ありふれない錬成師は最高最善の魔王の力で世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
「お待たせいたしました!さて今回のゲストさん、来ちゃってください!」
加奈
「おう!どーも、横山加奈です!」
ハジメ
「さて、今回のゲストは主が一番口調に苦労した俺っ娘キャラだったわけだが……。」
加奈
「そんな余計な情報はいらねぇだろ!?」
ハジメ
「いや、最初のとこが一番の難関だっただけで、後はツッコミさえさせれば安定したらしい。」
加奈
「どっちにしろろくでもねぇなオイ!?そんなに難しいことか!?」
ハジメ
「ただ単に主の語彙力がないだけだよ。
さて前回はピンチで漸く俺が登場、恵理の肉体も無事奪い返せたという訳だ。」
加奈
「……はぁ、なんか疲れたからさっさと済ますか。それじゃ、第6章第6話」
ハジメ・加奈
「「それでは、どうぞ!」」
私が反逆者への刑罰を考えていたその時、声が上がった。
偽恵理「まっ、待って!」
突如、眼魂状態でクズが宙に浮いて叫んだ。
ハジメ「どうした?今更命乞いか?」
そう言って奴を睨めば、じりじりと後退りする。
偽恵理「わっ、私が本物なの!そっちは偽物なんだよ!」
ハジメ「………ハァ?」
恵理「………。」
何を言っとるんだこいつは?そんなことよりも香織達だ。このままでは光輝が危ういからな。
ハジメ「さて、回復は任せたぞ、"メイル"。」
その言い分をサクッと無視し、私は"宝物庫"から核が抜かれた木偶人形の遺体を取り出し、その穴を塞いで呼びかけた。
そしてその人形が動き出したその時。
メイル「お姉さん、復ッ活ゥ!妹達よ、私は帰って来たわッ!」
シスコンドS女帝、メイル=メルジーネの復活だ。え?何でいきなり復活したのかって?
そんなの簡単だ。事前にメイルの眼魂を埋め込んでおいたのさ。
ハジメ「悪いが時間がないから、はしゃぐのは後にしてくれ。」
メイル「はいはい、せっかちさんね。"絶象"!」
即座に再生の光が降り注ぎ、香織達へと降り注ぐ。
愛子「みなさ~ん!遅くなりましたぁ~!」
おや、今到着か。私が早く着きすぎてしまったか。
ティオ「おぉ、やはりさっきのはご主人様だったか。それで、敵は何処じゃ?」
ハジメ「あ~、来て早速だけど、光輝の魂を定着しといてくれ。」
ティオ「?承知したのじゃ。」
ふぅ、取り敢えずこれで光輝は大丈夫か。
トシ「!ハジメ!恵理の体が…!」
対象の魂が戻った影響か。だが……
ハジメ「計算の内だ、クイズのウォッチを貸してくれ。」
トシ「?分かった。」
トシからクイズのウォッチを受け取り、その力を魂魄魔法と合わせて発動する。
ハジメ「さて、では真実を見せてやろう。"トゥルーマインド・ミラー"。」
私がそう唱えると、浮いているクズの眼魂の前に、鏡のようなものが現れる。
偽恵理「なっ、何よこれ!?」
ハジメ「魂を映す鏡、とでも言っておこうかな?そこに映っているのが貴様の正体だ。」
私がそう言えば、奴の姿がだんだんくっきりしてきた。そこに映っていたのは……
『!?』
恵理「……やっぱり。」
やれやれ、口調と言い性格と言い、あのころから全くもって変わっていなかったようだな。
ハジメ「それで?これでもまだ自分が本物だと言い張れるのか?――"自惚れBBA"。」
そう、アナザー恵理本体の正体は、かつての恵理の母親――今は最早他人だが――だったのだ。
恵理母「なっ、あっ……!?」
ハジメ「そしてこれが、貴様の今の肉体って訳だなッと!」
そう言って奴へとアナザー恵理の肉体をぶん投げる。
すると、眼魂が吸い寄せられるように入ってゆき、そのまま肉体は床に叩きつけられた。
アナザー恵理「ガッ!?」
ハジメ「さてと……トシ、とどめは任せるぞ。」
トシ「応よ、こちとらやられっぱなしは性に合わねぇからな!」
そう言ってトシにクイズのウォッチを返すと、トシはシノビのウォッチを起動した。
〈シノビ!〉
〈アクション!〉
〈投影!〉
〈フューチャータイム!〉
〈フューチャーリングシノビ!シノビ!〉
トシ「とっておきを見せてやるぜ!」
〈分身の術!〉
そう言ってトシは7人に分身すると、それぞれウォッチを起動した。
〈ウォズ!〉
〈シノビ!〉
〈クイズ!〉
〈キカイ!〉
〈ギンガ!〉
〈タイヨウ!〉
〈ワクセイ!〉
そして一斉にセットして変身する。
〈投影!〉
〈アクション!〉
〈フューチャータイム!〉
〈ファイナリータイム!〉
〈スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!〉
〈誰じゃ?俺じゃ?忍者!フューチャーリングシノビ!シノビ!〉
〈ファッション!パッション!クエスチョン!フューチャーリングクイズ!クイズ!〉
〈デカイ!ハカイ!ゴーカイ!フューチャーリングキカイ!キカイ!〉
〈ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー!ウォズギンガファイナリー!ファイナリー!〉
〈灼熱バーニング!激熱ファイティング!ヘイヨー!タイヨウ!ギンガタイヨウ!〉
〈水金地火木土天海!宇宙にゃこんなにあるんかい!ワクワク!ワクセイ!ギンガワクセイ!〉
……どれが本体なんだ?
トシ(ギンガファイナリー)「祝え!」
あっ、ファイナリーだったか。
トシ「これこそ祝福の化身オールスターズ!
今、真なる王が偽りの王を打倒し、この国を救う瞬間である!」
………俺のことかーい。
ハジメ「まぁいい、あっちは任せるとして…ッ!」
雫「ハジメ?どうしッ!?」
俺が何か嫌な予感を感じたその時、何かが割れる音が響いた。
パキャァアアアアン!!
恵理「今のって、まさか……!」
ハジメ「何が起こったんだ?」
恵理「王都の結界が破られたんだよ!きっとあの人が、私の技能を使って細工したんだよ!」
成程なぁ……ただでさえこちとら、ミハイルくぅんとゴミを片付けなきゃいけないのに……
ティオ「ご主人様よ、妾が一掃して来ようかの?」
ハジメ「……いや、ここで他種族の介入は戦争の火種を生みかねない。
かといって皆の守りを薄くするわけには…「ッ!だったらっ!」うん?」
ふと、声が上がった方を見れば、いつの間にか復活していた光輝が立ち上がっていた。
光輝「俺が…外の奴を止めに行く!」
雫「光輝!?」
香織「待って光輝君!まだ傷が癒えたばかりだよ!?」
ふぅむ……。
ハジメ「光輝、はっきり言うが今のお前では足手纏いだ。厳しく言うが、今のお前では時間稼ぎも怪しいぞ?
相手は人かもしれない。それでも行く覚悟はあるのか?」
光輝「……てる。」
ハジメ「あ?」
光輝「そんなの……誰よりも俺自身が分かっているッ!でもッ!」
そう言って一旦下がった顔を再び上げる光輝。その目には迷いなど一切なかった。
光輝「俺は、困っている誰かを見捨てられない。ここで立てなきゃ、俺はただの御輿だ。
だから俺は戦う!たとえ無力でも、誰かの盾にでもなってみせる!それが俺の使命だ!
お前が王として檜山を止めるなら、俺は勇者として人々を救う!文句あるか、南雲ハジメ!」
………。
ハジメ「クックックッ…フハハハハハ!!!」
光輝「何が可笑しい!」
ハジメ「いやなに、可笑しいから笑ったのではない。」
そう言って私は光輝を見ていった。
ハジメ「お前なりに足搔いた結果がそれならば、何も文句は言うまい。見ない間によく変わったものだな。」
光輝「お、おう?」
ハジメ「分かりやすく言ってやろうか?合格だ、と言っているのだよ。」
光輝「は、はぁ?」
混乱している光輝に、一つのウォッチを投げ渡す。
光輝「うおっ!?」
ハジメ「3分だ。それが今の貴様が、そのウォッチの力を使える限界だ。使いどころを、間違えるなよ?」
光輝「!ありがとう……!」
とはいえ、やはり心配になるな。
ハジメ『浩介、心配だから光輝の様子見に行ってくれ。アイツ、無茶やらかしそうで怖いから。』
浩介『了解っと。にしても意外だな、てっきり心へし折ってでも止めるかと思ったのに。』
ハジメ『どういう意味かなぁ?俺は努力した奴にはしっかりご褒美はあげるよ?』
浩介『……因みに、俺へのご褒美は?』
ハジメ『………ウサミミ美人お姉さん紹介じゃダメかな?』
浩介『任された。』
ハジメ『あっ、いいのね。』
なんてやり取りをして、準備を万全にする。
ハジメ「香織達と先生はそのまま他の皆と合流、ミレディ・メイル・ティオはその護衛にお願い。
俺は檜山とケリつけてくるから。」
ティオ「承知したのじゃ。」
メイル「え~……折角復活したんだし、一暴れしようと思ったのに……。」
ミレディ「メル姉、怖いこと言わないで。愛ちゃん怯えちゃってるじゃん……。」
愛子「はひっ!?せっ、先生は大丈夫ですのよ!?」
雫「先生、口調口調。」
……行っていいかな、いいよね?イッテイーヨって幻聴も聞こえてきたし……。
香織「ハジメ君!いってらっしゃい!」
ハジメ「!おう!」
香織、ここぞとばかりに……可愛いから許すけどね!
シア『ハジメさんハジメさん!私も一暴れしたいので、護衛変わってもいいですか?』
ハジメ『……ティオたちが来てからね?』
ユエ『…ん、任セロリン。』
ハジメ『……リリィ、そういう訳でごめんよ?
取り敢えずそっちは襲撃があっても大丈夫な助っ人が来るから。』
リリアーナ『アッ、ハイ。』
さてと、念話を終えた俺は強く踏み込み、空へと跳んだ。
≪ハジメと光輝の対話~空へ跳ぶまでの間の裏……≫
アナザー恵理「クソッ!クソッ!ふざけるんじゃないわよ!こんなのおかしいわよ!
何で私がこんな目に遭わなきゃいけないのよ!これもあれも全部あの餓鬼のせいよ!」
自分の正体を看破され、目論見を挫かれたのか、恵理の元母親は怒り狂っていた。
しかも清々しいまでの責任転嫁で。
トシ「テメェがただ単に捨て駒に向いていたってだけじゃねぇの?オ・バ・サ・ン?」
アナザー恵理「ッ!ぶっ殺してやるわよ、このクソガキィ!」
そんなアナザー恵理をトシが煽れば、挑発に乗って襲い掛かってくる。
が、既に彼女は詰んでいる。理由としては3つだ。
1つ、エトスがいなくなった時点で、指揮系統が無くなり、上手く行動できなくなったから。
何せ元はただの一般人、いきなり指揮をとれと言われても、やり方なんてわかる訳もなく、エトスがサポートしなければならない状態であった。
その上、自分の言うことを聞く=思い通りに行くと勘違いしてしまったせいで、往来の傲慢さが増し、このような油断を招いたのだから、出来ても強盗くらいだろう。
2つ、ハジメが来た時点で、この状況は好転しているから。
そもそもの話、ハジメさんが元の肉体に加え、始末していなかった自分の娘の魂まで持ってきてしまったのだ。
その時点で逆転されることなんて分かりきっていることだ。というかこの時点で既に詰み。
そして3つは……目の前にいる男が、静かにかつ業火の如くキレていることだった。
本来の歴史であれば、清水幸利という男は、狡猾な作戦を立てる
それも力の使い方を熟考していれば、ハジメさん達の脅威たる可能性もあったほどだからだ。
にも拘らず、愛子達との再会やティオとの出会いというイベントの踏み台になる、というあっけない最期であった。
その上、高校以前からイジメにあったり、引き籠ったり、家族から疎まれていたりと、あまりいい境遇ではなかったり、それによって性格がひねくれたりと、扱いとしては散々であった。
ここまで見れば、いいとこなしの彼だが、この世界ではどうなのか?と思うだろう。
既にプロローグから読んでいる皆様なら分かっていると思うが、超優遇されているのだ。
それも相方ポジレベルで。しかも今は自分の彼女が酷い目に遭っているので、ガチめにキレてる。
こちらの世界では、原作開始時点で
●ハジメさんと仲が良く、ゲーム関連でも愁の会社に見学に言ってる。
●同じく境遇が不遇だった恵理と恋仲。
●腕っぷしを鍛えるために八重樫道場の門をたたいたことがある。
●ハジメさん関連以外でも友達がいる。
●引きこもりなし。家族とは以前バチボコ状態なものの、原作よりはマシな状態。
と、最早原作の形何処言ったレベルで優遇されているのだ。そこへ、ダメ押しのライダーの力なのだ。
そんなチートじみた強化が施された彼と、ただのDQNでは圧倒的に前者の方が強いに決まっている。
現に今、そんなチート状態の彼の無双が始まった。
〈ビヨンドザタイム!〉
トシS(シノビ)「そらよっと!」
〈忍法 時間縛りの術!!〉
アナザー恵理「ガアッ!?」
アナザー恵理の前に飛びだしたフューチャーリングシノビが、ジカンデスピア・カマモードで敵を持ち上げ、その動きを止めた。
トシK(キカイ)「じゃあ俺はこっちだ。」
そう言ってフューチャーリングキカイは、次々と死霊兵にナノマシンを融合させ、支配から解放していっていき、
トシQ(クイズ)「それじゃあ俺はこれだな。」
〈フィニッシュタイム!不可思議マジック!!〉
アナザー恵理「ウガアァッ!?」
フューチャーリングクイズは、大量の"?"で敵を拘束、
トシN(ノーマルウォズ)「じゃあ俺達も行くか。」
通常のウォズがそう言えば、他の3人(S,Q,K)もジカンデスピアーを構え、それぞれの形態で必殺技を発動する。
因みに、通常版はSと同じ鎌だ。
〈〈〈〈フィニッシュタイム!〉〉〉〉
〈爆裂DEランス!!〉
〈〈一撃カマーン!!〉〉
〈不可思議マジック!!〉
アナザー恵理「ギャアァッ!?」
次々と必殺技を喰らい、一方的にフルボッコになるアナザー恵理。が、そこへ
トシ「じゃあ次はギンガ祭りだな。」
トシW(ワクセイ)「ワクセイマシマシ~。」
トシT(タイヨウ)「気温高めで。」
〈〈〈ファイナリービヨンドザタイム!〉〉〉
〈超ギンガエクスプロージョン!!〉
〈水金地火木土天海エクスプロージョン!!〉
〈バーニングサンエクスプロージョン!!〉
アナザー恵理「グベベベベベッ!?!?!?」
最早人の言葉すら発させてもらえないアナザー恵理。そして極めつけに……
トシ「アナザー恵理、仮面ライダーウォズ達の攻撃によって爆発四散する、っと。」
ミライノートによる予知、これによって相手は死ぬ。終わった、詰み、デッドエンド。
その死刑執行人である、7人の仮面ライダーウォズは一斉に飛び上がり、必殺技を発動した。
〈ビヨンドザタイム!〉
〈ファイナリービヨンドザタイム!〉
トシ×7『うぉらぁぁぁー!!!』
そして飛び膝蹴りの体制となり、7連ライダーキックを放った。
〈タイムエクスプロージョン!〉
〈フィニッシュ忍法!〉
〈クイズショックブレイク!〉
〈フルメタルブレイク!〉
〈超ギンガエクスプロージョン!!〉
〈水金地火木土天海エクスプロージョン!!〉
〈バーニングサンエクスプロージョン!!〉
アナザー恵理「ギャビグベガキアァァッ!?こんな……こんなことでェェェ……!?!?!?」パリィンッ!
そう言い残し、アナザー恵理は爆散した。
それと同時に、眼魂が排出され、アナザーウォッチ諸共砕け散った。
恵理「!体が!」
トシ「ギリギリ間に合ったか……よかった。」
そう言って恵理の方へと向かうトシ。
そしていつの間にか我等が魔王さんと勇者(笑)がいなくなっていることにも気づいたのであった。
そして場面は変わり、光輝はハジメから借りた三輪自動車"ライドガトライカー"で町中を駆けていた。
その眼前には、結界が破られた場所から這い出てこようとする魔物の姿が見えた。
その数はざっと見て100体ほどだろうか。既に人々が逃げまどい始めているのも見えている。
それを見た光輝はガトリングで魔物を狙い撃ち、人々に呼びかけた。
光輝「皆さん!助けに来ました!急いで王宮に向かってください!あそこなら安全です!」
そう言って、魔物へと攻撃を開始する光輝。近くに来た魔物には聖剣で迎撃する。
本当ならウォッチを使うべきなのだろうが、魔物を操る指揮官が見えない今、それは悪手だ。
しかし、そうこうしているうちにも、魔物達は迫ってきていた。
実はこの魔物達は、エトスがハジメへの嫌がらせにと配置していた魔物で、魔人族たちの所有する魔物よりもいくらか優れているものであった。
その上、「王都を滅茶苦茶にする」という命令一つで、自立思考稼働するので、魔人族の使役する魔物よりも厄介だ。
そして、光輝の視界の端に、逃げ遅れた一組の親子が映った。
どうやら子供が魔物に襲われそうになり、母親がそれを庇っているようだ。最早時間がない。
そう思った光輝は迷わず、ウォッチを起動して駆けだした。
〈タテガミ!〉
その音声と同時に、ライドブックが装填された聖剣ソードライバーが腰に巻かれ、待機音が鳴る。
光輝「変身!」
その掛け声とともに抜刀、親子の前へと飛び出した。
〈流水抜刀!タテガミ展開!〉
瞬間、牙を剥いた魔物が光輝に嚙みつこうとするも、大口を開けたまま氷像と化した。
バキャァーン!!
そしてそれが砕かれ、破片が魔物達を切り裂き、氷の剣士が姿を現した。
〈全てを率いし、タテガミ!氷獣戦記!ガオーッ!LONG GET!〉
これこそが、ハジメが光輝の為に選んだ仮面ライダー、"仮面ライダーブレイズ・タテガミ氷獣戦記"だ。
光輝「怪我はありませんか?」
母親「ハッ、はいっ!ありがとうございます!」
声をかけられて思わず焦る母親に、光輝は優しく言い聞かせる。
光輝「ここはもう危険です。お子さんと一緒に、早く向こうへ。」
母親「!わかりました!」
子供「勇者さんがんばってー!」
そう言って王宮へと向かう親子。
去り際の子供の声援に、思わず口角が緩むものの、光輝は直ぐに気持ちを切り替え、魔物達へと向き直る。
光輝「俺は……もう迷わない!」
そう言って光輝は、二振りの聖剣を手に駆け出した。
今ここに、自己解釈を振り切った少年が、本物の勇者となった。
「おぉ!勇者様が助けに来てくださったぞ!」
「俺達は助かるんだ!」
「急いで王宮に避難するぞ!」
それを見た人々は勇者の雄姿に目が釘付けになっていた。
それでも勇者の戦いを邪魔しないようにと、王宮へと走り出していった。
それを確認した光輝は、ライドブックのスイッチを押し込み、水勢剣流水を抜刀、そして光刃を発動した。
光輝「刃の如き意志よ、光に宿りて敵を切り裂け!」
〈必冊凍結!〉
それと同時に、二つの聖剣へ氷と光の二つの属性が付与された。
光輝「ブリザード・ホーリー・ブレイズ!」
〈流水抜刀!タテガミ氷牙斬り!〉
そして魔物の群れへと超スピードで突っ込み、すれ違いざまに切り裂いた。
するとその直後、魔物達は凍りつき、即座に砕け散った。
しかし、魔物達の中には空を飛ぶものもいたようだ。が、光輝はそれを逃がさない。
〈大空の氷獣!タテガミ大空撃!〉
光輝「レオ・ブリザード・スカイ!」
すると、タテガミブレイザーを氷の翼に変化させて飛翔し、光輝は聖剣を構え、氷柱を飛ばした。
氷柱によって撃ち落されるもの、光輝に翼を切り裂かれ地に落ちるもの、凍り付いて地面で粉々になるものと、次々と全滅させられていった。
そして、最後の一体である大型の魔物へと狙いをつけ、ライダーキックを発動した。
〈百大氷獣!タテガミ大氷獣撃!〉
光輝「レオ・ブリザード・カスケード!」
そして、氷晶型のエネルギーを展開し、それをくぐり抜けて飛び蹴りを叩き込んだ。
大口を開けてそれを喰らおうとする魔物。
しかし、覚悟を決めた光輝の一撃は、そんな隙を与える間もなく、魔物を貫いた。
そして光輝が魔物とすれ違った瞬間、魔物は巨大な氷塊となって砕け散り、その欠片が地上の魔物へと降り注いだ。
ほとんどの魔物がそれに撃たれてダメージを受けるも、一部の魔物は井戸を通って逃げようとしていた。
光輝「まだだ!」
〈大海の氷獣!タテガミ大海撃!〉
勿論、光輝はそれを見逃さない。
光輝「レオ・ブリザード・シー!」
タテガミブレイザーを氷の鮫に変化させ、井戸の中へとへサメの形をした氷塊を飛ばした。
すると、その氷のサメは井戸を通って下水道まで突き抜け、その射線上にいた魔物を全て凍りつかせた。
そして氷のサメが消えたその瞬間、下水道にいた魔物達は一匹残らず凍りつき、砕け散った。
それを感覚で確認した光輝は、地上に残っている魔物達へと視線を向けた。
まだ相当の数が残ってはいるものの、既に満身創痍がほとんどだ。
光輝「行くぞ!」
〈大地の氷獣!タテガミ大地撃!〉
光輝「レオ・ブリザード・グランド!」
光輝はタテガミブレイザーを腰まで長くさせ、水勢剣流水の剣先を地面に突き立てた。
すると、地上の魔物達は足元が凍結し、身動きが取れなくなっていった。
その間に光輝が走り出し、魔物達へと剣を振りかざした。
光輝「ウオォォォォォ!!!」
勢いよく走り抜け、人々を守るために剣を振るうその姿は、まさしく勇者そのものであった。
そうして、魔物達を一匹残らず切り砕くと、光輝はその場で膝をついた。
光輝「ゼェッ……ゼェッ……」
肩で息をしながら、聖剣を支えに何とか立ち上がる。しかし、その時。
「キャアァァァ!」
突然、女の子の悲鳴が聞こえた。
その方向へと視線を向ければ、魔物の討ち洩らしが、女の子へと襲い掛かろうとしていた。
慌ててそこへ向かおうと、光輝は走り出すが、
シュゥゥゥ……
光輝「ッ!グッ!こんな、時にッ!」
光輝の変身が強制的に解除され、一気に脱力感が体を襲った。
そう、先程の戦いで、既に変身可能時間の限界ギリギリだったのだ。
その上、無理をして変身した影響で体に負担がかかり、思うように体が動かせない。
しかし、そうこうしている間にも、魔物は女の子へと迫っている。
女の子「助けて……!」
女の子の悲痛な声が響く。
それを聞いた光輝は何とか立ち上がり、彼女だけでも守らねば、と走り出そうとした。その時であった。
???「任されよ。」
その声と同時に、魔物の首が宙を舞った。突然のことで、光輝も女の子も訳が分からなかった。
そして、魔物の体が地面に倒れ伏したことで、両者ともに意識が現実に戻ってきた。
浩介「やっべぇなぁ……俺、既に卿が勝手に出てくるのが当たり前になっているみたいだし……。」
光輝「遠、藤!?」
そう、魔物の首を撥ねたのは我等が
ハジメに頼まれ、光輝の様子を見に行き、こうしてサポートをしていたのだ。
因みに、光輝が倒した数よりも、
浩介「ハジメから頼まれてな。光輝が無茶して逝っちまったら、アイツも悲しむだろうし。」
光輝「……ハハッ、敵わないなぁ……。」
自分がハジメの中では信頼半分心配半分だったこと、自分を心配できるほどの実力差があった事に落胆するも、救援を出してくれたことを嬉しく思った。
同時に、香織が何故ハジメを選んだのかも、理解できたような気がした。
光輝「取り敢えず……怪我はないかい?」
女の子「!はいっ!ありがとうございます!勇者様!それと……黒い人!」
浩介「……うん、まぁ、それでいいや。」
光輝「遠藤!?なんか投げやりになっていないか!?」
浩介の死んだ目に思わずツッコむ光輝。その背中には哀愁が漂っていた。
浩介「天之河、俺、思うんだよね。名前よりも、存在を認識してもらえる方が大事だって。」
光輝「悲痛すぎるだろ!?」
二人のやり取りに、女の子はついていけなかったが、何となく黒い人が悲しそうな気持ちになっていることだけは理解した。
こうして、光輝と浩介は互いにボロボロになりつつも、女の子を連れて王宮へと向かったのであった。
ハジメ
「ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
さて今回も、主によるお茶濁しが始まりまーす。」
うp主
「エントリーナンバー2."結局あまり使われなかった……バリッとボルケーノ"さんからのお便りです。」
ハジメ
「偉く具体的なネーミングだなオイ!?というか、ボルケーノいじめやめい!」
うp主
「自分としましては、専用曲もあって好きな方なんだけどねぇ……
さてお題は、"どうして光輝がブレイズに変身しているんですか?"……。」
ハジメ
「俺はあいつを信じたからあのウォッチを渡しただけだ。何でゲイツじゃないかは主が答えろ。」
うp主
「好感度の問題があるから。」
ハジメ
「身も蓋もねぇ。」
うp主
「まぁ、第7章までには変身できるように仕上げておくからさ、期待しておいてくださいな。」
次回予告
ハジメ
「遂に檜山と直接対決だな。」
うp主
「ぶっちゃけハジメがジオウならかませのアナザージオウはこいつかなぁ、と。」
ハジメ
「抑々何であそこまで執着するのかがさっぱり分からん。告るなりなんなりすりゃあよかっただろうに。」
うp主
「そうしたくともできない男子は大勢いるのだよ、ポッター。」
ハジメ
「誰が予言の子じゃい。」
うp主
「そして後半にはあのキャラがようやく登場。王都編の敵キャラと言ったらこいつもおったなぁ……。」
ハジメ
「誰が相手であろうと、勝つのは俺だ!」
うp主
「いよいよ王都動乱編も大詰め、お楽しみに!」
リースティアさん、誤字報告ありがとうございました!
もしも、ハジメさんが召喚するとしたら、どのサーヴァント?
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勿論我妻、モルガン陛下
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本家後輩、マシュ
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正義の味方同士、エミヤ
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魔王と賢王、ギルガメッシュ
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勝ち確の死神、山の翁
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影の国の槍姫、スカサハ
-
最強の母、ティアマト
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建築と錬成師、トラロック
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武器庫の獣、コヤンスカヤ
-
どう見ても嫌な予感、LA
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ヒーロータイム、シャルル
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かつての推し、魔人さん
-
時空と戦国の魔王ズ、ノッブ
-
出来る良妻賢母、キャス狐
-
恋する剣豪、武蔵ちゃん
-
騎士道か覇道か、アーサー
-
中国産AI皇帝、即ち朕
-
恋愛クソザコ、カーマちゃん
-
え⁉未実装⁉オルガマリー
-
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