「おはよう」
母さん達が僕の部屋に入ると声を掛けた。
「あら、青葉も一緒なのね、二人共節度は持ってね」
母さんが釘を刺した。
「それは………多分大丈夫、僕の部屋は寝る時以外は僕達以外誰かしらいるから…昨日は扶桑さんと山城が来てたし」
「けーくんの部屋は溜り場になってるみたいなんですよ…」
青葉が少し拗ねたような口調だった、
「タマニハフタリッキリニナリタイ」
青葉が何やら小声で呟いていたが、僕には確りと聴こえてはいた。
「ハイハイ朝ご飯にしましょう」
祖母がおせちをテーブルに広げた。
「おふくろのおせちを久しぶりだな」
父さんが懐かしそうに伊達巻を小皿に取っていた。
「陸奥姉さん久し振り」
「?」
僕はいきなりの挨拶に入り口に視線をやった…、すると其処には何故か………いや理由は母方の親戚なので当たり前なのだがうちの長門姉妹が其処にいた。
「あら長門元気そうね」
母さんが挨拶を返していた。
「啓太はどう?ちゃんと提督やれてる?」
母さんが僕の事を聞いていた、
「ああ、大淀から小言は言われているがな」
長門が笑いながら………お願い背中バシバシ叩くのやめて…痛い!
「それくらいにしておけ啓太が痛そうだぞ」
長姉が止めてくれた。
「長…姉?」
うちの長門が笑いを堪えていた、
「なんだ姉呼びとは…私達は叔母だろ?」
うちの長門が長姉のメンタルを抉っていった、
「一応は…そのなんだ…」
叔母さんと呼ばれる事に抵抗をしている長姉に助け舟を出すことにした。
「そういえば長門…君もおばさんとは呼ばないでくれって言っていたよね?」
僕の援護射撃を受けると、長姉はニヤけながら長門の肩を叩いていた。
「同じだな…人の事は言えないぞ」
そして朝食が終わる頃を見計らって…扶桑、山城、衣笠、天龍、龍田、神通、足柄、高雄、愛宕、陽炎、不知火、時雨、夕立が次々と新年の挨拶にやって来た。
「皆元気そうで何よりだ」
父さんが嬉しそうに何度も頷いていた。
「あとで青葉、夕張いらっしゃい」
母さんが青葉と夕張をどこかに連れていくようだった。
「二人には田神家特製すき焼きの作り方を教えるわね」
母さんの中で青葉と夕張は既に嫁扱いとなっていた。
「はい、お願いします」
二人は揃って返事をした。
「啓太、圭司…ちょっと遅くはなったが初詣に行くか?」
僕は頷くと、
「儂らはバァさんの店で呑んでるから」
爺ちゃんは鳳翔に、
「オバァちゃん言わない」
とどつかれながら、パーティールームから出ていった。
「僕の車で足りそうだね、用意してくる」
僕は車を用意するために部屋を出た。
「この辺で初詣となると…薦神社か宇佐神宮だね、どっちにしようか?」
等と行き先を考えながら僕は駐車場へと向かった。