IS<インフィニット・ストラトス> pain killer 作:歩くコジマ兵器
真っ白で霧がかかったような空間
どこか浮ついた自分の感覚に疑問を覚える
ここはどこだ
そんなことよりも私はなんだったのか、自分が理解できない
君は何を望む?
声が、聞こえた
凛とした、幾多もの戦場を超えたような、それでありながら威厳があり、老人のようでも幼児のようでもあった
自分が何かわからないのに、望みを答えろとはおかしな話である
たったひとつだけ引っかかったことがあった
もう孤独なのは嫌だと、そんな願い
私の右手には四角のペンダントが握られていた
ならば、そいつを持っていけ、そいつはお前の言うことしか聴かない、お前が思うままに、お前の願いを成し遂げろ、精々我らの娯楽くらいにはなるように、な
娯楽、かつて人が作った物
今の『僕』には必要ない
もう、痛いのは嫌だ
ずっと、そう思って生きてきた
もう恨みも、悔いも作らない
今までは奴らが選んできた、だから
今からは、私が選ぶ番だ
全てを喰いつくせ、悲しみも、恨みも
そして、痛みも
食って喰らって、殺してしまえ
インフィニットストラトス 《Pain killer》
それは、すべてを喰らい尽くす暴虐
何なんだよ、覚えているのは霞が買った記憶のみで、自分はナニカに選ばれていた
そんなことはどうでもいい、勝手に作った記憶かも知れないし、わけのわからない存在を信用留守訳にもいかない
僕はずっと孤独だった
一人だった、テストの回答はすり替えられたり、どう頑張ってもイカサマだと言われた
そんな僕がたった一人に救われた
篠ノ之束、いずれ世界を変える人だ
彼女は変わっていた、孤独だった僕を、織斑一夏と、そして篠ノ之箒と巡り合わせた
理由は単純、見たとき何かが違うと思ったらしい
それだけだ、それだけの理由で、一目見ただけで俺を憎悪する人間たちと違った
あの人は私の全てだった
憎悪され、憎悪する私に唯一の希望を託してくれた、人は、こんなにも分かり合えるのだと、私は希望を抱いていいのだと教えてくれた
だけど世界は違った
私は常に孤独にされた、世界はどれほど残酷なのか教えてくれた、あがいても、願っても変わらない世界だった
でも、それでもあの人は優しかった、私のために未来を創ると言ってくれた
それがISと呼ばれる存在だった
世界は変わった、確かに彼女は世界を変えた
しかし僕の周りは変わらなかった
だけど僕は孤独ではなかった
あの人がいてくれたから
だけど、彼女は僕の前から消えた
まるで煙草の紫煙のように
自然に、そして唐突に消えたのだ
でも、それでも
そう言い続けろと、彼女はそういった
きっと君ならやれると、そう教えてくれた
僕は