ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
今回は雫視点からスタート。
何故雫視点からなのかは、タイトルと今回の話から察してあげてください。
それでは第4話、どうぞ~!
<雫視点>
学校からの帰り道、今日も幼馴染の香織と一緒に歩いていると、突然香織が急にたずねてきた。
香織「ねぇ、雫ちゃん知ってる?」
雫「?何かしら、香織?」
香織「台風番長の噂だよ。ほら、皆も話していたじゃん。」
雫「あぁ、あの噂ね。」
なんでも最近、素行の悪い人物に手当たり次第喧嘩を吹っかけては、一方的にボコボコにして回っているという、暴れん坊な人物のことが話題になっているらしい。
現れる場所も時間もバラバラで、その神出鬼没性から、不良の間では「台風番長」とよばれているとのことだ。
私自身、最初は辻斬りかなと思っていたのだけど、どうやら違うみたい。
なぜなら、物騒な噂が立つ一方で、喧嘩以外の場所でも見かけられるとのことだからだ。
ある時は、子供の風船を取りに行ったり、ある時は足を怪我した主婦の代わりにバーゲンセールに行ったり、ある時は火災現場から要救助者を助け出したりと、喧嘩以外でも無茶苦茶な行動が目立つ。その一方で、本人は人を助けたらお礼ももらわず、さっさと立ち去ってしまうこともあって、その素早さから子供たちの間でもヒーロー扱いされてる。
善行を隠れ蓑にして、悪いことを裏でやっているという見方もあるが、私は正直分からない。本当に悪い人だったら、何故何でも屋のようなことを行っているのか。まるで、自分の正体を知られたくないというような気持ちなのでは、と思ったからだ。
雫「それで、その台風番長?がどうしたの?」
香織「うん!それが…!」
「だ~か~らぁ~!さっさと弁償しろっつてんだよ!」
ふと、大声がした方向を見てみると、スーパーの駐車場で、数人の不良がお婆さんと小さな子供に詰め寄っていた。
不良A「そこのガキのせいで、俺の新品の服が台無しになっちまったんだよ!」
不良B「どうすんだよオイ!一点ものだから高いんだぞ!」
不良C「さっさと金払いやがれや!このクソババァ!」
お婆さん「あ、あの…お金は…」
不良D「あぁ⁉払えねぇってのか!?」
不良E「仕方がねぇ、ちょっと裏までついてきてもらうか。」
不良F「痛い目見ねぇと、坊主だって分かんねぇようだしなぁ…」
完全に難癖をつけて、あの二人を脅している。
この状況は、あの男の子が持ってたアイスクリームが、不良の一人にぶつかって、ズボンにかかってしまったことから、金銭による弁償を要求しているようね。
しかも向こうは財布まで取り上げようとしている始末。
やっていることは強盗まがいのチンピラ行為じゃないの!
香織「どどど、どうしよう、雫ちゃん!?このままだとあの二人が…!」
雫「落ち着きなさい、香織。分かっているわ。さすがに止めなきゃ…」
そう言いながら思考を巡らせようとしたその時…
「おい、何弱いもんいじめしてんだ。」
「!」
不良A「あぁ⁉」
そこにいたのは…
黒の特攻服に身を包んだ、白髪の番長風の男だった。
不良A「なんだテメェは!関係ねぇ奴はすっこんで…」
???「うるせぇ。」ドガッ!
不良A「ガッ!?」
番長らしき男は目にも止まらぬ速さで不良の一人に迫り、すごい勢いで殴り飛ばした。
殴られた不良は、壁にぶつかって気絶した。
その壁も少しへこんでいるようだった。
不良B「なっ!?テメェ!」
???「あん?やんのか、チンピラ共?」
不良B「この野郎!ぶっ殺してやる!」
そう言って一斉に襲い掛かってきた不良共を、番長らしき男は、
???「邪魔だ。」ドゴーン!
不良共「グワァー!?」
一撃で蹴散らしていった。
香織「!ねぇ、雫ちゃん!あの人って…!」
雫「何!?あの人を知っているの!?」
香織「番長だよ!噂の台風番長だって!」
雫「えぇ!?あの人が!?」
確かに番長っぽいが、本当にそうなのかしら?
そう思っていると、番長は落ちていた財布をお婆さんに渡した。
???「ホラ。婆さん、早くお孫さんと買い物行ってきな。こいつらは俺がシメておくから、な?」
お婆さん「は、はいっ!ありがとうございます!」
???「良いって、気にすんな。それと坊主、アイスは兄ちゃんが奢ってやるから、次からはちゃんと周りを見ような?」
男の子「うん!番長のお兄ちゃん、僕とお婆ちゃんを助けてくれて、ありがとう!」
お婆さん「すいません、態々お金まで出してもらって…」
???「だから気にすんなってば。俺の自己満足だから、ホレ、早くしないとタイムセールが始まっちまうだろ。」
そう言っている番長の肩には、「バーゲンセール代行」と書かれたタスキがかけられていた。
なるほど、確かに風貌は台風番長のそれと一致しているわね。
お店の人「お~い、番長君!そろそろ始まるぞ~!」
???「ヤベッ!それじゃ、俺行ってくるから!」
そう言って、お婆さんにお金を渡すと、彼はスーパーの中に駆け込んでいった。
…お店の人にも番長って呼ばれている以上、間違いなく台風番長のようね。
香織「ねぇ、雫ちゃん。」
雫「何かしら、香織。もしかして、あの人と話したいのかしら?」
香織「うん、確かめたいことがあって。」
雫「確かめたいこと?」
香織は一体何を思ったのかしら?
もしかして、彼の正体に心当たりが?
イヤイヤ、そんなまさかね。
そんなわけで、バーゲンセールから帰ってきた彼を、こっそりつけることにした香織を放っておけず、私も監視目的でついていくことに。
彼の後をつけること10分ほど、やがて、一軒の家にたどり着いた。
何の変哲もない普通の家だけど、ここが彼のお家なのかしら?
香織「雫ちゃん、あの人ってやっぱり…!」
雫「香織、そろそろ誰に心当たりがあるのか教えてくれないかしら?」
そうこう話しているうちに、番長がインターホンを鳴らした。
するとなんと、小学生ぐらいの子が出迎えてきた。
もしかして、妹さんかしら?
そう考えていると、番長は幾度か言葉を発し、そのまま家に上がっていった。
やっぱり、あそこは番長の自宅なのかしら?
そう思っていると、家に入ったはずの番長が急に出てきて、鋭い雰囲気で言った。
???「そこにいんのはわかってんだよ。さっさと出てきやがれ。」
香織「!」
雫「!」
やっぱり…気が付いていたようね。
とりあえず訳を説明して誤解を解かな「ハジメくん、だよね?」い…と…?
???「…は?」
香織「やっぱり!ほら見て雫ちゃん!番長の正体はハジメくんだったんだよ!」
雫「ちょ、ちょっと香織!あなた、急に何を言っているの!?」
番長の正体がハジメ君ですって!?
あの、人がよさそうな、南雲ハジメ君でしょ!?
中学では如何にも「僕、がり勉です。」って感じの風貌の、ハジメ君ですって!?
香織「ほんとだもん!試しに雫ちゃんも言ってよ!」
雫「いや、この状況で何を言えっていうの!?いくら何でも、無理があるわよ!?」
???「おい、さっきから人様の家で騒がしいたらありゃしな…」
香織「ハジメ君の中二病な言動ランキングとか?」
???「グフッ!?」ドサッ
香織の言葉を受けて、番長さんがその場でうずくまる。
雫「ちょッ、香織!?番長さんも大丈夫ですか!?」
???「…す。」
雫「え?」
???「俺が…番長です…」グスッ…
雫「…え、えぇ…」(唖然)
香織「やっぱり!」
あっさりとばらしちゃった…
とりあえず事情を聴くために、家に上がらせてもらうと…
女性「すいません、番長さん。態々ご飯の用意までしてもらって…」
ハジメ「気にすんなって。この町の笑顔を守るのが、俺の役目なんだからよ。いっぱい食って、いっぱい寝て、子供たちに元気な姿を見せてやってくれや。」
女性「ハ、ハイッ!」
どうやら、体調を崩した母親の代わりに、子供たちにご飯を作ってあげているようね。
それによく見ると、さっきまであったタスキが「家事代行番長」に代わっているし。
もしかして、さっきのタイムセールも、この家の夕飯のためかしら?
香織「雫ちゃん!こっちの食器は洗い終わったよ!」
雫「そう、じゃあこっちの食器をテーブルに並べてあげて。もうそろそろ料理も出来るみたいだから。」
香織「うん!ハジメくんの料理、楽しみだね!」
ハジメ「いっとくが、俺が作ったのは、この家の夕飯分だけだぞ?飯ぐらい、自分家で食う。」
雫「だって。残念だけど、またの機会になるみたいね。」
香織「えぇ~そんなぁ~」
ハジメ「わかったわかった。今度食わしてやるから、ちゃっちゃと手伝ってくれ。」
香織「ほんとに!?ハジメくん、ありがとう!」
雫「なんか、ごめんなさいね?香織の我儘につき合わせちゃって。」
ハジメ「気にすんな。あいつの突撃癖は今に始まったもんじゃねぇ。」
雫「あら、よくわかっているわね。」
ハジメ「あぁ、過去に色々あってな。」
香織「あ~。雫ちゃんへのプレゼント選びの時だね!」
ハジメ「ちょ、おま、馬鹿!?」
雫「!?ど、どういうことかしら!?」
ハジメ「…後で話す。」
雫「…絶対よ?」
香織「?」
もやもやした空気の中、家事の手伝いを終えると、私たちは帰路につくことにした。
雫「それで?さっきのはどういうこと?」
香織「あのね。ハジメ君、前から雫ちゃんに迷惑かけていたこと、申し訳なく思っていたの。それで、道場を辞める時に、せめてお詫びの品ぐらいは用意しないと、ってハジメ君は思っていたの。」
ハジメ「ただ、雫には何送っていいかが分かんなかった。だから、まぁ…」
雫「香織に聞いたわけね。」
ハジメ「あぁ、そしてその代償に俺は…」
香織「二人でデートに行ったんだよね!」
雫「!?初耳なんですけど!?」
ハジメ「そりゃあ、プレゼント一緒に選んで、それを秘密にする代わりに、なんでも言うこと聞いてやる、って言っちまったし…」
雫「…ハジメ君、私が言うのもなんだけど、安請け合いはダメよ。」
ハジメ「ハハッ、もう充分身に染みたよ。親御さんからは殺気が飛ぶわ、香織からは般若のスタンドが出てくるわ、あの一日中は、心が休まらなかったなぁ…」
雫「…そう、お疲れ様。」
香織「もう!酷いよ、二人とも!私そんなに考えなしに動いていたわけじゃないもん!」
雫「逆よ、香織。あなた、色々先回りしすぎなのよ。」
香織「えぇ?そうかなぁ?」
ハジメ「事前に建てられたスケジュール表を持参しているだけじゃなくて、手錠で手をつなぐ小学生のカップルが、一体どこにいるっていうんだ…」
雫「香織…」
香織「ち、違うんだって!ほら、迷子にならないように、ロープでお互いをつないでおく感じだよ!だから…」
ハジメ「トイレの時、外してもらえなくて居心地悪かった俺の扱いは?」
香織「あっ、あれは、ハジメ君だってついてこようとしたじゃん!そのことについては同罪だよ!」
ハジメ「お前が鍵を持っていなければな!?俺、あの日トイレずっと我慢しっぱなしだったんだぞ!?デートから帰ってきた時も、最初殺す気で睨んでいた親父さんに、なんか生暖かい目で迎えてもらった俺の気持ちがわかるかぁ!?」
雫「香織、あなたねぇ…」
香織「ち、違うんだって!これは、その…」
私は香織の肩に手をそっと置いた。
雫「分かっているわ、だから自首して。」
香織「雫ちゃん!?」
これは流石にフォローできない。
というか、そんな状態で一日耐えてきたハジメ君も十分すごいわね…
雫「まぁ、香織の性癖は置いといて…」
香織「置かないで!?違うからね!?私はただ…」
ハジメ「香織、待て。」
香織「ワンッ!」
雫「…ハジメ君、あなたも楽しんでないかしら?」
ハジメ「冗談でも勘弁してくれ。」
とりあえず、香織が我慢できるうちに、だ。
雫「どうして、台風番長なんてやっていたのかしら?言いたくないなら別にいいけど…」
ハジメ「なに、最初は単なる思い付きに過ぎねぇよ。」
雫「?どういうことかしら?」
ハジメ「そうだな、先ずは…ッ!隠れてろ。」
その時、前方から殺気がいくつも飛んできた。
それと同時に、ハジメ君が駆け出した。
香織「!?ハジメく…」
雫「シッ!香織、隠れて!」
香織を連れて身を隠すと、ハジメ君は前方の集団との戦闘に入っていた。
よく見ると、スーパーにいた不良もいたわね。
先ほどの仕返しにでも来たのかしら。
相手は高校生以上の男性が大勢いる。しかも、武器まで持ち出している。
これは危険だ。そう思ったけど、それは間違いだった。
なぜ、ハジメ君が番長とよばれているか、私たちは思い知ることとなったのだ。
<雫視点終わり>
<ハジメ視点>
殴りかかってきた一人を勢いよく蹴り飛ばし、後ろから来た二人を裏拳で沈め、パンチで三人を一気にノックアウトする。
こちらも幾度か攻撃を受けるものの、二年前に比べれば、まだまだ余裕の範囲内だ。全く効いていないような素振りで、相手にカウンターを叩き込む。
何故俺が、正体を隠してまで番長をするのか。
その理由はただやってみたかったというのが動機だ。
正体を隠しながらも、正義の鉄拳で不良共をぶっ飛ばす。
そんな学園漫画に影響された結果、やってしまったのだ。
自作で学ランを作ってしまい、マスクまで着用したのだ。
そうして俺は気の向くままに歩いて行った。
見た目はどっからどう見ても不良だが、ぶつかったりガン見されても、俺は怒らないから大丈夫。
だから坊主、泣いてないで五段アイスでも買ってこい。金やっから。
もちろん、見た目で判断してきて、喧嘩吹っかけてくる奴もいたので、遠慮なくやってやった。
後、出かける度に見かける素行の悪い不良共には、事情があるかもしれないので一応注意で済ますつもりだったが、相手が手を出してくる以上、こちらは正当防衛である。
その場合は拳による話し合い(こちらからの一方的殴打)が行われた。
そうこうしているうちに、台風番長なんてあだ名を付けられた。
…この時から、正体がバレたら即、やめにしようと思っていた。
ただ、普段の生活から、喧嘩ばかりじゃいざと言う時に大変かもしれないと思った俺は、代行ボランティアを決行した。
最初は、自分から動いて、人助けをしてはいたが、段々と噂が広まっていったのか、次々と依頼が増えていった。
特に「家事代行番長」「バーゲンセール代行」といった、日常生活肩代わりシリーズは好評だった。
依頼内容的にも、一日一名限定で請け負っていくうちに、店員さんとも仲が良くなり、タイムセールの時間帯まで、詳しく教えてもらえるようになったのはありがたかった。
ただ、そろそろ閉店にした方がいいのでは、とも考えていた。
だって、来年は受験で忙しいし、独学の時間もあるからなぁ…
なんて思っていた矢先だった。
香織に正体がバレた。
気迫で誤魔化そうとしたら、痛い所を突かれた。
別に上手いことを言った訳じゃあない。
ただ、俺にとっては、大ダメージだっただけだ。
まぁ、人手が増えたのでオッケーとしよう。
ただし香織、もうデートはごめんだからな。
あれ以来、手錠見るとトラウマが蘇るから。
手伝いも終わった帰り道、二人に事情説明をしようとしたその時だった。
どうやらさっきのチンピラ連中が、お仲間を連れてやってきたようだな。
しゃあなし、二人には隠れてみてもらうことにしてと。
さぁ、始めようか!
とまぁ、息巻いて突撃したはいいものの、正直相手にならんな。
適当に気絶させといて、とっとと帰るか。
チンピラA「オイ!こいつらがどうなってもいいのか!?」
そんな声が聞こえたがスルーした。
チンピラB「オイ、聞いてんのかテメェ!?」
…少しうるさいなぁ。そう思って振り向くと、
香織「ちょっと!放してください!」
雫「クッ…触らないでよ…!」
…よし、本気で殺るか!
そう思って俺は、
ハジメ「飛んでいけー!!」
近くの不良をぶん投げた。
チンピラA・B「「なァ!?」」
香織・雫「「えぇー!?」」
そう、お前らは避けるという行動に数秒使う。
チンピラA「こ、このっ!?」ドサッ
チンピラB「なっ!?きょ、きょうd」ドサッ
その数秒が、俺にとっては十分な時間なんだよ。
香織「あわわわわ…」
雫「す、凄い…」
ハジメ「オラ、さっさと離れてろ。こっから先はR指定になるから。」
香織「えぇ!?」
雫「それって…!」
俺は不良どもの方へ、もう一度踏み出そうとすると、
香織「男の人同士でするの!?」
ハジメ「そっちじゃねぇ!」
ほんと、調子狂うわマジで。
まぁ、とりあえず奴らを適当にボコってと。
後は警察に任せて…
光輝「香織!雫!」
ゲッ!?ヤバい!さっさと隠れねば!
光輝「!?今の奴は!?もしかしてこいつらの…!」
香織「ち、違うよ!あの人は!」
雫「私たちを助けてくれたの。ほら、あの台風番長って噂の人よ。」
光輝「台風番長?あぁ、あのとんでもない不良か。アイツめ、二人を巻き込んで…!」
香織「だからぁ!違うってば!」
雫「私たちは、そこの不良どものせいでトラブルにあっただけよ。番長さんは悪い人じゃないわ。」
光輝「なんでそう言い切れる?番長ということは、不良のボスなんだろ?」
香織「うぅん、きっと違うと思うよ。」
雫「そうね。態々タスキを忘れていくなんて、そんな間抜けな不良のボスはいないわよ。」
光輝「は?タスキ?」
そういった雫の手には、「家事代行番長」のタスキがあった。
ハジメ「クソォ…なんであのタイミングなんだ?あそこで出てくるなんて、嫌がらせの一種だろォ…。」
そういって帰る俺は、「如何にもがり勉です」というスタイルで帰っていた。
もしあそこで光輝にまでバレたら、絶対に面倒なことになる。
アイツ、正義に過剰に敏感すぎるんだよなぁ。
矯正できないわけではないが、今後の展開が大きく変わってしまう可能性は高い。
もちろん、今更ではあるが。
だが、光輝の場合、真っ先に教会の奴らに担ぎ上げられなければ、こちらが不審がられてしまう。
最悪の場合、行ってすぐに全滅の可能性も考えられる。
そういうわけで、アイツにはしばらく道化を演じてもらう。
正直昔から稽古してきた仲なので、騙すことに罪悪感を感じるが、仕方がない。
これも世界のためだ、後でしっかりフォローするから。すまん、光輝。
さて、二人にはまた今度訳を話すとするか。
今は、王にふさわしい知力をつけるべきだ。
まぁ、高校に入ったら、「代行番長」は再開しようとは思っている。
受験に関しては、内容は本能と体に染み込ませている。
だからまずは、王の心構えとして「帝王学」と、歴代の王政に関する「歴史学」、それに物事の見方を考える「宗教学」「哲学」、人事掌握のための「心理学」「交渉術」を頭に刻み込まれなければ。
既に国家運営のための「経営学」「地理学」、社会発展の「機械科学」「情報学」、建築センスの「芸術学」「文化学」は学習済みだ。
「帝王学」「歴史学」の後は、医療分野の「薬学」「医学」、法律を作るために「法学」「倫理学」、第一印象で大事な「礼儀作法」「魅了術」「メイクアップ」を学ばないといけない。
字面だけでも正直気が狂いそうだ。
一日に多くの予定を詰め込み過ぎて、自分でもいつ寝ているんだ、睡眠時間どうなっているんだって話だ。
でもやるしかないんだ。
弱いままじゃ、みんなを守れない。
たとえ体がボロボロになったとしても、心が壊れかけて無表情になっていたとしても、どんなに変わり果てたとしても、俺は、最高最善の魔王になって、世界を救って見せる。
もう、後戻りはできない。
俺は進み続ける、先の見えない道を、ただただ歩き続け、今という瞬間を必死に走り抜け、たどり着いた場所こそが、誰も想像できない景色が広がる、最高に笑顔になれる未来なのだから。
運命の時まであと三年…
それまでに、俺は自分という器を完成させなければならない。
俺には、たった三年しか残されていないんだから。
だから…
ハジメ「ミィィィツケタァァァ!!!」
???「ぎゃあぁぁ!?だ、誰ェー!?」
ハジメ「俺、ハジメ。王に、なる。」
???「な、何で片言なんだ?」
ハジメ「俺のお供になれ、杏寿郎ゥ!」
???「浩介です。てか、お供って何!?」
ハジメ「よし!これで、お前とも縁ができたな!」
浩介「いや、意味が分からないンですけど!?」
俺は、この影薄そうな男を家臣にせねばならないのだァ!
そして三年後…
『オーマジオウ!』
ハジメ「ついに、手に入れた…!これが…魔王の力…!」
俺は、魔王になった。
王の器として認められ、その力を手にした。
準備は整った。
さぁ、始めようぜ!
魔王の救世伝説ってやつを!
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。
遂にハジメさんが魔王になりました!
因みに番長ネタは、今年の春に実写化した青春学園ドラマに影響されて、書き込みました。
ただただ、頭と指先が導くままに!
光輝くんには残念ですが、ご都合主義のままでいてもらいます。
ですが、だいぶ後でちゃんと勇者としての出番はあるので、楽しみに待っていてください!
そして、終盤に出てきたあのキャラこそ、みんな知ってる「フッ」の人です!
彼も更にパワーアップしていくので、お楽しみに!
そして次回から、原作第一巻からのスタートになります!
こうご期待を!
宜しければ、高評価・コメント、宜しくお願い致します!
追記:荒魂マサカドさん、晶彦さん、誤字報告ありがとうございました!
もしこの小説以外で、この中で読んでみたいと思う展開の作品は?
-
オリジナル狩崎、ISで大暴れ。
-
ONEPIECEでオリ海賊無双
-
FGO世界でクリプター、兎に角頑張る。
-
終わりのセラフでバイスと優の最強コンビ。
-
アズールレーン、転生指揮官スローライフ。
-
鬼滅の刃、ヤバい剣士に転生、無残は死ぬ。
-
コードギアス、ルルの兄、原作崩壊を起こす
-
このすば、クロスセイバー冒険譚
-
ゲイムギョウカイで仮面ライダーに
-
呪術廻戦、ヤヴァイ呪術師になっちゃった。
-
ジョジョ、もしもジョナサンが強かったら。
-
エヴァ、とにかくヤバいものになる。
-
Blazblue、ラグナが傷なしだったら
-
銀さん、蒼の世界で死神代行。
-
オーマジオウ陛下の幻想郷巡り旅
-
ドラゴンボール、もしブロmad
-
ハイスクールD×D、クローズ&エボル
-
FGO、妖精國の結末は俺が決める!
-
Fate、アーサーが剣の道に向かったら
-
アカメが斬る!、病弱魔王の立て直し