ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
「お待たせいたしました……さて、今回もゲストが……ゲストのクセが凄いんじゃ……。」
翔太
「南雲様!自己紹介よろしいでしょうか!」
ハジメ
「その呼び方止めろォ!はよ自己紹介やれぇい!」
翔太
「どうも、森翔太っす!南雲ファミリーの鉄砲玉志望です!」
ハジメ
「せんでええ!はぁ、こいつだけ特にクセが強くて面倒なんだよなぁ……。」
翔太
「ッ!南雲様からの罵倒……!」
ハジメ
「面倒ごとになる前に前回のあらすじィ!俺、神山に乗り込む!以上!」
翔太
「次は放置プレイ、だと……!?」
ハジメ
「もうヤダこいつ……第6章第2話」
ハジメ・翔太
「「それでは、どうぞ(……)!」」
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後のストーリー展開の都合で、ハジメのアナザーウォッチ関連の部分を変更いたしました。
大変ご迷惑をおかけしておりますが、当作品を御引見にしていただけると幸いです。
壮年の男(オッ、オーマジオウ……!)
ハジメ「さてと、まずこのウォッチは破壊させてもらおうか。」
そう言ってハジメは、自身のウォッチを壮年の男の手から奪い取り、即座に握り潰した。
結果は明白、アナザーウォッチは跡形もなく砕け散った。
ハジメ「よし、次はっと。」
そう言ってハジメはミュウとレミアのところへ向かった。
二人は依然として縛られたままだったが、時々ノイズのようなものが体に走っていた。
ハジメ「……アナザーウォッチまで埋め込むなんてね……余程俺に処刑されたいようだなぁ?
まぁ、いずれにしろ結末は変わらんがな。」
そう言ってハジメは二人からアナザーウォッチを抜き取ると、そのまま砕いた。
するとノイズの様なものは収まり、二人の体は正常に戻った。
ハジメ「折角だ、この老害共も無力化しておくか。」
そう言って一人ずつ丁寧に四肢の骨を滅茶滅茶に砕き、技能等をウォッチに封じ込め、そのまま暗黒空間に放り込んだ。
そしてミュウとレミアの拘束を解き、距離を置かせる。
ハジメ「おっと、フリードのウォッチも念のために回収してっと!
この木偶のコアも砕いておくか。」
フリードからダミーのアナザーウォッチを回収すると、そちらは迷わず砕いた。
使徒の体内にあるコアも同様に砕き、四肢を一旦砕いてこちらも"宝物庫"にしまった。そして……
ハジメ「さて……では処刑タイムだな。楽に死ねると思うなよ?」
そう言ってハジメは、両端に手を当てた。
ゴォーン!!!
『≪終焉の刻!≫』
音声が鳴ると同時に、ハジメは拳を構えた。勿論両手で、ヤバそうなオーラを纏ったまま。
そして息を大きく吸うと……
『≪逢魔時王必殺撃!!!≫』
ハジメ「オーッ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!!
オーッラアアアアアアアアァァァァァァ!!!オラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラーッ!!!」
桁が振り切れるほどのラッシュが、壮年の男の体中に叩き込まれた。
そして一頻り打ち込むと、今度はローブの男へ近づき、またもや両端を押した。
ゴォーン!!!
『≪終焉の刻!≫』
そして先ほど同様、ラッシュを繰り出した。
『≪逢魔時王必殺撃!!!≫』
ハジメ「オーッ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!!
オーッラアアアアアアアアァァァァァァ!!!オラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラーッ!!!」
まさに拳の暴風雨、しかも今回のハジメさんはいつも以上に本気だった。
実はトータスにくる以前、力を制御する方法を見つけるために、ある老師の下へ向かったことがあり、その老師から自身へのリミッターのつけ方と解放の仕方、そしてその開放度合いの調整について指南を一年ほど受けたのだ。
そして現在、そのリミッターが0.01%外されていた。
ハジメさんにとっては少しかもしれない。しかし、ハジメさんは気が付いていなかった。
無限の胃袋や魔物肉による身体強化により、限界にまで溜め込まれたパワーは、ほんのわずかな解除でも人間の肉体を原子レベルで崩壊させかねないくらいにまで急上昇していたことを。
そんなトンデモ威力のラッシュを終えると、ハジメさんは息を整えた。
最後に、ローブの男と壮年の男を、フリードのゲートに放り込む。そして……
ハジメ「そして時は……動き出す。」
その言葉と同時に、時間停止が解除される。
壮年の男「ぎょえっ!?たわば!?ちにゃ!?ヤッダーバァアァァァァアアアアア!?!?!?」
ローブの男「ぺぶしゃ!?とめった!?うわらば!?おわだぐでぃびひでぶー!?!?!?」
フリード「!?」
フリードは驚くしかなかった。
突然、相手がとてつもない威力のラッシュを喰らったかのように、顔面が変形した挙句、極光に自ら向かって吹っ飛んでいったのだ。
しかもそれだけではない。
「ぎゃああああ~~!?!?!?」
「ひぇおお~~!?!?」
「ひべべ~~!?!?」
「あがが~!?!?」
司祭達や神殿騎士達が一斉に悲鳴を上げたと思えば、その場に倒れこんでしまったのだ。
一瞬、何かの幻覚と思ったが、その疑問の答えは、それらよりも遠くの場所にあった。
ハジメ「……二人とも、遅くなってごめん。」
その声の主は、ミュウとレミアに優しく告げる。
それでいながら、二人には見えないよう周りに怒気を放っていた。
フリード自身はやはり来たのかという、呆れと奇妙な嬉しさを感じていた。
ミュウ「!パパ!」
レミア「ハジメさん!」
二人は懐かしさのある温もりを感じ、自分達を抱き留めている頼れる父親に気づく。
ハジメ「怖い思いをさせちゃったね。でも……もう大丈夫。」
そう言ってハジメは二人を強く抱きしめ……
ハジメ「私が来た。」
そう言うのと同時に、周囲に圧倒的な圧が放たれた。
それは以前、ライセンやブルックにて放たれたものの比ではなく、王都の外にまでも強く響いたのか……
「おっ、オイ!一体どうしたんだ!?」
「このっ!急に暴れるな!」
「コラッ!そっちは逆方向だぞ!?さっさと結界に攻撃せんか!」
「ダメです!こっちも全くいうことを聞きません!」
王都郊外にて待機していた魔人族の軍勢は、突然自分達の乗っていた魔物たちが急に暴れだしたかと思えば、一目散に逃げだそうとしたせいで、このまま攻め込むはずだったのに予定を狂わされ、一時の停滞を味わうことになっていた。
因みにこれを遠目に見ていたミレディさんはというと……
ミレディ「うわぁ……あの時のハジメン、こんな感じだったんだなぁ……。」
ちょっとドン引きしつつも、その凄まじさを実感していた。
王都に潜入したユエ達も、「あぁ、やっぱりこうなったな。」と思っていたそうな。
仲間達には感情が筒抜けなハジメさんであった。そんなハジメさんのいる大聖堂の中はもっと酷かった。
「「「「「「「「「「「「「「「「―――――!?!?!?!?!?!?!?!?」」」」」」」」」」」」」」」」
ハジメの"威圧"に耐え切れなかったのか、教皇含む教会勢は卒倒・失禁までしていた。
中には不快な排泄音も混じっていた。汚いことこの上なしである。
尚、フリードは対象から外されており、ミュウとレミアにも影響が及んでいない。
そして、その威圧をゆっくり収めると……
ハジメ「ミュウ、レミア、ここは危ない。今からイナバと一緒に待っていてほしい。
必ず、戻ってくるから。」
そう言って仮面ごしながら、二人を見つめるハジメ。すると……
ミュウ「!はいなの!パパ!いってらっしゃいなの!」
ミュウは力強く返事をし、
レミア「いってらっしゃい、貴方。」
レミアも力強く見つめ返し、頷いた。
そしてハジメはオーロラカーテンを開き、二人を隠れ家へと転移させた。
漸く二人の救出が済んだので、もう好きに暴れてもいい頃合いになった。まずは……
ハジメ『二人とも、こっちはもう大丈夫だ。作戦を始めてくれ。』
ティオ『承知したのじゃ!』
愛子『えっと……頑張ります!』
取り敢えず、先生はティオに任せておこう。次はユエ達にも、だな。
ハジメ『こちらハジメ。二人の救出を完了した。これよりD作戦に移行する。皆、好きに暴れろ!』
ユエ『んっ!』
シア『はいです!』
香織『うん!』
トシ『おう!』
ミレディ『りょーかい!』
これで伝達はOKだ。さて、こっちに戻るか。
ハジメ「さて……まさかお前に借りが出来るとはな。感謝するよ、フリード。」
フリード「勘違いするな、私は借りを返したにすぎん。貴様に生かされた借りを、な。」
!あの時のことが借り、か……益々面白いな!フリードのその言葉に、思わず嬉し笑いする俺。
フリード「何がおかしい?」
ハジメ「いやなに、やっぱ俺が見込んだだけはあるなって思ってさ。」
フリード「何を今更、私を誰だと思っている?貴様を倒すのは、この私だ。」
お前を倒すのは自分、か……全く、何故こうもクサいセリフが出てくるんだこの男は。
まぁ、俺自身そう言うの大好きな方なんだけどね!それにコイツ、段々ベジータっぽく見えてきたし。
ハジメ「やっぱお前……最高だぜ、フリード。
俺はこんなにも面白い
フリード「ハッ!魔王を自称する男の
オイオイ、ノリまでいいとかホント最高だな!コイツは礼を奮発しとかなきゃあな!
なんて思っているその時、先程まで極光によって出た煙から悪意を感じ、さっと構えた。
フリードもそれに気づいたのか、直ぐ様白竜を近くに呼び寄せる。
壮年の男「ゼェッ……ゼェッ……オ゛ー゛マ゛ジオ゛ウ゛!」
先程まで余裕そうだった壮年の男は、俺のラッシュに加えて、フリードの白竜による極光を喰らったのか、見る影もなくズタボロになっていた。
その上、四肢の骨も滅茶苦茶に砕いたせいか、両腕はだらんと垂れ、上手く立ち上がれないようだ。
ハジメ「貴様が話に聞いたハイパータイムジャッカーとやらか。やれやれ……既に瀕死ではないか。
折角貴様の策に乗って、態々足を運んでやったというのに……これでは時間の無駄だったな。」
壮年の男「き゛さ゛ま゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」
うわぁ……両目が血走っているせいで、まるで悪霊に見えるな。フリードも引いているし。
ハジメ「まぁここに来た序だ、私自らが手を下してやろう。喜べよ、この〈ピー〉共?」
フリード「……もはやどちらが悪かわからんな……。」
ハジメ「人は大事なものの為なら狂的にも変貌するものだよ、ワトソン君。」
フリード「何の話だ!?」
あらま、ツッコミも出来るなコイツ。
二人でコントしてみたいな、なんて呑気に思いつつ、老害共をオルクスに転移させる。
四肢も砕いてあるし、技能も発動できないから大丈夫だろ。イナバもいるし、拘束用の鎖もあるし。
ローブの男「ボ……ボスゥ……」
チィッ!まだ息があったか!とっととくたばっていれば、
壮年の男「……不本意だが、こうするしかないようだな。」
そう言う首領らしき男へ視線を向けると、先程までボロボロだった肉体が何事もなかったかのようになり、立ち上がっていた。
フリード「なっ!?馬鹿な!?先程まで「時間操作だよ。」何!?」
ハジメ「タイムジャッカーの上位に当たる、スーパータイムジャッカーにも何かしらの能力があったんだ。
そのさらに上位互換にも何かあるとは思ったが……どうやら相当消耗したようだな?」
壮年の男「チィッ!いい気になるなよ……たかが継承者の分際で!」
ハジメ「はて?選ばれなかったからタイムジャッカーになったのか?それこそ器の小ささが知れるものだな?
私であれば、より更に最高最善の魔王へとなるために鍛錬を積むが……貴様さては馬鹿だな?」
私に即座に反論された首領の男は、何やら顔を真っ赤にして怒りに満ちていた。
何故だ?本当のことを言ったまでなのに?
壮年の男「まぁいい……どうせお前はここで終わる。この力に押しつぶされてなぁ!」
そう言うと首領の男は、懐から何かを……ッ!大量のアナザーウォッチじゃねぇか!?
壮年の男「せめて俺の役に立てよ?"テムス"。」
ローブの男「!?ぐがあぁあぁあぁ!?!?!?」
テムスと呼ばれた男は、大量のアナザーウォッチを体内に埋め込まれると、苦しそうに藻掻き始める。
敵に同情するつもりはないが……気に食わんな。この男、スウォルツ以上の外道のようだな。
壮年の男「あぁ、冥土の土産に教えておきましょう。私の名は"エトス"、"エトス・N・エポッカ"です。
以後、お見知り置きを?」
ハジメ「失せろ。」ズパァンッ!
そう言ってサイキョージカンギレードを横薙ぎ一閃し、奴へと斬撃を飛ばした。
しかし、奴は咄嗟に障壁を張ったせいか、そのまま吹っ飛ばされただけだった。
ハジメ「逃がしたか……まぁいい。今はコイツだ。
フリード、周りに可燃性ガスがあるから、まだ極光は使うなよ?使ったら俺ら黒焦げだからな?」
フリード「ほぅ?最初からここを消し飛ばすつもりでもあったのか?あの二人を助け出してから、か?」
ハジメ「まぁね。本来ならもっと難しくなりそうだったけど……
誰かさんのおかげで楽に消し飛ばせるよ☆」
俺の返事に思わず苦笑するフリード。やっぱコイツしかいないな。
ハジメ「なぁ、フリード。俺がアルヴぶっ飛ばしたらよぉ……お前、ガーランドの王様になれよ。
そうしたら互いにもっと、助け合って、より発展できるんじゃないかって俺ァ思うんだが。」
フリード「フッ、そう簡単に割り切れるものではないが……
貴様があのお方を倒せたら考えてはおいてやる。」
その返答に思わず顔がくしゃっと笑顔になる。ホント、スゲェやつだよ、お前は。
そう思いながらも、即座にその場をオーロラカーテンでフリード&白竜諸共離脱する。
転移先は潜入時のルートの開けたところだ。ティオと愛ちゃん先生もそこにいた。
ティオ『む?ご主人様よ、何故フリードが一緒におるのじゃ?』
ハジメ「色々あってね、今は向こうが先だよ。」
俺がそう言って大聖堂を指さすと、それは姿を現した。
ドンガラガラドッシャーンッ!!!
大聖堂を破壊しながら現れた巨体には、幾つもの顔が付いており、まるで小さいお面屋さんのようだ。
尤も、そこに映っている顔が不気味で気色悪いものじゃなけりゃ、の話だが。
テムス「オマエサエイナケレバ……ボクガオウサマダッタノニィィィィィ!!!!」
……何を言っとるんだコイツは。というか、既に終わっているんだが。
ハジメ「愛ちゃん先生、もう十分に可燃性ガスは活性化しているんだよね?」
愛子「えっ?あっ、はい!言われた通りにしましたよ!ティオさんが風魔法であそこにとどめています!」
ハジメ「なら大丈夫だ、ティオ、フリード。風担当はやっとくから、やっちゃって☆」
ティオ「承知したのじゃ!」
フリード「……ウラノス、やってくれ。」
ウラノス『はい……。』
おいおい、何でそんなに暗そうなんだ?ここは盛大にパーってやればいいのに……。
そんなことを思いつつも、俺もサイキョージカンギレードを構えると……
テムス「シネエェェェェェ!!!」
奴が腕をこちらに振り下ろしてきた。が……そんなんで勝てるとでも。
ハジメ「甘い。」バキィンッ!
そう言ってサイキョージカンギレードを左腕で持ち、右腕で奴の腕を殴り返した。
序に豪腕と衝撃変換に加えて、100倍瞬間界王拳も上乗せした。結果……
テムス「グギャアァァァ!?!?」ドガァッ!
自分の腕が跳ね返り、自身の拳を顔面に喰らったアナザー……いや、キマイライダーでいいか。
勿論その隙を見逃すわけもなく、
ゴォーン!!!
『≪終焉の刻!≫』
『〈サイキョーフィニッシュタイム!〉』
ハジメ「取り敢えず、死んでくれ。」
即座にサイキョージカンギレードを奴へと振り下ろす。
テムス「ギィイィィィ!!!」
向こうは咄嗟に防ごうとしているが……足元がお留守だぜ?
ティオ『吹き荒べ、龍の息吹!!!』
ウラノス『裁きを受けよ、"極光"!!!』
二人のブレスが大聖堂へと向かい、その大気に触れた瞬間
ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
テムス「グギャヘアァアァァ!?!?!?」
当然、足元から爆撃を喰らったせいで、抑えていた腕が緩む。そして、
『≪逢魔時王必殺撃!!!≫』
『〈キングギリギリスラッシュ!!〉』
ハジメ「ゼェェェリャアァァァァァ!!!!!」
俺は勢いよくサイキョージカンギレードを振り下ろした。
ズパアァァァァァン!!!!!!
テムス「ギィィィエアァァァァァ!!!!!」
耳障りな断末魔を上げたまま、奴は真っ二つになって爆散した。そして、神山一帯が光に包まれた。
ハジメ「……フィ~、危うく全員グツグツのシチューになるとこだった、痛ッ!?」
フリード「呑気に言えることではないだろうがァ!本気で死ぬところだっただろうが!」
小ボケをかましたら即座にツッコんでくれる……やっぱりコンビで、いやなんでもない。
愛子「アハハ…皆さんが静かになるまで2分かかりましたね……。」
ハジメ「先生、そのボケはシュールだからやめてくれ…w」
唐突に朝礼のネタをぶっこんで来る先生に思わずツッコんでしまった。
現在俺達は、綺麗に消し飛んだ大聖堂前にいる。さっきまで瓦礫の下に埋まりかけていたけどね。
あの後、まさかあんなに凄まじい爆発が起こるなんて思っていなかったからなぁ……。
咄嗟に錬成で穴を掘っていなかったら、全員生き埋めになっちまうところだった。
もう二度と、引火系爆発は勘弁だと思った俺であった。ボンバーヘアーは嫌だし。
フリード「それにしても……貴様どうやってここに入ってきたのだ?
この結界はウラノスの極光でもなければ破れぬ強度だぞ。」
ハジメ「いやぁ~、秘密兵器がこちらにはあるんでね……あ。」
アカン、浩介のことすっかり忘れてた!まさかとは思うが……あの中に!?
浩介『勝手に殺さないでくれませんかねぇ!?』
ハジメ「ふわぁっ!?」
思わず変な声が出てしまった。おいフリード、笑いたいなら堂々と笑えばいいだろうが。
ティオと愛ちゃん先生も、笑いこらえていないで……ウラノス、お前もか。
ハジメ『びっくりしただろ、浩介!今どこにいるんだ?』
浩介『お前が二人を取り返した時点で、もう下山しているよ。いまみんなのとこに行ってる途中。』
ハジメ『そうか……今から神代魔法の習得に行くからと思って、連絡したんだけど……。』
浩介『まぁ、それはまた今度の機会でいいさ。それよりも、皆のことが最優先だ。』
ハジメ『……悪ィ、頼んだ。俺もすぐ行くから。』
浩介『任された。』
そして念話を切ると……
ティオ「むっ?ご主人様よ。人がおる。明らかに、普通ではないようじゃが……。」
ティオのその言葉に、俺達が視線を向けると……
白い法衣の様な物を着た禿頭の男がおり、こちらを真っ直ぐに見つめていた。
しかし、その体は透けてゆらゆらと揺らいでいる。
ハジメ「……もしかして。オスカー、ナイズ、メイル、同胞さんみたいだよ。」
そう思って"宝物庫"からオスカー達を呼び出した。
オスカー『やはりか……彼はラウス。この神山の解放者だよ。』
フリード「何ッ!?ここは大迷宮だったのか!?」
まぁ、驚くのも無理はないか。俺だってそのコンセプトについて聞いた時は驚いたし。
ナイズ『神山の大迷宮には二つのルートがある。
この山頂以外に麓にも魔法陣があり、攻略の証を二つ以上持つ者なら転移で中に入れるのだ。』
メイル『まぁ、その場合は攻略の証がある部屋じゃなくて、別の場所に転移するけどね。
そこで過去の教会戦力の幻影と戦ってもらうことになるわ。』
そう、このトータスにおいて、狂信者共の総本山を世界最高峰たる霊峰の頂上に設けない等あり得ない。
故に、山頂は"現代の教会"打倒ルートであり、それを避けようとして麓の魔法陣を見つけた場合は、"過去の教会"打倒ルートになるということだ。
難易度の差は微妙なところらしい。
過去の騎士は全員が聖なる武具のレプリカを装備し、かつ強力な固有魔法持ちで、現代の騎士とはアリとゾウほどにも戦闘能力に差がある。
対して、現代の教会を相手にした場合、神代魔法使いなら蹴散らせる程度だろうが、現総本山への攻撃なのだから木偶人形の介入は必至だ。
神殺しのために神代魔法を求めることを前提とするなら、この山頂ルートは、その手段を手に入れる前に神の本拠地と決戦するようなものであるから、本来は麓のルートこそが正道なのだろう。
まぁ、ここには魔人族も龍人族もいるからそれがどうしたって話なんだけどね!俺も魔王だし!
と、そんな俺達を見ているラウスは、自分を認識した事に察したのか、そのまま無言で踵を返すと歩いている素振りも重力を感じている様子も無くスーッと滑る様に動いて教会の中へと移動した。
そして姿が見えなくなる直前で振り返り、俺達に視線を向ける。
ハジメ「この先にあるってことか。行こう。」
三人を促し、俺はラウスに追随した。
尚、白竜のみここでお留守番のつもりだったが、流石にここで丸裸は危険なので、小さくして連れていくことにした。
ラウスの幻影はその後も、時折姿を見せては俺達を誘導する様に迷路の様な内部を進む。
そして5分程歩いた先で遂に目的地に着いた様で、真っ直ぐ俺達を見つめながら静かに佇んでいた。
ハジメ「ここが終点?神代魔法はここに?」
ラウス「……。」
ラウスの幻影は俺の質問には答えず、ただ黙って指を差す。
その場所は何の変哲も無い唯の行き止まりだったが、男の眼差しは進めと言っている様だ。
沈黙を肯定と判断した俺達は、その瓦礫の場所へ踏み込んだ。
するとその瞬間、地面が淡く輝きだした。見れば、そこには大迷宮の紋章の一つが描かれていた。
そして次の瞬間には、俺達は全く見知らぬ空間に立っていた。
それ程大きくはない光沢のある黒塗りの部屋で、中央に魔法陣が描かれておりその傍には台座があって古びた本が置かれている。
どうやら、いきなり大迷宮の深部に到達してしまったらしい。
俺達は、魔法陣の傍に歩み寄った。
何が何やらと頭上に大量の"?"を浮かべている愛ちゃん先生の手を引いて、俺達は精緻にして芸術的な魔法陣へと踏み込んだ。
いつも通り記憶を精査されるのかと思ったら、もっと深い部分に何かが入り込んでくる感覚がして、思わず俺以外は呻き声を上げる。
俺はこれも試練の一環と思い、修行中に身に着けた金の心で見事に耐え抜いたが。
まぁ、あまりに不快な感覚に一瞬罠かと疑うも、次の瞬間にはあっさり霧散してしまった。
そして攻略者と認められたのか、頭の中に直接魔法の知識が刻み込まれる。
ハジメ「魂魄魔法、ゲット!これで漸く大量蘇生も楽になる……。」
ティオ「う~む。どうやら、魂に干渉出来る魔法の様じゃな……。」
オスカー『精神にも干渉は可能だよ。気持ちを落ち着かせたりすることもできるから、結構便利だよ?』
ナイズ『洗脳にも有効だな。フリード、ハジメがお前にやったようにな。』
フリード「!そうか……。」
まぁ、洗脳されている仲間を見たら、昔の自分を思い出すだろうからねぇ……。
まぁ、それはさておき。
いきなり頭に知識を刻み込まれるという経験に頭を抱えて蹲る愛ちゃん先生を尻目に、俺は脇の台座に歩み寄り安置された本を手にとった。
どうやら、中身は大迷宮【神山】の創設者であるラウスが書いた手記の様だ。
オスカーが持っていたものと同じで、解放者達との交流やこの【神山】で果てるまでの事が色々書かれていた。
そして最後の辺りで、迷宮の攻略条件が記載されていたのだが、以前聞いた通りラウスの映像体が案内に現れた時点で、ほぼ攻略は認められていたらしい。
というのもあの映像体は、『最低二つ以上の大迷宮攻略の証を所持している事』と、『神に対して信仰心を持っていない事』、或いは『神の力が作用している何らかの影響に打ち勝った事』という条件を満たす者の前にしか現れないらしい。
つまり【神山】のコンセプトは、『神に靡かない確固たる意志を有する事』の様だ。
恐らく愛ちゃん先生も攻略を認められたのは、長く教会関係者から教えを受けておきながら、それに微塵も影響される事も無く常に生徒達を想い続けてきたからだろう。
この世界の人々には実に厳しい条件だが、俺達には軽い条件だった。
漸く神代魔法を手に入れた衝撃から立ち直った愛ちゃん先生を促して、台座に本と共に置かれていた証の指輪を取ると、俺はいつもの眼魂入手でラウスを呼び起こした。
ラウス『……これは……一体。』
オスカー『やぁ、久しぶり。』
ラウス『オスカー!?何故ここにいる!?』
オスカー『色々あってね、こっちで話そうか。』
そんな訳で状況説明はいつもの解放者勢に任せることに。
フリード「まさか本当に解放者と旅をしているとはな……南雲ハジメ、貴様反則過ぎないか?」
ハジメ「最高最善の魔王だからね!それに、伸ばせる手は長い方がいいでしょ?」
俺の返答に苦笑いするフリード。心なしか白竜も唖然としていた。
ハジメ「さて……愛ちゃん先生、大丈夫?」
愛子「うぅ、はい。何とか……それにしても、すごい魔法ですね……
確かに、こんなすごい魔法があるなら、日本に帰る事の出来る魔法だってあるかもしれませんね。」
愛子が蟀谷をグリグリしながら、納得した様に頷く。
その表情はここ数日の展開の激しさに疲弊しきった様に疲れたものだったが、帰還の可能性を実感出来たのか少し緩んでいる。
ハジメ「さてと、俺達はユエ達と合流するが……フリード、お前はどうする?
このまま王都侵略でもするか?」
フリード「馬鹿を申せ。こんな状況で出来る訳なかろう。
ここは一旦預けてやる、我々は樹海にいる同胞と合流させてもらおう。」
…………………………………………………………………………………………………………………………え゛?
ハジメ「お前今……なんて言った?」
フリード「?樹海にいる同胞と合流すると言ったが?」
なんてこったい!
ハジメ「よし、ティオ。愛ちゃん先生とここにいてくれ。ちょっと止めてくる。」
ティオ「う、うむ。分かったのじゃ。」
俺の焦り様を察したのか、ティオが即座に了承してくれる。
それと同時に、オーロラカーテンでフリード諸共樹海へ行った結果……
???「このっ、外道がッ!」
カム「ボス以外に褒められても、嬉しくはない。」
カムのその一言で、隊長らしき魔人族の男の首が飛んだ。
ハジメ「……遅かった……。」
フリード「なっ、なっ!?」
余りの光景にフリードは驚き、俺は思わず頭を抱えた。ホント何してくれちゃってんのお互いに!?
カム「!ボス!いつここにいらっしゃったのですか!?しかも捕虜まで捕えているなんて!」
「「「「「「「「「「おおっ!流石ボス!やることのスケールが違う!」」」」」」」」」」
頼むからお前ら黙っててくれ……こちとら恥ずかしくて仕方がないんだ……。
ハジメ
「ここまで読んでいただき、ありがとうございます!さて、元神殿騎士のラストを飾るのは、このゲストだ!」
デビッド
「どうも、女神専属護衛隊隊長デビッド=マークです!」
ハジメ
「さて、今回は原作でもあった愛子の作戦を元に、神山吹っ飛ばしてみました!」
デビッド
「やはり我等が女神の力は偉大なのだなぁ……これこそまさに神の御業!」
ハジメ
「話聞いてねぇ……まぁ、縁の下の力持ちという意味では、これ以上にないサポートだと思うよ。」
デビッド
「やはり聖王様もそうお思いに……!流石我等が女神!」
ハジメ
「聖王言うなって……早く次回予告やるよ。」
デビッド
「ハッ!仰せのままに!」
次回予告
ハジメ
「前半は俺の視点だが、後半からはユエサイドと雫サイドに切り替わるぞ。」
デビッド
「我等が女神の出番は!?」
ハジメ
「いや、天職が天職だし、愛子は終盤まで戦闘シーン無いぞ?」
デビッド
「なん……だと……!?これがほんとの……」
ハジメ
「おいまて、そこから先は言うな。怒られるから。」
デビッド
「では、女神の戦いの時まで、我々は力を身に着けてまいります!」
ハジメ
「いやだから……まぁいいや。それじゃ、次回もお楽しみに!」
デビッド
「我等が豊穣の女神、愛子を宜しくお願い致します!」
ヴァンアストさん、リースティアさん、誤字報告ありがとうございました!
もしこの中の他作品の女性キャラで、ハジメさんに絡ませるとしたら?
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