IS<インフィニット・ストラトス> pain killer 作:歩くコジマ兵器
僕は今窮地に立っている
理由は単純、僕以外に男子は一人しかいないから・・・である
なら問題ないだろという人もいるかもしれないが、当然それだけで窮地だというほど腐ってはいないと思う
僕以外に男子は一人だ、それは間違いない、ああ、間違いない
だが女子がいないとは誰も言っていないだろう?
つまるところ、他は全て女子なのである
人と関わるのが嫌だ、とくに女子は大ッ嫌いなのに女子が溢れるところにいるとはなんという皮肉だろうか
中学の恩師には楽園だな、と笑われたし、同級生らしき奴らには嫉妬もされた
そもそも僕はあの人のとなりにいれたらそれでいいのに…とも思ったが、その『あの人』の親友という人に頼まれたことだからしょうがない
などと自分語りをしても現在の状況が治るわけでもない…
これだから人間ってやつは嫌なんだよね、自分勝手で、傲慢で、そして喧しい
ここはIS学園 『あの人』の最高傑作、インフィニットストラトス、それを兵器としてのパイロットを鍛える、クソッタレな組織だ
「次はお前だ、神無月」
黒髪の女性に呼ばれる、例の人だ、とはいえここは学園、いやでも関わらなければならない
「『二人目』の男性操縦者、神無月結希だ、よろしくお願いします」
無難な挨拶、しかしそれは僕が言えば厄災を呼ぶ言葉になる
はずだった
罵声を浴びせてくる、そう思っていたが、彼女たちは何も喋らなかった
ああ、そういう形か、聞く気もない、当然のことだ、僕なんて、誰にも相手にされないのが当然なのだから
唐突に驚愕というのは訪れる
「「「「キャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」」」」
「かわいい!守りたい系!」
「織斑君とは違う!何かが違う!」
これだから人間は嫌だ、自分勝手でやかましい
無言で着席する
教師に早く次に行け、とアイコンタクト、呆れたようにため息をついて、先生は次に進めと指示をする
「よっ、結希、お前もここにいて助かったよ」
「一夏か、確かに一人ならばこれは胃に穴があく…すでにあきそうだがな…」
「結希」
声が聞こえる、あの人の妹だ
「箒か」
「一夏を借りるぞ」
お前は僕を胃潰瘍にするつもりか
「別にかまわないよ」
「感謝する」
その後の授業で一夏が頭から炎を上げていたり、参考書を電話帳と間違えて捨てていたなど、ふざけたことが判明する
「一夏、お前は俺より先にここに来る事が決定していたはずだが」
「結希ィ、お前は授業の内容分かるのか?」
「当然のことだろ」
「ああ!俺の味方はいない!なんでこいつはわかってるんだ!」
まあ、あの人のおかげだろうな
「箒に教えてもらえばいいのではないか」
一言つぶやくと目を見開く
「それだ!サンキューな!結希」
「お前がその程度のことも思考できないだけだろ」
「その言い方はひどくないか?」
「いや、私もそう思うぞ」
コイツは何故私たちの会話に入ってくるのか
一夏に恋愛感情を抱いていることは想像しやすいが、人の会話に入ってくるほど無粋だとは思わなかった
まったく、だから人間は嫌になる
あのひとってだれだよ(すっとぼけ)