とある少年の泊地生活   作:屋根裏散歩

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久し振りの家族団欒①

「連絡事項として、本日20時55分大分空港着の最終便で海軍元帥と南鳥島鎮守府提督並びに秘書艦が視察に訪れる、部屋の用意を」

 

僕は大淀に申し送ると、その日の業務に取り掛かった。

 

そして昼過ぎ………

僕の机の内線が鳴った。

 

「はい田神です」

「こちら正面ゲート警備です、田神少佐並びに秘書艦夕張さんが到着されました、お通しします」

「了解」

 

弟の圭司が夕張と年始の休暇を利用して遊びに来た。

 

「随分早くついたね」

「うん8時前には出てたから、父さん達は?」

「今日の最終便て来るって言っていたから、着くのは22時以降だね、圭司昼は?」

「うん新幹線の中で食べた」

「そっか、なら車貸すから市内観光でもしてきたら?」

 

僕は圭司に夕張と市内観光を勧めた。

 

「そうだね、なら兄さんの車借りるね」

「車替えたから、三菱ストラーダRっていうピックアップトラック赤銀のツートンのやつ、スープラは衣笠に譲ったから間違えるなよ」

 

僕は圭司に三菱のロゴマークが入った鍵を渡した。

 

「へ〜…けーくん四駆に乗り換えたんだ…青葉の影響?」

 

夕張がニヤニヤしながら突っ込んできた。

 

「違うよ…前々から欲しいと思っていたら、丁度中古で出てたからね…」

 

僕は執務室前の駐車場に停めてある赤銀のピックアップトラックを指差した、因みに隣に止めてあるのは青葉のテラノだったりする。

 

「結構大きいのね」

 

夕張が少し驚いていた、

 

「いや其処までは大きくないよ、パジェロのロングと同じくらいかな、エンジンミッションと基本フレームが同じらしいから」

「へ〜」

 

夕張が圭司から鍵を受け取ると、一目散に車を見に行った。

 

「それじゃ兄さんちょっと市内観光してくるよ、夕食はお祖母ちゃんの処で久し振りに一緒にどう?」

「そうだね良いよ、お祖母ちゃんに伝えておくよ、それともし中津城行くなら蛤しるこ買ってきて」

「蛤しるこ?」

 

僕は蛤しるこの現物を見せた、

 

「了解どれ位買ってくればいい?」

「4個1袋を4つ頼む」

 

圭司が了解と手を振りながら執務室から出ていった。

 

「提督…蛤しるこ好きですね」

 

大淀が呆れながら笑っていた。

 

「自分のもだけど秘書艦達のおやつにだよ、さぁ残りの書類を片付けよう」

 

僕と大淀は何とか16時迄に総ての業務を終わらせることができた。

 

そして定時の17時

 

「今日の業務は総て終了、後は久し振りの家族団欒を過ごすことにするよ、何かあれば携帯にかけてもらって構わないから、大淀達も気をつけてね………以上」

 

「了解しました」

 

大淀達も三連休で出かけるらしい。

 

市内観光から帰ってきた圭司と夕張と共に僕は祖母の居酒屋で夕食を摂ることにした。

 

「圭司さん、夕張ちゃんお元気そうね」

 

祖母の店に入ると、鳳翔が圭司を抱擁してきた。

 

「お祖母ちゃんも」

 

僕は青葉と奥の座敷へと向かった、

 

「お祖母ちゃん、父さん達は22時位までには来れるよ、此の後大分空港に迎えに行ってくるね」

 

僕と青葉は圭司達との夕食を済ませると、両親と祖父を迎えに大分空港へと車で向かった。

 

 

 

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