ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する   作:天元突破クローズエボルハザード

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ハジメ
「お待たせいたしました。さて、前回は大変なところをお見せいたしました……。」
Bシア
「アハハ…向こうのハジメさんも襲われたんですね……。」
ハジメ
「いや、なんとか回避したから大丈夫だからね?さて、前回のあらすじはっと。」
Bシア
「確か、そちらのミュウちゃんがこっちの世界に来たんでしたっけ?」
ハジメ
「あぁ、それで俺はレミアと合流、ユエ達のところに向かった、言う訳だ。」
Bシア
「それにしても驚きましたよ。変態じゃないティオさんに、ユエさんスキーじゃないハジメさんまで……。
まぁ、それでもミレディはコロシマス。」
ハジメ
「……あっちでも、ミレディはミレディしてんだなぁ……。まぁ、それはともかく、いってみようか!」
Bシア
「あっ、はい!第5章第17話」
ハジメ・Bシア
「「それでは、どうぞ(ですぅ)!」」


64.同じ二人、二つの世界

ハジメ「チィッ、次から次へと沸いてきやがる。この上なく鬱陶しいなっと!」

現在、俺はオーマジオウの能力で一気に怪物共を蹴散らしている。

それでも尚、怪物共は次から次へと出てきやがる。ただでさえ、こっちはミュウを捜しに行きたいのに!

近くの廃墟の屋上にいる、合流できた仲間の方を見る。

 

結界を張り、レミアを守るユエと香織。その前衛として敵を蹴散らすシアとイナバ。

そして"太陽熱線"と"龍の咆哮(ブレス)"で怪物共を焼き払うティオとトシ。

今のところ全員大丈夫だが、まだミュウとは誰も合流できていない。

 

それにオスカー達も何故か宝物庫にいない上、ミレディも行方不明。

しかも数の暴力のせいで、ミュウを捜すのに一苦労だ。クソッ、面倒ったらありゃしねぇ!

こちとら"並列思考"をフルに使っているのに、怪物共が視界に入って邪魔だ!

一応、俺はオーマジオウの鎧でノーダメージ、他の皆も掠り傷が少々程度だ。

こうなったら一か八かだ、"限界突破"でやるしかねぇ!そう思っていたその時。

 

ハジメ「ッ!!」

嫌な予感が走り、咄嗟に時間停止で皆を移動させる。

そして再始動直後、大きな揺れが起こった。重力操作で何とか持ち直すが、怪物共に気づかれる。

すると、廃城方面で大きな動きがあった。

 

暗雲が不気味に渦巻く廃城の、その傍らにそびえる塔が無数の亀裂に覆われ、今にも崩壊しそうになっていた。

加えて、その塔を中心に空間が歪んでいた。

ぐにゃりと捻られた、或いは無理やり引き裂かれようとしているかのように。

その直後、虚空に滲み出て、それらは顕界した。

 

人の苦悶という苦悶を集めてヘドロにし、それを纏ったような巨大な死神。

臓器が蠢き、血管の触手を体毛のように揺らす巨大な三つ首の血肉狼。

絶叫を上げる人の口と、血走った眼を何百と体に貼り付けた、濃緑の粘液に覆われた巨大カエル。

腐った肉体のあちこちから人の手足を生やし、腐食の霧を纏う竜。

 

どいつもこいつも、まるで当然のように人の正気を削り取る様な醜悪な姿だ。

そして何より、醸成された悪意と敵意に塗れている。

こいつ等は臭えッー!ゲロ以下、いやそれ以上に酷い臭いがプンプンするぜッーッ!

まぁ、香織の尊厳とミュウのためにもここで消えてもらうが。

すると奴等がこちらに気が付いたのか、ひりつくような悪意が肌を粟立たせた。

俺は大丈夫だが、他の皆はそうじゃないみたいだ。仕方ねぇ!こうなったら――

 

???「――"壊劫"。」

???「――"黒傘九式・天灼"。」

???「――"氾禍浪・大蛇"。」

???「――"震天"。」

 

聞き覚えのある声とともに、4つの魔法が親玉達に向けられた。

俺達を綺麗に避け、周囲の怪物だけを圧殺し、極大の雷砲撃と掘削機化した激流が巨大死神共を吹き飛ばす。

更にそこへ、天からの鉄槌と言わんばかりの空間破砕が奴等を木っ端みじんに打ち砕いた。

ここまで高位の魔法、内2つに神代魔法を使用する人物達と言えば……まさか!

 

???「ママ―――っ、パパ―――――っ!」

ハジメ・レミア「「ミュウ!?」」

なんと、黒々とした瘴気を吹き飛ばして、巨壁の向こうから飛び出してきたのはミュウだった。

レミアと二人で、どれだけ心細い思いをしているだろうか、怪我をしてやしないだろうか、と思いながら、きっと大丈夫だと信じていても、心配と焦燥ばかり募っていたというのに……。

思いっきり元気そうじゃねぇか!てかそれよりも……

 

ハジメ「その光ってるクジラっぽいのなぁに!?」

ミュウ「お友達なの!」

ハジメ「大丈夫なの!?色々!」

ミュウ「大丈夫なの!"えんぐん"もいるから~!」

もうツッコみきれねぇ!流石家の娘!

 

するとミュウは真っ直ぐ突っ込んできて、そのままぴょんっと光のクジラから飛び降り、向かってきた。

オーロラカーテンを開いて、さっと受け止める。

ハジメ「全く!レミア、やっぱりミュウは大物になるね!」

レミア「この子ったらっ、もう!本当にもうっ!どれだけ心配したと思って!もぉっ!」

ミュウをレミアに差し出すと、あまりのことに語彙力を喪失しつつ、泣きながら抱きしめた。

 

ミュウ「みゅ!?パパ、だよね……?」

ハジメ「……え?」

一瞬、ミュウが何を言っているのかが分からなかったが、まさかと思い聞こうとしたその時。

無数の殺気がやってきたので、対処しようと――

 

???「折角の家族の再会なんだ。邪魔をしないで上げてくれ。」

!?なっ、おまっ、どういうことだ!?

ハジメ「オスカー!?お前、何で顕界してんの!?」

オスカー「さぁ?それは僕にもわからない。それよりもまずは、状況確認と行こうか。」

 

そう言って眼鏡をくいっとし、「弐式・衝壁」と呟くオスカー。

黒傘が輝き、衝撃波で死神の大鎌を弾き飛ばす。勿論俺も反撃に転ずる。

オスカーと背中合わせになると、互いに黒傘とシュラーゲンで死神を打ち抜く。

さてオスカーもいるってことは……当然だよな!

 

大蛇の形をとった激流が巨大ガエルを削り殺したかと思えば、水流のアーチに腰掛ける女性。

更にふっと転移してきた男性が一人。

ハジメ「メイルにナイズもいるよなぁ。……ミレディはこの場合「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!」……。」

このストロンガー風の自己紹介、間違いない。

 

???「世界が愛する超絶天才美少女魔法使い!」

天から自由落下で着地したミレディの姿は……

ミレディ「ミレディちゃぁ~~~~ん!参・上!」

以前写真で見た、金髪碧眼の美少女姿だった。

 

ハジメ「おいおい、こいつはとうとうクライマックスじゃねぇか!湧いて来たぜェ!」

頼もしすぎる援軍のおかげで、だんだん勝機が見えてきた。が、その前に。

ハジメ「ミュウ、幾つか質問するから、答えてくれるか?」

ミュウ「みゅ?」

取り敢えず、確認だ。もしかするとあれかもしれん。

 

ハジメ「以前、パパと出会ってからの出来事について、教えてくれるかい?簡単でいい。」

ミュウ「えっと……

パパとシアお姉ちゃんと出会って、お巡りさんに預けられて、悪い人に攫われて……。」

よし、分かった。これではっきりした。間違いない!

 

ハジメ「うん、分かったよ、ミュウ。ありがとう。」

ミュウ「みゅ?はいなの。」

レミア「えぇっと……何が分かったんですか?」

困惑するレミアに、言葉を選んで返した。

 

ハジメ「このミュウは、いわば別世界、そうだな……

俺が魔王にならないで異世界に来た世界のミュウ、つまりもう一つの世界のミュウ、だと思う。」

ミュウ・レミア「「もう一つの世界、(ですか)(なの)?」」

二人とも困惑しているな……どう説明すればいいか。

 

ハジメ「ミュウの知っているパパは、違う姿だったでしょ?ミュウにとってのパパはどんな格好だった?」

ミュウ「!パパは眼帯をしていて、左のおて手がカッチカチだったの!」

ハジメ「こっちのパパは眼帯もしていないよ。ほら、左手も普通だし。」

そう言って左腕だけ変身解除し、その様子を見せる。

 

ミュウ「みゅ!大体わかったの!パパはパパだけど、ミュウの知ってるパパとは別のパパなの!」

理解してくれたようだ。言い方は少し複雑だが……可愛いからよし!

ハジメ「レミアは分かった?要は、その人のもしもの姿、ってことだけど……どう?」

レミア「……何となくは理解できましたが……それなら私達の世界のミュウは?」

そう、問題はそこだ。俺の予想ならきっと大丈夫だ。何故って?

 

ハジメ「多分、こっちのミュウの世界に飛ばされたんだと思う。

それなら、こっちのミュウが、俺達の世界に飛ばされてきたことにも辻褄が合う。

それに、ミュウはあのクジラから何か聞いているんだろ?」

そう言って、別世界のミュウに聞いてみる。きっと、光のクジラから同じことを聞いている筈だ。

 

ミュウ「はいなの!異なる刻に異なる世界、同じ場所に重なりし二組を、なの!」

ハジメ「つまり、二つの世界にいる俺達が、力を合わせなきゃならないってことだ。

既に向こうも動いているに違いない。皆、一旦集まって作戦会議だ!」

そう言って皆を集める。同時に全員で結界を張る。

 

ユエ・ティオ・香織は空間遮断障壁や"聖絶"、ミレディ・オスカー・ナイズ・メイルも重力場や水流結界に空間遮断障壁、俺も刃王剣による結界を、それぞれ重ね掛けする。

最高クラスの7重結界には、流石の怪物共も形無しの様だ。

衝撃はこないものの、忌々しそうな怨嗟の叫びが煩いので、遮断する。

 

ハジメ「それで、ミュウ、そこのクジラの目的は?」

ミュウ「みゅ。このクジラさんがあの"影"なの。

クジラさんは、二つの世界のパパとオスカーお兄さんに助けてほしかったの。」

廃城に近づいたからか、少し力が戻ったらしき光のクジラ。

その意思疎通ができるのか、事情を説明するミュウが言うにはこうだった。

 

曰く、光のクジラはこの滅びた都の守護獣的存在だったらしい。

この都は遥か古代に滅びたらしく、その原因が今暴れている怪物共とのこと。

奴等は人工的に作り出された"古代の怪物"、あの悪食や悪母の同類みたいだが、そこまでは強くない。

海底遺跡の時に戦った悪母は、フィールドのこともあったがなかなか強かった。

だがその分、こいつ等は無限に沸いてくる以上奴等の方が厄介だ。

 

まぁ、要は自分達で作ったのに制御しきれなくて自滅したってわけだ。

だが古代人は最後で意地、或いは最低限の誠意を見せたのか、守護獣を要とした封印を施した。

それが今、遥かな時を経て破られかけているって訳だ。

もし、封印の要であり守護獣の本体でもある楔の塔が破壊されれば、あの怪物共は本格的にヤバくなるらしい。

それこそ時空を超えて悪さを働き、好きな時代、好きな場所で好き放題しまくるってわけだ。

そんなこと絶対させねぇ!何が何でも止めてやる!

 

ミュウ「クジラさんはずっと待ってたの。封印が破られていくのを耐えながら、強い力を持つ"錬成師"を!」

この滅びた都は、現世のどこにもないらしく、かつてあの海域に存在していたようで、封印の一つとして違う空間の狭間に消えたらしい。

言うなれば、都レベルの"宝物庫"、か。……うん?これってまさか?

ふとあるアイディアが思いついたが、今はミュウの説明が第一なので、頭の片隅にメモしておく。

 

そして、光のクジラもまた、強大なる古代の守護獣であるが故に、時空を超えられるようだ。

ただし、力が弱まったこと、楔の影響から、待ち人を引き込めるのは、あの海域に来た場合、それも一回だけらしい。

その一回で凄腕の錬成師を引き当て、封印の修復にあたってもらうってことか。

……中々に厳しい確率だな。正直、俺等が来なかったらどうなっていたことやら。

 

はたまた、これも偶然の重なり合いか。俺等が異世界に来てから、緊急事態多すぎじゃね?

魔力が無限でもない限り、再生魔法じゃキツそうだ。だからこその錬成師という訳だ。

封印を理解し、一からの修復が可能だからな。まぁ、生成魔法ないとダメそうだけど。

それも保有魔力量や技術的には二人以上は必要らしい。

 

ただ、気になったのは、何故二つの並行世界同士がリンクしているのか、だ。

ミュウの知っている向こうの俺達とは、かなりかけ離れている様子で、俺は隻眼義手らしい。

それでもってユエ第一で、シアや香織は認めてもらうために奮闘中、ティオに至ってはドМの変態になっていて、もう色々訳が分からなかった。

向こうの世界ではトシやミレディ、イナバが旅のお供になっていないという点でも、やはり違うようだ。

恵理が義理の妹だということも、向こうでは違うらしい。

やれやれ、向こうの俺はいったいどんな生活を送ってきたことやら。

 

その理由はというと、恐らく光のクジラの限界が近かったことが原因だと思われる。

その影響により、時空に乱れが生じ、歪みによってできたその穴に、それぞれの世界のミュウが入れ替わるように入ってしまい、こうして二つの世界で同時に直さなければならないという、本来よりもハードなミッションになってしまった、という訳だ。

 

ミュウ「違う時代で、でも、パパとオスカーお兄さんは重なった!向こうのパパとオスカーお兄さんも!

二つの世界にミュウがいて、同じ時、同じ場所にそれぞれ二人がいるの!奇蹟みたいに!」

守護獣らしきクジラの光が、ミュウを輝かせる。まるで、その思いを代弁する巫女のように。

まぁ、ここから出るためにも、さっさと済ませちゃいますか!

 

ハジメ「そういう訳で皆!今からもう一暴れするぞ!向こうの俺らも巻き込んでな!」

俺の掛け声に皆が「お~!」と返す。

まずは向こうの状況をこちらと共有するために、目的の場所へと向かう。

ナイズ「ミュウ、どこに行けばいい?」

ミュウ「あの塔の上なの!ナイズお兄さん!」

ナイズ「承知した。」

まずは、ナイズの空間魔法で移動する。俺の方が早いんじゃないかって?

……見せ場は大事でしょ?展開的に。(メメタァ!)

 

阿吽の呼吸でオスカーが"連鎖"を飛ばして全員を結び付ける。

途端、視界が切り替わった。視界に映ったのは眼下の塔。一瞬で全員を塔の頂上へと移動させたようだ。

ハジメ「おぉ~、やるじゃん。流石先輩方!」

オスカー「ハハハ、まぁ、これくらいはね。」

ナイズ「ハジメも出来そうな腕前だったが……そんなに凄かったのか?」

いやだって、俺より0.1秒早く展開していたじゃん。そりゃあ凄いって。

 

すかさずミレディが重力魔法で全員を浮き上がらせ、塔の屋上へと柔らかく着地させる。

直径10m程の円状の屋上には、その中央に1m程のオベリスクのみが存在していた。

酷くひび割れており、今にも崩壊しそうになっていた。

ミュウ「あれなの!あれを直せば塔も直るの!封印も力を取り戻すの!」

別世界ミュウ(以降はミュウB,俺等の世界のミュウはミュウAとする)がそう言った途端、怪物共が動き出した。

 

ユエ「……ハジメ、行って!ミュウとレミアはハジメの傍に!

香織は結界、シア・トシ・イナバは私とティオの防衛線を抜けた奴を潰して!」

ミレディ「オーくん、頼んだよ!メル姉は塔の上から援護!ナッちゃんは反対側お願い!」

二人の号令で他の皆がサッと動く。

 

俺とオスカーはオベリスクの前につくと、ミュウとレミアが光のクジラに寄り添うようにして俺の傍らに、そこへ香織が"聖絶"を張ると、死神の大鎌が薙ぎ払われた。

シア「シャオラアアアアアアッですぅ!」

が、それもシアの一撃によって死神ごと吹っ飛ぶ。

 

トシ「よっしゃあ!団体様、ご案内!」

早速トシもギンガの力で大暴れするようだ。今度はワクセイかな?

〈ワクセイ!〉

当たっていた。

〈アクション!〉

そしてまた変身と名乗りなんですね、分かります。

 

〈投影!ファイナリータイム!〉

今度は様々な惑星を模した光球群が、アーマーを形成していく。

〈水金地火木土天海!宇宙にゃこんなにあるんかい!ワクワク!ワクセイ!ギンガワクセイ!〉

トシ「祝え!数多の惑星の力を宿した預言者!その名も仮面ライダーウォズ・ギンガワクセイ!」

アイツ、だんだんノリノリになってきているなぁ……。

 

他の皆は……わお。

ユエとミレディの二人は高威力の魔法で殲滅しまくっている。

シアとイナバも次々に敵を屠っているし……ティオも龍化で大暴れしてる。

ナイズとメイルの二人も、それぞれの神代魔法で敵を駆逐している。

てかメイル、お前若干楽しんでいるだろ。

 

〈ファイナリービヨンドザタイム!〉

おっと、ここでギンガワクセイお得意の広範囲攻撃が来るぞ!

〈水金地火木土天海エクスプロージョン!〉

疑似惑星弾「エナジープラネット」が大量生成され、豪雨のごとく魑魅魍魎に降り注いだ。

 

皆ド派手にやってんなぁ!え?俺はって?高速で修復作業やってる途中だけど?

このオベリスク、魔法陣の多様さや精密さは今まで見た中で一番ヤバい奴だ。

しかもあの"封印石"以上に魔力が通りにくい。だがそれがどうした?俺達を誰だと思っている?

ここにいるのは、この世界最高の錬成師と、最高最善の大魔王だぜ?負けるわけねェだろ!

 

ハジメ「向こうは焦っているみたいだな。でもコイツはよく見れば、ただの結びの繰り返しだ。」

オスカー「そうだとも。ゆっくり着実に紐解き、美しく結び直せば良い。」

俺達はサクサクと進めていく。俺自身、オーマジオウの力に加え、並列思考能力もあるからな。

それこそ人工知能並みの。オスカーがなぜついてこられるのかって?理由はこれだ。

 

オスカー「この仮面ライダー、計算能力に特化しているのかい?

君がとても速いのに勝手についていく感じがするんだけど?」

ハジメ「当たり前だ。それはメカニックのスペシャリスト、言わば精密動作に特化した形態だぞ?

オスカーの頭脳と合わされば、俺とゼアの高速処理なんざすぐに追いつくに決まってらぁ。」

そう、互いにライダーの能力をフル活用しているからだ。

 

今、オスカーには仮面ライダードライブ・タイプテクニックのウォッチを渡し、変身してもらっている。

本当は仕組みを調べたい一心なんだろうが、耐えてもらった。

そうして俺が02の力で高速処理を行い、オスカーが出された結びを美しく直す。

この工程を繰り返しているおかげか、こちらでは結構余裕がある。

っと、そろそろ向こうにも動きがあったみたいだな。

 

ハジメ「オスカー、向こうも修復を開始したようだ。合わせるぞ!」

オスカー「承知した。タイミング合わせは頼むぞ。」

さぁ、向こうの世界の俺とオスカー!早く追いついて見せろォ!こっちはいつでも準備万端だ!

 


 

一方、原作世界(B世界)の少し前……

 

こちらのハジメ達は大いに困惑していた。

ミュウ曰く、違う世界の自分達と、自分達の世界のミュウが一緒にいるらしく、自分達の世界とは大いに違っている点が多々あるということに。

しかも一緒に現れたミレディ達解放者の面々とも何故か一緒らしく、なおさら自分達の世界とは違った世界になっていることに、とても驚いた。

まぁそれはそれとして、とミレディに制裁は加えるハジメ・ユエ・シアの三人であった。

 

そして現在、ミュウの指示の元、塔の修復に当たっている訳だが……

Bハジメ「おいおい、向こうの俺達、早すぎるだろ!?ほぼ完成形にまでなっていやがる!」

Bオスカー「これは凄いな、でもこちらもこのまま引き下がるわけにはいかない、だろ?」

Bハジメ「ハッ、当たり前だ。魔王になった俺だろうが、その技術ごとものにしてやるよ!」

Bオスカー「あぁ、伝説の錬成師として、負けられないからね!」

向こうのハジメさんとオスカーの二人の速度と精密さに嫉妬し、対抗心を燃やしながらも、その技術を超えてやると言わんばかりに、凄まじいスピードで追い上げを見せる。

 

Bミレディ「お~、やっぱり向こうでもオーくんは大活躍だねぇ!さっすがぁ~!」

Bユエ「……ふっ、やっぱりハジメが一番。向こうのハジメも凄いみたいだし。」

Bミレディ「ププッ!会話聞こえてなかったのぉ?オーくんがお・師・匠・様なんだよぉ~?」

Bユエ「……既にサポートする側が変わってますけど何か?」

こっちもこっちで無双の最中だった。

 

――ア˝ァ˝ア˝ア˝ア˝ア˝ッ

 

怪物共が悲鳴を上げた。どうやらここらでお終いのようだ。

香織とメイルのダブル再生魔法で全員回復し、シア・ティオ・ナイズの三人が迎撃を行う。

そして、だんだんと力が戻って来たのか、光のクジラから光が放たれた。

その光は、とある光景を映し出していた。

 

Aミュウ「みゅ!ミュウの世界のパパなの!」

Bハジメ「あれが、俺!?全身鎧とか羨ましいだろ!」

Bオスカー「……隣の僕も、随分楽しそうだなぁ。それはそれとして、あのアーティファクト、欲しい!」

色々カオスになっていた。

 


 

突如、光のクジラから光が飛び出したかと思えば、向こうの世界の俺達の姿が映し出された。

ハジメ「おっ!あれは向こうの俺か!」

オスカー「これならタイミングも合わせやすいんじゃないか?」

ハジメ「あぁ!おい、向こうの俺!聞こえるなら返事してくれ!」

早速、向こうへの呼びかけを試みる。すると……

 

Bハジメ『!そっちの俺か!?聞こえるぞ!』

Bオスカー『そっちの僕!それはどんなアーティファクトなんだい!?ずるいぞ、そっちは!』

どうやら聞こえているようだ。てかオスカー、ドヤ顔しないの。向こうにいるのもお前だからな?

ハジメ「よし、聞こえるな!こっちは後3手だ!同時に行くぞ!」

Bハジメ『ハッ、誰に言ってやがる!同じ俺だろうが!』

どうやら向こうの俺も、こっちに追いついてきている様だ。なら後は、最後にあれをするだけだ!

 

(A・B両方)ハジメ・オスカー「「『『――錬成ッ!!!』』」」

二つの世界が重なった瞬間のようだった。

最後の"錬成"は塔全体を照らし、傾いていた筈の塔が地響きと共に立ち直り、亀裂が嘘のように消えていく。

どうやら向こうも同じタイミングだったようだ。互いの世界の歪みが、どんどん修復されていってる。

 

――ォオオオオオオオンッ

力強く、清冽な咆哮が轟いた。

ミュウ「クジラさん!」

歓喜の声はミュウから。

違う世界とは言え、母親のレミアに抱きしめられながらも諸手を挙げて満面の笑みを咲かせる。

その視線の先で、光のクジラは燦然と輝きを増し――光で世界を満たした。




ハジメ
「ここまで読んでいただき、ありがとうございます!さて香織、その手に持っているものを出しなさい。」
B香織
「!?こっ、これはただの元気の出るお薬だよ!?」
ハジメ
「……向こうの俺、こうなる前に対処しなよ……。」
B香織
「どういう意味かな!?かな!?」
ハジメ
「いや、そっちでは普通かもしれないけど……俺からしたらそっちのティオ並の変態さんだよ?」
B香織
「ひ、ひどいよ、ハジメ君~(涙目)」
ハジメ
「むしろ当然だと思うが……まぁ、他の皆もそっちでは同じようだし、帰る時までは預けておくよ。」
B香織
「!う、うんっ!じゃあ、次の予告だねっ!」///

次回予告
ハジメ
「次回は二つの別れだ……憂鬱だ。」
B香織
「やっぱり、そっちでもミュウちゃんとは別れるんだね。」
ハジメ
「取り敢えず後悔しているのは、向こうの俺にもうちょい言っとけばよかったかなぁってことかな?」
B香織
「アハハ…でも、そっちでは私も気にしてもらえていてよかったよ。」
ハジメ
「まぁ、日本にいた時から好意は感じていたからね。告白の時は自分のセリフが恥ずかったなぁ……。」
B香織
「そう?私は聞いただけでも嬉しかったから、そっちの私はもっと嬉しかったと思うよ!」
ハジメ
「そ、そっか…///さ、さて!この章も今回含めて、残すところあと4回!楽しみにしてくれ!」
B香織
「それじゃあ皆さん、また次回!……こっちのハジメ君も凄かったなぁ……。」

もしこの中の他作品の女性キャラで、ハジメさんに絡ませるとしたら?

  • 星野アイ
  • 篠ノ之束
  • ラキュース(オーバーロード)
  • ヤマト(ONEPIECE)
  • 歌住サクラコ
  • シェーレ
  • 白織
  • イーディス(SAO)
  • エキドナ(リゼロ)
  • 八重巫女
  • 東堂刀華
  • 大好真々子
  • 森ノゾミ
  • スヤリス姫
  • ロード・ディアーチェ
  • 鬼龍院皐月
  • 湾内絹保
  • 安心院なじみ
  • ネプテューヌ
  • ウィズ
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