「提督、お客様がお見えです」
ゲートに詰めている警備兵からの連絡があった、
「誰だろう?」
僕は誰が来たのか聞かずに内線を切っていた、いやどうやら警備兵も名前を聞いていなかったようだった。
「来客だって?」
僕は泊地の警備詰め所に顔を出した。
「啓太君いえ提督、お久しぶりですね」
其処には父の鎮守府に所属する扶桑と山城が立っていた。
「扶桑に山城も、元気そうだね」
僕は二人に抱きついた。
「何時まで経っても啓太君は私達の弟みたいなものね」
山城が僕の頭を撫でていた。
「ぐぬぬぬ、なんて羨ま………」
何故か物陰から長門がハンカチを咥えて恨めしそうにしている姿が目に入った。
「あれ、扶桑さんじゃないですか」
偶然にも通りすがった青葉も顔をのぞかせた。
「ちっ…青葉も元気そうね」
山城が何故だか残念そうな顔をしていた。
「山城、露骨にしないの」
どうやら僕についてきたかったようだ。
「提督、横須賀の大将よりの至急電です」
大淀が1枚の電文を持って来た。
「………不足している航空戦力が増強できるね」
僕は扶桑姉妹に向き直ると、
「辞令、航空戦艦 扶桑型一番艦『扶桑』並びに、同二番艦『山城』本日付を以て、中津港泊地着任とする」
僕は新たに届いた辞令を読み上げた。
「航空戦艦 扶桑型一番艦『扶桑』並びに、同二番艦『山城』中津港泊地着任謹んで拝命致します」
扶桑が姿勢を正して辞令を受け取った。
「扶桑姉さま、やりました!」
山城が浮かれていた。
「啓太君………いえ提督、妹の山城共々宜しくお願い致します」
「扶桑に山城………うん、また宜しく」
僕は警備詰め所の内線を取ると、鳳翔に電話をした。
「鳳翔、本日付で扶桑型姉妹が着任した、歓迎会を行うので間宮並びに伊良湖にその用意をと伝えて」
「あらあら、扶桑さん達来てしまったのですね」
どうやら婆ちゃんは知っていたようだった。
「わかりました、腕を振るいますね」
僕は鳳翔との話を終えると二人に向き直り、
「それじゃ執務室に行きがてら2人の部屋を案内するよ」
二人を連れて執務室と彼女達の部屋へと向かった。
「そうそう、お母様からこれを」
執務室につくなり、扶桑が何かの包を僕に手渡してきた。
「なんだろう………」
僕は受け取ると、包を開いた。
「………冷凍品?………母さんのすき焼き!」
冷凍品の正体は母が作った特製のすき焼きだった。
「あらあら、陸奥のすき焼きね、今度私も作ってみようかしら」
たまたま執務室にいた陸奥がそれを見ると作るとか言っていた、同じ陸奥の艦娘それも親戚なので同じ様な味を期待できそうだ。
そしてその夜は扶桑と山城の歓迎会で大いに盛り上がった………山城が僕を抱き締めてなかなか離してくれなかったのはここだけのお話し、だ〜か〜ら〜やめてって長門の恨めしそうな視線怖いって!
………どうやら長門も僕に………気をつけないと、ロリ戦艦には。