とある少年の泊地生活   作:屋根裏散歩

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ある程度成長した頃のお話を思いついたので投稿しました、決して最終回ではありません。


旅立ち

それは田神 啓太18歳の春の出来事だった。

 

「田神 啓太  4月一日付をもって艦娘海軍兵学校への入学を許可する」

 

届いた一通の電報にはそう書かれていた。

 

「父さん、母さん、僕兵学校に入学決まったよ」

 

僕は受け取った電報を両親に見せた、

 

「そうか………入ったからには短剣貰わんとな、啓太なら出来ると信じてる」

 

父さんはそう言って励ました。

 

「入ったからには、そのつもりです」

 

僕も当然と言わんばかりに答えた。

 

「さぁ、今日はご馳走よ、何か食べたいものある?」

 

陸奥が嬉しそうに、食べたいものを聞いていた。

 

「う~んと、母さんのすき焼き食べたい」

 

僕はすき焼きと答えた。

 

「わかったわ、夕飯は啓太の大好きな田神家特製すき焼きね」

 

僕は、家族と過ごす数日を思い残すことなく過ごした。

 

ーーー数日後ーーー

 

「それでは、行ってまいります」

 

僕は、両親、祖父母と鎮守府全艦娘からの見送りを受け兵学校へと旅立った…、『夕張』候補生となった同級生、田邉優子と共に。

 

「田邉、お互いに候補生だね、頑張ろう」

「そうだね」

 

僕と優子はお互いを励ました。

 

そして………

 

「提督候補生はこちらへ、艦娘候補生は右手の受付に並んでくださーい」

 

僕達は、其々の列に並んだ。

 

「諸君、入学おめでとう」

 

兵学校長の挨拶が始まった。

 

「これから三年間という短い期間で君達は提督となるに必要な技能を身に着けて貰う、それが出来ない者は残念だが此処には不要だ…それでは此れより、三年間を共に過ごす秘書艦娘候補生を割り当てる」

 

兵学校長から引き継ぎだ教官が提督候補生と秘書艦娘候補生の名前を読み上げた。

 

「田神候補生、秘書艦娘候補生は『夕張』艦娘候補生」

 

僕は耳を疑った、なぜならパートナーとなる秘書艦娘候補生は同級生の田邉優子だったのだ。

 

「田邉、またよろしくね」

「提督候補生、もう田邉じゃなくて『夕張』よ」

 

夕張から指摘された。

 

「そうだね、じゃぁ改めてよろしくね夕張」

 

夕張が敬礼で応えた、当然僕もである。

 

「さて、パートナーも決まった処で、部屋割りだが各自で確認するように!」

 

教官が部屋割りについて話していた!

 

「僕の部屋はと………」

 

夕張も自室を探していた。

 

「あった!」

 

僕も夕張も各々の部屋を見付けることが出来た。

 

「最後に、田神候補生は教官室に出頭する事、以上」

 

なぜ呼ばれたのか僕には理由は分からなかった。

 

「田神候補生参りました」

「入れ」

 

僕達は教官の入室許可を受けて教官室に入った。

 

「まぁ、座れ」

 

教官に促され僕はソファに座った。

 

「君が総一朗の息子か…」

 

教官は父の事を知っているようだった。

 

「父をご存知なんですか」

 

僕は教官に聞いてみた、

 

「同期だよ、兵学校首席と陸奥をあいつに取られたがな」

 

教官は笑いながら、父の兵学校での事を教えてくれた。

 

「君なら………いや君達なら大丈夫だよ、これからの三年間頑張り給え」

 

二時間近く教官と話した。

 

「それでは、田神候補生、課業に戻り給え」

 

僕は教官室をあとにした。

 

 

 

 

 

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