とある少年の泊地生活   作:屋根裏散歩

38 / 38
青葉に貰ったもの

「ねぇ、けーくん明日の休み遊びに行かない?」

 

青葉が誘って来た。

 

「そうだね、何処行く?」

 

僕は、少し候補を挙げることにした、

 

「そうだねぇ…青の洞門とか耶馬渓…宇佐神宮辺り?」

「オケ」

 

青葉が其処でっと同意した、

 

「これからカメラ屋に行ってくるけど、青葉はどうする?」

 

僕は青葉にも声を掛けた。

 

「行く、何か買ったの?」

「うん、これ用のマルチバッテリーグリップをね」

 

僕は防湿庫から1台のカメラを取り出した。

 

「それって…私が高校に合格した時にあげた」

 

そう、この年季の入った古めかしいニコン製のデジタル一眼レフは青葉から高校合格した時にフルセットで貰ったものだった。

 

「まだ使ってたのね」

 

青葉が手にとった。

 

「大切な物だからね…ちゃんと防湿庫にも入れてるし」

 

僕は部屋の片隅に置かれた小型のボックスを指さした。

 

「レンズも」

 

青葉が防湿庫からレンズを取り出すと、レンズのコンディションを確認していた。

 

「うん、問題なし」

 

僕と青葉は夕食後、街にある全国チェーンのカメラ屋へと向かった。

 

「田神ですけど…頼んでいた物が到着したって連絡受けたのですが」

 

僕はレジにいた店員に声を掛けた、

 

「田神様ですね…少々お待ち下さい」

 

店員が背後の棚から緩衝材に包まれた物を取り出すと中身を取り出した。

 

「こちらになります、ご確認お願いします」

 

僕は持ってきたカメラと予備のバッテリーを取り出すと…、

 

「けーくんこれ、このカメラ用のバッテリーグリップじゃないですよ」

 

青葉が横からそれを指差した。

 

「これ多分…F系のフィルムカメラ用だよ、此処に本体内バッテリー室に入る部分があるから」

 

青葉の指摘に店員が添付されていた伝票を改めて確認しだした、

 

「田神様、申し訳ありません間違った商品名掲載でしたようです…此方の商品は仰るように別カメラの物です」

 

「お客様申し訳ありません…一応今この店舗にも在庫は有りますが…ご覧になられますか?」

 

店長が奥からでてくると謝罪と在庫がある旨の話しをしてくれた。

 

「此方ですが、付属がEN−EL3用のホルダーのみとなる商品なのですが」

 

店長がショーケースから取り出してくれた。

 

「乾電池は…使える、飽くまでもと云うレベルなので、私からお勧めするのはEN−EL3eホルダーで2個運用の方が宜しいかと」

 

店長が説明をしてくれた、勿論青葉もその方が効率いいし電池大喰いなので乾電池ホルダーはお勧めしないと言っていた。

 

「じゃあこれで」

 

僕は購入する事にした。

 

「では、お会計は…」

 

僕は会計を済ませると、夜の中津城を撮影しに向かった。

 

「縦持ち用のシャッターも付いたから撮影がしやすくなった」

 

ふと青葉をみると…僕のカメラの後継機で同じ様なバッテリーグリップが取り付けられた、これまたゴツい仕様になったやつで撮影していた…僕を。

 

「これ南鳥島の皆に送るから」

 

画像データを僕に見せながらそう言った。

因みに青葉のカメラは…Nikon D600だ!

僕のは青葉のお古でNikon D300なのだ。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。