ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
「お待たせいたしました!さぁ、今回のゲスト、入場です!」
利香
「お姉様の為ならたとえ魔王の居城でも!」
ハジメ
「せんでええ。」
利香
「どうも、三浦利香です!」
ハジメ
「さて、前回は香織達が雫達と合流、クズ共が反旗を翻したってとこかな?」
利香
「皆のために戦うお姉様……凛々しくて素敵!」
ハジメ
「はいはい、言ってろ。雫だって女の子なんだっちゅーに。」
利香
「だからこそいいんじゃないですか!」
ハジメ
「めんどくせぇな、こういう系譜。あ、第6章第5話」
ハジメ・利香
「「それでは、どうぞ!」」
エトス「多少予定は狂ったが……これで奴にも隙が出来るだろう。
ククク……今に見ているがいい、オーマジオウ!」
戦場の様子を上空から見下ろすハイパータイムジャッカーのエトス。
その体には、ハジメから受けたダメージが残っており、今だ消耗が激しい状態だった。
にもかかわらず、ハジメへの嫌がらせに専念する辺り、醜くも凄まじい執念であることが窺える。
そして、エトスが見下ろす戦場の様子は……
トシ「……しゃあねぇ、やるしかねぇな。」
そう呟くトシの視線の先では、今にもアナザーグランドジオウとなった檜山が、香織達に襲い掛かろうとしていた。
檜山「シネエェェ――!!!」
目の前でアナザーライダーとなってしまった光輝に集中していた雫は、一瞬判断が遅れてしまい、香織はアナザーウォッチの影響で動けないでいた。
しかしその時、驚くべきことが起こった。
光輝「グッ、ウゥ……ガアァァァ!!!」
檜山「グオッ!?」
「「「!?」」」
なんと、先程まで立ち尽くしていただけのアナザー香織、否、光輝が突然、周り一帯に"天翔裂破"と"天翔閃・嵐"を合わせたような攻撃を放ったのだ。
雫「ッ!虚空陣奥義"悪滅"ッ!」
咄嗟に香織を庇うように、雫はとっておきのカウンター技を放つ。
放たれる斬撃をいなしては弾き、後ろにいる香織を守るように刀を振るう雫。
それに加えて、そのカウンターによる斬撃も加わり、檜山を出来るだけ遠ざけようとする。
檜山「チィッ、ジャマヲスルナアァァァ!!!」
そう言って檜山は光輝に襲い掛かろうとするが、その斬撃の多さに上手く近づくことが出来ないでいた。
恵理?「ちょっと!?何でこっちにまで飛んでくるのよ!?しっかり迎え撃ちなさいよ!?」
偽恵理は飛んでくる斬撃に上手く対処できないのか、操っている兵士や騎士達を盾にしてやり過ごすしかなく、その場で動けないでいた。
トシ「!あの馬鹿ッ!まさかとは思うが、俺等を逃がそうとしてんのか!?」
何とか身体強化で避けているトシは、光輝のその行動の意図を予想する。
ただでさえパニック状態のクラスメイトが残っているというのに、まさかのリーダーがここで暴走したフリを演じるなどと、自殺行為じみた行動に思わず驚いたのだ。
トシ「クッ!考えても仕方がねぇ!」
そう言ってトシはドライバーを腰に巻き、ウォッチを起動・ドライバーにセットした。
〈シノビ!〉
〈アクション!〉
今回は能力よりも素早さを重視し、トシはシノビを選んだ。
トシ「変身!」
〈投影!〉
〈フューチャータイム!〉
〈誰じゃ?俺じゃ?忍者!〉
〈フューチャーリングシノビ!シノビ!〉
そして変身完了と同時に、ジカンデスピアーを構える。
トシ「っと!先ずはコイツで!」
〈分身の術!〉〈変わり身の術!〉
トシは斬撃を避けながら、分身の術と変わり身の術を駆使して、雫達の近くへ移動を開始する。
トシ「二人とも!天之河が暴走しているうちに、早く逃げるぞ!」
雫「そうはしたいけどッ!この様じゃ、ねッ!」
返事をしつつも、光輝の乱撃を防ぐのに加え、動けない香織を守るのに精一杯な雫。
トシ「クソッ!ハジメ、早く来てくれよ……!」
悪態をつきながら、頼れる親友の名を口にするトシ。
すると、そんな願いが通じたのか、援軍がやってきた。
ミレディ「わわっ、"星天・氷嵐刃"!」
突如、氷柱と風の刃が超大量に降り、光輝の放った斬撃を防ぐ盾となった。
香織「!ミレディ!ハジメ君は!?」
ミレディ「分からない、でもティオ姉はこっちに来ているって!」
そう言いながらミレディは香織を担ぎ上げる。それを確認したトシは早速移動を開始しようとしたその時。
エトス「困りますねぇ……ここで逃げられては。」
「「「「!」」」」
突如、頭上から背筋を舐めまわされるような声が響いた。
その方向へ顔を向けると、いつの間にか転移していたエトスがいた。
ミレディ「"天翔閃・千翼"ッ!」
雫「炎の呼吸・壱ノ型"不知火"ッ!」
その危険性を即座に感じ取った雫とミレディは、エトスに向かって攻撃を繰り出し、トシは香織を庇うようにして立ち塞がった。
エトス「おっと、それは流石にくらいませんよ?」
そう言ってエトスは即座にバリアを張り、二人の攻撃を防ぐ。
ミレディ「嘘ッ!?」
雫「ッ!」
斬撃を防がれた雫は、エトスに感じた異常性と本能で感じた危機から、即座にその場から飛びのく。
エトス「おや、どうやら紹介の必要はなさそうですね?」
香織「あいつが……タイムジャッカー……!」
雫「不味いことになったわね……ハジメ君、早く来て……!」
更にそれに追い打ちをかけるかのように、檜山が叫んだ。
檜山「クソッ!コイッ!オレノシモベドモッ!!!」
その声に呼ばれたかのように、次々とアナザーライダーが召喚された。
その数、ジオウの代わりにゼロワンを含めた20体。しかも本来の形態よりも歪で禍々しい。
恐らくは基になったライダー達の最終形態だろう。
檜山「コノサイカマワネェ!ゼンインコロシチマエ!!!」
檜山がそう叫ぶと、アナザーライダー達が一斉に襲い掛かってきた。
恵理?「こっちも出し惜しみはなしよ!行きなさい、獣共!」
更にそこへ、偽恵理が放った複数の種族の死骸を融合させた、異形達も加わっていく。
トシ「あぁもう!面倒事が次から次に!」
悪態をつきながら、トシは作戦を変更することにした。
トシ「ミレディさん!二人を連れて逃げてくれ!こっちで時間は稼ぐ!」
そう言いながら、ウォッチを起動し、機動力から戦闘力に方向転換するトシ。
〈タイヨウ!〉
〈アクション!〉
〈投影!ファイナリータイム!〉
〈ギンガタイヨウ!〉
トシ「これならどうだ!」
〈ファイナリービヨンドザタイム!〉
〈バーニングサンエクスプロージョン!〉
トシは太陽光の熱線で何とか状況打破を試みる。
あっという間に敵が呑み込まれていき、灰すら残さず塵となった。と思われた……
檜山「ヒャハハハハハ!ムダダ!ムダァ!」
やはりと言うべきだろうか、時間操作能力により、倒した筈の敵が蘇っていく。
トシ「クソッ!腐ってもグランドジオウの力もあるのかよ!」
流石に焦るトシ、しかし悪い状況はさらに続く。
雫「クッ!」
ミレディ「うわぁっ!」
香織「きゃあっ!」
後ろから悲鳴が聞こえたかと思ってみれば、三人がエトスと交戦していた。
エトス「おやおや、そんなに大事そうにお友達の前に立って……足手まといだとは思いませんか?」
香織「ッ!……。」
悔しそうにエトスを睨む香織。
しかし実際、力を奪われてしまっている以上、香織はここで戦うことが出来ない状況なのだ。
それは自分でも分かっている、だからこそ力強くエトスを睨むことしかできない自分に歯噛みしているのだ。
檜山「ジャマダァ!」
トシ「グアッ!?」
すると走り出した檜山が、直線状にいたトシを吹っ飛ばし、香織に迫っていった。
しかも、護衛のミレディと雫は、エトスの方へ意識が向いていたので、がら空き状態だったのだ。
トシ「ッ!拙い!」
ミレディ「!しまった!」
雫「逃げて、香織!」
香織「あっ…!」
気づいた時には既に遅く、凶刃がすぐそこまで迫ってきていた。
檜山「シネェ!シラサキィ!!!」
哄笑をあげながら、刃を振り下ろす檜山。それを見て勝利を確信するエトス。
ここで香織を殺せば、先程の屈辱を晴らせるだけでなく、ハジメの精神を揺さぶることが出来る。
その上、内部に宿っている初代オーマジオウの協力者を焙り出せる可能性もあった。
これで自分の価値は揺るがない、そう思っていたその時であった。
突如、謎の人影が、香織と檜山の間に立ちふさがった。
ザシュッ!!
香織「……え?」
檜山「ナッ!?テメェ!?」
エトス「何ィッ!?」
トシ「嘘だろ……!?」
ミレディ「そんな……!」
その人物の正体に誰もが驚き、雫だけが震えた声でその名を呼んだ。
雫「……光、輝?」
光輝「ウッ……ガフッ……。」
そう、なんと先程まで暴走していた光輝だったのだ。
そして香織を庇って檜山の一撃を受けたことで、変身解除と同時に崩れ去る光輝――が、その直前。
光輝「"光…爆"ッ!」
檜山「グガァッ!?」
檜山に対して聖剣を突き立て、ゼロ距離で光の砲撃を放った。
流石に衝撃は殺しきれなかったのか、檜山は後退りし、光輝は後ろに吹っ飛ぶ。
香織「ッ!光輝君ッ!」
それに伴い、アナザーウォッチが砕けたことで、力を取り戻した香織が即座に障壁を張り、檜山を押し出す。
檜山「グッ!ウゼェッ!」
それを檜山がいとも簡単に破壊すると同時に、光輝を抱えて横に飛ぶ香織。
ミレディと雫もエトスの前から飛びのき、立ち上がったトシと共にそこへ合流する。
エトス「チィッ!腐っても勇者か!使えない駒め!」
千載一遇のチャンスを逃したのか、普段の冷静さが無くなるエトス。
光輝「どう、だ……俺、だって……やれば、ゴフッ!」
香織「喋っちゃダメ!今治すから!」
先程の一撃のせいか全身ズタボロな上に、吐血する光輝。
香織が治療を試みるものの、先程まで限界状態であったせいか、上手く力が入らない。
そんな二人を守るように円陣を組む雫、トシ、ミレディ。
しかし、そうこうしているうちにも、偽恵理の死霊兵にアナザーライダー軍団も迫ってきており、壁際まで追いつめられる一行。
気配遮断で死角から狙おうとしていた浩介が、止む無く飛び出そうとしたその時であった。
――ドゴォォォンッ!!!
突如、何かがもの凄いスピードで突っ込んできた。
そしてその何かは、エトスへと接近し、速度を緩めずに突っ込み、吹っ飛ばした。
エトス「ゴッ!?」
そんな情けない声を上げ、エトスはその何かに吹っ飛ばされていった。
その威力は壁を突き破り、王都郊外の山脈にまで突き刺さるほどだった。
一瞬、何が起きたのかが分からない香織一行。敵の策かと思い見るも、檜山達も動揺している。
では誰が?するとその時、煙の中にいるその何かから声が響いた。
ハジメ「……ふぅ、どうやら間に合ったようだな……。さて、死ぬ覚悟は出来ているのだろうな?雑種。」
そう、我等が頼もしき最高最善の魔王、オーマジオウこと南雲ハジメの声であった。
ふぃ~、ちょっと大変なことがあったが、何とか切り抜けてきたぜ。
さて、こっちもこっちで危機的状況っぽかったようだな。
いやぁ~、何とか間に合ってよかったわ、マジで。
てか何で光輝死にかけてんだ!?俺のいない間に何が起こっていたんだよ!?
香織「ハジメ君!」
雫、トシ、浩介「「「ハジメ!」」」
ミレディ「もう!遅いよハジメン!」
光輝「なぐ、も……?」
香織達が最高の助っ人に喜び、俺に呼びかける。よかった、光輝はまだ息があるようだな。
檜山「ナァグゥモォオオオー!!!」
ハジメ「うるせぇ。」
檜山「ガッ!?」
後ろから向かってくる何かを裏拳で吹っ飛ばし、空間破壊&創造で時空の狭間に沈める。
ハジメ「取り敢えず状況は大体分かった。」
そう言ってギーツバスターQB9を右手に取り、ブーストチャージャーを引く。
〈BOOST CHARGE〉
そうして左手にガシャコンパラブレイガンを呼び出し、"麻痺"のエナジーアイテムを纏わせた。
ハジメ「だから……死ね。」
そして一閃、瞬間、周りの敵へと一撃必殺の銃弾が飛ぶ。
〈BOOST TACTICAL VICTORY〉
そして、周りのアナザーライダー共は塵と消えた。
それと同時に、糸が切れたように死霊兵共が倒れていった。
偽恵理「なっ!?」
一陣の風が吹けば、粉塵が舞い払われ、無傷の俺がそこに立っていた。
ハジメ「さて、後はそこの阿婆擦れを解決するだけか。」
そう言って俺は、恵理の皮を被ったクズを睨む。
偽恵理「ッ!こっ、この体の主がどうなってもいいわけ!?」
成程そう来たか、それで?
ハジメ「じゃあ元の体に戻せばいいだけだな。」
偽恵理「……へっ?」
そう言って俺は即座にクズの前に肉薄する。
相手は何が起こったのか理解できていないようだが、そんなのどうでもいい。
ハジメ「"ソウル・セパレーション"。」
俺が神山で手にした"魂魄魔法"を、ライダーの力で独自に昇華させたオリジナル魔法だ。
内容としては、ラウズの持つ、"衝魂"と"浄祓"を複合させ、ノータイムで同時行使する技だ。
まぁ、分かりやすく言えば、魔法によって抜き取る過程を、時間操作で一気に消し飛ばし、ただ魂が眼魂となって取り出された、という結果だけを残す、キング・クリムゾン擬きみたいなもんさ。
俺自身時の王だし、出来ちゃっても無理はナイヨネ!
偽恵理「ゴアッ!?」
そのまま魂が排出された衝撃で、眼魂となり吹っ飛ぶクズ。
俺は即座に、"宝物庫"からある眼魂を取り出し、魂の抜けた恵理の肉体に埋め込み、倒れそうになるのを受け止める。
恵理?「……あ、れ?私、元に……ッ!」
目が覚めて意識が戻ったのか、自分の体を確認する恵理。
ハジメ「どうやら、元に戻ったようだな。お帰り、我が妹よ。」
恵理「ッ!兄さん、皆……!」
恵理は涙を浮かべ、元に戻れた事実を受け止めることが出来たようだ。
さて、何故俺が恵理の眼魂を持っていたかって?
それは俺が神山からこっちに向かう途中で起きた出来事が関係している。それを今から話すことにしよう。
俺は先程聞こえた、助けを求める声の方へと向かっていった。
何故なら、その声に俺は聞き覚えがあるからだ。それももの凄く。
ハジメ「頼むから間に合ってくれよ……!」
そう言って神山麓にある、迷宮のもう一つの入り口へと向かえば、その声の主が見えた。
ハジメ「オイオイ、なんてこったい……!」
そして俺はその姿に驚愕した。何故かって?
その姿は、どこか恵理に似ていたものの、やはり歪な形をしており、禍々しいデザインだったからだ。
しかし、その体は既にボロボロであり、消耗しきっているようにも見える。
そして何より、同じ声が聞こえたということは、だ。
当たって欲しくない感が当たってしまったようだな……。
???「……ぁ、ぁ……!」
ハジメ「!"ソウル・リジェネレイト"!」
その声を聴き、咄嗟に駆け寄る。それと同時に再生魔法と魂魄魔法の複合魔法をかける。
魂も消耗しきっていたようなので、即座に回復させた。それも倍位の魔力量で。
???「にい、さん……!」
ハジメ「恵理!無事か!?」
アナザー恵理、否、この場合は本物の恵理と呼ぶべきだろうな。
恵理の意識が回復してきたのか、はっきりと話せるようになったようだ。
ハジメ「恵理、何があったかは聞かないよ。犯人の目星はついているから。」
恵理「……うぅ……。」
ハジメ「後は兄さんに、いや、俺達に任せろ。元凶共を、ぶっ飛ばしてくるからよ。」
恵理「!兄さんッ!」
涙ぐみながら、恵理は俺に抱き着く。う~ん、アナザーの状態で抱き着かれるとやっぱり違和感が……ッ!
ハジメ「ッぶねぇッ!」
咄嗟に恵理を抱えて迷宮内へ逃げ込む。すると、先程までいた場所に、銀色の羽が突き刺さった。
そう、忌々しいほどに見飽きてきた、あの銀翼だ。そしてそれにはもう一つ、効果がある。
銀翼の当たった場所は、砂より細かい粒子となり、夜風に吹かれて空へと舞い上がりながら消えていった。
ハジメ「……恵理、兄さんを信じて、お前は休んでいろ。"ソウル・アウト・スリーピング"。」
恵理「あぅ……。」
そう言って俺は、魂魄魔法とエナジーアイテムの複合魔法を発動する。
これは、相手の魂を取り出す魔法だが、事前に相手を一旦眠らせてからそっと取り出すタイプだ。
因みにこれは、さっきの"ソウル・セパレーション"とは違って、相手の魂をそっと眼魂として取り出す魔法だ。
なので、衝撃とかそう言ったものは全くないので、子供でも安心して使える魔法だ。
ただし、使用用途はしっかり守るように!魔王様との約束だぞ!
さて、取り敢えず眼魂状態の恵理と、魂の抜けたアナザー恵理の肉体をさっと"宝物庫"へとしまい、オーロラカーテンで神山上空へとワープする。
ハジメ「全く……羽虫風情が。空気というものが読めぬ輩程、目障りだと思うものはないな。」
そう言って私は、襲撃者を見下ろす。そこにはやはり、木偶人形共が散らばっていた。
???「目障りなのは貴方の方です、イレギュラー。」
そう言って木偶人形の一人が睨み返してくる。が、やはり虫は虫か。毛ほども気迫が感じられん。
そこへ、その横にもう一体、木偶人形がやってくる。……おんなじ顔ばっかで頭おかしくなんねぇのかな?
いや違うか、頭おかしいから慣れてんのか。
???「あの時の雪辱を果たしに来ましたよ、イレギュラー。」
ハジメ「同じ顔で言われても見分けがつかん。名を名乗れ、馬鹿者。」
私の言葉に一瞬、キョトンとしたものの、目の前の木偶……言いにくいので、木偶1にするか。
その木偶1は直ぐに無表情に戻る。
???「彼女は貴方に倒されたエーアストです。そして私の名は、ノイント。」
1と9、ドイツ語読みとはな……それならまぁ、名前程度は覚えられそうだが。
ノイント「そして右から順に、ツヴァイト、ドリット、フィーアト、フュンフト、ゼクスト、ズィーベント、アハト。
これが我々の最大戦力です。あなたとエーアストとの戦闘データは既に解析済みです。
二度も、我等に勝てるなどとは思わないことです。」
………………。
ハジメ「貴様等は馬鹿か?」
ノイント「どういう意味でしょうか?また後ろから不意打ちでも?」
……はぁ、面倒この上ないが……言ってやるとするか。
この際だ、折角なので思ったことを言うことにした。
ハジメ「どいつもこいつも似たり寄ったり、画一的、無個性、揃いも揃って同じ甲冑に同じ武器…………
つくかっ…!区別…!!」
使徒『……。』
ハジメ「大方、名前で呼ばれて返事をするから判別がつくのだろうが……見た目なんぞ髪型しか違わない。
そんな奴等が一斉に並べばどうなると思う?それは最早……マトリックス!」
ノイント「い、言ってる意味が分かりません……。」
そう、前々から思ってはいたが、こいつ等の判別がつかないという事実に気が付いてしまった。
声も顔も格好も、どれも同じなのだ。つくか、見分け。
その上、唯一違っているのは髪型位で、それすらも統一してしまえば最早マトリックスだ。
よくこんなコスパの悪い獅子身中の虫なぞ抱えて、現状維持できていたものだなと、いうのが率直な感想だ。
ハジメ「はぁ、まぁよい。いずれにしろ貴様等雑魚に構う暇など毛頭ない。そこをどけ。」
ノイント「主の命の邪魔はさせません。それと、私の前の肉体も、返してもらいましょう。」
ハジメ「ハッ、奪えるものならやってみせるがいい。」
そう言うと私は、大量のゲートを開き、武装を展開させた。
ハジメ「出来るものならな。」
そして腕を振り下ろした瞬間、質量の暴力という名の、兵器の雨が降り注いだ。
遠近両方の武装による一斉放射は、並大抵のものではハチの巣になるであろう。
そして、魂魄魔法を手にした今、もう一つの機能が発揮された。
ノイント「ッ!」
木偶人形共が銀翼を放った瞬間、私はそこから即座に移動し、降り注ぐ武装はそれを避け、敵へと一直線に向かった。
そう、まるで意思を持っているかのように動いて。
ノイント「!?」
ハジメ「自動追尾機能は、男のロマンだ。」
これがもう一つの機能、"自立思考遠隔操作"だ。
アーク、ゼア、ウィアといった人工知能衛星のノウハウを元に、ゴウラム・ミラーモンスター・オートバジン・ディスクアニマル・ゼクター・キバット、タツロット・メモリガジェット・カンドロイド・フードロイド・プラモンスター・シフトカーといった、自立型デバイスを参考にした魂魄を付与してある。
因みに、これは魂魄魔法と生成魔法の複合魔法でもある。
名づけるとすれば、"ソウル・エンチャント"でよいか。
と、そうこうしているうちに、奴等も反撃に出てきたようだな。であれば……殺すしかあるまいな!
ハジメ「"
瞬間、武装の雨を伝うように私が通り、木偶人形共を一掃した。
奴等は何が起こったのか理解できていないようなので、先程の技を説明しておくことにしよう。
この技は、バイオライダーやシャウタの液状化の応用とも言える。
例えるとすれば、武器を電柱、私を電気として、武器と武器の間を光の速度で駆け抜けていくようなものだ。
簡単に言ってしまえば、武器を使った連続ショートカットの間に、敵に攻撃する技だ。
そしてこれで、奴等の核を破壊してしまえば、遺体のストックが増えるという寸法さ。
そうして物言わぬ遺体と化し、動かなくなった木偶人形だったものを、地面に落ちる前に全部"宝物庫"にしまい、先程の場所へと超スピードで向かったという訳だ。
そして現在に至る。
突っ込んだ際に、どうやら江頭とやらを吹っ飛ばしてしまったようだが……どうでもよいか。
さて、先ずは目の前の愚か者をどう処刑しようかな?
ハジメ
「ここまで読んでいただき、ありがとうございます!さて、今回こそ頼むぞ……。」
うp主
「今回の魔法講座~魂魄魔法編~。
1.ソウル・セパレーション。
これはアナザー恵理を出した時点で考えていた展開ですが、序でに編み出されたオリジナル魔法です。」
ハジメ
「今回は技解説か……。」
うp主
「2.ソウル・リジェネレイト。
これは本当は出すつもりはなかったけど、アナザーウォッチの影響を加味して作ったやつ。」
ハジメ
「今回の敵への対抗策、というわけか。」
うp主
「3.自動追尾システム。
シシレッドオリオンや極アームズを見て思いついた。いつエンチャントしたかについてはスルーで。」
ハジメ
「杜撰すぎるだろ。」
うp主
「以上、解説講座(という名の裏話)でした。それじゃ、次回予告。」
次回予告
ハジメ
「最後の波紋擬きは解説しなくていいのか?」
うp主
「俺にそんな技能はない。」
ハジメ
「そもそも技能ねぇだろうが。」
うp主
「まぁまぁ…次回から反撃開始なんだし、機嫌直せって。」
ハジメ
「でも俺が戦うのはその次なんだろ?」
うp主
「言わなきゃバレへんかったのに……。」
ハジメ
「次回はトシが前半大暴れだ!後半は誰かって?それはお楽しみに!」
うp主
「ヒント:そろそろ彼を活躍させないと、コンセプト崩壊するからね~。」
もしも、ハジメさんが召喚するとしたら、どのサーヴァント?
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勿論我妻、モルガン陛下
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本家後輩、マシュ
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正義の味方同士、エミヤ
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魔王と賢王、ギルガメッシュ
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勝ち確の死神、山の翁
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影の国の槍姫、スカサハ
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最強の母、ティアマト
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建築と錬成師、トラロック
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武器庫の獣、コヤンスカヤ
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どう見ても嫌な予感、LA
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ヒーロータイム、シャルル
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かつての推し、魔人さん
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時空と戦国の魔王ズ、ノッブ
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出来る良妻賢母、キャス狐
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恋する剣豪、武蔵ちゃん
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騎士道か覇道か、アーサー
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中国産AI皇帝、即ち朕
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恋愛クソザコ、カーマちゃん
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え⁉未実装⁉オルガマリー
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