とある少年の泊地生活   作:屋根裏散歩

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久し振りの家族団欒②

「羽田空港発大分空港行定刻通り到着となります」

 

飛行場内にアナウンスが流れ、僕はスマホで時間を確認した。

 

「青葉、そろそろ出てくるよ」

 

僕は青葉を急かすと到着ロビーへと向かった。

 

「………………あっきたきた」

 

僕は両親と祖父………何故か一緒にいた長門を確認した。

 

「何で長門叔母さんが?」

 

僕が首を傾げる横で、青葉は1人納得していた。

 

「そういう事」

「なにが?」

 

僕はしきりに頷く青葉に聞いた。

 

「泊地を出るときにね、陸奥さんから車2台で迎えに来てってメールがきたのよ」

 

どうやら母さんは青葉にだけ長門叔母さんが来ることを伝えていたようだった。

 

「それなら母さんと長門叔母さんと荷物は青葉の車に、父さんと爺ちゃんは僕の車に乗って貰おうか」

「そうね」

 

等と話していたら、預けていた荷物を受け取った両親達がやって来た。

 

「啓太、済まない………無理を言って」

 

長門叔母さんが謝ってきた。

 

「気にしないでな・が・と・お・ば・さ・ん」

「せめてねえさんにならないか………」

 

ちょっとだけ長門をからかうと、

 

「長姉荷物貸して」

 

昔からの呼び名に戻した。

 

「じゃあ荷物は青葉の車に積んで、父さんと爺ちゃんは僕の車、母さんと長姉は青葉の車に」

 

車に乗ると、泊地への帰路についた。

 

「啓太、済まないな、長門がどうしてもと言って駄々をこねてな………全く子供みたいな」

 

父さんが呆れながらに話した。

 

「別に構わないよ、でも長姉らしいね、圭司達も昼過ぎには着いてるし…」

「達?」

「圭司と夕張ね」

「そっか…」

他愛もない会話をしているうちに中津市内に僕達は戻ってきた。

 

「そういえば啓太、青葉と交際始めたそうだな」

 

父さんが徐ろに青葉との事を口にした。

 

「うん、青葉に結婚を前提にね」

「そうか、曾…「親父気が早い」」

 

爺ちゃんが曾孫と言い掛けたが父さんに黙らされていた。

 

「どちらが先に結婚するんだろうな…」

 

父さんが爆弾発言を何の前触れもなく投下した。

 

「はい?」

 

僕はただただ驚くばかりだった。

 

ーーー同時刻、青葉側ーーー

 

「ねぇ青葉、啓太と結婚を前提にお付き合い始めたのよね」

 

いきなり陸奥さんから切り出された。

 

「はい、けーくんから………」

 

私はけーくんから申し込まれたことを話した。

 

「そう…昔からあの子、貴女と山城にはよく懐いていたものね…後悔のないようにね」

 

私は陸奥さんの話しが理解できなかった。

 

「艦娘と結婚の意味………わかるわよね」

 

私は陸奥さんの言っている意味をやっと理解した。

 

「はい」

 

そう先日市民との話し合いでけーくんが話していた事なのだった。

 

 

 

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