とまぁ、そんなこんなで話は終わり、俺達は休息をとるために宿に行った。

ハジメ「……マジでねみぃ。」

ミュウ「パパ~、大丈夫なの?」

ハジメ「だいじょばないかも、一刻も早く寝ないと。」

ユエ「……ハジメ、飛ばし過ぎ。」

そんな感じの俺は、シアとミレディに支えられていた。ミュウはティオが抱いている。

トシには、一足先に香織達と合流してもらうように頼んだ。

いきなり俺が行ったら、未来が変わってしまう可能性があるからな。

 

そうして部屋についた俺は、真っ先にベッドに身を預けた。

ハジメ「あ~、オスカー、ミレディとデートしたかったら体使ってもいいからぁ~。」

オスカー『……何だかハジメ君、他人のために労力使い過ぎじゃないかい?』

ハジメ「王様は多数幸福主義なのぉ~Zzz……」

そう言って俺の意識は深い眠りの中に落ちていった。

後、ミュウも寝っ転がっていた俺にもたれかかっていたけど、俺よりも早く眠りについていた。

 

ティオ「あっという間に寝おったのぅ……。」

シア「まぁ、ハジメさんの無茶は今に始まったことじゃなさそうですからねぇ……。」

ユエ「ん。いつ寝ているのか分からない時もあった。多分、相当無茶している。」

ミレディ「もぅ、ハジメンたら……。ま、それはそれで折角だし、オーちゃん、デートに誘って!」

オスカー『それは本人に言うことじゃないだろう……

まぁ、本人から許可は貰っているし、行こうか、マドモアゼル?』

ミレディ「ブフッw、オーちゃんwwその口調はwwダメだってwww」

オスカー『むぅ、やはり慣れない口調で言うのはダメか。では、行こうか、ミレディ。』

ミレディ「うん!それじゃ、ちょっと行ってくるね!」

ユエ「ん。いってらっしゃい。」

シア「いってらっしゃいですぅ。」

ティオ「気を付けてのぅ。」

 


 

ハジメが運転の疲れを癒すために休みをとっている頃……

トシはロアに教えてもらった、光輝達の止まっている宿にいた。

トシ「やれやれ、アイツ無理しすぎなんだよなぁ……。何時か過労でぶっ倒れるぞ。」

そんな独り言を言いながら、ここにはいない香織達の帰りを待っていた。

宿に来た当初は、髪の色や服装が変わっていたこともあって、勇者パーティーの一員とは信じてもらえなかったが、ステータスプレート(隠匿済み)を見せて、ようやく信じてもらえた。

 

暫くすると、表が騒がしくなってきた。どうやら、勇者御一行の帰還のようだ。

入り口を見ると、遠目からでも仲間たちの姿が確認できた。

恵理「あれ?トシ君?」

光輝「!?清水、お前、先生の所に行ったはずじゃなかったのか!?」

トシ「おう、久しぶり。ちょっと色々あってな。」

最初に気づいた恵理と、その次に気づいた光輝の大声に気づいたのか、他の面々もトシの存在に気づく。

 

トシ「何か、影の薄い浩介並みの視線だなぁ……、そう言えば、アイツは何所だ?」

浩介「……俺、最初からここにいるんだが……。」

「「「「「「「「「「うわっ、いつの間に!?」」」」」」」」」」

浩介「だから最初だと…フッ、我を認識できぬのであれば、まだまだ索敵が…まただよ……。」

トシ「……何があったんだよ、お前。」

浩介「気にしないでくれ、ただの発作だ……。」

浩介はやはり、浩介であった……。

 

そんなこともあったが、トシは仲間達(香織達)に自分の近況を報告した。

雫「そう、既に魔人族が動き始めているのね……。」

トシ「あぁ、しかもこっちの技能を封じるアイテムまで持ち出してくるあたり、相当ヤバい。

アイテムの方はハジメが対処してくれるらしいが……そっちは黒幕がいるみたいだ。」

香織「……ねぇ、それってハジメ君が落ちた原因と関係あるの?」

トシ「……ハジメ曰く、神と同様にケジメつけなきゃ気が済まないらしい。

アイツ、仲間に手を出された以上、辺りが見えなくなるからなぁ……。」

恵理「兄さんらしいや、それで兄さんたちは迷宮攻略を?」

トシ「おう、俺も2つクリアすれば、ライダーに変身できるらしい。

ハジメ達が持っている奴も十分ヤバい奴ばっかだけどな。」

浩介「マジかよ!?羨ましいぜ……俺も早く鬼ごっこから解放されてぇ……。」

 

ここはオルクスに初めて挑んだ前夜に、皆で集合した部屋である。

今回は誰かが盗み聞きしている事にも気を配り、防音・除き防止の結界を張ってある。

恵理「でも一番驚いたのは、兄さんがハーレムを築いていたことかなぁ?」

トシ「あ~、アイツ、頼られると拒みにくいからなぁ……、おまけに拾った子を娘にするし。」

香織「ハジメ君、子供には優しいもんね。それに、女性にも気を配るし。」

雫「そうね。

しかも気に入らないって理由だけで、悪い神様の腕1本持って行っちゃうんだから、猶更よね。」

トシ「あぁ、アイツはマジでなるつもり、いやなる男だよ。最高最善の魔王に。」

浩介「フッ、流石は我が心の友!そうでなくては鍛えがいが…スマン、また出た。」

トシ「……その発作については、今度相談してみるか。」

 

浩介の苦労が痛いほどわかるトシであった。

彼等の名誉のために言っておくが、別に上手いことを言った訳ではない。

香織「それでそれで!ハジメ君は明日会いに来てくれるの!?」

トシ「あ~、何でも、奈落に残してきた部下にも会いに行くって言ってな。」

浩介「奈落って……落ちた先で何があったんだよ……。」

トシ「長くなるから、それはまた今度な。取り敢えず明日は……。」

恵理「うん、敵の襲来に備える、だよね?」

トシ「あぁ、ハジメから試作武器も預かっている。一応、全員分あるみたいだ。」

雫「わぁ……この刀、刀身が凄く綺麗……銘柄まである!」

トシ「あぁ、それ自信作みたいだぜ。刀打つのは初めてだ、って言ってた割には楽しそうだったけどな。」

 

各自、ハジメから送られた武器の凄さに感心しつつ、その実感を確かめる。

因みに、全部に逢魔鉱石が使用されている。最高級の固さに加えて、切れ味や鋭さも抜群だ。

後、魔力主体戦用に境界結石を使用しており、シアのドリュッケン作成時のノウハウを生かした仕組みになっている。

香織は、当初杖の方がいいかと思ったが、トシの意見により柄に境界結石を付けた双剣に、

雫は、柄と鞘の両方の底に、境界結石を置いた日本刀に、

恵理は、仕込み杖になったステッキ(上の先端に境界結石、分離すると2本の短剣に)、

浩介は、手裏剣や苦無に加え、柄に境界結石を置いた小太刀と、様々であった。

因みにトシは、以前渡された短剣を改造したものと、魔人族に持たされた猛毒針を応用したダガーの2刀流だ。

 

それとは別に、ブラックシューターと言う遠距離武器も貰ってはいる。

これは、ハジメが考案したトシ専用武器の一つで、名前の通り黒が主体になっており、水色と赤の2本のラインが入っている。

銃口は金色の枠に覆われており、両方の背面には魔力を充填するタンクがある。

上にはコンテンダーがあり、実弾を装填することも出来、魔力を込めることも可能。

闇魔法と相性が良く、デバフ系統の魔力弾の威力をアップさせる。

水魔法はまだ練習中なので、バッシャーマグナムで代用している。

 

そんな彼等の賑やかそうな会話を静かに聞いている2人がいた。ミライとヒカリだ。

ミライ『トシの通信でビックリしたけど……とうとう彼が来るのね。』

ヒカリ『そうね、しかもアナザーライダーまで来る……まるで、仕組まれていたような感じね。』

ミライ『えぇ、それに彼は正史とは違った道を歩んでいる。その影響で死の運命を変えられた人もいる。』

ヒカリ『でも逆に、死の運命をたどる人や、運命を避けられなかった人もいる。』

ミライ『運命は時に残酷で、時に人に微笑む。人の事情など気にも留めずに。』

ヒカリ『それはまるで、気まぐれな神様の仕業。或いは、邪神の謀略の様。』

ミライ『彼は……運命に打ち勝てるのよね?』

ヒカリ『……おそらくね、あの神を存在ごと利用すれば、或いは……。』

二人はただ、ハジメが運命に勝つことを願っていた。それは後に対面する、ハジメ自身の弱さに。

そしてそれは、意外な形を持って成立する。勿論それはまだまだ先のお話。

 

翌日の早朝……

そんな彼女たちの会話も知らない光輝一行は、ホルアドの宿を旅立ち、オルクス大迷宮へと向かったのであった。

その中には香織達も勿論おり、その中に新たにトシが加わった。

しかし、彼等でさえも知らなかった。ミライとヒカリの会話のことも、この先に待ち受ける強敵のことも。

そして、そんな窮地に陥った時に現れる、最高最善の魔王を目指す少年の、余りにも規格外すぎる強さも、今の彼らには知るよしもなかった。




ハジメ
「ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
さて、今回のゲストは!」
トシ
「清水幸利だ!トシでも構わないぜ!」
ハジメ
「我が心の友、魔王の参謀TOSHIだァ―――!」
トシ
「YOSHIKIみたいに言うな!?てか、参謀は確定なのか!?」
ハジメ
「当然だとも!原作で浩介が右腕ならば、No.2である左腕はトシ以外おらんだろ!」
トシ
「そこは天之河じゃないんだな……。てか当然なのか……。」
ハジメ
「光輝はまだ、展開的にね?
それに、3人になったら、某海軍の大将になっちゃうし……。」
トシ
「胃痛の原因になりそうなやつが何言ってんだ。
そんなことより、早く次の予告するぞ。」
ハジメ
「おぉ、そうだな。それじゃ、次回予告!」
次回予告
ハジメ
「遂にオルクス90層に突入した光輝達!」
トシ
「だがそこには、恐ろしい策略の罠が待ち構えていた!」
ハジメ
「その時、研ぎ澄まされた刃を磨く、白き魔獣が目を覚ます!」
トシ
「見た目は可愛いけどな?勿論、香織達も大暴れだ。」
ハジメ
「そして遂に、私が来たァ!」
トシ
「次回は皆と合流するぞ、お楽しみに!」

リースティアさん、誤字報告ありがとうございました!

もし今作品のハジメさんが、少しの間だけ別世界に飛ばされてしまったとしたら、どの世界に行くと思いますか?

  • FGO
  • ONEPIECE
  • アカメが斬る!
  • 進撃の巨人
  • アズールレーン
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