IS<インフィニット・ストラトス> pain killer   作:歩くコジマ兵器

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ep-001 世界の敵

真っ白で霧がかかったような空間

どこか浮ついた自分の感覚に疑問を覚える

ここはどこだ

そんなことよりも私はなんだったのか、自分が理解できない

 

君は何を望む?

 

声が、聞こえた

凛とした、幾多もの戦場を超えたような、それでありながら威厳があり、老人のようでも幼児のようでもあった

 

自分が何かわからないのに、望みを答えろとはおかしな話である

 

たったひとつだけ引っかかったことがあった

もう孤独なのは嫌だと、そんな願い

私の右手には四角のペンダントが握られていた

 

ならば、そいつを持っていけ、そいつはお前の言うことしか聴かない、お前が思うままに、お前の願いを成し遂げろ、精々我らの娯楽くらいにはなるように、な

 

娯楽、かつて人が作った物

 

今の『僕』には必要ない

 

もう、痛いのは嫌だ

 

ずっと、そう思って生きてきた

 

もう恨みも、悔いも作らない

 

今までは奴らが選んできた、だから

 

今からは、私が選ぶ番だ

 

全てを喰いつくせ、悲しみも、恨みも

 

そして、痛みも

 

食って喰らって、殺してしまえ

 

 

インフィニットストラトス 《Pain killer》

 

それは、すべてを喰らい尽くす暴虐

 

 

 

 

 

 

何なんだよ、覚えているのは霞が買った記憶のみで、自分はナニカに選ばれていた

 

そんなことはどうでもいい、勝手に作った記憶かも知れないし、わけのわからない存在を信用留守訳にもいかない

 

僕はずっと孤独だった

 

一人だった、テストの回答はすり替えられたり、どう頑張ってもイカサマだと言われた

 

そんな僕がたった一人に救われた

 

篠ノ之束、いずれ世界を変える人だ

彼女は変わっていた、孤独だった僕を、織斑一夏と、そして篠ノ之箒と巡り合わせた

 

理由は単純、見たとき何かが違うと思ったらしい

それだけだ、それだけの理由で、一目見ただけで俺を憎悪する人間たちと違った

 

あの人は私の全てだった

 

憎悪され、憎悪する私に唯一の希望を託してくれた、人は、こんなにも分かり合えるのだと、私は希望を抱いていいのだと教えてくれた

 

だけど世界は違った

私は常に孤独にされた、世界はどれほど残酷なのか教えてくれた、あがいても、願っても変わらない世界だった

 

でも、それでもあの人は優しかった、私のために未来を創ると言ってくれた

 

それがISと呼ばれる存在だった

 

世界は変わった、確かに彼女は世界を変えた

しかし僕の周りは変わらなかった

だけど僕は孤独ではなかった

あの人がいてくれたから

 

だけど、彼女は僕の前から消えた

まるで煙草の紫煙のように

自然に、そして唐突に消えたのだ

 

でも、それでも

そう言い続けろと、彼女はそういった

きっと君ならやれると、そう教えてくれた

僕は神無月結希(カミナズキ ユウキ) いつか、すべてを喰い尽くす

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